Short-Lived Musings

つかの間の物思い

今好きなものを好きになる前の原体験を振り返ろう

 この年になるとシコウが固まってしまう。思考、志向、そして嗜好。

 今好きなものはずっと好きだろうし、今から新しく何かを好きになることも少ないかもしれない。

 今好きなものには、それを好きになる「瞬間」……とは言わずとも、好きになる時期があったはずだ。

 そして出会う前には原体験と呼ぶべき伏線のようなものがあったかもしれない。

 今自分が好きなものをいくつか思い浮かべながらそんな原体験を振り返ってみた。

AI

 近年のAIの発展が著しいことは今さら紹介するまでもない。いつの間にかみんなAIの話をするようになった。しかし私はかなりの古参ファンだと思う。

 イラスト生成でいえばhypnogram.xyzというサイトが2021年には使えていた記憶があり、それをアルバイト先の何人かに紹介した。すごい技術がもうすぐ生まれると。このサイトに気づいていた人が何人いただろうか。

gigazine.net

 そしてMidjourneyがDiscordで一般に解禁されたのが2022年の7月。その時点で解説記事を探してnoteをMidjourneyで検索したら数件しかヒットしなかったことを覚えている。

 テキストでいえば東大の松尾研究所のELYZA DIGESTも2021年8月。これが2022年に一般に一気に広まったが今と比べれば精度は低かった。それ以前、2018年ごろから、LLMとは違う気もするが大喜利AI、そしてしばらくしてAIのべりすとがあった。AIのべりすとには本当にお世話になった。

 音楽でいえば今のSunoとは全然違う仕組みだがOrpheusもかなりのめり込んだ*1。私が投稿していたのはコロナ前、2019年ごろだったろうか。

 そもそも自分はAIに限らず自動○○みたいなものに興味があり定期的にネットで調べていた記憶がある。自動要約、自動文章補完みたいなワードで2017年くらいから定期的に検索していた。

 AI古参アピは済ませたところで、でもそれより前の、もっと原初的に、こういうものにひかれるようになったきっかけを思い出した。

 小学校の時に触った脳内メーカーだ。

 脳内メーカーは普通に適当である。何の根拠もない。でも同じ文字列を入力すると一意の脳内を出力する*2。そしてそれを見て解釈する。自分がAIを楽しむ視点はここから始まっている。

 何かを与えると、人知を超えた意志が一つの応答をする。それを自分なりに解釈する。そういう占いに興味があったのだ。

 さらにここから小学生のころ、Wiiインターネットチャンネルを手に入れたことで、自動○○について調べるようになる。そこでマルコフ連鎖のことを知る。文章を入力するとマルコフ連鎖で文章を再生成できるサイトを試した。もちろん支離滅裂な文章しか出力されない。

 なんで好きなんだろう。一つは人の意志はつまらないと思っているからかもしれない。与えられるという行為は受動的だが、いわばお題として自分を縛る面もある。物は言いようだと思われるかもしれないが。縛られたいが自分以外の人類にその権利を与えたくないという気持ちはある。シュールレアリスムの自動筆記とかも興味があった。私がAIに求めているものはそれかもしれない。

 あとはまあ、こんなことは言いたくないが、やはり才能の無さを埋め合わせる道具としての面は絶対にある。絵心も文才もなく、プログラミングも勉強していない自分が、思いを形にできることがあるのはAIさまさまである。

 

サザンオールスターズ桑田佳祐

 初めて聴いたのは小学生の時、アルバム「キラーストリート」(2005)の発売された時である。小3だ。親の運転する車内で聴くという定石通りの展開。2曲目の「セイシェル~海の聖者~」が特に好きで親に歌詞カードを見せてもらって歌詞カードを見ながら聴いていた。あとはその次の「彩~aja~」。齢8歳にしてこの曲の「夢の中でだけどそばにいて」というサビにキュンと来ていたので、今のこの弱男的恋愛脳となんら変わっていない。

 その後中学に上がり、桑田の闘病、復帰、サザン復活などのイベントをリアルタイムで経験する。そして親が1990年代のアルバムのCDを持っており(それ以前は媒体がCDではなかったらしい!)、「世に万葉の花が咲くなり」「さくら」を聴くことになり、その振れ幅に恐れおののくことになる。ファンならわかると思うが、21世紀と20世紀では桑田の作品はかなり違う。この辺も語ると長くなるが、TSUNAMI波乗りジョニー白い恋人達の大ヒット、メンバー脱退、姉の死(桑田はシスコン)、自らの闘病、東日本大震災を経て作風が大幅に軟化する(個人の感想です)。最もそういう事情が分かるには、たくさんのインタビューやエッセイを読み、何より作品を聴き込む作業が必要になる。

 原体験は何だろうか。これは明確で、幼稚園生の頃のハッチポッチステーションと小学生の頃のヘキサゴンである。それを解説する親もセット。冗談音楽、壮大なギャグみたいなのが好き。もうこうなると必然的に桑田佳祐に行き着く(これも親の影響ではあるが)。

 ギャグというのは、もうちょっと手前でいえばパロディである。そしてさらに手前には「手練手管」という四字熟語がある。品のないたとえだが、逆ナンに乗るような気分である。つまりお前のやり口とこれからやりたいことは分かっていると。そういう気持ちで音楽を聴く。レキシというアーティストがいるが彼が好きな理由もそうである。正直サザンの隣にいるのはミスチルでもユーミンでもなくレキシですよ。あとは実は私にとってのVaundyもそうですね。ウマ娘や学マスのキャラソン、イベントソングが好きな理由もそう。このテーマならこういう演出でしょというメタ視点を惜しみなく、100点満点で120点でやってくれる。それは時にギャグ的なパロディにもなるし、そのジャンルの名曲になる可能性も秘めている。

 

逆転裁判古畑任三郎

 古畑は小2の正月三夜連続、つまりほぼ最終回から。逆転裁判は小4のときになぜか「3」からプレイ。3から始めた過去の自分を殴りたい。

 この二つには共通点がある。

 逆転裁判、古畑は人が死ぬが、あまりシリアス過ぎない。これはダンガンロンパや相棒と比べてもらえると分かりやすい。両作の良さとしてミステリーとしてはカラッとした作風がある。ドロドロした人間関係とかサイコサスペンス要素とかほとんどない。古畑にはそういう作風自体をパロディした「黒岩博士の恐怖」(サイコパス殺人鬼キャラパロディ)、「今甦る死」(横溝正史パロディ)というエピソードがある*3

 推理においても時刻表や密室などのこまごました話はない。どちらかというと小話的。イメージとしては探偵ナイトスクープだ。ちゃんとミステリーで例えると、巧舟が公言しているが、彼はチェスタートンのブラウン神父シリーズが好きだという。ちょっと読んだ。「木を隠すなら森の中」と最初に言った人だ*4。あとは日本のチェスタートンと呼ばれたらしい泡坂妻夫。特に亜愛一郎。これはけっこう読んだ。ヨギガンジーの手品は高校で披露しましたね。

 そう手品。驚かせて笑わせたいというのが通底する。

 だからプレイヤー、視聴者に推理材料が示されている。逆転裁判はゲームだし、古畑は倒叙ものとして、古畑がどこで気づいたかに焦点があてられる。両作の作者が意識しているのはエラリークイーン。だが私はクイーンを読んでいない。では何を読んでいたか。

 ミルキー杉山の名探偵シリーズである。

 これホントに良かった。まず登場人物の外連味。キャラ立ち具合がまず、いい。主人公のミルキー杉山は奥さんに逃げられて、一人で子供を育てている。子供向けでわざわざやる設定ではない。仲間もいい。口から火を噴く探偵、ボウズすすきだとか。

 そして人が死なない。町で変なことが起こる。誰が、なぜ、どうやってそんなことをしたのかを推理する。それでいい。子供向けだから人が死なないのは当たり前だが、死ぬ必要がないのだ。ミステリーは手品のように。

 ちゃんと読者への挑戦もある。

 5月発売の「むかしむかし名探偵」を久しぶりに買って読んだが、今回は見立てものというべきか。犯人が見立てたものばかりではないので厳密には違うかもだけど。かちかち山、わらしべ長者、はなさかじいさん、鶴の恩返しに着想を得た4つの事件がそれぞれ短編で展開される。この時点でもうちゃんとミステリー。特にかちかち山を題材にした事件その1「カチカチいうのはなんの音」はかなり逆説かつ子供向けの伏線もあって、よかった。

 

ナイスネイチャ、篠澤広

 私はオタクと見せかけてオタクではないことをウリにしてきた節があるがウマ娘にはまったことで、この特性を失った。しかし中途半端にソシャゲ2作だけをやったせいで声優の知識の偏りなど随所でややこしさを生んでいる。もっと露骨なオタクになりたい。

 非実在美少女キャラ愛というものは案外普遍的なものではないらしい。これはいったいどこから来たのだろうか。

 記憶をたどると二人の女性が浮かぶ。ハリーポッターのルーナ・ラブグッド、そして「藩校早春賦」の恩田志保である。前者は映画版のイヴァナ・リンチ込みだがキャラもいい。英語の宿題でとにかく紙に英単語を書くという課題があったが、面倒だったので全部Luna Lovegoodで済ませたことがある。ばれなかった。後者は学校指定の朝読書の本だったが、青春時代劇のヒロイン枠だった。当時同じクラスだったオタクのA君が小説の描写から微エロイラストを書いてくれた覚えがある。普通に黒歴史ものだと思う。ああいう絵ってああいう感じの奴が書いてたんだ。元気かな。

 さらにさかのぼると忍たまのくノ一のユキかもしれない。布団の中で、普通に書けないタイプの妄想をしていた。全然小学校中学年とかで。おませさんですな。ただ、ユキというチョイスは今の私からするとやや安易に映る。改めてPixivで「くのたま」の項目を読んだが、私が好きになるならトモミだろう。

 基本的に太陽よりかは月のような女性が好きだという自己分析がある。コナンも全然灰原哀だったし。原作単行本の海回で、灰原哀が退屈そうにあおむけで寝ている描写があるんだけど、そこのパンチラシーンで、かなりドギマギしましたからね。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 これ普通にアウトだろ。

 

Twitter

 Twitter始めたのは大学生になった2017年だったのですでにだいぶ遅れていた。中学生の頃にたしかサービスが開始され、ませたやつはアカウント作ってなんかいろいろつぶやいていた記憶がある。私はなんか怖かったし、そもそも端末を持っていなかったのでやっていなかった。その代わりというわけではないがメモ帳にいろいろなことを書いていた。中学生の時である。そこに思いついた面白いことを書き込んでいた。ネタツイみたいなことをやっていたこともあるし、ちょっとした企画をやっていたこともある。誰に見せるでもなく。こういうのって本来なら黒歴史になっていなければいけないのだが、精神的に成長していないため今でも読んでいて面白い。一部を紹介しよう。

 外来語に漢字を充てる。

拇端(ボタン。拇印+端子のイメージ)

芸夢(ゲーム)

納図(ノート。図を納める)

穢露巣(エロス)

 元号に使われた漢字の登場回数を一文字目と二文字目に分けて調査し、元号らしさを数値化する試み。1文字目に使われた回数×2文字目に使われた回数を元号力と定義。

 数学の教師が言っていた「ここの高さが2ですから」のリズムが「この木何の木」の「誰も知らない木ですから」と一緒のリズムだったことを記録。

 「消臭力長州力のパロディ?」と書いてあるところもあった。横にto doと書いていた。これのどこがto doなんだろう。

 当時今で言うコミュ障過ぎて、英会話の本の日本語訳の部分を書き写して会話に使えないかと考えていた名残もあった。

 もたれるの漢字表記と語源をメモしていたところもあった。

 この習慣はたしか高校生になってもやっていて、専門用語から比喩表現に変わった四字熟語とか集めていたんだけどちょっとメモ帳が見当たらない。

 もう一つこういうののきっかけになったものとして「一発朗」というかなりニッチなサイトがある。厳密には私が知ったのは書籍化されたものを通じてだけど。見かけた面白い用語やだじゃれなどどんな方向性でもいいからユーモラスな言葉を共有できるというサイトだ。まだやっている。

 

一発朗

http://ippaturo.world.coocan.jp/

 

Amazon.co.jp: 一発朗: 20文字以内のダジャレ・おやじギャグ・死語・流行語・時事ネタ・ブラックユ-モア・パロディ・誤変換・誤 : 藤代 尚文: 本

https://www.amazon.co.jp/%E8%97%A4%E4%BB%A3-%E5%B0%9A%E6%96%87/dp/4784509836

 

 本の説明欄を読むと雰囲気が分かるかもしれない。短い言葉による受け狙いみたいなものは思春期からずっと好きである。

 あと2ちゃんねる新書という紙のまとめスレというべきレーベルがあって(信じがたい)、それを県立図書館で読んでいた。こんなもん税金で買うな。夏休みの最終日に、20%しか終わっていない宿題を持って図書館に行って、これを読んで、結局何も手につかず帰っていた。スマホいじりに数年先んじることをしていたのだ。ケータイを与えられなかった子の末路かもしれない。

 

Amazon.co.jp : 2ちゃんねる新書

https://www.amazon.co.jp/s?k=%EF%BC%92%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%AD%E3%82%8B%E6%96%B0%E6%9B%B8

 

 今でも2ちゃん転載系のアカウントをさかのぼっていると30分経ったりしている。

 

ゲーム(特にローグライクボードゲーム

 ゲームが趣味ではあるのだが反射神経が必要なものは苦手であまりプレイしていない。するとしてもグラフィックがリアルな乗り物ゲームであえて事故起こすみたいなことばかりしている。ようするにターン制のゲームが好きなのだ。さらにそのメカニズムも複雑なRNGではなく、ダイスロールをビジュアルで再現してくれているとありがたい。

 根っこにはこのゲームにおける最適なふるまいを解析したいという欲求がある気がする。マスクデータがあるのはずるいと思う。

 これはさかのぼるとゲームブックに由来するに違いない。念のため言うと私は20代後半なので、ゲームブックのもろの世代ではないのだが、正直かなり影響を受けた。

 私は小さい頃はそんなゲーマーではなく、せいぜいどうぶつの森脳トレスマブラやレゴのアクションゲームなど世間の小学生並みのソフトを任天堂製のハードでプレイしていたのだが(逆転裁判はちょっと王道ではないかもしれないが)、図書館で本を読むのも好きだった。その本の中にゲームブックドルアーガの塔シリーズのなぜか2巻だけがあったのだ。ゲームブックというワード自体はにゃんたんのシリーズなどで知っていたので手に取ったが、当然児童用ではなく、仕掛けが完璧に大人向けで私は紙の本相手に面白いくらい手玉に取られた。そして長崎で1, 3巻も探したのだが手に入らず、親が遠くの古本屋や図書館も連れて行ってくれたのだが、なかった。そして中学に上がりインターネットで調べて、そもそも私が見つけたのは復刊で、3巻はまだ復刊されていないらしいこと、児童用ではないゲームブックというジャンルがあり、いくつかの書籍が刊行されていることを知る。部活の全国大会で上京した際に大型の書店で魔神竜誕生などの新進気鋭の作品を見つけて購入した。

 ゲームブックが私に与えた影響はいくつかあって、それはシステムとフレーバー(?)に分かれる。

 システムとしては前述の通りサイコロや紙とペンなどアナログで、全体像を把握できるゲームシステムが好きになった。

 もう一つは若干バタ臭いダンジョンRPGが好きになった。グリッド移動かどうかはともかく、要するに、塔や地下牢が舞台で、ホブゴブリンとかが出てきて、職業として勇者ではなく剣士が出てきて、金貨で武具防具を購入するタイプのゲームだ。正直今の説明で分かる人にはかなり伝わるだろう。Slay the Spireはそういう意味でもかなり好みだ。

 やはりゲームというのは手を止めて考えたり、ロボットに命令として与えられるような最適解を自力で導き出したりするというのが究極的な楽しみだと思っている。

 

インターネット

 くだらないインターネットもかなり好きだ。さっきTwitterについて書いたがTwitter以外の、もうちょっと文章が長くて個人と紐づいた部分について語ろう。

 まず私がインターネットを使う環境はWii、そののち3DSだった。並行して親のパソコンも使っていたが、もちろんそこは部活(競技ディベート)に関わる範囲にとどめていた。当たり前。

 Wiiはリビングのテレビに映るのでプライバシーなどない。なので必然的に3DSのハンディサイズが私をインターネットに近づけた。

 真っ先に調べたかったことは、当時ハマっていたゲームの情報、つまり逆転裁判である。ファンメイドのwikiの年表や呼称表呼称表が「いい」ということに自力でたどり着いた時点でかなりオタクだったのかもしれない)を見つけると、エロいサイトじゃないか確認したうえで、恐る恐る追記し、親のPCでアクセスし、印刷して、授業中にプリントのふりをして読んでいた。書いていて思うが私はデジタルネイティブでありながら紙にこだわりがあったらしい。(cf. ゲームブック2ちゃんねる新書)

 そこから派生して、個人のブログを読むようになった。今でも覚えている、原体験といえるのは以下の方のブログだ。逆転裁判3のゴドーの影響でハードボイルドに生きるにはどうすればいいか、考えあぐねた先に見つけたサイトだ。申し訳ないが決して有名なブロガーというわけではないのだが、文体やユーモアセンスという点で私にとってこの人は理想である気がする。今読んでも幸せなニヤニヤをしてしまった。ちなみに本文中に世紀末とあるように、けっこう前のサイトです。おすすめは

 

北方謙三が某誌でこんなコトやってたような

shadow.s63.xrea.com

 

Argus君、あなたのために書きました

shadow.s63.xrea.com

 

サラダにまぎれているレーズンも許しがたい

shadow.s63.xrea.com

 

ハーブチーズ牛丼は割とウマー

shadow.s63.xrea.com

 

 それにしてもページタイトルと主が想定しているタイトルが違うという点で時の流れを感じる。

 逆転裁判の考察サイトもいろいろあったし、今でも残っているものもあるが、ちょっとこの辺は独自のルールがありそうなので紹介はしない。固有名詞事典とか年表とか、高校の生物基礎の時間の半分はこれを読んでいた気がする。それでもセンター試験は満点取れましたからね。

 アンサイクロペディアもけっこう見ていた。というか記事も作っていた。今見たら大幅に加筆修正されつつも残っており感激。

 図書館でもインターネットを浴びていた。先述の2ちゃんねる新書もそう。書き出し小説やバカドリルの天久聖一。ノベライズ・テレビジョンもこの人だった。今はDPZでも書かれている。ダ・ヴィンチ・恐山も(名前は一致しなかったが)「止まりだしたら走らない」で先に知った。

 

辞書

 言葉にうるさいのは理由があって、ちょっとシリアスな話なのだが、自分には吃音障害がある。なので小学生くらいの頃からコミュニケーションに難があり、それを克服する手段として、言えなかった言葉の言い換えを辞書で探すようになったのだ。そういう生きていくための必然としてやっていたので、やる気が違うという面がある。ちなみにネット弁慶になったのも、そういう書き言葉優位にならざるを得ない面があったことが関係する気がする。私もまた、生来の障害の被害者の一人なのだ。

 日本語検定というどこに出しても通じない検定試験の、2級という微妙な級で、全国1位を取ったことがある。勉強しなくたって満点が取れるとイキって受験して、満点は取れなかったが、それに近い点を取れたのは、そういう理由もあるのだ。もちろん、2級という時点で、日本語だろうが英語だろうが、歴史だろうが数学だろうが、私ほどの人間ならば誰より高い点が取れるとは思うのだが。

*1:Orpheusは確率モデル+HMM音声合成を用いた比較的古典的な自動作曲システムである一方、Sunoは近年の大規模生成モデルを用いたエンドツーエンド音楽生成サービスであり、アーキテクチャ的には大きく異なる。

*2:サイトの仕組みは公開されておらず、ハッシュ等で決定論的に出している可能性は高いが、公式なアルゴリズムは確認できない。

*3:石坂浩二金田一耕助役で有名)が出演、横溝正史作品的な要素を含む

*4:『ブラウン神父の童心』の「折れた剣」から(正確には「葉を隠すなら森の中」)

えろ言語学ラジオ

 gooブログがサ終した。大学時代、周りがnoteやはてブをやっている中、逆張りgooブログを開設し、いくつかの日記を投稿していた。特に誰にも読まれなかったが、自分の考えていたことなどを書き残していてよかったなという感情がある。
 書き残していたと言えるのも18日までだった。私はその日にブログがサ終するということをすっかり忘れており、移行していなかった。ついにネットの海の藻屑に消えてしまったのだ。読み返して面白いかと問われれば、そんなことはないのだが、「読もうと思えば読める」という状態が失われたのは寂しい。人間関係でもよくある感覚だけど。
 いくつかの記事をサルベージすることに成功した。どうしてかというと、今年に入って、AIに読ませて感想を求めていたからだ。何と寂しい人間だろう。入力プロンプトに記事の全文がコピペされていた。今やAIはクラウドでもあるということだ。
 そのうちの一つを転載する。改めて読んでも、これの維持にサーバーを取られていたgooが不憫でならない。こんなブログは読めなくなって当然だろう。全然関係ないけど、gooが特にGoogleと関係ないのって許されていいのだろうかと思う。NTTドコモが運営している。許されていないからサ終するのだろうか。調べると私と同じく1997年生まれ。私の方が3カ月後輩であり、学年は彼(彼女?)の方が一個上になる。
 大学の前期教養でいろいろと興味のある授業を取っていたときに書いた記事だ。とはいえ、実証的な内容ではなく、妄想を書き散らしているに等しい。学部1、2年生がやりがちなことだ。これをアカデミックなどと思ってはいけない。用語の間違いとかあったら教えてほしい。いちおうここは言い過ぎたなというところは脚注を付けている。
 余計な修飾が多くてやかましい。その割にはテンポが悪くないのは立派だが。一人称がかたかな「ぼく」なのもなんかいやだ。

 以下が記事である。

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 ここだけの話なのだが、ぼくの名字は「〇里」という。この名字の読み方についてしばしば質問に遭う。サトですか、ザトですか、と。人の名の呼び方に細かく気を遣う人との初対面のとき、あるいは公的機関で氏名を必要とする手続きを踏むとき、二言目にはご丁寧に確認される。確認されなかった場合は十中八九すんなりと「~ザト」で呼んでくれるが、まれに「~サト」で呼ぶ物好きな御仁もいる。ぼくの祖母や高校の時の英語の教員は物好きな御仁だった。
 これは、言語構造論の授業で仕入れたての知識を使えば、「連濁を生じるか否か」という、この上なく複雑な問題。ここしばらく、この連濁のことをずるずると埒もなく考え回していた。
 連濁については、紋切り型の定義を述べるより、事例をもって具体的・帰納的に示すほうが、話が早い。実例は枚挙にいとまがない。青い空を意味する「青空」を「アオソラ」ではなく「アオゾラ」と発音するやつ。これが連濁。連なるときに濁るから「連濁」。ここで濁るのは後項形態素(※)のみ。里見浩太朗が「ザトミさんですか?」と聞かれることはない。

(※ある言葉が一つ以上の音素から成り何らかの意味を表しているとき、その言葉を形態素という。ただし形態素は最小の単位でなくてはならない。よって形態素は単語よりもちっちゃい。「青空」は単語であって形態素ではない。「青」と「空」に分かてるから。)
 ただし連濁はいつでも生じるわけではない。それなりの条件に支配されている。その条件は複雑怪奇にねじ曲がっており、今に至るも十分満足のいく解明はされていない。でも前項、後項の音韻、文法、意味が関連しているのはまぎれもない事実。音韻がほかのどれにもまして連濁の成否を左右するが、これは当然すぎるほど当然のこと。だって清音か濁音かというのは音韻の問題なのだから。あと、少なくとも後項が和語でないと連濁は起こらない*1
 先週は、漫画の世界に遊ぶときも、ネットの海に漂うときも、ざわざわ人の行き来している学校の廊下を歩くときも、連濁を意識していた。そして連濁の起こる条件をあれかこれかと悩んでみたが、やはり一律には言い難い。そこで発想を逆転させて、連濁は、二つの言葉が和語を後項に複合するところには必ず起こるものと考え、連濁の起こらない条件に絞って一考してみようと思う。
 ここではDMM.R18ビデオのタグをネタにじっくりと考察していく。このことについて一言申し上げたい。淫語を素材に選んだのは、断じて奇をてらおうとしたわけでも、ぼくがそういうのが好きで好きでたまらないからでもない。アダルトコンテンツにおいて火薬のように炸裂している言葉たちは、驚くべき複合語生産力を秘めており、既存の名詞・動詞を旺盛に消化している。いささか胃にもたれるくらいだが、これはまさに連濁を考える上でもってこい。ここでは「既存の言葉の消化」というのがミソであり、例えば「青空」であれば、覚えのないほど小さいころから音楽でも聴くように「アオゾラ」と聞いているから、ぽろっと「アオゾラ」と言っているのかもしれない。そうなると濁る・濁らないの世界を支配する法則を考えるのはなかなかどうして楽な作業ではなくなる。日本語の話し手の頭の中で渦を巻く音声音韻の法則がありのままに存分に引き出されるのは、やはり新語・俗語においてだろう。しかし一般の新語・俗語では今度は「既存の言葉の複合語」の要素に乏しくなる。新語・俗語は音の間抜けさやタイプミスをそのまま面白がったり、新しい言葉をでっち上げたりする。一方、性産業は所詮ビジネス以外ではありえないので、金を落としていく客に伝わらねば意味はない。にもかかわらずあくまでもそこには、平和な日常とは明らかに異質な光景の展開される空間が茫洋と広がる。そこで花園には「既存の言葉の複合」があふれてくる。‥‥DMM.R18に行き着いたのは必然の帰結ということになる。
 では物は試し、実際に社会の現実を見ていこう。DMM.R18ビデオのタグの中から二語以上の複合語であり、かつ後項形態素が和語であるものだけを拾い出した。そして連濁を生じているものと生じていないものとに選り分けた。

 

≪連濁あり≫
人妻
若妻
体操着
水着
パイズリ

 

≪連濁なし≫
潮吹き
セーラー服
制服
和服
寝取り、寝取られ
パンチラ
足コキ
手コキ
即ハメ
ぶっかけ

 

≪揺れあり≫
巨尻

 

 「巨尻」を何と読むかは人によって揺れがありそう。ウィキペディアでは両々併記していた。ぼくは「きょじり」だと思うしインターネットで検索してみてもそちらの方が多かった。
 見てみると、連濁しないもののほうが多い。前述のとおりここでは連濁を生じていないものを論究してみる。
 まず潮吹きについてだが、前項が後項の目的語となっている場合連濁を起こしにくい、と授業で習った(金貸し、イカ釣り、恥さらし、窓ふき、穴掘り)。一方、前項が具体的に場所・方向(磯釣り、野ざらし、縦掘り)、道具・手段(信用貸し、水拭き)などの意味を表すときは連濁を起こしやすい。このことはパイズリの一例をもってしても明らか。一般に名詞+動詞連用形の造語があれば誰だってこの名詞は動詞の目的格だと思う。一方で前項が修飾的なのに連結できたということは、それなりに熟合度が高く一語化を完了しているということで、よって連濁しやい。逆に言えば、一語化を完了している言葉であれば前項が後項の目的語であっても濁る。世間にはいくらもこの例がある。縁(ふち)を取ることを「縁どり」、能を書いた言葉を「能がき」、梅を干した食品を「梅ぼし」、片を付けることを「片づけ」と呼ぶ。
 次はセーラー服、制服、和服について。これは実はトラップで、「服」は漢語。和語ではないため連濁は起こさない。まあ、漢語でも連濁を起こす例はあるが。手っ取り早く「服」を例にとると、喪に服することを「忌服(きぶく)」という。
 なぜ和語でのみ連濁が起こるかと言えば、和語には濁音から始まる単語がないから。「アオゾラ」と聞いてもそれが青い空か青いゾラか思案に暮れることはない。和語に「ゾラ」なる言葉はないので*2
 遥かな昔の話だが、ぼくのTwitterのアカウント名は「ZATOMI」だった。これは中学の頃の、唯一と言っていい友人らしい友人のつけてくれた愛称。「ZATO」はもちろん名字から来ている。初めて聞いたときはわけがわからずうろたえてしまったが、次第に薄紙を剥ぐように僅かずつツボにはまりはじめた。ZATOMI。はらわたに染み透るようなこの面妖な響きも、和語の持つ音声音韻的特質と無関係な話ではないはず。連濁によって生じた/z/音がそのまま頭に出たからこそ妙にウケたのだろう。「SATOMI」だったら、さしたる感慨もない女の子の名前だもの。
 一方漢語や西洋語では濁音から始まる単語は山を成す。連結するたびに濁っていては同じ発音の単語がこの世に次々と生まれ落ちてしまう。ただ、無用な調音運動は極力控えようとする経済的傾向はどの言語でも目立っているはず。たとえば、英語ではfive penceを/fɑɪf pens/と発音するらしい。
 次は寝取り、寝取られ。これは用言と用言が結合した複合動詞であり、この場合も連濁は起こさない傾向にある。何を言う、「着替える(きがえる)」というではないか、という人がいるかもしれないが、そういう人は座右に置いてある辞書を引いてみてほしい。「きがえる」では載っていないはず。あれは正しくは「きかえる」と読む*3。複合動詞では連濁しないというのは割と明快な原理だが、所詮は原理に過ぎず、反することもある。まさに「きかえる」が「きがえる」と言われるようになったのも、原理より音声音韻的な発声しやすさが優先されたからだろう。先日「腐女子のつづいさん」を読んでいたら「撮りだめる」という表記を目ざとく見つけた。地球は回り、オレたちも回ってるんだぜ。“きのうの清音は、今日も清音”、そんな考えかたはもうお呼びじゃねえ、ってコトさ。

 次はパンチラ。パンチラのチラはチラリの略*4オノマトペもやはり連濁しない。そもそもオノマトペが他の品詞と連結することがないから*5
 足コキ・手コキ。この観測は、先に述べた、前項が具体的に道具・手段などの意味を表すときは連濁を起こしやすい、という理論にムジュンしている。まあ、起こしやすい、なので完全にムジュンしているわけではないが。理由は「コキ」が動詞だという認識が不十分だからだろう。「コキ」は「扱く」という動詞の連用形だが、「パイズリ」の「擦る」に比べると明らかに使用頻度が低い。しかも「コキ」という、この/k/音の連続。どんな陰気な顔もほころばせてしまうような、太平で律動的な「コキ」のトーンが、手コキを手コキたらしめていると言っても一向に差し支えないだろう。「手ゴキ」というのはとても痛そう。顔をしかめてしまう。一方パイズリは満更悪くない。むしろいかにもこすっているという感じがする。かように、そもそも連濁が音声音韻的なファクターで生じるものなので、音声音韻的に連濁を妨げるほかの優先要因が働けば当然連濁は生じない。
 即ハメ。これも手コキや足コキと同じ理由で言い開きが立ちそう。あと/h/ /m/音が連続するときは連濁を起こしにくいと授業で聞いた。「姫」や「浜」、「紐」という単語は際立って連濁しにくいらしい。例外も多いとは思うけどなあ*6
 ぶっかけ。そもそも「ぶっ」ってなんだよという話だが、これは「打ちかけ」が変化したもの。「打ち~」→「ぶち~」→「ぶっ~」と変化した。ようするにこれも複合動詞。とはいえ「ぶっ」に変われば、これはもはや用言と用言の結合とは言えないのではないかと思い辞書で洗いざらい調べたが、「ぶっ」のあとで連濁している動詞はなかった。もちろん「打ち」や「ぶち」のあとで連濁しているものもなかった。「ぶっぱなす」の「ぱ」は別問題。促音化とセットで起こる半濁音化というもの。「打ち放す」、「ぶち放す」までは「はなす」だが、「ぶっ」になった瞬間「ぱなす」に変わる。
 以上みてきたが、どう感じただろうか。まあ正直、めぼしい発見もなく、結論が収斂することなく、わざわざ見に来るほどもないと思われても致し方ない記事だった。ぼく自身いささか話の落としどころに困っている。あたかも蛇がしっぽを咥えているような、こじつけめいたところもあったろう。それはやはり言語変化の進行にはそもそも理屈がないからかもしれない。
 一つ連濁について小首を傾けながら思ったのは、形の併用は言語に常にみられる自然の理だということ。ここでいう形の併用は、ありとあらゆるレベルでの併用を指す。「〇ザト」と「〇サト」であり、「撮りためる」と「撮りだめる」であり、「巨じり」と「巨しり」であり、もっと言えば連濁そのものであり、あるいは「見られる」と「見れる」である。いずれの派生についても、針路があるとしたらそれは、人間の必要を満たすという方向を辿ることになろうが、人間の必要は各人各様なので、それぞれの言葉は統一と分化の微妙なバランスの上に立つことになる。この点において「ソラ」が後項では「ゾラ」に濁ることと「見られる」の「ら」が抜けることとの間に相違はないし、この一点のみが本質なのではないか‥‥。
 “言語の等質性”という強大な仮構に思いを致しつつ、「ミニ系」のタグをクリックするのであった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 以上である。gooとは事情が違うが、DMM.R18も今は無きサイト名だ。今はFANZAというらしい。へー、知らなかったな。

*1:研究では「後項が和語だと連濁しやすく、漢語・外来語はしにくい」という傾向が示されているが、「漢語でも連濁する語(不足→運動不足、会社→株式会社、鉄砲→水鉄砲など)が少なくない」ことが明記されている。よって「和語でないと起こらない」と断言するのは誤り。

*2:「和語の形態素が語頭に有声破裂音を持つことは非常にまれ」とされるが、「ゼニ」など語頭濁音とされる和語候補も指摘されており、「全く存在しない」とまでは言えない。ただし、「ゾラ」に関しては、一般的な和語としては確かに辞書に見当たらない。

*3:厳密な規範的辞書や古い版では「きかえる」を見出しとするが、現代の多くの辞書(デジタル大辞泉Weblio等)では「きがえる」も許容、あるいは併記している。「載っていないはず」というのはやや言い過ぎだが、本来の読みが「きかえる」であるという指摘は正しい。

*4:オノマトペの短縮は日本語の一般的パターンであり、「パンチラ」が「パンツ+チラ(リ)」の略とする俗説は広く流通しているが、学術的に厳密な語源証明は難しい。

*5:オノマトペ+名詞のような複合自体は(「ドキドキ感」など)存在するので、「他の品詞と連結することがない」という部分は言い過ぎ。

*6:「紐」「浜」「姫」などが連濁しにくいのは事実だが(これらは単音節語や特定の名詞クラスとしての制約と考えられる)、音韻論的に「/h/ /m/音が連続すると連濁しない」という一般的な法則(ライマンの法則のようなもの)は確立されていない。特定の条件下での傾向の可能性がある。

俺が選ぶ本当にいい俺のツイート100選

時系列順

 

1. エンタの神様に出演して有名になったお笑い芸人を「エンタ芸人」と呼ぶことがあるが、この「エンタ」が「エンターテインメント」の略であることを考えると、「エンタ芸人」という呼称は芸人にとってなにか最終的・究極的なものを連想させる。

※こういう「大衆・俗の中に本質が偶然宿る」みたい視点は好みだと思う。やる側がそれを狙い過ぎるのは良くなくて、こじつけられるくらいがちょうどいい。

 

2. 小林一茶の名句「雀の子そこのけそこのけお馬が通る」にはまさに「雀(雀魂)もいいけどやっぱ馬(ウマ娘)だよね」という意味が込められているらしい。

※この月末で大学を卒業したわけだが、進学先・就職先がないまま大学を卒業することが確定していた。それでいて毎日雀魂とウマ娘をしながらこういうツイートをしていたのだから、末恐ろしいとはこのことだろう。

 

3. アルバイト先の人がミルクボーイの「こんなんなんぼあってもいいですからね」を土井善晴の言葉だと思っていた

※この話をしてくれた人は「勘違いしていたが自分で気づいた」というところまでセットで話してくれた。当時のバイト先の書店にはこういう面白い話をしてくれる人がかなり多かったが、今の職場には少なく、寂しい。

 

4. ソーシャルゲームが「会員同士が協力したり競争したりする」程度の意味で「social」を名乗ってるのおこがましいし、その一番の特徴が課金になってるのも意味不明すぎる。まあ現実のsocialもそんなものか‥‥?

※socialを「」で囲うのは今はやらない気がする。二点リーダーも使わない。語尾を「そんなものか‥‥?」みたいに奥ゆかしく済ませるのも今だとしないかも。最近キショい断定しかしていないからな。

 

5. 友人たちが皆一様に早めに返信をくれる日とそうじゃない日があるなと思っていたが、あれか。平日と休日か

※進学も就職もせず大学を卒業するとこうなる。ツイート選定に当たり過去の9000件のツイートを読み返し、自虐ツイートは軒並みイマイチだったのだが、このツイートの切り口は面白かった。

 

6. 「背伸び」を比ゆ的な意味で最初に使った人はかなり性格が悪いと思う

※こういう気づきは大事。当たり前を疑うのって面白いからね。その中でも言葉は一番面白い。共通度合いが高いツールだから。ツールってどうしても効用の方に目が行くからね。

 

7. 乾燥機のフィルターの目に詰まっている繊維くずの塊は、その人が持っている服の色の平均値を教えてくれるのさ

※語尾を「さ」にした理由が謎。あと服以外も乾燥機に入れるだろとも思う。そして何より謎なのが、なぜこの時期にこれをツイートしたのかということ。3月まで寮で共有の乾燥機を使っており、またこの次の年の7月から、引っ越して自前で洗濯乾燥機を買うことになる。つまり乾燥機を使っていない時期にこれをツイートしているのだ。

 

8. 蛙亭イワクラパーパーあいなぷぅは近くにいたら好きになっていた気がするので近くにいなくてよかったぜ

※技術的かつ手前味噌な話だが、こういう文章は「AだとBなのでAじゃなくてよかった」というシンプル過ぎる論理構造が、まずもって面白い。蛙亭イワクラパーパーあいなぷぅの人選は特に面白さは狙っておらず、本気でそう思っている。以降のコメントも手前味噌が続きます。

 

9. Category:人間を殺傷した類人猿 - Wikipedia

※こういうリンクとページ名を共有しただけのツイートは、読まされる側としては論外なのだが、これはさすがに面白い。リンク先、本当に絶妙な感じのページが表示されるので今すぐ開いてほしい。

 

10. 本屋で働くことのメリットは本屋で働こうと思うタイプの人と知り合えること。本屋で働くことのデメリットは、本屋で本を買おうと思うタイプの人を相手しなければいけないこと。

※お客さんのことを悪くいうのは良くないし、他人のことを十把一絡げにして言うのも良くない。今読み返すとあまりいいツイートではなかった。他の職業に置き換えても言える気がするし。どんなツイートをいいと思うかなんて日によって変わるよね。

 

11. このところカスの大学生みたいな日々を送っている。大学生ではない分カス度が相対的に高くなる。

※これもいい自虐。「カスの大学生」という表現に実は「大学生だからなんとか許されている」という視点が含まれていることを喝破しているところがいい。

 

12. 居間に陣取っているから子供部屋おじさんではないという主張

※これもいい自虐。言葉遊びが含まれる自虐をいい自虐と感じているだけかも。一つ言えるのは、このころにはすでに就職先が決まっていたから、こういう余裕のある自虐がいるのだろうということ。

 

13. コロナの死者が連日3桁を超えているのは、実は人類が古来から続けてきた「ある風習」が原因です。この風習は、異民族が日本に持ち込んだものです。この風習を止めれば、死者数を一気に一桁にすることもできます。この恐ろしい風習について、皆さんだけに教えてあげます。十進法です。

※こういうツイートって、それなりのアカウントが言えば絶対万バズするんだよな。別に私はバズりたくてやっているわけではないからいいんだけど、なんかムカつくよね。「教養+陰謀論パロディ見下し+本質的じゃないところにこだわるマスコミ揶揄+意外性のあるオチ」だから、黄金方程式なんですよ。しかるべき人が投稿すれば、1.6万いいねくらい行きます。例えば? うーん。のばまんとか?

 

14. 歯医者でレントゲン取ったんだけど、「おでこ出してください」って言われたから前髪かき分けたら「顔を前に傾けてほしいんです。髪型の話じゃなくて」と言われた。

※病院って面白いことが起きやすい気がする。無理やりコミュニケーション取らされる場だからかな。

 

15. 私もかくありたいものだ

※社会人2週間目のツイート。

 

16. 【あるあるbotあるある】 どう考えても答えから逆算してテーマ設定してるやつがある(@1_0_3_10)

※これ本当に誰か投稿してほしい。

 

17. スピーチとスカートは身の丈に合った長さじゃないとすべる危険がある。

※乾杯のスピーチをする場面で言ったらウケました。身の丈とすべるで二重に掛けるのは手練れの技。

 

18. 同窓会、男性の一人が遅刻してきて、女性陣がその人のことを「○○君は高校時代全然女子と話してくれなかったから会うの楽しみ!」と言っていたのだが、(それを言えば俺だって皆さん方と話したことないが?)と思ったからそれ以降ずっと黙ることで反抗を示していたら、終了した。

※あまりに情けないが、そんな自分がかわいくてしょうがないという、どうしようもない大人になってしまった。ただこれも自虐としてはギリ。読まされる方は楽しくないと思う。

 

19. 人によっては何回も聞かされた話かもしれないけど、俺の考えた最強の女の子の名前は 閑音(しずね) です。

※Sound of Silenceであり、松尾芭蕉の「静けさや 岩に染み入る 蝉の声」でもある。そして何より左右対称の漢字から成るという、逆転裁判巧舟作)のヒロインの命名規則に則っている。

 

20. スシローに行ったらプリキュア見てそうな感じのおじさん二人組がいて、しばらくしたら本当にプリキュアの話始めたからビックリした。

※意外と当時のことが記憶になくて、嘘松だった可能性が出てきた。

 

21. 「精工ビル(精工+building)」で待ち合わせていたのだか、これを「精エビル(精+evil)」と読み間違えていて20分遅刻した。申し訳ない。道理で「サキュバスみたいな名前ですね」と言ったらぽかんとされた訳だ

※入社式後の同期飲みでの出来事。普通に最悪のサービスの店で、私は公式サイトの時点で「なんか胡散臭い」と周りに吹聴していたのだが、幹事的なやつの取り巻きに「決めたんだからさ」と注意を受けて、真顔になっていた。だからサービスが最悪なのを見て逆にテンションが上がっていた。

 

22. 池袋で一通りバイバイの儀を終えて別れたカップルの男が後ろから彼女を追いかけて「髪にゴミついていた」と言いながら髪に触れていたが、私の見る限り彼女の髪にゴミは付いていなかった。

※見た瞬間は「何やってんだ」と思い、だいぶたって男の真意に気づいて、ほのぼのしたが、いかんせん勝手な想像ではある。

 

23. 粉白粉、弾道弾、日曜日、馬車馬

※これいいよね。今からでもピーコロンに投稿してこようかな。

 

24. 科学技術館に、名前入り記念メダルを目の前で機械が作ってくれるところを見学できるコーナーがあったので、名前を「魑魅魍魎薔薇躊躇麒麟瑠璃顰蹙齟齬憂鬱髑髏」にしたところ、さすがにつぶれたが、言われれば読める範囲に収まった。

※これもいいよね。無難だけど、面白い。名刺に印刷したいタイプのツイート。

 

25.

※あまりこういうツイートはしたくないけど、なかなか味わい深い写真なので。後日引っ越しの際、大家がゴミ出し場のこれを見て普通に「あんたそれかつそれなの!」と言ってきてびっくりした。

 

26. トイレの神様ウィキペディアに図解あるの助かる〜〜

※皮肉な「助かる~~」をこれ以降ちょいちょい使っていた。

 

27. 組織の厄介者(性格が悪かったり無能だったり)に手を焼いている系の話は、自分もはたから見ると厄介者なのかもしれないという不安と、絶対に自分は厄介者の相手をできないタイプだという不安両方に押しつぶされる。どっちの視点からも我が身に引き寄せちゃう。そういう意味ではおねショタと一緒ですね

※おねショタに対するこの視点も話題になっているところを見たことがないが、自分の中では結構大きいテーマ。

 

28. 蚊を手で叩いて殺すことに小さい頃から抵抗がある。祖母は生き物を殺せない優しい子だと言ってくれたが、実際は手が生物で汚れるのが嫌だから。今はゴキブリ用のアースジェットで殺している。

私小説の一節になり得るポテンシャルを秘めた、恐ろしいツイート。かなり好き。

 

29. 「劇団ひとり」って改めて考えるとかなりいい名前だな。思いついた時点で勝ちの名前だ。

※しかも名前通りの芸風なのもかっこいい。

 

30. 小学生のとき、つば付きのキャップを前後逆に被るのが、エロいやつがやることとして忌避されていた。でも学年で一番ドッジボールがうまいやつがいて、そいつがドッジボールで本気を出すときだけ例外的に許される、という設定もあった。

※創作では出せない、ガチの小学生描写。服部平治の真似をしてキャップを逆にかぶっていったら、まあまあ指弾された。何だったんだ。

 

31. 吹き出しと引用符と鍵かっこでキャラクターっぽくなると気づいた。 名前:才人くん 生前は博覧強記で名を馳せた知識人の魂。すぐ引用する。引用している本の十進分類に応じて色が変わる。名前の由来は「cite」。

※これもいいよ。ちなみにプロフィール部分は初期ChatGPTに相談した記憶がある。

 

32. 「うっせぇわ」がはやっていたときに母親から「この歌詞に共感してそう」と言われたのいまだに悲しい。自分と誰よりも身近に接してきた人から、しかもそれがチクチク言葉に該当するという文化情報を知らない人から言われたということは、本当に気をつけなくてはいけない。 

ミームという単語の説明として「文化情報」という言葉を見かけて、いつか使おうと思って覚えておいたのが役に立った一例。

 

33. 「別」の左側って「別」の左側でしか見ない。調べたら「骨」の上側と同じらしい。何だそれ。

※忘れていて、ツイートを読み返して改めて驚いた。

 

34. Googleフォトが似た写真をまとめてくれたんだけど、まさしく間違い探しで笑った。これ全部別の日で注文の組み合わせ違うんだよね。サイゼリヤで毎回似たようなもの頼んで写真撮っている自分が悪い

※これはもうちょい上手に表現したかった。「草www」って打つのが恥ずかしいから「笑った。」になっているはずなんだけれど、そのせいで文章全体が硬くなっている。

 

35. いい名前だ……待とうかな

※いいねぇ(ロマンチックなツイートを評価する中尾彬

 

36. 堀田世紀アントニーという名前を見かけて、どうせ知らないアニメか漫画のキャラクターだろうと思いつつ念のためにググったらマテンロウアントニーの本名だった。本当に調べてよかった。

ガンダムにいそう。彼の本名、あまり知られていない気がするがいかがか。ミドルネームってそんな自由に調整できるの?

 

37. 東京都がいらすとやだけで作った良くない広告車の例が面白い。これ作るの楽しかっただろうな。

※こういう行政の遊び心もポテンシャルあるよね。俺はただ自分が面白いと思っているものを記録しているだけだけど。

 

38. 存在しない一覧記事 フランス語の前置詞「de」を日本語の格助詞「で」に掛けているネーミングの一覧

※着眼点がすばらしい。やりがちだけど、ここに着目して丁寧に説明した人はあまりいない。こういうのを本当に意識して収集する人がネットで活動できるんだろうな。

 

39. 大学時代尊敬している先輩から「静かなる狂気」と評されて以降それを人生の指針にしているという話をしたら、それは別に褒めたわけではないと思うと言われた。

※この呼称に恥じない自分だろうかと日々思いながら過ごしている。ツイートを選ぶときの基準にももちろんした。

 

40. 学校帰りの女子中高生がわちゃわちゃしているの見るといいな〜ってなるけど、断じて性的な目で見ているわけではなく、そもそも青春自体にエモさを感じるわけだが、同性のわちゃわちゃを見ると自分の暗い学生時代を思い出してしまうので、女子でしかエモくなれないのである

※青春自体にエモさを感じているかどうかは怪しい。「純な目で女子中高生を見ている成人男性もいるのではないか」みたいな祈りのツイートだったかもしれない。

 

41. 縦画面で画質が粗い競馬場のザコシショウ、不審者闖入の衝撃映像みたいだ

※動画スクショも本来は良くないですよ。忘れるな。

 

42. このニュースの面白いところは「オタクに対する偏見を助長するな」ではなく「眼鏡に対する偏見を助長するな」であるところです。 「オタク顔」の絵文字、再デザインを 英の10歳が嘆願 - iPhone Mania

※オタクに厳しいことが面白いと思っちゃいけないのだが、このニュースは本当にそこかよと思ったので。ただこの手のメディアの場合はそのツッコミ待ちで記事を出している可能性もありそうなのが癪に障る。

 

43. 何?

※こういう趣あるシュール看板のツイートが好きなのだが、ついに俺の元にも!?と思いながら撮った。いざ投稿しようとすると「何?」しか思いつかなかった。

 

44. 一ノ瀬一美 二宮二葉 三浦三千代 四方四季 五十嵐五月 六車六花 七瀬七海 八木八重子 百瀬小百合 千葉千尋

※要するに漢数字が苗字と名前両方に入っている女の子の名前なのだが、使いたければ使っていいよ。

 

45. ソシャゲと競馬で月日の移ろいを感じているの自分でもどうかと思う。でも確実に生活に「締まり」が出てきた。先週と今週が人生における別の週だと確信できる。昔の人が季節の行事とか二十四節気に求めていたものってこれだと思う。リアルタイムを生きていることをしみじみと感じる。

※まあまあ。自分の文章らしい言葉選びとリズムだなとは思う。

 

46. 怒りに震えるほどしょうもない店名だ

※今思うともっといいキャプションがあるような気がするが、特には思いつかない。言葉を入れ替えるだけでも良くなる気はする。店名がしょうもなさ過ぎて怒りに震えてきた。

 

47. オフ会でオタクがやる「ふん……俺はこいつらとは違う」のポジションを4歳でやっていて感動した。年季が違う。

※これはすごいよね。これもそれなりに愛されている大きいアカウントだったら大バズりしていただろう。例えば? うーん、宇野昌磨とか。

 

48. やるべきでないことはしないという節度はあるが、やるべきことをする真面目さはない。人に嫌われないために配慮することはできるが、人に好かれるために何かをすることはできない。今後普通の人生を歩もうと思うなら、この辺の克服がカギになる

※他人事みたいに言うこと自体が面白いだろうという打算はあるのだが、割と本気でこの気持ちは実態に近い。自分のことを自分事と思えない、難し過ぎて。

 

49. ホリエモンの「野菜はおいしいから食べんの」発言が物事の本質を突いているという意見があるが、むしろ過度な快楽主義、功利主義を助長させる危険思想だ。世の中にはおいしくても食べてはいけないものがある。その辺を分かっていないから粉飾決算で2年半も牢屋に入れられたんだ

※さすがに厳し過ぎるかと思ったが、先日TVerの広告で彼がこのミームを自分でいじってみせているのを見て、改めて蒸し返す必要を感じた。

 

50. この菓子私のことだ……

※悪くないツイートですよ。こういうのが0いいねのあたりが、リア友アカウント(だと思っています)の辛いところ。よく頑張っている。

 

51. 小学生のころ父とテレビを見ているとき「このCMのセリフは○○と言っているように空耳がするが、○人しか賛同してくれなかった」と言っていたが、あれはもしかして2chにスレでも立てていたんじゃないかと疑っている。

※確認するのが怖い。ヘキサゴンとか冷笑していたし。ずっと部屋でパソコンをしていて、母から本当に嫌がられていた。この親にしてこの子あり。

 

52. 意味はないが音を有する26文字を入力して、意味はないが音を有する別の50文字を出力し、さらにそれらを組み合わせて意味も音も有する別の2000文字に変換する(この変換は一対一対応ではない)という工程で文章を打っている民族が存在するらしい。

※これやばいですよね。中国とか韓国もそうだろうけど。でもいまさら日本語に特化したキーボードとかになっても使わないよね。大学のゼミの先生が親指シフトの信者で、いつも優しいのに、キーボードの話の時だけかなりめんどくさい人になっていた。

 

53. 官公庁には薬物使用防止を訴える小・中学生くらいの製作したポスターが貼ってあるのだが、異様に筆が乗っている作品がある。ある種の児童・生徒にとっては、「薬物の恐ろしさ、害を強調する」という御旗のもとに、普段は表に出せない「ダークな感性」を公に表現できる貴重な機会なのかもしれない。

※こういう冷笑も良くないんですよ。良くないんだけど、これはどうしても指摘しておきたかった。だいたい私が「ある種の」って使ったときはキショ冷笑スイッチオンの合図。逆に、冷笑するならこのくらいの発見は欲しい。

 

54. 

最近のJR東日本電車内、DLsiteで何回も見た質感の女性がランキングを発表していてドキドキする。公共の場にふさわしくない過激な表現ではないだろうか。 

※通じているか分からないが、DLsiteのエッチな3Dモデリングイラスト集ってこの質感なんですよ。質感もだし、背景の原色の感じとかも。特にロリショタ系。

 

55. 一見するとルビンの壺に見えるが、よくよく見てみると別にルビンの壺ではない、という錯視。

※表現に改善の余地あり。私は「錯視のようで錯視じゃないということ自体もそれはそれで錯視的である」という話がしたかった。

 

56. 己を恥じるアルビレックス新潟、悪びれックス新潟

※初めてアルビレックス新潟と聞いたその日から、ずっとそう思っている。検索すると何人かいる。悪びれるって否定形でしか使わないけど。

 

57. 私は大学生のとき天沢聖司のアイコンでTwitterをしていたので、「大学生のきしょいストーリー」が彼をアイコンにしていたことに誰よりも心を痛めていた。

※恥ずかしいよね。いまだに自認が天沢聖司なところあるし。

 

58. 陰口言っているときに賛同されると萎える。こちらは純粋に着眼点やワードチョイスを見せつけたくて言っているだけなのに、なんか共通の敵を作って仲良くなろうとしている人みたいになってしまうではないか。

※立派ですね。かっこつけじゃなくてがちでそう思っている。言い古された「逆張り逆張り」論だとは思うけど。でもやっぱ、一人で戦う気持ちよさって絶対あると思う。「素直じゃない」って、特定の思想というより、こういうことだから。

 

59. 上京したあとも住民票を移動しないという真のふるさと納税(法令違反なのでだめです)

※過激な物言いよりこういうガチの「コンプラ違反」の方が怖い。私はちゃんと住んでいる市に納税していますけどね。でもこういう人けっこういるので、リアルで言ってもウケる。

 

60. 自分にとっての古畑のベスト回はどれだろうかと何度か考えたことがあるが、結論が出たことはない。人生とは、この問いに答えを見出すまでの過程のことなのかもしれない

※その時々で変わるよね。今だと「間違えられた男」かな。

 

61. 高校の夢を見た。自分の発言には誰も反応しないのに、同じ内容をクラスの陽キャみたいな奴が繰り返すとみんな反応する、というリアルな嫌さがあった。

※さっきからも何度か、他のアカウントならバズっていたはずだみたいなことを言っているが、私の根っこにある感覚なのかも。声なき声に力を。

 

62. 物心ついて以降、実家以外の場所にいるとき常にうっすら、自分は敵情視察をしているんだという感覚がある

※怖いよ。怖いけどそうかも。怖い大人になってしまった。人生の最後は実家のリビングに戻って、お母さんに「こんな変な人たちがいたよ~」って話して死にたい。

 

63. 信頼できる男性の先輩が醸し出す雰囲気って2パターンある気がするけど、タイムマシーン3号の二人がちょうどその2パターンだな

※いい着眼点だとは思うけど、どこまでピンと来てもらえるかがミソだな。意外とこのお二人の顔の丸さ・柔らかさが近いから、あまり2パターンって感じしないかも。

 

64. 外山恒一の有料noteを買った人だけが見られる画面、特別に見せてあげる

※この人の魅力は、これをどこまで狙ってやっているのか分からないこと。

 

65. 生き方を改めないといつか罰が当たる。もしくはずっとうっすら罰が当たっているような人生を送ることになる。

※いい表現。「うっすら罰が当たっているような人生」ってかなり怖いことを言っている。「俺が選ぶ本当にいい俺のツイート100選」みたいなブログを一人で書いて誰にも読まれないのとか、まさしくそう。

 

66. 危機感ニキのpixiv百科事典のメイン画像、おまえのファンアートなんか描くに値しないというpixivユーザー層の意志を感じて好き

※これもウケそうな気はするけどね。「~で好き」って構文もちょっと定型過ぎて恥ずかしい。

 

67. 俺の半生がドラマで描かれたときのタイトル 「だが、情熱はない」

※いいよ。「だが、」っていう要素が大事。私って、ただ平熱であるだけじゃなくて、「熱そうな経歴なのに」っていうところが面白いから。

 

68. 上腕二頭筋ローワン・アトキンソン、ジョーワン・ニトキンソン

※検索したら全然2010年とかに言われていた。

 

69. 会社で受けたストレスチェックで、ソーシャルスキルトラブルシューティング、マネジメント、コミュニケーション)の点が低かったが、消極的対処(問題放置、あきらめ)の高得点でカバーしていて、総合的には普通だった。

※「総合的には普通だった」という着地点はけっこう大事な気がする。

 

70. やはりTikTokにはひたすら嫌な陰キャやダウナー型コミュ障のあるあるをアップする逆たつろうみたいなアカウントがあるのだろうか

※意地が悪いねえ。これも私の「その場で一番の少数派になって自分以外全員をチクチクしたい」という「さが」によるものだろうね。

 

71. アイドルになりたい気持ちがある。ちやほやされたいのではなく、ファンサービスをしたい。ファンサービスに喜んでもらえるのもこれ以上ない「ちやほや」だとは思うが。

※ファンサが成立すること自体が一定の立場・資本・権力に基づく快楽であるということを俺は見抜いている。

 

72. 残酷なサッカー選手、グロスティアーノ・リョナウド

※検索しても誰も言っていなくて驚いた。サッカーが好きな人はリョナという言葉を知らないに違いない。

 

73. 「だじゃれを言うのは誰じゃ」という古典的なだじゃれがあるが、これは「だじゃれ」というターム自体をだじゃれに使うというメタ視点だけでなんとかもっているに過ぎない。珍しい音の組み合わせだからなんとかごまかせているが、本来であればこれをだじゃれにカウントするべきではないだろう。

※あえて硬い物言いで指摘するというユーモアなのだが、着眼点自体がけっこう良かったので、もっと普通の文体でもよかった。

 

74. 本当に魔界のニュースもあるんだ 魔界に関するプレスリリース・ニュースリリースPR TIMES

※驚きじゃないですか。どこに需要があるの?

 

75. 平等の観点から男系男子のみに皇位継承を認める皇室典範を見直すべきである。 教習所の答え:×(自然人に職業選択の自由参政権を認めない皇室制度を見直すべきである。)

※「思想の強さもここまで来れば一周回って面白い」というのの一つとして天皇制反対がある、俺の中で。逆に言えるもんね。

 

76. 同じ政令市でも私が住んでいる千葉市に比べるとこっちの県都はコンパクトだ。(さりげなく「こっちのけんと」を混ぜ込んだ文)

※なぜそんな文を書く必要があったのかはよく分からない。

 

77. 大学生の頃めっちゃTwitterしてたのにどの界隈とも仲良くなれなかったのいまだに誇らしい

※普通なら「悲しい」と来るところを、「誇らしい」としているのがすばらしい。すっぱいブドウじゃないかと言われるかもしれないが、そんなことはない。

 

78. 本当にかわいいネコって顔だいぶエロいんだよな

※これもけっこう自分の中では大きいテーマ。猫の顔エロい問題。ミームになっている「ゆうってゆうな」とかのやつとか。あの、なんか怒っているやつとほほ笑んでいるやつのセットね。検索しても出てこなかったから、これで伝わってくれ。

 

79. 小学校低学年のころ、勝気な女子にいじめられ、30代前半くらいの女性の先生に相談していたら、なんか泣いてしまって、先生に膝枕でよしよしされ、それを見たいじめっ子の女子に「赤ちゃんみたいだ」と揶揄されたことがある。これは確実に、両面から、私の性癖をおかしくさせた。

※事実だからしょうがない。はっきり言語化するとキモいと思って書かなかったけど、言語化するなら、年上の女性に甘やかされたり、Sっ気のある幼女にののしられたりするのが好きになったということです。

 

80. 2日前に事務の人からチーズを1ピースもらってずっとチーバくんだと思っていたけど、いざ食べようとしたら全然違った

※これとか、ねとらぼが取材に来てもおかしくないレベルなんだけどな。

 

81. 現実に冷や水を浴びせたくてインターネットを始めたのに、インターネットはインターネットで盛り上がっていたので気持ち悪くなり、インターネットに対しても、つれなく当たる人になってしまった。

※現実世界を見ると、インターネットをやっている陰湿な人間自体が少数派なのだが、インターネットの言論空間には陰湿な人間しかいないので、そこでひねくれようとすると、とにかくいろんなものに対してかみつかなくてはいけなくなるので疲れる。疲れさせるなよ。

 

82. シゲキックスがすごくいやらしい言葉に思えてきた

※「いやらしい」じゃなくて「すごくいやらしい」なのがミソ。

 

83. キャラクターとして誰が好きかと言われると篠澤広ですが、誰をイメージしたお風呂に入りたいかと言われると、これは姫崎莉波一択であります。

※これは大学の先輩とのLINEで自然と打っていた文章で、改めて読むと文体がキモ過ぎて自分でびっくりした文章。

 

84. こんなに眠いというのに起きていられるか! 私はベッドに入らせてもらう(夜更かしフラグ)

※「(夜更かしフラグ)」がまったくもって余計だった。

 

85. 課題 声優をキャラと同一視して好きになってはいけない 解決策 声優を一人の個人として好きになる

※「課題」よりいい言葉がある気がするが思いつかなかった。ビジネス用語風にしたかったんだけど。

 

86. 学マスあるなしクイズ ある 温存 なし 元気、好印象、好調、集中、全力、強気、やる気 答え:私の人生に関係あるかないか

※いいと思う。ウマ娘とか学マスってかなりストイックな人たちの話だよね。登場人物の誰もソシャゲなんかやっていない。

 

87. 「Campus mode!!」良過ぎる。3番作ろうかな。斬新じゃない? 二次創作として勝手に3番作るの

※こういうのを実行に移せる人間がインターネットで活躍できるというやつ。

 

88. もちづきさんの同人誌(ショタ喰い大好きもちづきさん)買っちゃった。あるのがいけない。

※もちづきさんの造形かなり好きなんだよね。二つも買っちゃったよ。もう一つはスカだったから書かなかったけど。スカが必然的なの珍しい。

 

89. 俺のことが大大大大大好きな100個のランチパック

※シュールでロジックがないのもやれますって言いたげなツイート。

 

90. 今のうちに天皇制は人権侵害だと言っておくことで、いざ将来、天皇が文春に「移動の自由、職業選択の自由参政権を認められず辛かったがとても言い出せる雰囲気ではなかった」と訴えて、日本国民全体が人権方針に背く重大なコンプライアンス違反としてキャンセルされても、俺だけは活動できる

※「日本国民全体が人権方針に背く重大なコンプライアンス違反としてキャンセルされても、俺だけは活動できる」のシュールさもさることながら、前段の問題提起も真顔ではある。

 

91. ばか過ぎる落書きを見つけてテンション上がって写真撮ってたら上司も何やってんだかとあきれていたけど、後で話したらこれにテンション上がってる俺にあきれてたらしい

※うまいよね。ちゃんと完結した、1文で落とせるツイートが上手。

 

92. 今これ過ぎてイマコーレ・カルキンになった ↑これをはやらせたいです。お願いします。

※恥ずかしいけど、思いついちゃっても使いどころがないので、こういう感じになった。

 

93. イケメンが知性やユーモアセンスや倫理観の欠如で萎えられているところを見ると本当にうれしくなる

※この感覚がある男性はいると思うけど、俺はそういうのをちゃんと言っていきたい。

 

94. さす宮(男しか皇位を継承できないこと)

※100選のうち3つが天皇制批判って大丈夫なのか? これはポップめだと思うけど。

 

95. 会社で雑談中、新しく来た上司が各人の部屋を想像で「〇〇そう」と言っていくノリが発生したのだが、なぜか俺だけ「ディフューザーを置いていない」と断定かつ否定形で言われた

※これも「断定かつ否定形で言われた」というまとめ方が上手。そう言うしかないけど、すんなりまとめられる人がどれだけいることか。

 

96. 初めてジェルクリーナー使って、良かったけど、どうしても人格排泄の4文字がよぎる。

※そう思わない? 「使って」と「良かった」の間に読点を打ったのは、われながらナイス判断。

 

97. 御奈新ヶ万出機内に比べたら稗田八方斎の自然さは異常

※そことそこを比べるんだという驚きと、たしかに同じシステムだなという納得感。

 

98. 何でも人や環境のせいにするような人間にはなりたくないし、そういう人生を歩みたくもないのに、本当に人や環境のせいでいろいろうまくいかないせいで、何でも人や環境のせいにする人間にならざるを得ない。もっと人や環境に恵まれていたら、しっかり自省する機会も持てたのに。

※何個目かの怖いツイート。こういうのを冗談っぽく全部言語化しているうちに、人は狂っていくのだと思う。あと普通に、言っていることも極端だし。

 

99. 言われないと動かないファンタジー職業はな~んだ? 答え:魔法騎士(メイジナイト・命じないと)

※なぞなぞに仕立てただじゃれっていうのも一つのジャンルとしてあるよね。西洋ファンタジーの定番職業で参入してみました。

 

100. 最近これ 低級悪魔、愛を知り死亡 : 魔界のニュース

※「早くこれになりたい」の方が見栄えはいいが、最近愛を知ってしまったので、自分に嘘をつきたくなくて「最近これ」になった。「低級悪魔」という表現はすごく私に似合っている。

学園アイドルマスター

学園アイドルマスターを始めた。実を言うと11月末から始めている。報告が遅れてしまった。別に報告しなければいけない義務はないし、誰も興味ないとは思うが、とはいえ意図的に言及を避けていた面がある。長い歴史をもつシリーズであり、新参が今さらなんか言ってるよと思われるのではないかという心配があったからだ。アイマスは友人知人に何人かファンがいると認識している。断じて意地悪な人たちではないが、これは私の側の最低限の礼節として、古参の前で新人がいろいろ言ってもね、というのがある。ウマ娘は新規IPだったし、周りに競馬ファンはいなかったからいろいろ言えた。
このブログが投稿される頃、篠澤広が誕生日を迎えているはずだ。アプリのリリースが5月とかなので、篠澤広、初の誕生日である。ここで参加しないのはさすがに嫌だ。(「でもお前が広のこと知ったの1カ月前じゃん」って思いませんか?)

学マスについて思ったことはLINEに書き留めていたので、ここでまとめようと思う。(ちなみに学マスに限らず思ったことは自分一人のLINEグループに書き留めている。それらのメモの中から人前に出したいものを選んで適切な文体に変換した後140字に圧縮してツイートすることが多い。)

正直熱心なプレイヤーではない。コミュもあまり読んではいない。だから価値がある文章ではない。今見返したら最古のメモがこれだった。

初星学園←相撲過ぎる。落ちこぼれ力士の集う学園ものアニメの舞台じゃん。

しょうもない。こういうツイートは、新人の礼節云々とは関係なく控えた方がいい気がする。本当にこのレベルの短文の寄せ集めなので、期待しないでほしい。熱量はないし、学びはないし、ユーモアもない。とりとめもない。でも、と打ったが、ここから逆転する論理展開ができないので、内容に移るしかない。
ウマ娘StSが好きなので、それらと比較することが多くなってしまう。ウマ娘は完全無課金だが、100キャラ以上入手しているし、チャンミグレートリーグで2位に食い込んだこともある。StSはキャラが二人しかいなかった頃からプレイし、今では500時間を記録、全キャラアセンション6までは解放している。Steamの統計によると、私は今年、StSを233回起動しており、プレイ時間は全体の16%に相当するらしい。そういう人間なので、比較を好まない人もいるかもしれないが、私はやる。音楽とかでもそうだけど、創作する人は何を受け継ぎ何を受け継がなかったか、気づいてもらいたがっていると思う。オリジナリティ信仰には与さない。……嘘です。かっこつけ過ぎた。ひな鳥が初めて見た顔を親だと思うのと同じ心理です。

 

 

 

初星学園

初星学園←相撲過ぎる。落ちこぼれ力士の集う学園ものアニメの舞台じゃん。
ここ日本において初星と言った時、それは一番星と同義ではなく、どう考えても力士の話である。慣れてしまえばそれだけだが、よく名付けられたなと思う。

 

「初」

「初」はいい曲ですね。冒頭の「Any time 痛快!理解?心外!」で椎名林檎の「ジユーダム」という曲を思い出したが、改めて聞き返すと似ていなかった。なんで思い出したんだろう。サビの必殺メロディーになだれ込む感じとそれを支える幻想的なバックアレンジがいい。ウマ娘の「Present March♪」という曲が好きで、以前ブログに書いたことがあるが、それと雰囲気が近い。「幻想的で壮大なイントロから始まる。これがディズニー映画の主題歌っぽい。「星に願いを」的な、なんとなくイメージするディズニーっぽさ。」と書いたが、そういう感じ。オーケストラによる豊かなサウンドスケープ

 

篠澤広

篠澤広、私特攻過ぎる。彼女は早々にTrue Liveを解放した。「光景」だけだけど。以前「でっていう話だけどハリーポッターのルーナラブグッドとウマ娘ネオユニヴァースは似ているね。俺は金髪碧眼で、電波系と見せかけて誰よりも真理に近づいているキャラが好きなんだね。」とツイートしたことがある。篠澤広は彼女たちと重なる。碧眼に限定しなきゃよかった。電波系もちょっと違うか。「でっていう話だけどハリーポッターのルーナラブグッドとウマ娘ネオユニヴァースと学園アイドルマスターの篠澤広は似ているね。俺はクリーム色のけばけばしくない金髪で、不思議ちゃんと見せかけて誰よりも真理に近づいているキャラが好きなんだね。」これで行こう。

 

エロ

Pixivで二次創作を探したらいきなりエロが出てきて新鮮だった。ウマ娘では起きないことだ。AIじゃない、ちゃんとアチーブメントの文言をもじったりしている、愛のあるエロだ。広の「一番向いてない仕事」をもじったやつとか。どうもじったかは書かないけど。君の目で確かめよう! 私はDLsiteで買ってしまったよ。

 

金字塔

ゲーム性がStSに近いという話だったが、より正確に言うと「ヤマふだ! にごうめ」に近い。他の人も言っていたけど。3枚から1枚を選ぶというカジュアルさは「ヤマふだ!」だ。

ビルドの誘導が強い。先日StSの続編のPVが公開されたが、その中には「Pick every card.」という文章を線で消して「Adjust to what you get.」というStSを象徴する哲学に書き換えるシーンがあった。途中もらうPアイテムを3択から選べるけど実質一択の気がする。体力を減らして強化するやつは取れない。このゲームでは体力=カードのコストで、回復機会も限られているので。Plv上がるとまた変わってくるかもしれない。私は20日時点で24だ。おすすめギミックも書いてある。ためしに光景広で好印象デッキ組もうとしたがやはり噛み合わない。
モリーウマ娘の因子みたい。メモリーは、露骨にやればやるほど強くなるという趣旨で、この辺がカジュアル路線だと思う。それとは別にいわゆるメタプログレッションとしてカードが解放される。StSにもメタプログレッション要素はあるがすぐに全部解放できた記憶がある。本人に蓄積される経験値でもってラスボスを目指すゲームにすぐ切り替わる。StSにも「自分に向けたメモ」というイベントがあるが、あれを恒常的にしたのがメモリーだと思う。

 

好印象

StSと比較すると好印象は毒ということになるが、この文言だけを切り取るとこじらせている人みたいだ。好印象は毒。
放っておいても発動するけど段々効力が落ちてくるものの比喩として、毒はうまいなと思ったけど、好印象もうまい。好印象は尽きないうちに定期的に与える必要があるというのは実生活においても教訓となる。私は初対面で好印象3くらいを与えて3ターン後には好印象が尽きている、そんな人間だ。ルイボスティーくらいの好印象しか与えられない。

 

「初」2

「初」、ウマ娘みたいな歌詞だ。「全力を出して走る 倒れるまでは (ペース配分不要なんです) 」。また走ってる。ウマ娘もたいがいずっと、比喩じゃなく「走る」動作についての歌で面白かったけど。ペース配分とか言い出したらよぎらざるを得ない。なぜ走る。そして後半の「そう勝って、負けても取り返せ!」。競馬過ぎる。

 

キャラ数

キャラが意外と少なかった。10人くらいだ。とはいえ私は相場を知らない。ウマ娘は100超えてる。100超えている方がおかしい気もしてくる。

 

一回性
育成完了後のライブ、スクショをシステムとナラティブに落とし込んでいていい。たしかにこういうゲームをする人はみんなスクショが好きだ。そんな何枚も撮らないよ~と思ったが、自動撮影もしてくれている。そっちのほうがいい。3Dモデルのモーションにはゆらぎがないが、自動撮影のタイミングはプレイごとに違う。自動撮影の結果を見た方がライブの一回性を感じられる。

 

拡張

ガチャ画面で聞く曲、全部いい。「ディンドディンドン運命の鐘が鳴る~」みたいなやつも、広の「光景」も、「ガナッガナッガナッ踏み出せ」も。ちなみに今歌詞調べるまで「憂いの鐘が鳴る~」だと思っていた。そんなわけないか。繰り返し流れるCM用のフックのあるサビを適当に拡張して1曲にするっていうのはJポップでもあるけど、学マスはフルで聞くとサビ以外の部分が結構実験的で、焦らしとして機能している。

 

カス

はまるのが怖くてコミュを適当に読んでいる。最悪SNSで流れてくるネタの元ネタを調べてYouTubeで見ると必然的に面白い部分は拾えてしまう。受験かよ。普通にプレイヤー失格ですね。最近少しずつちゃんと読んでいます。
この記事内で納得できない表現とかあったら、↑の段落といっしょにスクショして「はい解散」ってツイートしてください。

 

ループデッキについて賛否両論あるみたいな話を見かけて、ループデッキも組めるんだと驚いた。ロマンがある。ループっていわばぶっ壊れだ。アイテム無課金PvPがあるゲームでこれは認めないだろうと思っていた。覚悟が決まっているなと思った。ループは決して簡単ではない。適切なタイミングでキーカードが来て、たくさん削除しないといけない。運営する側として、このループの成功率というか、ループの「難しさ」を適切なレベルで維持するのはかなり難しい気がする。

 

金字塔2

Slay the Spireフォロワーのゲームは、あれに何を足し何を引くかが肝になる。Cobalt Core やGriftlandsなどの成功作では、1次元の位置関係を足したり、デッキを二つにしたり、強化先を二択にしたり、カードごとに経験値がたまる設定にしたりしている。最初期のフォロワー作だと思うBlood Cardは体力の概念をなくしてループが尽きたら負けにしている。それこそ「ヤマふだ!」のように3枚のうちから1枚しか使えないということでエナジー要素を簡略化することもできる。StS自体がドミニオンからいろいろ引いて、いろいろ足したゲームだし。そう考えた時にエナジーを削り、体力と一元化するというアプローチは意外と新機軸だ。

 

リアル

リアルを生きる人間にとって、戦うべきは己の頑張り過ぎだ。われわれが生きる世界は外敵と戦う世界ではない。自分の選択にかかるコスト(=エナジー(エネルギー))は元気にほかならず、それが無くなればあとは体力が削れて何もできなくなるしかないのだ。そしてこのゲームは成長を求められている。どれだけ時間をかけてもいいから敵の数値をゼロにするのではなく、限られた時間で自分の数値をいくつにできるかが問われている。学マスがSlay the Spireから変更した箇所は現代人の世界観に合っている。

 

燃える

篠澤広が本を焼いて体を温めているイラストにいいねしたら、それがフォロワーのタイムラインかおすすめ欄かにも表示されたらしく、リツイートで解釈違いだとサイレンス怒られが発生した。もちろんこれは私の妄想で、違うアルゴリズムでフォロワーの視界に入ったのかもしれないけど。最近これが怖い。「○○さんがいいねしました」が表示されないから、自分がいいねしたツイートが、私がいいねしているという情報抜きに他人にも表示され、向こうからフルスロットルで否定されるという事態だ。全然あり得る。というか、それが篠澤広で起きたのだと思う。コミュを読んでいない以上私が悪い。フォロワーにも悪いし、何より広に悪い。もちろん逆のことを私がしてしまっている可能性もある。私は人のいいねを見たいし、自分のいいねも見せたい派なので、早く「○○さんがいいねしました」表示が復活してほしい。

 

「初」3

「初」はいい曲ですね。2番終わり、すごく好きだ。3分8秒あたりからの盛り上げ方。加工された女声の「あー」のコーラスとはっきりしたメロディーラインで、「今からまとめに入ります」という宣言みたいだ。私は2番終わりのまとめ作業が好き。桑田佳祐が好きなのもこれが上手だからだ。21世紀に入ってからの桑田ソロではこれがよくある。「オアシスと果樹園」とか。

 

「初」4

「初」はいい曲ですね。1番にだけ入るサビ前の「1,2!」がかわいい。絶対に千奈の声だと思う。パート分けの動画やブログを探したが見つからなかった。そして「初」というタイトルの検索性の悪さに気づいた。

 

寝る前に

はい、寝る前にジャムおじさんのお話聞こうね
おじさんね、最近亜紗里先生に首ったけなのね
事務的な女性が大好きで、ウマ娘でもたづなさんとかに惚れちゃうタイプなんだわあ
あの職員みたいなのがたまんないのよ
リアルフェチのおじさんはね、髪色もリアルじゃないと反応しないのよ
だから最初のチュートリアルで月村手毬選んだらね、なんと誕生日が6月3日で一緒だったの
おじさん思わず「運命かよ!」って叫んじゃって、隣の部屋のメロパンに「うるせえよ」って怒鳴られちゃったわあ
よし、お話終わり
寝ていいよ

 

判官びいき

月村はあのビジュアル込みで好き。一方、広は、(アイドル文脈抜きで)仮によぼよぼのジジイだったり、毛むくじゃらのおっさんだったりしても、あの人生哲学には惚れていたと思う。広と先生と月村以外だと、あとはリーリヤと有村麻央と千奈と姫崎とことねが好き。花海姉妹と紫雲と十王だけあまりピンと来ていない。申し訳ない。これはこちらの感性の問題。気が強そうな女性は怖いし、なんか王道過ぎると「ほかのオタクに応援してもらいなよ」って気持ちになるんだよね。一方で広とか見てると「こいつにはたぶん私しかいないし」って気持ちになる。ナイスネイチャが好きなのもそう。
あと先生のことをそういう対象にカウントしてるのも自分だけだと思う。

 

記号

ウマ娘のあの人っぽいなとか思っちゃう。こういうのの記号って出尽くしているんだろうか。記号はあくまで入り口だから別にいいんだけど。ウマ娘も最近発表されたキャラはちょっと前のと被っているし。9日にサポカ実装されたんだけど、アプリのお知らせのスクショをツイッターで見た時に、ダスカとタイキだと思ったの。そしたらバブルガムフェローとブラストワンピースだった。こっちの感性の問題なんだけどね。
ちなみに
手毬→ヴィルシーナ
ことね→ヴィブロス
リトルプリンス→タイシン
リーリヤ→ミラ子
紫雲→シチー
広→ユニ
姫崎→クリーク
十王→オルフェ
と重なる。どうですか。ちゃんとキャラスト読んでない状態でこういうの言うの良くないね。

 

ぬぼー

キモいけどバイト先に篠澤っぽい「ぬぼー」感の子いてよかったな。髪質とかまつ毛の長さとか背中から首にかけての曲がり方も似てた。この話はあまり広げない方がいいな。

 

篠沢広

職業柄、篠澤広は自分の名前の「沢」の旧字体表記にこだわりあるか気になっちゃう。小澤征爾パターンか? あと「篠」って常用漢字だっけってなる。調べたら違った。別に人名なら使えるからいいけど。

 

十王

デッキタイプ見ると、ディフェクトより先にウォッチャー来るんだという感じ。ちなみに一発で無双できて楽しかった。盛れ過ぎ。一発でS取れたし、現状S取れたのは彼女だけ。もしディフェクトデッキも来るとしたらオーブはどういう名称になるんだろう。

 

「初」5

「初」という曲名、検索しにくい。そもそも漢字一字だし、アーティスト名も初星学園だし、ゲームのモード(?)にも定期公演「初」ってあるし、リアルのライブもその名前らしいし。他の人の感想とか読みたいのにヒットしない。検索結果の2ページ目くらいで和田アキ子Wikipediaがヒットする。なんでだよ。

 

「初」6

「初」一発目聞いた時点で、最後の英語だけ違和感あった。「I have dream of like flame」「My all sign to every right」。dreamに冠詞がないとかは置いておいて。of like flameって何やねん。あとmy allという語順。ビートルズの「all my loving」を引くまでもなくおかしい。そしてevery lightじゃなくright。単複はこっちもよく分かっていないのでいいとして、意味が取れない。調べると、頭文字を取るとIDOLMASTERになるらしい。そこはもっと詰めてほしかった。フレーズとして成立しないと言葉遊びの意味がいない。かなり腹が立った。次の日お風呂に入りながら思い出したくらいには。勉強できない勢が作詞したとかそういう設定なのかと思ったけど、そうでもないらしい。あるいはあえて変な英語にすることで仕掛けに気づかせたかったのか。そうとでも考えないと擁護できない。こうなってくると前半の三分鼎足とかもわかって書いているのか怪しい。これではダンスと歌唱がA評価相応になっても歌詞はDのままだ。

↑苦言を呈するときの方がおしゃべりなの感じ悪いな。自分のこういうところが本当に好きじゃない。

 

不条理

広の生き方、いいよね。「アイドルを目指した理由は「いちばんわたしに向いてなさそうだから」」。その不条理な選択に潜む「本気の遊び心」こそが、彼女の真骨頂なのだろう。これ私が言ったことにならないかな。今度言ってみようかな。

 

モラハラ

「ビジュアルが少し足りないようです」←モラハラだろ
ウマ娘でもたづなが「賢さが不足しているようですので重点的に鍛えてみましょう」と言っているが普通にハラスメントだと思う。

 

あこぎ

プレイヤーの分身であるプロデューサーが「学園の生徒」という設定なのは珍しいらしい。でも学生が学生をプロデュースするの普通にあこぎだろ。教育課程の大学生がその大学の付属高校とかで授業するようなもんじゃん。いや意外とやってんのかな。でもなんか不誠実な気がする。アイドル科の親が怒ってそう。もしかしてもうそういうコミュある? 私が読んでいないだけ? 需要する側と供給する側を一カ所に集めて両方から金取るってあこぎだろ。でもメルカリとかってそういうシステムか。いやでもメルカリもあこぎだから結論変わらんか。

 

大味

デッキ構築型ローグライクとしては、%で火力に補正かかるのが大味になっていて個人的にはちょっと違う。自分がBalatroに微妙にはまらなかったのはこれがある。インフレより、1に笑い1に泣くようなパズルが好みだ。Cobalt Coreはそれをやっているからすごい。StSボードゲームもデジタル版より簡略化された結果そういう良さが発生していていい。

 

積極性

手毬のサポカ「何やってるんだろう、」は最後に「やる気がないならなんで入学したんだろう」というセリフで終わって、スキップしていてもそこで止まるため、ちょっと傷つく。自分が想像する「積極性のない私を見下している人」そのものだ。それにしてもこのコミュだけ見ると手毬も常識人に見えるから怖い。

 

無粋

公式でスモッグ買えるのちょっとキモいな。ウマ娘という謎に健全なゲームをしていたのでそういう文化があるのを知らなかった。スモッグを否定するわけではなく、公式で用意されているのは無粋だという話だ。そういうのはpixivであさったり、コイカツで着せたり、最近ならAIで生成したりした方がいいのではないか。Don't take away our right to put her in smog.

 

コラボ

Slay the Spireのパロディ名刺があってすごかった。そういうファンアートとかもっと見たい。音楽でもいい。マッシュアップとかMODとか見せて。

 

イムジン河

広が廊下移動のシーンで「登校も体力使うからレッスンになる」的なことを言うのだが、このときの「登校も」のイントネーションがバキ童が「パッチギ!」の再現をするときの「放送も録音も」の「放送も」に似ているので、ぜひ意識して聞いてみてください。

 

嗅覚

リトルプリンス、一目見てすぐ身長にコンプレックスがあるに違いないと見抜いた。オタクとしての嗅覚が鋭くなっている。でも月村のことは苦労人系のツッコミ役だと思っていたから1勝1敗だ。いや月村をまともと思って挑むのは、空腹で食べ放題に行くようなもんだし、むしろ2勝か。

 

困っちゃう

広の「初」の「上手くいかなくて困っちゃう(はぁ~)」のニュアンス最高。うれしそう過ぎる。そうだもんね。困っちゃうのはうれしいよね。早く個人歌唱を配信してくれないでしょうか。

 

手毛

手毬って漢字面白いな。毬の毛が手と線対称で。手毛って名前だったらもっと美しかった。

 

コンビニエント

10日からファミマでのウマ娘コラボとローソンでの学マスコラボがかぶった。どっちから回ろうか決めきれず、まだどっちも行っていないうちに、終わり始めている。

 

苦~

このゲームは苦々しい顔がかわいい。特に広とことね。口の形がいい。ことねの苦々しい顔はコンテストで負ければ見られるので再現性があるが、広のはいつ見たか思い出せない。

 

Umaviewer

一部の勝利モーションがウマ娘スーパークリーク過ぎる。姫崎とか。キャラもかぶるのでなおさら。広もあったと思う。近づいてきてちょっとかがんで、両手でかる~くガッツポーズしてくれるやつ。全く一緒だと思う。モーションの類似、ほかにも上げられる。もちろん人の動きの型なんてたかが知れているが、型の次元ではなく、パーツのタイミングみたいなのがいっしょなのだ。

 

後ろ姿

後ろ姿が多くてうれしい。私は後ろ姿が好き。ホーム画面とかも。相手に意識されない楽さと、何かを意識していないその人を見られる良さとがある。これまでの人生も人の顔を見ていた時間より、人の後ろ姿を見ていた時間の方が長かったと思う。亜紗里先生が活動支給のあと教室を出て行くところとか録画しちゃった。

 

問題

広の「初」をホームに設定しているのだが、これが良過ぎる。彼女の息の浅さが再現されておりすごい。しかし良過ぎるせいで画面を他のページに遷移できないという問題がある。たしか先日の国会でも議論されていた。育成やコンテスト、ガチャに進むと、BGMが切り替わるので、意味もなく報酬とか見ている。早く単体音源を配信してほしい。

 

トラウマ

ガチャ画面のLive2Dみたいなやつ。二次元で、でも関節とかがスムーズに動くやつ。これ系のやつ見るたびにダンガンロンパのお仕置きシーン思い出して怖い。スパイクチュンソフト許さない。それはそれとして、Steamで買った「ハッピーダンガンロンパS 超高校級の南国サイコロ合宿」が一切起動しないことはマジで許していない。

 

誰?

最初のうちは、なんか一人育成できないけどかわいい子いないか?と思っていた。あまりこのゲームの世界観の全体像を把握していないから自信なかったが、コミュを読んでいたら月村に重ための感情を向けていて良かった。なんか実装が発表された。よろしくお願いします、秦谷美鈴さん。

 

トリビア

私が使っているボディソープの詰め替えは篠澤広のレッスンウェアに似ている。これってトリビアになりませんか?

篠澤広

 

文系

ホーム画面と左二つの画面(アイドル、コミュ)は上から下にスライドすると全体を見渡せるようになる。いろいろ細かいところを見るのは面白い。室温は25度のようである。隣の部屋にはつみちゃんのでかいマスコットが置いてある。コミュの画面では二人がテーブルに座って話しているが、あれはホーム画面奥から手前を見ているようだ。古文、現代文、英文法の参考書が多過ぎる。テレビの下と本棚に3~4冊ずつ置いてある。

 

「光景」

広の「光景」ももちろんいい歌だ。最初は悪ふざけかと思ったが、繰り返すうちにこれはいい曲だと思うようになった。「静かに幸せな人」の歌として、私の心にも響く。まつげを内面と外界の境界線のメタファーとして使っているところがいい。広のまつげはたしかに特徴的だ。見た目だけではない。天才である彼女が外界を観察し、それを内側に取り込むとき、まず物理的に接するのはまつげだ。よくよく歌詞を読むとずっとまつげか目のことを歌っている。眼科ソングだ。

 

千奈

千奈のビジュアルもかなり好みだということはこの際はっきり言っておきたい。お嬢様キャラにはお金持ち路線とお上品路線とがいて、もちろん重なる要素もあるのだが、どちらかが強いことが多い。千奈はお上品路線である。露骨にフリフリの服とか着ていない。現実でもときどき、ああいう長くてきれいな髪で、ああいうふうにおでこを出していて、ああいうはっきりした眉毛で、ああいう長いスカートの小学生とかいるけど、まじまじと見てしまう。

 

姫崎

姫崎のこともかなり好きだ。しかしこれは語ることがない。考えてみてほしい。4時間睡眠と、8時間睡眠では、なぜ8時間の方が気持ちいいのか、と問われても困るだろう。しいて言えば、生物種として8時間の睡眠を必要とするようにプログラムされているからだ。姫崎も同じである。生物種として姫崎を必要とするようにプログラムされており、気持ちいいのである。

 

177

これは完全に妄言なので適当に聞いてほしいのだが、ウマ娘や学マスをしていてプレイヤーと担当との年齢差にハラハラすることがある。去年刑法の性犯罪規定が改訂され、15歳と21歳のセックスは犯罪になった。
ちゃんと引用すると、不同意性交の規定の第3項だ。第1項で不同意の定義をいろいろ述べた後

「十六歳未満の者に対し、わいせつな行為をした者(当該十六歳未満の者が十三歳以上である場合については、その者が生まれた日より五年以上前の日に生まれた者に限る。)も、第一項と同様とする。」

と規定されている。形式的には同意があっても許されないわけである。別にこのゲームはセックスしない。し、セックスしてもフィクションなら問題ない。ただ、いわゆるグルーミングに向けられる目も厳しくなった。そういう世論とどこかで折り合いをつける日が来るのではないかとひそかに思っている。(指導者も学生というのは一つの手である。)

 

月村と広のコミュは読んだ。夢が趣味との対比で苛烈なものとされ却下される広のコミュと、夢が目標との対比であいまいなものとして却下される月村のコミュ、対照的。どっちも好き。特に広のラストはうるっと来た。慣用表現としてのうるっと来たではなく、本当に、涙がほほを伝わらなかったが眼球は潤った。涙がほほを伝わらなかったのは、別に感動度合いが低かったわけではなく、励まされ、自分の闘志に変換された部分が大きいから。私がナイスネイチャや篠澤広にひかれるのは変化球の努力が好きなんだと思う。

 

「光景」2

ポップさとは違う詩的な抒情性を帯びた曲だ。一方で、全体を通奏するリズムは、ジャングルを舞台とした冒険活劇のようでもある。ブラジルを経由してアフリカの匂いを感じる。広にとってこの世界はジャングルのようにサバイブする対象だ。広はそれを飄々とサバイブする。音は「ひどくにぎやか」で、遊園地のようにしっちゃかめっちゃかな中、広の声だけが落ち着いている。この人はクールなのか、パッションを秘めているのか、よく分からなくなる。「涼しげな熱さ」もあり得るということか。「光景」という題にもよく現れている。あくまで景色をクールに、目で見るだけである。手出しはしない。でもたしかにそれは印象的な、熱い景色なのだ。この「主観を客観する」ような感覚こそ広の本領だろう、というのが現時点での私の理解だ。

ウミガメのスープ ~別解編~

 ある男が、とある海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文した。
 スープを一口飲んだ男は、それが本物の「ウミガメのスープ」であることを確認し、勘定を済ませて帰宅した後、自殺した。一体、なぜ?

 

 海辺のレストラン「ラ・メール」は、夕暮れ時の柔らかな光に包まれていた。窓越しに見える海は、オレンジ色に染まり、波の音が静かに響いていた。店内には、シャンデリアの温かな明かりが灯り、白いテーブルクロスの上にはシルバーの食器が整然と並べられていた。

 中年の男性が一人、窓際の席に座っていた。彼の顔には深い皺が刻まれ、目にはかすかな不安の色が浮かんでいた。ウェイターが近づいてくると、彼は少し体を前に乗り出した。

ウミガメのスープを一つ、お願いします」

 その言葉を口にする時、彼の声はわずかに震えていた。

 ウェイターが立ち去ると、彼は窓の外を見つめた。海を見ながら、彼の思考は過去へと遡った。船乗り時代の記憶が蘇る。荒波に揺られる船上で、若き日の自分と後輩が夢を語り合った日々。後輩の熱意あふれる瞳を思い出すと、男の胸に温かいものが込み上げてきた。

 やがてスープが運ばれてきた。男は深呼吸をし、おずおずとスプーンを手に取った。スープの湯気が立ち上り、独特の香りが鼻をくすぐる。彼は目を閉じ、一口すすった。

 その瞬間、男の表情が凍りついた。あまりにも生臭い味が口の中に広がり、彼は思わず顔をしかめた。彼の脳裏に、後輩の笑顔が浮かび上がる。しかし、その笑顔は徐々に歪み、不安と後悔の表情へと変わっていった。

 男は急いで勘定を済ませ、レストランを後にした。海風が彼の頬を撫で、しかし心の中の寒さを和らげることはできなかった。

 家に戻った男は、机の引き出しから一通の手紙を取り出した。後輩からの手紙だった。そこには、レストランのオープンと感謝の言葉が綴られていた。男は手紙を握りしめ、苦い笑みを浮かべた。

(俺は何をしてしまったんだ...)

 彼は立ち上がり、窓際に歩み寄った。夜の闇が迫る海を見つめながら、男は自分の愚かさを噛みしめた。全財産を投資した店のスープがこの程度とは。経営センスのかけらもない後輩に、すべてを託してしまったのだ。

 男は深いため息をついた。そして、決意に満ちた表情で部屋の隅に向かった。そこには、船乗り時代に使っていたロープが置かれていた。

 彼は静かにロープを手に取り、椅子の上に立った。最後に、窓越しに見える海を見つめた。かつての夢と希望が、波間に消えていくようだった。

「すまない...俺たちの夢は、ここで終わりだ」

 男の指がロープに絡まり、部屋に静寂が訪れた。外では、潮騒の音だけが静かに響いていた。

 

答え:ウミガメのスープ専門店に全財産を投資した後、ウミガメの肉がマズすぎることに気づいたから

Steamで買えるもっと評価されるべきゲーム

Steamで入手可能な、もっと評価されるべき作品を一挙に紹介する。「もっと評価されるべき」という表現が、一見すると自己顕示的な印象を与えかねないことは承知している。しかしながら、長年にわたるインターネット文化への没頭を経て、この言葉が醸成する微妙なニュアンス——すなわち、批評家を気取りつつも、本質的には純粋な同好の士を求める稚気——を的確に表現する代替語句を見出すことができないでいる。

私の個人的な嗜好として、反射神経を要するゲームよりも、頭を刺激する作品に強く惹かれる傾向がある。そのため、ここで取り上げるゲームにも、そのような傾向が色濃く反映されていることをあらかじめ申し添えておく。

 

 

文字遊戯 第零章(日本語版)

store.steampowered.com

文字だけで構成された独特のアートワークが魅力的。文字を操作して謎を解くゲームシステムは斬新で、操作に慣れも不要。短いながらも奥深いストーリーと世界観で、今年配信予定の本編への期待が高まる良質な無料体験版。

 

Dice Tribes: Ambitions

store.steampowered.com

ダイス・プレイスメントと資源管理を融合させたボードゲーム風ストラテジー。カバーワークのサイコロキャラがどう見ても「Dicey Dungeon」の戦士の後ろ姿だが、ゲームシステムにおいても同作的ダイス&スロット制が高い戦略性を実現している。部族の育成と野心の達成というテーマ設定が一応ある。英語のみだが分かりやすいUIと温かみのあるドット絵が魅力。ドラフトモードで高いリプレイ性を確保。ランダム性と戦略のバランスが絶妙だが、運要素はどうしてもある。コアゲーマー向けの良質な隠れた名作。

 

Mimic Logic

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公務員試験などで言うところの「判断推理」的論理パズルとローグライク要素を融合した斬新なゲーム設計。元はニコニコのRPGアツマールで公開されていた。宝箱の発言から嘘つきを見抜く推理とダンジョン探索がなぜかマッチ。いかにもツクール製なドット絵の雰囲気が良く、UIも必要最小限で分かりやすい。自動生成で何度も楽しめ、パズルの難易度調整も細かく分かれている。自動生成ゆえに答えを一義的に確定できない問題もあるが、「開示された情報だけでは答えを確定できない」と見抜くことすらゲームシステムに組み込まれている。あってないに等しい気の抜けるストーリーも好き。コアなファンをつかむだろう魅力的な一作。「探偵死神は誘う」という精神的後継作が出ている。

 

ウーマンコミュニケーション

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表層的には一定の評価を得ているように見受けられるが、その本質的価値が十全に認識されているとは言いがたい。真に卓越した作品であれば、その影響力は多様なメディアやプラットフォームを横断して波及していくはずである。例えば、Switchへの移植や、キャラクターの商品化といった現象は、インディーゲームの文化的浸透の一つの指標となり得よう。さらに、文化的影響力を有するインフルエンサーや芸能人、タレントによる推奨は、ゲームの社会的認知を飛躍的に高める触媒となる可能性を秘めている。しかしながら、本作は、上述したような文化的現象をいまだ引き起こすに至っていない。このことは、本作の潜在的価値と現状の評価との間に看過できない乖離が存在することを示唆している。ゆえに、文化的洞察力を有する者の責務として、この作品の真価を広く喧伝し、適切な評価へと導くことが肝要であると考える次第である。

言語と社会規範の複雑な相互作用を探求する野心的な作品。その本質は人間のコミュニケーションの奥深さと、言葉が持つ多義性を鋭く切り取った社会批評である。「風紀委員会」という設定が、社会における言語規制と表現の自由の緊張関係を暗示している。プレイヤーは規範の執行者としての役割を担いながら、同時にその規範の妥当性や、言葉の持つ力について深く考えさせられる。ゲームの進行に伴い展開される物語は、単なる言葉遊びを超えて、人間の意識と無意識、社会の秩序と混沌、そして言語がもたらす結束と分断といったテーマを探求している。「うっかりセンシティブワード」が真に意味するところを追求するプロセスは、まさに現代社会の病理に迫る社会派な旅路。言語、社会、そしてメディア論を融合させた知的挑戦状である。

……というのは嘘である。どこに出しても恥ずかしいバカゲーなので身構えず遊んでほしい。

 

ヤマふだ! にごうめ

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このゲームについては某所でも薦めたので、そこで書いた文章をリライトしておく。
可愛らしい女の子2人が山道を登る「デッキ構築型登山ゲーム」。その魅力は、想像以上に実現されている。ゲームシステムは「Slay the Spire」よりシンプルで、山札から3枚引いて1枚を使用する。カードゲーム特有の攻守の緩急が、山登りのペース配分とうまくマッチしている。山登りをテーマにしているため、体力回復の制限や、踏破と帰還を繰り返すサイクルも自然に感じられる。「のぼる」の数値を積み上げてステージクリアを目指す点も、登山の楽しさを表現している。本作の特徴は、何と言ってもキャラクターのかわいらしさ。女児向けアニメのような愛らしさがある。クリア時には3Dモデルの主人公2人と共に、山頂からの景色を楽しめる。コンパクトながら充実感があり、システム(デッキ構築)、テーマ(登山)、雰囲気(女の子2人の和やかな旅)が見事に調和、それは「ヤマふだ!」というタイトルにも表れている。

 

Cento

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リズムゲームとデッキ構築の要素を融合させた独創的な音楽バトルRPG。BGMに合わせてコマンド入力するバトルシステムが斬新で、多彩なステージと豊富なスキルカスタマイズが魅力。ドット絵のアートスタイルも秀逸だが字がつぶれていて読みにくいかも。リズムゲーム初心者には難易度が高い。ステージ数も今後増えそうでうれしい。両ジャンルのファンに新鮮な体験を提供する意欲作。

 

Solar Settlers

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カードベースの宇宙探索ストラテジーゲーム。一種のワーカープレイスメントだが、彼らの入植(=ワーカーではなくなること)が最終目標なので、入植のタイミングが鍵となる。Race for the Galaxyなどのボードゲーム要素を融合し、1プレイ10ターン、15分で遊べるが深い戦略性を実現。ランダム生成とアセンション的な階層システムでリプレイ性も高い。UIはシンプルだが情報量が多い。宇宙をテーマにしたアートが魅力的。こちらも初心者には難しめ。コアゲーマー向けの良質な戦略ゲーム。

 

Trash of the Titans

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独創的なテーマと戦術性を兼ね備えたターン制SRPG。ゴミ箱を守り、守ったゴミを分配してステータスを増強するのだが、それがテトリスとして表現されるユニークなシステムが魅力。レベルデザインを活かした創造的な戦略が求められる。ドット絵の美しさとUIの分かりやすさも特筆すべき点。戦闘の難易度もちょうどいい。コアなストラテジーファンにおすすめの意欲作。

 

サンセット・ルート

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大航海時代」の舞台設定に「幸運の大家様」のゲームシステム。目的地選択、キャラ配置、貨物管理を通じてお金を稼ぐゲームプレイは中毒性が高く、新大陸探索というテーマ設定も魅力的。UIはミニマルでわかりやすく、かわいいSDキャラが雰囲気を盛り上げている。単調といえば単調なのだが、長くプレイできる。カジュアルゲーマーにおすすめの良質なインディータイトル。

 

モン娘ぐらでぃえーた

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モン娘育成×ローグライトRPGの組み合わせ。カード選択による育成と簡単操作の戦闘が特徴。戦闘は単調だが、可愛いキャラが魅力的。独特の世界観と定番のシステムでコアなファンを獲得している。

 

Ad Fundum

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ディーゼルパンクな世界観の地下探索ゲーム。巨大メカを操作し、資源を採掘しながら古代の秘密を探る。自動生成された8つの独特な環境が魅力的。メカのカスタマイズ性が高く、掘削と基地運営のバランスも楽しい。UIは情報量が多いが整理されており、ピクセルアートのビジュアルも雰囲気抜群。一方でこちらも、長くやろうとすると単調さが気になる。コアなマイニングゲームファン向け。

 

Let's! Revolution!

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マインスイーパーとローグライトを融合した独創的パズルRPG。美麗なアニメ調グラフィックと戦略性の高い戦闘が魅力。6クラスの個性的な能力と100種以上のアイテム/スキルで自由度も高い。UIは若干ごちゃついているが、難易度調整はうまくいっている。

 

Sagrada

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ステンドグラス製作をテーマにした戦略性の高いダイスドラフティングゲーム。色と数字の制約を満たすパズル要素が秀逸。何といってもアートスタイルが美しい。AIも強く、ソロプレイも充実。運要素はどうしても強い。ボードゲームファン必見の良質な移植作。

 

World End Diner

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ポスト黙示録的な世界観とその割にかわいらしいキャラクターデザインが魅力的。料理・農業・探索の要素をうまく組み合わせた定番のゲームシステム。UIも定番通りで使いやすいが、序盤はコンテンツ不足。アーリーアクセス終了でのアップデートに期待したい面白い作品。

 

ドールエクスプローラ

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ダンジョン探索と戦略的デッキ構築を融合したターン制RPG。かわいらしいキャラと迫りくる毒ガスのコントラストが生む緊張感が秀逸。行動の組み合わせで戦略の幅が広がるが、運要素も強め。UIは若干もっさりしているが、ケモな絵は魅力的。カジュアルなストラテジーファンに推奨。

 

医療無法人おおやぶ死科クリニック

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医療倫理を逆手に取った独創的な悪徳医療シム。汚い「ミミズ病院」。ブラックユーモアとグロテスクな演出が病的な魅力。UIは情報過多気味だがシステムは複雑過ぎない。ばかばかしさと不気味さが同居。正義感の強い人には不向きだが、部落……じゃなかった、ブラックな世界観を楽しめる人にはおすすめ。

ポストモダン社会における集合的アイロニーの発露:特定サブカルチャーコンテンツの受容と再生産に関する考察

 現代のデジタルメディア空間において、特定のサブカルチャーコンテンツが獲得した人気の本質を探究するにあたり、われわれは文化的テクストの意図せざる解釈可能性に着目せざるを得ない。当該コンテンツの魅力の核心は、制作者の意図を超えた意味の発見にあり、それは受容者の集合的知性によって絶えず更新されるダイナミズムを有している。

 この現象は、「対話性」の概念を想起させる。テクストの意味は制作者と受容者の相互作用によって生成されるという洞察は、現代のオンライン・コミュニティにおける集合的な意味生成プロセスを理解する上で示唆に富む。特に、動画共有プラットフォームのコメント機能は、「言説の場」として機能し、受容者間の対話を通じてテクストの新たな解釈が生成・共有される場となっている。

 さらに、この現象は日常的な権力構造への抵抗としても解釈できる。真面目さを笑いの対象とすることで、受容者たちは既存の社会秩序に対するある種の転覆的実践を行っているのだ。これは「日常的実践」の一形態と見なすことができよう。

 興味深いことに、人工知能技術の発展は、この文化現象に新たな次元をもたらしている。AIによって生成されるコンテンツの不完全性は、オリジナルテクストの「粗さ」と共鳴し、新たな解釈の余地を生み出している。これは、「シミュラークル」の概念を想起させる。オリジナルとコピーの境界が曖昧になる中で、意味の生成はより複雑で予測不可能なものとなっているのだ。

 我々が目撃しているのは、否、目撃していたのは、デジタル時代における文化的テクストの受容と再生産の新たなパラダイムであった。それは、集合的知性とテクノロジーの相互作用によって駆動される、終わりなき意味生成のプロセスだったのである。

 

本稿を今は亡きニコニコ動画に捧ぐ

 

野獣先輩の独壇場と化したローソン - ニコニコ動画

www.nicovideo.jp