
キングダム第4シーズンは、史実での「成蟜の反乱」、「加冠の儀」、「嫪毐の反乱」を中心に展開します。
(以下、ネタバレ注意)
第1シーズンで嬴政を殺して王座を奪おうとした異母弟の成蟜ですが、人間的に成長したようです。
今回のエピソードは成蟜と奥方とのラブストーリー仕立てになっています。
成蟜を見かけるとポーっと頬を赤らめる一途な奥方が悪人の魔の手に・・・てな感じで話を盛り上げています。
鶴間和幸著「始皇帝の戦争と将軍たち」によると、成蟜の反乱というのは謎が多いようです。成蟜が反乱を起こした理由が記録に残っておらず、他の勢力が起こした反乱に巻き込まれた可能性は大いにあると。
次に「嫪毐の反乱」ですが、これは実際に国難レベルの大事件だったようです。
嫪毐(ろうあい)は太后(嬴政の母親)の愛人になったことで絶大な権力を手に入れた人物です。嬴政にとっては仮父であり、仲父の呂不韋とならぶ大きな存在でした。(鶴間和幸著「始皇帝の戦争と将軍たち」による)
キングダムに登場する嫪毐は野心家ではなく、太后のペット的な存在で、嬴政失脚を画策する勢力に利用され、反乱の首謀者に祭り上げられます。
あと注目すべきは、無事に加冠の儀を終えた嬴政と呂不韋が向かい合って国の在り方を論じ合うシーンです。
嬴政が目指す中華統一の目的は500年続いた戦乱の世を終わらせる事ですが、他国に攻め入り武力で滅ぼすことで起きる惨劇は地獄絵図のごときものでしょう。
この二人の対決シーンで、中華統一という大事業が大きな悲劇を伴うという現実が、視聴者にも突き付けられます。
元商人の呂不韋は、経済を発展させて国を豊かにすることで平和な世の中を実現できると主張します。
呂不韋と議論するうちに、幼い頃に嬴政の心を蝕んでいた亡霊たちが、ふたたび彼にしのびより奈落の底に引きずり込もうとしますが、その時耳元で彼を励ます声が聞こえてきます。
人質時代の嬴政を命がけで守りぬいた紫夏の魂が彼に寄り添い見守り続けていたのです。
一気に涙腺が崩壊するシーンでした。
嬴政は勇気を取り戻し、自分の主張を展開して呂不韋を沈黙させます。
それ以外にも、王賁の大活躍、河了貂が敵軍に囚われたり、コウちゃんヨウちゃんに反乱軍の魔の手が、など見どころはたくさんあります。
当然、我らが信も大活躍します。
あと、オープニングの羌瘣が美しい!
見応え充分の第4シーズンでした。