前回 #国立アイヌ民族博物館 見学を通して、アイヌの人々の神(カムイ)の世界を紹介しましたが、今回は #輪廻転生 について。亡くなった人の霊魂は #アフンポル(#アフンルパラ、洞穴)を通ってあの世へ。あの世の神の力で再びこの世に転生します。アイヌ出身 #知里真志保 #アイヌ地名小辞典 も参考
目次
本文
アイヌの人々の輪廻転生観
アイヌ(人間)が亡くなると、そのラマッ(霊魂、rama)は、アフンポル(ahunporu)と呼ばれる洞窟を通って、あの世に行きます。

アフンポルは、あの世とこの世を結ぶゲートウェイ。
あの世との境界ですから、パネルにはたまたま出てきてしまった死者の霊魂(幽霊)に向かってイヌが吠えている様子が描かれていますね。

あの世(the world after death)のラマッは、ラマッカラカムイ(rama kar kamuy、霊魂を「つくる」カムイ)によってこの世(this world)に戻って来るというのが、いわゆる、アイヌの人々の輪廻転生観ということになります。
アフンルパラ(アフンポル)。あの世とこの世の境界
アイヌ民族博物館の案内パネルでは「アフンポル」と紹介されていましたが、
6年前に大阪四天王寺の古本市で購入したアイヌ出身の言語学者・知里真志保(ちりましほ、1909-1961)の「地名アイヌ語小辞典」によると、アフンルパラ(ahun−ru−par)。
アフンは「入る」、パラは「口、洞穴」なのでアフンポルまたはアフンルパラは「口つまり洞穴に入る」という意味になります。
以下小辞典より。「あの世への入口。多くは海岸または河岸の洞穴であるが、波打ち際近くの海中にあって干潮の際に現れる岩穴であることもあり、また地上に深く掘った人口の竪穴であることもある。この種の穴は各地にあり、そこを通ってあの世から死者の幽霊が出てきたり、この世の人があの世に入ってきたりする伝説がついていて、そこへ近づくのはタブーになっている。」

小辞典の写真で紹介されている「幌別町のアフンルパラ」は、グーグルマップで見ると景色はずいぶん変わっていますが、案内板が立てられ現地見学できるようです。
北海道登別市登別本町3丁目(42.4447997, 141.1611575)


アイヌ地名と人体の呼び名
知里真志保によると、アイヌの人たちは、地形や地物を人間と同じ生き物と考え、地名に人体の呼び名を付けたため、北海道の地名研究においては、アイヌの人体の呼び名を心得ておく必要があるとしています。
例えば「アフンルパラ」のパラ(par)は、人体の「口」に由来します。

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地名に限らず、アイヌ語を調べたいときは「国立アイヌ民族博物館アイヌ語アーカイブ」が便利。
カタカナでもアルファベットでも検索できます。
