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紙の神さま
奈良の山奥を、あちこち車で走り回っていた頃がある。吉野の丹生(にう)川のそばに、丹生川上神社下社という神社があった。人影もほとんどなく、ひっそりとした静かな神社の雰囲気が好きで、しばしばドライブの途中で立ち寄っていた。とくに信仰心があるわけではなかったが、僅かな賽銭をして手を合わせ、記帳などもしたかもしれない。そんなことで縁ができたようだった。毎年、暮れになると神社から1通の封書が届くようになった...
言葉はどこに隠れているのか
義母は88歳のときに脳梗塞で倒れた。そのとき急遽上京したカミさんからの電話によると、医者からMRI画像を見せられたが、左の脳がすっかり白くなっているということだった。顔面から体全体にかけて右半分に麻痺が起きていた。カミさんが付き添っていた3週間の間、食物は鼻から管で注入され、目を開けていてもどの程度の認識力があるのか、言葉を発することができないから、病人の心の内を読み取るのも難しかったという。その時...
福笹
大阪では、正月10日は十日戎で各神社はにぎわう。七福神の恵比寿神が主神で、神社の境内では福娘が福笹を飾って売る店がならぶ。商売繁盛だ笹もって来いと、威勢のいい囃子言葉は、商人が多かった土地柄が生んだものだろう。浪速では、なにはさておき金もうけが大事だったのである。だが今年はえべっさんも商人も、コロナに打ち負かされて気勢が上がらないのではなかろうか。例年ならこの日、大阪でいちばん人が集まるのは今宮戎...
春はどこまで来てるやら
大晦日(おおつごもり)は合はぬ算用とり敢えずの夢路越えれば新たな年でのんびり長閑に参りたいとこだがコロナ騒ぎは今年も変わらずやっかいなウィルスは見る事あたわずリスクを避ければやむを得ず人にも会えず人も見ず密閉密集密接は天下の三密なれども蜂の蜜ほど甘くはあらずソーシャルディスタンスはダンスにあらずマスクで口も塞がれままならず鬱屈ため込む蟄居強いられ年末ジャンボの夢断たれおまけに賀状も出しそびれ気づけ...
あけましておめでとうございます
「十年一日の如し」今年もよろしく!...