
まだ空気の冷たい2月頃、ひと足早く満開になる「河津桜(かわづざくら)」。
静岡県・河津町から広まった早咲きの桜として知られ、濃いピンク色の花で一帯を春色に染め上げます。
そんな河津桜には、一般的な桜とは少しニュアンスの異なる花言葉がついているのはご存じでしょうか。
この記事では「河津桜 花言葉」をテーマに、
河津桜の基本データ・特徴
河津桜特有の花言葉と、その意味
誕生花としての位置づけ
名前の由来・歴史
庭木やシンボルツリーとしての育て方
まで、まとめて解説していきます。
早春のお花見や旅行の計画、フラワーギフトのメッセージを書くときの参考にしてみてください。
河津桜の特徴
まずは、河津桜がどんな桜なのか、基本情報から見ていきましょう。
植物名 河津桜(カワヅザクラ)
学名 Cerasus × kanzakura ‘Kawazu-zakura’ / Prunus × kanzakura ‘Kawazu-zakura’
英名 Kawazu-zakura cherry
科名 バラ科
属名 サクラ属
原産地 日本(静岡県河津町で発見された栽培品種)
開花期 2月上旬〜3月頃(地域により1月下旬〜3月上旬)
河津桜は、日本に自生するオオシマザクラとカンヒザクラの自然交雑から生まれたと考えられている園芸品種です。

早咲きで、花期が長い桜
多くの人がイメージするソメイヨシノの開花は3月下旬〜4月上旬ですが、河津桜はそれよりもずっと早く、2月頃から咲き始める早咲きの桜です。平均的な花期は2月〜3月で、開花期間が3〜4週間と長いのも特徴です。
濃いピンク色の大輪の花
花径は3cm前後と比較的大きく、一重咲きの大輪で、花びらは先端に少し切れ込みがあります。色はソメイヨシノより濃い「明るいピンク〜紫紅色」で、満開時には木全体がピンク色のかたまりのように見えるほど。
河津町から全国へ広がった桜
1950年代、静岡県河津町の個人宅の庭木として育てられていたものが原木とされ、その枝を河津川沿いに植栽したことから、今では「河津桜まつり」とともに全国に名が知られるようになりました。
河津桜の花言葉|思いを託します・純潔
河津桜には、次のような花言葉が伝わっています。
①思いを託します
②純潔
③精神の美
④淡白
⑤(変種的に)初恋
これらは、桜全般の花言葉である
「精神の美」「優美な女性」「純潔」
から派生しつつ、早咲きで可憐な河津桜ならではのイメージが重ねられたものと考えられます。

河津桜の花言葉一覧
思いを託します
まだ寒さの残る季節に長く咲き続け、春を待つ人の気持ちを明るくしてくれる姿から、
「自分の想いを、この花に乗せて届けたい」という意味合いが込められていると解釈できます。
遠く離れた相手や、直接は言葉にしづらい感情をさりげなく伝えたいときにぴったりの花言葉です。
純潔・精神の美
淡いピンク一色に咲き誇る姿は、「混じりけのない美しさ」や「真っすぐな心」を連想させます。
桜全般の花言葉「精神の美」「純潔」が、そのまま河津桜にも重ねられていると考えると分かりやすいでしょう。
新生活・卒業入学・人生の節目を祝うシーンにも相性のよい意味合いです。
淡白
一見ポジティブとは言い難い「淡白」という花言葉も、桜においては執着しない美しさ・さっぱりとした潔さを象徴します。
長く咲く河津桜であっても、満開のピークはやはり短く、季節は移ろっていきます。行き過ぎない距離感や、自立した関係性を大切にしたい場面で、前向きな意味として捉えることもできます。
初恋
一部の資料では、河津桜の花言葉として「初恋」を挙げているものもあります。
やわらかなピンクの色合いと、春の始まりを知らせる存在感から、
「はじまりの恋」「まだ言葉にならない想い」を象徴する言葉として添えられたのでしょう。
河津桜にまつわる花言葉の意味と読み解き方
ネモフィラのように「色ごとにまったく違う花言葉」が決まっているわけではありませんが、河津桜の場合はシーンや相手によってニュアンスを使い分けると解釈しやすくなります。
河津桜と桜全般の花言葉の違い
- 桜(全般)
精神の美・優美な女性・純潔 日本的な品格・はかなさ - 河津桜
思いを託します・純潔・精神の美・淡白・初恋 早春の希望・控えめな想い・始まりの恋
桜全般が「日本人の心の美しさ」「凛とした女性像」を表しているのに対し、
河津桜は少し個人的で、感情のこもったニュアンスが強いことが分かります。

シーン別のおすすめ解釈
新生活・門出のお祝いに
「純潔」「精神の美」
→ まっさらなスタートを祝福するメッセージに。
遠距離の相手・なかなか会えない相手へ
「思いを託します」
→ 直接は言えない感謝や想いを、花に託して贈るイメージ。
控えめな恋心を伝えたいときに
「初恋」「淡白」
→ 重すぎず、でも特別な感情があることをほのかに示せます。
河津桜の誕生花
河津桜は、2月の誕生花としていくつかの日付に登場します。
次の日付に生まれた方の誕生花は河津桜です。
「2月9日」「2月13日」
誕生花の設定はサイトや書籍によって差があるため、複数日が挙げられているケースもありますが、いずれも早春に咲き始めるタイミングと重ねられています。
2月生まれの方へのギフトや、2月に記念日があるカップルのシンボルツリーとして選ぶのも素敵です。
河津桜の名前の由来
河津桜という名前の意味
「河津桜」という名前は、その名の通り静岡県賀茂郡河津町で発見されたことに由来します。
1950年代、河津川沿いに生えていた一本の桜が現在の原木とされ、調査の結果、新しい早咲きの品種であることが分かりました。その後、町ぐるみで増殖・植栽が進み、1970年代以降「河津桜」という名で広く知られるようになったとされています。
学名に込められた情報
学名は主に「Cerasus × kanzakura ‘Kawazu-zakura’」と表記されます。
Cerasus/Prunus:サクラ属を意味するラテン語
× kanzakura:交雑種(ハイブリッド)であることを示す
‘Kawazu-zakura’:河津町に由来する品種名
ここから、大島桜と寒緋桜の自然交雑種と考えられていること、日本で生まれた園芸品種であることが読み取れます。
河津桜の育て方
ここからは、庭木やシンボルツリーとして河津桜を迎える場合の育て方を、ポイントだけ押さえておきます。
河津桜を育てる基礎条件
河津桜の育成に必要な日当たり:
日当たりが良く、風通しの良い場所を好みます。半日陰だと花付きが落ちることも。
河津桜に必要な土壌:
水はけの良い、やや肥沃な土が理想です。極端な過湿・極端な乾燥は避けます。
河津桜の植え付け時期:
落葉期(11〜3月)の、厳寒期を除いたタイミングが適期。根鉢を崩さずに植え付け、たっぷり水を与えてなじませます。
河津桜の基本的な育て方
地植え
根付いてしまえば、通常は雨まかせで大丈夫です。夏場に極端な乾燥が続く場合のみ、様子を見て株元にたっぷりと水を与えます。
鉢植え
表土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでしっかりと。冬は乾きにくくなるため、水のやりすぎに注意します。
肥料
開花後〜冬にかけて、緩効性肥料や有機質肥料を「お礼肥」として少量与えると、翌年の花付きを助けてくれます。大きく成長した木では、やせ地でない限り多くの追肥は不要です。
剪定
枝が混み合ってきたら、不要な枝を細いうちに間引く程度にとどめるのが基本です。
桜は大きな切り口から病原菌が侵入しやすいため、太い枝を切るのは最小限にし、やむを得ず切った場合は癒合剤を塗布します。
病害虫
カイガラムシや蛾の幼虫など、サクラ類にありがちな害虫が発生することがあります。見つけ次第取り除くか、状況に応じて薬剤で防除します。根や幹を侵すキノコ類の病害(ナラタケ病・ベッコウタケ病など)にも注意し、過湿・極度の乾燥・大きな傷口を避ける育て方を心がけると安心です。
河津桜の花言葉によくある質問
Q. 河津桜に「怖い花言葉」はありますか?
河津桜に、いわゆる「呪い」や「不吉さ」を連想させるような花言葉は特に知られていませんが、古くから日本の風景を彩ってきた「桜」には古い言い伝えが多いため、発見されてから日が浅い河津桜もゆくゆくは怖い花言葉がついていくのかもしれません。
一般的に挙げられるのは、
「思いを託します」
「純潔」
「精神の美」
「淡白」
「初恋」
といった、前向き〜中立的な意味合いの言葉です。
ネガティブ寄りに感じられうるのは「淡白」くらいですが、桜の場合は潔さ・さっぱりした気質として解釈されることが多く、ギフトとして致命的に避けるべきレベルではありません。
どうしても気になる場合は、ポジティブな花言葉だけをカードに添えるなど、伝え方で調整するとよいでしょう。
Q. 河津桜をプレゼントにしても大丈夫?
河津桜は、切り枝・鉢植え・苗木など、いくつかの形で流通しています。
切り枝(枝もの)
早春のインテリアとして人気ですが、花持ちはそれほど長くありません。花屋や専門店では、2〜3月頃に「河津桜の枝もの」として出回ることがあります。
鉢植え・苗木
庭やシンボルツリーとして長く楽しんでもらいたい場合は、苗木や若木を贈るのがおすすめです。2月9日など、誕生花の日付に合わせて贈るのも素敵です。
その際は、
・植えるスペースがあるか
・将来的な大きさ(落葉高木になる)
・管理の手間を負担に感じないか
といった点をあらかじめ確認しておくと、贈られた側も安心して育てていけます。
河津桜の花言葉まとめ
河津桜は、
・静岡県河津町で発見された早咲きの桜
・濃いピンク色の大輪が、2月頃から1か月近く咲き続ける
・桜全般の花言葉に加え、「思いを託します」「初恋」といった個性的な花言葉を持つ
という、早春を象徴する特別な存在の桜です。
まだ冬の気配が残る中で咲き誇る河津桜は、
「寒さの向こうにちゃんと春が待っている」というメッセージそのもの。
お花見や旅行で眺めるときはもちろん、写真やポストカード、フラワーギフトに添える一言としても、
この記事で紹介した花言葉を意識してみると、河津桜との付き合い方が少し豊かになります。
早春の旅先選びや、桜にまつわるコンテンツ作りやプレゼントの際には、
「河津桜=思いを託す・初恋・早春の希望」というキーワードを、そっと頭の片隅に置いておくと使いどころが増えていきます。













