zattukun’s blog

日々の思ったこととか、感じたことをとりとめなく書くブログ

靴擦れ

新しい靴を履いて出かけた朝。
鏡の前では、少し背筋が伸びていた。
でも数時間後、かかとのあたりにじんわりとした違和感。
靴擦れだった。

 

歩くたびに、皮膚が擦れて、
痛みがじわじわと広がっていく。
それでも、途中で靴を脱ぐわけにもいかず。

靴擦れは、
「まだ馴染んでいない」という証のようなもの。
新しい何かを始めるとき、
少しの痛みはつきものだと、
そんなふうに思いたくなる。

帰宅して靴を脱いだとき、
赤くなったかかとを見て、
「今日もちゃんと歩いたな」と思った。

次にこの靴を履くときは、
きっともう少し馴染んでいるといいな。


絆創膏をそっと貼った。

ハンバーグ

今日は、ハンバーグを作った。
特別な日でもないけれど、
なんとなく「ちゃんとしたもの」を食べたくなった。

 

玉ねぎをじっくり炒めて、
ひき肉と卵、パン粉を混ぜる。
手のひらの中で形を整えていく時間は、
少しだけ無心になれる。

 

焼き始めると、じゅわっと音がして、
部屋に香ばしい匂いが広がる。
その瞬間、今日という日が、
少しだけ報われる気がした。

 

ソースはケチャップとウスターを少しずつ。
甘さと酸味のバランスを探りながら、
小さな鍋の中で煮詰めていく。
その過程が、なんだか好きだ。

お皿に盛りつけて、
一口食べたときのじんわりとした幸福感。

食後、窓の外を眺めながら、
今日の自分に「おつかれさま」と言いたくなった。
ハンバーグは、そんな気持ちを
そっと受け止めてくれる料理だと思う。

日傘

日差しが強すぎる。
そんなある日、日傘を買った。

 

雑貨屋で並ぶ日傘を閉じたり開いたり。

 

白地に、うっすらとグレーの縁取り。
派手すぎず、でも少しだけ品のある佇まい。
店先で広げた瞬間、
その影がふわりと私を包んでくれた気がした。

 

帰り道、日傘の下から見上げた空は、
少しだけ柔らかく見えた。
光を遮ることで、
世界が優しくなることもあるんだなと思った。

これからの季節、
この日傘と一緒に歩く日々が、
少しだけ楽しみになった。

お好み焼き

今日は、なんとなく粉ものが食べたくなって、お好み焼きを作った。
冷蔵庫の中にあったキャベツをざくざく刻んで、
卵と小麦粉と、ほんの少しのだし。

ちょっと贅沢して茅乃舎の出汁パックを使った。
混ぜる音が、なんだか心地よかった。

 

フライパンの上でじゅうじゅうと焼ける音。
ひっくり返す瞬間は、ちょっとした緊張感。
でも、うまくいったときの達成感は、
小さなことなのに、嬉しい。

 

ソースを塗って、
マヨネーズを細く線にしてかける。

 

食べながら、ふと昔のことを思い出す。
家族で囲んだホットプレート、
笑い声と、少し焦げた匂い。

髪を切る

今日、髪を切った。
鏡の中の自分が、少しだけ軽くなった気がする。


髪を切るたびに思う。
何かを手放すことは、少し怖くて、でも少し気持ちいい。

 

髪を切っている間
窓の外では雨が降っていた。


静かな雨音と、ハサミのリズムが重なって、
まるで自分の中の古い思考が、少しずつ削ぎ落とされていくようだった。

 

切った髪は床に落ちて、
それを掃く音が、なんだか儀式のように感じた。
「これでいい」と思える瞬間が、
日常の中にそっと潜んでいる。

 

帰り道、風が首元に触れて、
新しい季節が始まる予感がした。
髪を切っただけなのに、
少しだけ、前を向ける気がする。

台風

窓の外は、風の音がずっと鳴っている。
雨が斜めに降って、木々がざわざわと揺れている。
台風が来ると、街の時間が少し止まるような気がする。

 

予定はキャンセルになり、外に出る理由もなくなる。
家の中でじっとしていると、普段は気づかない音や気配に敏感になる。
冷蔵庫の低い唸り、雨粒が窓を叩くリズム、
そして、自分の呼吸の音。

 

台風は、自然の力を見せつけてくる。
人間の都合なんてお構いなしに、
風も雨も、ただただ通り過ぎていく。

 

台風が過ぎたあと、空は驚くほど澄んでいることがある。
その瞬間を思いながら、
今日のこの嵐も、きっと何かを洗い流してくれるのかもしれないと、
少しだけ期待してみる。

帽子

今日は朝から暑くて、気温を見るだけでげんなり。
日差しは遠慮なく降り注いでくるし、熱中症のニュースもちらほら。
こういう日は、やっぱり帽子が必要……なのだけれど。

 

私は帽子がどうにも似合わない。
鏡の前で何度も角度を変えてみるけれどなんとも似合わない。

 

それでも、太陽の下を歩くには帽子は頼もしい相棒だ。
見た目よりも脳の涼しさを優先せねばと、意を決してかぶる。
だんだん慣れてくるけれど、街で鏡を見たときにちょっとだけ凹む。
「帽子が似合う人っていいな」と、すれ違う人に目がいく。

 

でも、それでもかぶってる。
これは、自分を守るための選択。

暑さと美意識のせめぎ合い。
それもまた、夏の風物詩なのかもしれない。