XLRタイプコネクター
(XL R から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/26 08:30 UTC 版)
|
|
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 (2015年12月)
|
XLRタイプコネクターは、米キャノン社(Cannon社)が開発した、XLR型オーディオコネクターと互換品。キャノンコネクターと広く俗称される。日本の光学機器製造企業キヤノンは無関係である。本製品を得意とするリヒテンシュタイン国ノイトリック社(NEUTRIK社)からノイトリックコネクターの俗称がある。IEC 61076-2-103に規格される。[1]XLRのXは、米キャノン社のXシリーズ、LはLocking機構、Rはコネクタ中の絶縁体種別、に拠る。[2]
つくり
左よりケーブル用メス、オス各端子。
メス側は青い。
1番ピンが他のピンより先に接続される構造である。1番ピンは原則接地 (GND) で、信号線接続の前に筐体間電位差が解消されるため、抜き挿し時のノイズを嫌うオーディオ用音声コネクタとしてデファクトスタンダードとなる。
プラグ側がメス、ジャック(レセプタクル)側がオス電極と形状上の特徴があり、多数の電極が並列する形状だがコネクタの抜き差しが容易で、ロック機構で脱落を防止している。
外観上は、舞台やスタジオの照明が反射しないよう艶消しの銀色や黒色とされる。
業務用・放送用機器あるいはハイエンド向けAV機器で多用される。
1ピン当たりの電流容量が比較的大きいことから、電源コネクタやスピーカー接続など電力用途も見られる。
オーディオ採用事例
現在は平衡回路の接続で標準的なコネクタで、マイクロフォンの接続用として広く知られるほかにスピーカー接続、デジタル伝送、アナログオーディオ伝送などに用いる。
電子機器は外部へ電圧供給する出力側にメスコネクタを用いて不測のショート事故を防止するが、プロオーディオはミキサーのマイク入力からマイクへファンタム、ファントム電源など電源を供給する需要があった。このためミキサーの入力側ショート防止を優先し、機器同士をオス/メスのケーブルで接続する利便性を採用したことから、一般の電子機器と逆にマイクなど出力側でオス、ミキサーなど入力側でメス端子を用いることが一般的になった。
3極コネクタによる音声の平衡接続で信号線の正相(HOTと称する)は、2番ピンと3番ピンで長く混乱していたが、2番ピンをHOT、と1992年にAES14-1992として規格化されて国際標準となった。同時に5極コネクタで2ch平衡接続のピン配置も規格化された。
不平衡回路接続
XLRコネクタからフォーンコネクタなど不平衡回路に接続する[注 1]場合は、逆相側(COLDと称す、XLRの3番ピン)を非接続にするか、不平衡側のGNDに接続する。
逆相側非接続で正相とGNDのみを接続することは元の信号のHot側半分だけ利用することに等しく、ノイズはキャンセルされない。逆相側を不平衡側GNDへ繋ぐことは、平衡から不平衡へ切り替わることを意味する。
インピーダンスはマッチングトランスを用いて回避する。インピーダンス整合に詳述がある。
- フォーンコネクタ接続
XLRから2極フォーンコネクタ (Tip-Sleeve) へ接続する場合はXLRの2番がTipに、1番と3番がSleeveに接続される市販品ケーブルが多い。
XLRから3極フォーンコネクタ (Tip-Ring-Sleeve) へ接続する場合は、XLRの2番をTip、3番をRing、1番をSleeve、で接続するものが標準的である。これは平衡モノラルが前提で、ステレオ信号としてはL信号に対する反転信号がR信号となり不自然である。
- モノラル端子入力
ステレオLR信号を混合してモノラル信号へ変換するコネクタが市販されているが、これに前述のXLR-TRS(平衡モノラル)ケーブルなどを介してマイクなどを接続すると、HotとColdの逆信号が混合されて信号が相殺される無効な接続となる。平衡信号から不平衡モノラル信号を取り出す場合に、平衡モノラル用のXLR-TRS変換ケーブルを介することは不適である。
- ステレオ端子入力
ICレコーダーなど不平衡ステレオTRSへダイナミックマイクを接続する特異な用途へ向けて、XLRの2番がTipとRing、1番と3番がSleeveに繋がれた変則配線の製品が市販され、これにより信号相殺とならず正相信号をLR共通信号として扱い可能となる。
- 家庭向けオーディオ機器のライン入出力
一般家庭向けのオーディオ機器にラインアウトやバランス接続用として採用事例も散見される。この場合に音楽信号はマイクロフォンの信号レベルよりも桁違いなラインレベルとなり、ケーブル長も収録業務に比して短いため信号減衰は少なく、ケーブル部分は外部ノイズの影響を受け難く、オーディオ用は3ピンのうち1つが使用されていない。左右信号が独立していることから、オーディオのバランス接続用として左右のホットとアースが独立する場合、赤白RCA端子やミニプラグ2つなども可能である。これは本来用途を考えた場合に特に利点はない。このほかオーディオ用に使われる端子は比較的小型で、金属端子の大小差による電気伝導率の差から、微細な信号の違いが生じて音の違いとなる。業務で使用される信頼性とファッション性などから、一般向けハイエンド製品で採用事例が散見される。
電源コネクタ事例
信号用と区別するため赤色を用いている。
日本は、国内で放送機器の電源接続用として機器の筐体とACケーブルの接続部分に多用され、2極のコネクタを用い接地極は設けなかった。現在はIECタイプの3極コネクタを標準的に用いる。
ITTキャノンはXLRシリーズコネクタについて、一次電源用の使用を認めていない[3]。
おもなメーカー
- ITTインターコネクト・ソリューション - XLRタイプコネクターを開発した企業Cannon(キャノン)社が現在米ITT社の傘下となり、社名をITTインターコネクト・ソリューションとしている。日本法人は「株式会社アイティティキャノン」[4]。
- スイッチクラフト
- ノイトリック
- ヒロセ電機
- 日本航空電子工業(既に同社2007年版カタログには存在しない)
- アンフェノール (企業)
既知の課題
本コネクタをバランス伝送用として搭載するも、内部はアンバランス接続になっているアンプが存在する。
4ピン以上の多極コネクターで、ピンの物理的配列が異なる事例がある。5極コネクターは6極コネクタと物理的に接続可能で、接続6Aコネクターが存在するが6と6Aは互換性がない。
一部の製品のコンボジャック端子は、XLR3極コネクターと組み合わせにより、ファンタム電源が供給がされない不具合が報告されている。
おもな関連規格
- AES14-1992 - XLRコネクターの極性、接続の方向性に関して定義された。
- AES3-2003 (AES3-1992) - デジタルオーディオ信号のバランス伝送の接続に関して定義された。
脚注
注釈
出典
- ^ “IEC 61076-2-103 ed1.0. Connectors for electronic equipment - Part 2-103: Circular connectors - Detail specification for a range of multipole connectors (type 'XLR')”. International Electrotechnical Commission (2004年8月3日). 2012年3月23日閲覧。
- ^ XLR,テレビ会議用語集,ナレッジ・情報,トップページ VTVジャパン株式会社
- ^ 製品情報 Audio Connector ITT Cannon
- ^ 株式会社アイティティキャノンの情報
関連項目
外部リンク
XL R
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 03:00 UTC 版)
1981年から製造販売された第3世代で車名はXL+排気量+R。XL Sシリーズからは以下の大きな変更点を持つ。 リヤサスペンションをプロリンク化 電装を12V化 ホイールサイズを前21インチ/後17インチに統一 XL125R 1982年2月25日発表、同年3月13日発売。型式名JD04。搭載されるエンジンはXL125SからのキャリーオーバーでL125SE型である。後述するパリ・ダカールの追加ならびに1985年6月26日発表、同月27日発売のマイナーチェンジを経て、1988年にNX125へフルモデルチェンジされる形で製造終了。 XL200R 1982年10月19日発表、同月20日発売。型式名MD06。XL185Sからのフルモデルチェンジ車で本モデルでは先代までと異なり日本国内でも正規販売が行われた。 XL125Rと同一の車体に内径x行程=65.5×57.8(mm)・排気量194cc・最高出力18psのMD06E型エンジンを搭載する。またマニュアルトランスミッションは先代同様に125の6速に対し5速となる。1985年4月22日発表、同月30日発売でカラーリング変更のマイナーチェンジを実施。 XL250R 1981年11月19日発表、同月20日発売。型式名MD03。エンジンの基本設計はXL250Sから踏襲するものの以下の設計変更を実施した。 バランサー:一軸式化 カムチェーンテンショナー:半自動式→自動調整式 進角装置:遠心式→電気式へ変更。 最高出力:20→22ps マニュアルトランスミッション:5速→6速へ変更 1983年にXLX250Rへモデルチェンジし製造終了。 XL350R 海外向け輸出専用モデル。型式名ND03。 XL400R 1982年3月30日発表、同年4月1日発売。型式名ND01。制度の関係から中型限定自動二輪車免許(現・普通自動二輪車免許)で運転可能な日本国内専用モデルとして後述するPD02型XL500R用PD02E型エンジンの内径は89.0(mm)のまま行程を61.0(mm)に短縮し排気量を397ccまでダウンさせたモデルである。最高出力27ps/6,500rpm・最大トルク3.2kg-m/5,000rpmのスペックを持つ。 XL500R XL600R XL500R 型式名PD02。XL500Sからのフルモデルチェンジ車であるが、日本国内では未発売の北米・ヨーロッパ・オーストラリア・南アフリカ向け輸出専用モデル。仕向地の法規や保険事情によってスペックがことなるほか、XL600R開発後にオーストリア向けのみ排気量を500ccへダウンしたPD05型が製造された。 XL600R 1983年から製造されたPD02型XL500Rからのフルモデルチェンジ車でエンジンの違いから以下の2型式が製造された。 PD03型:内径x行程=100.0×70.0(mm)・排気量589cc PD04型:内径x行程=97.0×80.0(mm)・排気量591cc いずれのモデルもシリンダーヘッドをサブロッカーアーム・センタープラグ・半球型燃焼室を可能にし、燃焼効率と吸排気効率を大幅に向上させるためバルブを放射状に配置するRFVCとしたほか、燃料供給は単気筒ながら低速域から高速域までの吸入効率向上と俊敏なレスポンスの追求から、中低速域では1基だけ、アクセル開度が一定以上になると2基が動作するデュアルインテークキャブレターを搭載し、オイルの潤滑方式をウエットサンプからドライサンプに変更。エンジン始動方式を従来のキックスターターとセルモーター併用とした。また本シリーズでは初めて前輪に油圧式シングルディスクブレーキを採用した。 当初は輸出専用モデルで仕向地によって27psと44ps仕様が設定されたが、1985年8月20日にPD04型を日本国内向けに42psとしXL600R ファラオの車名で同月31日から300台限定で発売されることが発表された。 1988年に事実上の後継となるNX650_Dominatorへモデルチェンジされ製造終了。
※この「XL R」の解説は、「ホンダ・XL」の解説の一部です。
「XL R」を含む「ホンダ・XL」の記事については、「ホンダ・XL」の概要を参照ください。
- XL Rのページへのリンク