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シンプリストになりたいのです

映画・新幹線大爆破(1975年/オリジナル版)の感想

以前、NETFLIXで公開されている『新幹線大爆破』を拝見しまして。

yu1-simplist.hatenablog.com

(『新幹線大爆破』リブート版についてはこちら↑)

夫が鉄道好きなので、そういった視点であったり、映画的な視点であったり、様々な視点で見ることができて、それなりに楽しむことができました。こちらの草彅剛さんが主演の『新幹線大爆破』は1975年に高倉健さんが主演された『新幹線大爆破』の続編のようなもののようで。

今回は、『新幹線大爆破』(1975年版)を見ましたので、感想をネタバレ交えて綴っていきたいと思います。

あらすじ

午前9時48分、乗客約1500人を乗せた東京発博多行きの「ひかり109号」が発車した。しばらくすると国鉄本社公安本部に、109号に爆弾を仕掛けたという電話が入る。爆弾は新幹線が時速80キロ以下に減速されると自動的に爆発するという。犯人は工場の元経営者・沖田哲男と工員の大城浩、そして元過激派の古賀勝で、国鉄本社に500万ドルを要求。運転指令長の倉持は運転士の青木に事件発生を知らせるとともに、警視庁の須永刑事部長や公安本部長の宮下を招集して緊急対策本部を設置する。息の詰まる駆け引きが繰り広げられるなか、巧妙な手口を駆使する沖田はついに500万ドルを手にする。一方、恐怖で極限状態に陥った人々を乗せた109号は広島駅を通過する。

eiga.com

(映画ドットコムより引用)

ネタバレを交えた感想

リブート版では草彅剛さんは車掌の役、そして斎藤工さんは運転指令長の役を演じられ、この2人がメインとなって物語が進んでいきました。もちろん、運転士である のん さんであったり、犯人の視点であったりも出てきますが、概ねこの2人がいかに新幹線の乗客を救うか…みたいな物語。

オリジナル版の方は、メインとなる人物が多く、犯人役の高倉健さん、運転士約の千葉真一さん、運転指令長の宇津井健さん…と、この物語はいったい誰の物語なのだろうか…?という疑問がありました。なので、誰に感情移入すればいいのか…とも思ったのですが、そもそもスリルを楽しむ映画だから、そういう視点ではないのかもしれません。

ただ、映画が2時間半なのですが、展開がとてもゆっくりでして…正直に申し上げると、途中で飽きてしまった感は否めませんでした。現代の映画に慣れてしまっている証拠ですね。余韻とか空白を想像するよりも、『長いな…』が先に出てしまうのですから。

それはいったんおいておくと、物語としては面白かったです。1975年という時代背景をうまく投影されているんだろうなぁと感じました。

1975年というと、オイルショックの影響で日本の経済が低迷して、不況に陥っていたころですよね。高度経済成長が終焉を迎え、物価がどんどんと上昇し、さらに失業者が増え、会社の倒産も多かった頃です。犯人は、その時代の波に無残にも飲み込まれてしまい、大切な物を数多く失いました。

”時代や国に見捨てられた人々”が犯人の3人だったのだと思います。そんな彼らは悪人になってしまいますが、それでもちゃんっと美学のようなものがあり、「人は殺さない」というポリシーがあり、仲間を思う気持ちがあり…で、なんとも遣る瀬無い気持ちになりました。犯罪者ではありますが、悪人にはなりきれない人々なのか…そういった余白は面白かったです。

容赦なく人が死んでいくのはちょっとびっくりですし、当時の警察が無能として描かれているのも、この時代ならではなのか、監督ならではなのか、気になるところですね。

あと時代的に、今とは新幹線の内部が違う点も面白かったですね。当時はビュッフェがあったり、公衆電話があったりしたんですね。煙草も車内で吸えたようで、今とは全然違うようです。鉄道博物館などで当時の新幹線は見たことがありますが、あそこにこんなドラマがあったのか…と思うと、興味深いです。

夫曰く、鉄道好きに向けてつくられた作品ではなさそうとのこと。確かにパニックによる人間模様を描いた作品ですので、鉄道はそこまでメインではなかったかも。

やっぱりオリジナル版を見てから、リブート版を見ればよかったな…と

今回はリブート版を見てから、オリジナル(1975年)版を見たのですが、やはりオリジナル版を見てからリブート版を見ればよかった…とちょっと後悔しております。結構オマージュしているシーンがあって、この時代ではこのシーンは このように描かれたけれど…みたいな差異が結構あって面白かったです。

1975年ではできなかったことが、現代ではできるようになっていたり、逆に時代の変化によって悪い方向に進んでしまったり…と。そういった違いを見つけるのも面白いんじゃないかなぁと。ちょっと倍速にしてからみるとちょうど良いかも、なんて。

よもやま話

1975年というと、いまから50年前ですね。2025年現在とは、建物も、価値観も、いろんなものが違うのが不思議であり面白かったです。私は1990年生まれなので、当然その時代を知りませんが、懐かしい感じというのはわかるものなのですね。

あと、高倉健さんが出演されている作品って実は初めてみたかも…?お名前はもちろんのこと、すごい俳優さんだったことも存じ上げております。けれど、普段みる作品が2000年以降のものが多いからか、接点がなかったようです。私、渋いおじさまが大好物なのですが、高倉健さんも渋くてかっこよかったです。バイクで走るシーンとか、サングラスをしているシーンとか、たまりませんでしたね❀

浅田次郎さんの『ぽっぽや』とか今度機会があれば見てみようかな…と思いつつ、積読ならぬ積映画が増えていきそうですわ…。はてさて、次は何をみましょうかね❀