古民家再生のアドバイスに行った(2023年6月11日) - 2023.07.02 Sun
この日は終日の雨。
作業はできません。
しかし、その代わりというわけではないですけれども、古民家再生のアドバイスをするという予定が入っていました。
先方からは「雨だからやめておきますか?」の連絡がありましたが、いえいえ、雨だからこそ自分の作業に影響が出なくて助かるのですよ(笑)

というわけで、このお宅です。
伊那市内にあるこの古民家(築200年だったかな)を再生して、商業施設にしたいとのこと。
ふむふむ。

雨の中、ちょっとだけ外観を見て、この軒天。
新建材を使っているし、ボロボロだけれども、優先度は低いです。
施主さんはこういうのも気になっちゃうようですが、古民家再生は限定された予算でやらないといけないので、こういう優先度の低いことに構っている場合ではありませんよね。

入ると立派な通り土間。
ちなみに、この古民家の大きさは我が家と同じくらいです。
かなりでかいです。
ゆえに、物件サイズに見合った立派な通り土間です。

材料も我が家と同じような太さで、よく似ています。
懐かしいなあ。
この土間、壁が結構面白くて。

ここは荒壁のまま。

ここは中塗り仕上げ。

ここはおそらくおおむら直し。
という、バラエティーに富んでいます。
我が家もそうでしたが、いろいろと事情があってこうなったのでしょうね。
施主さんは統一感が無くて嫌そうでしたが、僕はこのままで残すことを提案。
あれこれのバラエティーがあると、この土間自体が土壁の見本市みたいになって面白いと思いますよ。
そのままで、土壁の説明に使えます。

家の中に入ると、奥の座敷、ここの小壁は仕上げ土が使ってある。
多分昭和の施工。

また違うところには、新建材っぽい塗り材が。
ああ、これは流石に無粋ですね。
ボンドがたっぷり入っていそうな、キラキラした塗り材です。


あとはせっかくの欄間にネズミが穴を開けているのを発見したり。
えーっと。
写真は以上です(笑)
せっかく立派な古民家を見に行ったのに、ほとんど壁の写真しかありません(笑)
まあ、雨だったのもあるし。
全体に暗くて、あまり撮影に適した環境ではなかったし。
あれこれのお話で盛り上がってしまったし。
という言い訳です。
それにしても立派な古民家でした。
程度は購入時の我が家よりもはるかに良いです。
一部、新建材も使われていますが、それほど深刻なリフォームはされていないので、上手く再生もできると思います。
ただ、やっぱり僕は民家としての再生については大丈夫なのですけれども、商業施設としての再生についてはあまりアドバイスできなさそうなんですよね。
どうしても民家目線で話してしまいます。
いろいろと話して、11年近く前の僕、つまりは古民家購入前の自分を思い出しました。
あの頃はほとんど知識もなかったよなあ。
民家であろうと、商業施設であろうと、古民家再生を志されている方はとにかく勉強することをお勧めします。
勉強するのなら、ほとんどお金はかかりませんからね。
基本は書籍ですが、今ならネット上にもいくらでも有益な情報があります。
そういうのを使って、古民家に関すること、構造や工法は素材はもちろんですが、歴史的な背景とか、民俗的なこととか、どんどんと吸収したほうがいいですよね。
すると、おのずとどこをどうやって直せばいいのかという答えが見つかってくる気がします。
せっかくの古民家再生が、古民家を台無しにすることにもなりかねないですし。
かといって、古くて、不便なままの古民家であることが正解というわけでもありません。
そのあたりの折り合いを見出していくしかありません。
結果として我が家だって、断熱材は入れましたし、一部ですが合板の畳下地とか、ウレタンフォームとか、コーキングとか、そういうものだって使っています。
見えない部分で、かつ、ボンドなどを使わずに、除去が容易という、そういう部分だけ。
でも、これだって古民家原理主義の人から見たら邪道でしょう。
何が正解という、はっきりしたものはどこにもありませんが、とにかくたくさんの知識を吸収して、物件とじっくり向き合っていけば、答えは自ずと見つかると思います。
僕自身がそうでしたから。
古民家再生を始める前や、その過程では散々迷った自分が、今となっては何の後悔もなく自分なりの納得解に着地できています。
そんな自分を発見できました。
今回、お招きいただきました施主さん、頑張ってくださいね。
僕で良かったらまた相談でもアドバイスでもいくらでも協力します。
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