正に著者が表題を行った模様を記載した一冊。
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夫に別れを告げ家を飛び出し、宿無し生活。どん底人生まっしぐらの書店員・花田菜々子。仕事もうまく行かず、疲れた毎日を送る中、願うは「もっと知らない世界を知りたい。広い世界に出て、新しい自分になって、元気になりたい」。そんな彼女がふと思い立って登録したのが、出会い系サイト「X」。プロフィール欄に個性を出すため、悩みに悩んで書いた一言は、「今のあなたにぴったりな本を一冊選んでおすすめさせていただきます」———。
実際に出会った人達は魑魅魍魎。エロ目的の男、さわやかに虚言癖の男、笑顔がかわいい映像作家……時には自作ポエムを拝見し、かわいい女子に励まされ、優しい女性のコーチングに号泣しながら、今までの日常では絶対に会わなかったような人達に、毎日毎日「その人にぴったりの」本を紹介。え、もしかして、仕事よりもこっちが楽しい!
サイトの中ではどんどん大人気になる菜々子。だがそこに訪れた転機とは……。
これは修行か? 冒険か? 「本」を通して笑って泣いた、衝撃の実録私小説!
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タイトルがぶっ飛んでいることから少し内容が不安であったが、内容は至ってまともで、本当に出会い系サイトを利用しつつ、著者自身の生き方、進む道が変わっていく様子が描かれている。
出会い系で出会った初対面の人に本を薦めるというのは、非常に面白い発想で、確かに自分も本を紹介してほしくなる。本書では実際に紹介した本も記載されており、登場人物に合わせた本であるため、全てに興味を持つものではないが、いくつかの本は読んでみたいなと感じさせるものであった。
ちなみに出会い系サイトと聞くとひと昔はハードルは高かったものの、いまはマッチングアプリも当たり前であり、時代も変わったと感じる(自分はいずれも使ったことはないが)。また、出会い系とかマッチングアプリでなくとも、例えばジモティーなどのサークルの募集などはネットで行われていることも珍しくないし、自分も利用したことがある。一対一で会うという点は少し異なる側面はあるが、ネットで新しい出会いという観点では、既に相当に浸透しているようにも改めて感じた。








