2025-12-01から1ヶ月間の記事一覧
満天の星を背に、騎馬像は夜空の彼方を指し示している。その先にあるのは、まだ名も形もない、新しい一年の入口だろう。 振り返れば、思うように進めた日ばかりではなかった。それでも歩みを止めず、ここまで辿り着いた。星が夜を越えて朝へ導くように、私た…
毎年、年末にあくまでも自己満足の自己ベストとして、その年に撮影した写真の中から10枚を選び「昆虫編」と「自然風景編」として掲載してきた。しかし今年は、ホタルを除く昆虫は4月の石垣島でしか撮っておらず、自然風景に至っては、ほとんど撮影していな…
夕暮れ富士は茜色に身を沈め今日という一日そして一年の重みを黙して受けとめている。 振り返ればうまく言葉にならない日も立ち止まったままの時間もすべてがこの山の裾野に静かに積もっていた。 沈みゆく光は終わりではなく次の朝へ手渡すためのやわらかな…
私のこのブログ「ホタルの独り言 Part 2」は、昆虫と自然風景の写真をメインにしていますので、10年以上前の投稿を除き、写真は、なるべく大きなサイズで投稿してきました。 ご訪問頂く皆様の通信環境によっては、表示に時間がかかる場合もあるかと思います…
霧氷がきらめく静かな朝。この白い時間が、心にやさしい光を運んでくれますように。Merry Christmas ! *以下の掲載写真は、クリックしますと別窓で拡大表示されます。 霧氷 -----------------------------------------------------------------------------…
~蔵出し写真⑲~ 厳冬の湖畔音という音が凍りついた朝。 木々は光でできた殻をまといその中に光を閉じ込めて立っていた。 それは雪ではなく、霜でもない。雨が、凍ることを忘れたまま降り触れた瞬間にだけ世界をガラスへと変えていった痕跡。 逆光の朝日が触…
~蔵出し写真⑱~ 霧氷に閉ざされた白樺の枝先に雪原を越えて、朝日は躊躇うように触れ白い世界は淡いオレンジの呼吸をはじめる。 丘を包んでいた静寂はゆっくりと雪原に溶け色は急がず白から白へと滲むように広がっていく。 白樺はただ立ち光が満ちていく時…
~分類まとめ⑱~ ブログ「ホタルの独り言」に掲載しているが、この「ホタルの独り言 PartⅡ」には登場しないオオツノトンボ。今回は、ツノトンボ科として2種をまとめた。 ツノトンボ科(Family Ascalaphidae)は、トンボと名が付くが、トンボ目(Order Odona…
まだ暗い時間から、深い雪をかき分けるように歩き始めた。目的地ははるか遠く、どれだけ進んでも近づいた気がしない。雪に足を取られて立ち止まり、息を整えては、また歩き出す。その繰り返しの中で、ただ前だけを見つめていた。 何度も足を取られ、立ち止ま…
~蔵出し写真⑰~ 凛と張りつめた空気の奥。池は静寂そのものを映しとる。雪をかぶった木々は水面に溶け色なき世界は、墨絵のように完成していた。 そこに立つ私は この景色の中で言葉を失い自分の輪郭さえも水面に預けていく。孤独は重さを持たずただ静けさ…
ブログ「ホタルの独り言」に掲載しているが、この「ホタルの独り言 PartⅡ」には登場しない昆虫。今回は、アオモンイトトンボを掲載。 アオモンイトトンボ Ischnura senegalensis (Rambur, 1842)は、イトトンボ科(Family Coenagrionidae)アオモンイトトンボ…
富士山は、誰でも写真に撮りたくなる存在だ。外国人旅行者の心情までは分からないが、富士山が唯一無二の山であり、日本の象徴でもあることは確かだ。ほぼ左右対称の円錐形は自然物としては驚くほど整っており、視界に入った瞬間に「美しい」と直感させる力…
ブログ「ホタルの独り言」に掲載しているが、この「ホタルの独り言 PartⅡ」には登場しない昆虫。今回は、ミヤマアカネを掲載。 ミヤマアカネ Sympetrum pedemontanum elatum (Selys, 1872)は、トンボ科(Family Libellulidae)アカネ属(Genus Sympetrum)で…
厳冬の上高地。そこには音の終わりがあり静寂が世界を満たしている。 この地はかつて「神垣内」と呼ばれたという。穂高の峰に降りた穂高見命は光とともにこの谷を選びいまも穂高神社に息づいている。 人の足跡が消える季節雪に閉ざされた谷に周囲の峰々から…
ブログ「ホタルの独り言」に掲載しているが、この「ホタルの独り言 PartⅡ」には登場しない昆虫。今回は、コフキトンボを掲載。 コフキトンボ Deielia phaon (Selys, 1883)は、トンボ科(Family Libellulidae)コフキトンボ属(Genus Deielia)で、北海道・本…
~蔵出し写真⑯~ 冬の早朝、霜に伏す静かな野は、まだ世界の声を忘れたまま白い息をひそめていた。カラマツの枝先に咲いた霧氷は、凍った花弁のように澄みわたり、その静寂を破らぬように、朝日はそっと薄黄の色を置いていく。 光が触れた瞬間、景色はかすか…
ブログ「ホタルの独り言」に掲載しているが、この「ホタルの独り言 PartⅡ」には登場しない昆虫。今回は、キマダラルリツバメを掲載。 キマダラルリツバメ Spindasis takanonis(Matsumura)は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)ミドリシジミ亜科(Subfamily…
~蔵出し写真⑮~ 雪をまとったカラマツの列が冷たい光のなかに静かに身を寄せ合っている。黒い幹は、凍える風にも揺らがぬ意志のようにまっすぐ奥へと続き白と黒の境界だけが、冬の凛冽をそっと語っていた。 *以下の掲載写真は、クリックしますと別窓で拡大…
昨今、昆虫の写真は季節外れのものばかり投稿しているが、これには理由がある。すべて過去に撮影し、ブログ「ホタルの独り言」に掲載しているが、この「ホタルの独り言 PartⅡ」には登場しない昆虫。にも拘わらず「昆虫リストと撮影機材」には、撮影した種と…
~蔵出し写真⑭~ 光の息づき 湖はそっと息をひそめ、朝靄が水面を抱くように漂う橙の光芒は、時が動きはじめる前の柔らかな鼓動のよう 小さなボートの影さえ風景に静かに溶けてゆく天から差し込む光の束は、朝靄を裂き、水を染めまだ誰も知らない色で朝を描…
オゼイトトンボ Coenagrion terue (Asahina, 1949)は、イトトンボ科(Family Coenagrionidae)エゾイトトンボ属(Genus Coenagrion)で、北海道及び本州(東北・東部北陸・北関東)に分布し、4種からなる日本のエゾイトトンボ属の中で唯一の日本特産種であ…
~分類まとめ⑰~ カラスシジミ属(Genus Fixsenia)は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)ミドリシジミ亜科(Subfamily Theclinae)で、ブログ「ホタルの独り言(Part Ⅰ)」には掲載しているが、本ブログでは未掲載なので、改めて再現像して簡単にまとめた。 …
絶え間なくうねり寄せる波が、荒々しい白さをまとって岩へ叩きつける。けれど城ケ崎の断崖は、ただ沈黙のまま立ち尽くしその揺るぎない静けさが、波の激しさをいっそう際立たせていた。朝の光のなかで、動くものと動かぬもの・・・その対比だけが孤独に響い…
ハッチョウトンボ Nannophya pygmaea Rambur, 1842 は、トンボ科(Family Libellulidae)ハッチョウトンボ属(Genus Nannophya)で、日本に150種ほど生息するトンボの中でもっとも小さく、世界的にも最小の部類に属する。写真では、その小ささが伝わらないの…
水面に浮かぶ葉たちは、静かに距離を保ちながら揺れていた。瑞々しい緑の横で、ひときわ目を引くのは、季節の名残を帯び、茶色く色褪せはじめた一枚の葉。その沈んだ色合いは、どこか静かな誇りのようでもあり、「終わりに向かう時間にも、まだ美しさはある…
まもなく日が沈むであろう時間。自宅の庭で一服していると、何やら白くて小さい綿毛のようなものがふわふわと飛んでいる。良く見ると、あちこちで飛んでいる。雪虫である。北海道や東北地方では、初雪の降る少し前に出現することが多いため、冬の訪れを告げ…
~蔵出し写真⑬~ 枝先に揺れる紅が、ひとひらずつ心の奥に落ちていく。触れたら消えてしまいそうな秋の余韻が、そこにそっと留まっていた。気づけば、散り急ぐ色のように、私の時間も同じように流れ、手に入れたものも、こぼれ落ちたものも、静かに積もって…