ホタルの独り言 Part 2

ホタルをはじめ、様々な昆虫の写真や自然風景の写真を掲載しています

風景写真

10年間の自己ベスト(自然風景編)

満天の星を背に、騎馬像は夜空の彼方を指し示している。その先にあるのは、まだ名も形もない、新しい一年の入口だろう。 振り返れば、思うように進めた日ばかりではなかった。それでも歩みを止めず、ここまで辿り着いた。星が夜を越えて朝へ導くように、私た…

まだ見ぬ景色へ

まだ暗い時間から、深い雪をかき分けるように歩き始めた。目的地ははるか遠く、どれだけ進んでも近づいた気がしない。雪に足を取られて立ち止まり、息を整えては、また歩き出す。その繰り返しの中で、ただ前だけを見つめていた。 何度も足を取られ、立ち止ま…

今でも忘れる事の出来ない失敗

人生における失敗談というものは数えきれないほどあるが、ここでは、写真撮影での今でも忘れる事の出来ない失敗を順位の低い方から3つ記しておきたい。 ★レンズキャップ外し忘れ 2018年7月。ヒメボタルの観察と撮影のため、2010年から通っているヒメボタル…

滝の拝

~蔵出し写真②~ 滝の拝(たきのはい)は、和歌山県古座川町を流れる古座川の支流である小川(こがわ)にある、滝と多数の甌穴群からなる渓谷である。2021年10月末にサツマシジミの撮影で和歌山を訪れた時、道の駅・瀧之拝太郎で車中泊をしたのだが、そこは…

カラマツ林の四季

カラマツ Larix kaempferi は、マツ科カラマツ属の落葉針葉樹で日本の固有種。漢字では「唐松」だが、中国には分布せず、葉の付き方が唐絵の松に似ていることが由来といわれる。 カラマツで構成するカラマツ林の天然分布域は限られ、天然林は本州中部日本ア…

ビーナスベルト

ビーナスベルト(Venus Belt)とは、早朝や日没後の薄明の20分程度の間、太陽とは逆側の空にピンク色の帯がかかる現象である。大気が安定し澄み渡った晩秋から冬にかけて見られることが多い。くすんだアッシュピンクやオレンジ色がかったピンク、紫がかった…

樺の風景

今年の4月に28年間勤めた会社を定年退職し、しばらく自由にさせてもらっていたが、この9月から別の会社に就職した。未経験の職種で、今は研修と勉強の毎日である。そのため、今月は下旬まで撮影に出かける精神的余裕がないので、しばらくは過去に撮影した写…

私にとって写真とは

私にとって写真とは何なのか? 中学生の時から撮り始めて46年。大部分は、ホタルをはじめとする昆虫写真で、その他は自然風景の写真であるが、私はプロの写真家ではない。芸術家でもない。写真は「趣味」である。撮って楽しければ良い。しかしながら、写した…

星峠の棚田

星峠の棚田は、「にほんの里100選」に選ばれた新潟県十日町市松之山・松代地域の松代地域にあり、大小様々な田んぼ約200枚がまるで魚の鱗のように斜面に広がっている。田んぼに水が入って、青空や周囲の風景を映す「水鏡」の美しさは格別で、平成20年のNHK大…

小田代ヶ原と小田代湖

小田代ヶ原と小田代湖について、まとめてみた。 紅葉の季節は後半となり、既に東北や信州の高標高の場所は見ごろを過ぎてしまった。前々記事の「鏡池の紅葉」をスタートとして、これまで行ったことがない所の紅葉と思っていたが、先週は天候が悪く、今週は義…

超絶景

超絶景・・・「絶景」を辞書で引くと「美しい景色、ほかに例えようもない素晴らしい景色」とある。そんな景色は、海外は勿論、日本国内にも数多くあり、「死ぬまでに行くべき絶景」「一度は見たい全国の絶景」「絶対に行くべき絶景」として紹介され、2014年…

鹿野山九十九谷

鹿野山九十九谷(かのうざんくじゅうくだに)は、千葉県君津市にあり、その幾重にも連なる房総の山並みの総称である。その墨絵のように霞むさまを近代日本の随筆家である大町桂月(1869-1925)が「鹿野山の九十九谷の眺めは天下の奇観なり」と絶賛し、昭和63…

心如水

まだ、霧が晴れない。社会全体の見通しもそうだが、心の中にわだかまりがあって、さっぱりしない。いつ希望の光が差してくるのだろうか? 「心如水」(心は水のごとく)という言葉がある。これは「水は四角い器だと四角に収まり、丸い器だと丸く収まる。形だ…

最上の一枚とは

あっという間に令和元年も残すところ一週間余りとなってしまった。例年通り、一年を振り返って、この一年に撮影した昆虫と自然風景の自己ベストを掲載したいと思うが、その前に「最上の一枚」について、個人的に考えておきたい。 写真撮影は趣味である。ただ…

デジタル写真~現像とフォトレタッチ

フィルムと違ってデジタル写真はパソコンで修正や加工ができ、実際に撮影した風景とは違うものを簡単に作り出すことができる。存在するものを「ない方が良いから」と消したり、逆に、無いにもかかわらず「あればもっと良いから」と付け加えることもできる。…

環水平アーク

環水平アーク(circumhorizontal arc)が、5月4日と5日に日本各地で出現し、11日にも関東や甲信エリアで見られた。 環水平アークとは、気象庁によれば大気光学現象(虹色現象)の一種で、太陽の下にほぼ水平な虹色の帯が発生する現象のことである。虹のよう…

四季の自然風景

四季の自然風景と題して、2010年から2017年の間に撮影した自然風景の中から16点を選んでみた。ここで今一度初心に戻って、私自身のために、自然風景写真に対する考えを整理しておきたいと思う。 1975年、OLYMPUS OM-2 というフィルムカメラで写真を撮り始め…

天使のはしご

天使のはしごとは、雲間から光が漏れて、太陽光線の柱が地上へ降り注いで見える自然現象のことである。「天使のはしご」という呼び名は、ヤコブが夢の中で、雲の切れ間から差す光のような梯子が天から地上に伸び、そこを天使が上り下りしている光景を見たと…

美人林(春~秋)

美人林は、新潟県十日町市松之山の丘陵に約3万平方メートルにわたって樹齢90年ほどのブナの木が生い茂る林である。昭和初期、木炭にするため、この辺りのブナはすべて伐採され原野となったが、その後、全てのブナがまっすぐ均一に成長し、幹の太さや高さが整…

シダレグリ

シダレグリ自生地がある長野県辰野町の「小野のシダレグリ自生地」を訪れた。 シダレグリは、通常の栗の木と異なり枝が傘状に垂れ下がっている。この独特の樹形は、突然変異により「しだれ」と「頂芽が数年で枯れて側芽が成長する」という二つの性質を併せ持…

RAWデータをすべて失う

RAWデータとは、デジタル一眼レフ等の高品位な写真編集を行うためのファイル形式で、画像データの素材である。筆者は、デジタル一眼レフでの撮影時は、すべてRAWデータだけでカメラ内のコンパクトフラッシュに記録し、帰宅後にPCに取り込んでLightroomで現像…

岳樺

そろそろ自然風景写真に本腰を入れたい季節。この秋、まだ紅葉の風景写真も撮っていない。しかしながら秋雨前線と台風21号の影響で大荒れの週末。高知県でのホタル講演会が一週間前で良かったが、数日前から体調を崩したこともあり、この土日は家でゴロゴロ…

星峠と美人林(初秋)

星峠と美人林は、新潟県十日町市松之山ある棚田とブナ林である。季節的には、ちょっと中途半端ではあるが、久しぶりの自然風景撮影。松之山を代表する2つの景勝地を訪れた。 星峠は、「にほんの里100選」に選ばれ、2009年のNHK大河ドラマ「天地人」のオー…

カラマツ林

カラマツ林は、ほとんど戦後の植林によって作られたものだ。山地帯や亜高山帯など比較的寒冷な土地や火山灰の痩せ地などスギの植林が困難な地域でも十分に育つため大規模な植林が行われ、人工のカラマツ林が広く分布している。自然林は、上高地なし本州中部…

東山魁夷に学ぶ

東山魁夷(1908年~1999年)は、昭和を代表する日本画家の一人で、作品の多くに青い絵の具を使うことから「青の画家」とも呼ばれた。平明な描写のなかに深い精神性と豊かな叙情を湛えた風景画は、日本人の自然観や心情を普遍的に表現したものとして高く評価さ…

ネモフィラ(みはらしの丘)

ネモフィラは、ムラサキ科ネモフィラ属(Nemophila)に分類される植物の総称で、カナダ、アメリカ、メキシコに11種が分布していると言われている。属名の「Nemophila」は、ギリシャ語で「小さな森」を意味する「nemos」と「愛する」を意味する「phileo」を語…

横田升吾 著作権法違反で逮捕、起訴

横田升吾という人物は、2014年に写真事務所を開業し、自称プロネイチャーフォト・アーティストとして活動していたが、このほど、他人が撮影した風景写真を無断でNHK長野放送局のサイトの投稿コーナーに送って公開したほか、他人が撮影した風景写真を盗用した…

紅葉と緑葉

「まとめシリーズ第九弾」~紅葉と緑葉~ 今年は、撮影目標とした昆虫をギリギリまで追いかけているので、なかなか自然風景写真まで気が回らない。標高の高いところでは、すでに紅葉が終わってしまっているが、南房総は今月下旬から来月上旬が見頃であるから…

竹林

竹林の織り成す景観は、日本の風土を象徴するもののひとつであり、日本三大美竹林の「錦川の竹林」「京都の嵯峨野」「岐阜の揖斐川」を はじめ、管理された竹林では、まっすぐ天高く伸びる無数の竹から、日本古来の美意識や風情を感じ取ることができる。 し…

九十九谷

九十九谷は、その幾重にも連なる房総の山並みが墨絵のように霞むさまを、近代日本の随筆家である大町桂月(1869-1925)が「鹿野山の九十九谷の眺めは天下の奇観なり」と絶賛し、昭和63年には「房総の魅力500選」に、平成19年には「ちば眺望100景」にも選定さ…