World Robot Olympiad
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World Robot Olympiad(以下WROと記す、ワールドロボットオリンピアード) は、世界の若者を対象としたロボット競技の一つである。初めての大会は2004年にシンガポールで開かれ、2025年には95カ国、32,000チームもの参加者がいる[1]。
概要
この大会は、ROBO MISSION、FUTURE INNOVATORS、ROBO SPORTS、FUTURE ENGINEERSの4つのカテゴリーからなっている。そして、ROBO MISSIONとFUTURE INNOVATORSについては、小学生部門、中学生部門、高校生部門の三部門がある。
日本から世界大会に出場するにはカテゴリーによって方法が違う。
ROBO MISSION・ROBO SPORTSの場合は地区予選大会に出場し、Japan決勝大会への出場権を勝ち取る。そして、Japan決勝大会で優秀な成績を残すことができれば代表チームとしてWRO国際大会へと出場できる。
FUTURE INNOVATORSの場合は、レポートと動画をWRO Japanに提出し審査を突破すればJapan決勝大会へと出場できる。そして、優秀な成績を残した場合、WRO国際大会へと出場できる。
FUTURE ENGINEERSの場合は内容が難しく現在チーム数が少ないため、最初からJapan決勝大会である。そして、優秀な成績を残すとWRO国際大会に出場できる。
13歳未満の参加者は小学生とみなされ、13歳から16歳までの参加者は中学生とみなされ、17歳から19歳の参加者は高校生とみなされる。参加者は自分の年齢層外でも競技することができるが、参戦する年齢層の年齢より若くなければならず、その年齢層の誰かと提携する必要がある。一例をあげると、12歳の参加者は、14歳から16歳までの人と組んでいる場合のみ、中学生のサブカテゴリに参加できる。
歴史
2004年にシンガポールで開催され、以後、毎年開催される。2008年には横浜で開催された。
日本では科学技術館、株式会社アフレル、神奈川工科大学の連携により実行委員会が立ち上げられ、2004年当初から国際大会に参加、国内大会を開催している。2008年日本での国際大会開催に合わせてNPO法人を立ち上げ、各社団体の協力により運営されている。
過去の開催地
国際大会
| 開催年 | 開催国 | 開催地 | 会場 | テーマ | 主催者 | 開催日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2004 | シンガポール | シンガポール | ダウンタウン イースト パシル リス | Robots in Sports | Science Centre | 2004/5~7 |
| 2005 | タイ | バンコク | 教育科学センター | Sensitive robots | Gammaco | 2005/4~7 |
| 2006 | 中国 | 南寧 | Humanoid | Semia | 2006/11/16~18 | |
| 2007 | 台湾 | 台北 | 台湾大学スポーツセンター | Robot for Rescue | 2007/11/16~18 | |
| 2008 | 日本 | 横浜 | パシフィコ横浜 | Saving the Global Environment | Afrel, WRO Japan | 2008/10/31~11/2 |
| 2009 | 韓国 | 浦項 | ポステック | Artistic Robots | 2009/11/6~9 | |
| 2010 | フィリピン | マニラ | SMXコンベンションセンター | Robots promote tourism | Felta Multimedia | 2010/11/5~7 |
| 2011 | UAE | アブダビ | アブダビ国立展示センター | Robots for life improvement | Abu Dhabi Education Council ADEC | 2011/11/18~20 |
| 2012 | マレーシア | クアラルンプール | サンウェイピラミッドコンベンションセンター | Robot Connecting People | Sasbadi Sdn Bhd | 2012/11/9~11 |
| 2013 | インドネシア | ジャカルタ | エココンベンションホール | World Heritage | Mikroskil/Mikrobot | 2013/11/15~17 |
| 2014 | ロシア | ソチ | ソチメインメディアセンター | Robots And Space | Association of Children's Goods Industry Enterprises | 2014/11/21~23 |
| 2015 | カタール | ドーハ | アル・シャカブ | Robot Explorers | 2015/11/6~8 | |
| 2016 | インド | ニューデリー | インドエキスポセンター | Rap the Scrap | India STEM Foundation | 2016/11/25~27 |
| 2017 | コスタリカ | サンホセ | ビバ公園 | Sustainabots: Robots for sustainability | Aprender Haciendo S.A | 2017/11/10~12 |
| 2018 | タイ | チェンマイ | Food Matters | 2018/11/16~18 | ||
| 2019 | ハンガリー | ジェール | オリンピックスポーツパーク | Climate Squad | 2019/11/8~10 | |
| 2020 | カナダ | モントリオール | 中止 | |||
| 2021 | オンライン | オンライン | 2021/11/18~21 | |||
| 2022 | ドイツ | ドルトムント | ヴェストファーレンハレン | My Robot My Friend | TECHNIK BEGEISTERT e.V. | 2022/11/17~19 |
| 2023 | パナマ | パナマ市 | パナマコンベンションセンター | Connecting the world | Fundesteam | 2023/11/7~9 |
| 2024 | トルコ | イズミル | フアル・イズミル | Earth Allies | Bilim Kahramanları Derneği | 2024/11/28~30 |
| 2025 | シンガポール | シンガポール | サンズ・エキスポ&コンベンション・センター | Future of Robots | Space Faculty | 2025/11/26~28 |
| 2026 | アメリカ | プエルトリコ | ROBOTS MEET CULTURE | 2026/12/8~10 |
日本国内決勝大会
| 開催年 | 開催地 | 会場 | 開催日 |
|---|---|---|---|
| 2004 | 東京都千代田区 | 科学技術館 | 2004/9/26 |
| 2005 | 東京都千代田区 | 科学技術館 | 2005/10/1 2005/10/2 |
| 2006 | 東京都千代田区 | 科学技術館 | 2006/10/1 |
| 2007 | 東京都千代田区 | 科学技術館 | 2007/9/9 |
| 2008 | 神奈川県横浜市 | パシフィコ横浜 | 2008/8/31 |
| 2009 | 東京都江東区 | 科学技術館 | 2009/8/23 |
| 2010 | 東京都江東区 | BumB東京スポーツ文化館 | 2010/9/12 |
| 2011 | 東京都江東区 | BumB東京スポーツ文化館 | 2011/9/18 |
| 2012 | 東京都江東区 | BumB東京スポーツ文化館 玉川学園サイテックセンター |
2012/8/6 2012/9/23 |
| 2013 | 東京都江東区 | BumB東京スポーツ文化館 | 2013/9/8 |
| 2014 | 神奈川県厚木市 | 神奈川工科大学 | 2014/9/21 |
| 2015 | 東京都江東区 | BumB東京スポーツ文化館 | 2015/9/20 |
| 2016 | 東京都江東区 | BumB東京スポーツ文化館 | 2016/9/18 |
| 2017 | 東京都江東区 | BumB東京スポーツ文化館 | 2017/9/17 |
| 2018 | 石川県金沢市 | 医王山スポーツセンター | 2018/9/9 |
| 2019 | 兵庫県西宮市 | 関西学院大学西宮上ヶ原キャンパス | 2019/8/25 |
| 2020 | on the web | オンライン | 2020/12/5 2020/12/12 2020/12/13 |
| 2021 | 東京改めオンライン | オンライン クラーク記念国際高等学校 CLARK NEXT Tokyo |
2021/8/28 2021/9/2・3 2021/10/10 |
| 2022 | 静岡県浜松市 | 浜松アリーナ | 2022/8/28 |
| 2023 | 東京都港区 | 東京都立産業貿易センター浜松町館 | 2023/8/26(RoboMissonミドル競技) 2023/8/27 |
| 2024 | 富山県富山市 オンライン |
富山市総合体育館 オンライン(RoboMissonミドル競技のみ) |
2024/8/24 2025/8/25 2025/12/8(RoboMissonミドル競技) |
| 2025 | 東京都港区 オンライン |
東京都立産業貿易センター浜松町館 オンライン(RoboMissonミドル競技のみ) |
2025/8/23 2025/8/24 2025/12/7(RoboMissonミドル競技) |
公認地区予選会
RoboMisson
- 北海道地区
- 北海道予選会[2]
- 東北地区
- 関東地区
- 中部地区
- 新潟予選会[11]
- 長野予選会[12]
- 富山県予選会
- 石川予選会
- 福井予選会[13]
- 岐阜予選会
- 沼津地区予選会
- 浜松 予選会
- 静岡県裾野地区予選会
- 中部大学学長杯争奪LEGOロボットコンテスト(東海予選会)
- 愛知予選会
- 三重予選会
- 関西地区
- 京都予選会
- 大阪中央予選会
- 大阪北予選会
- 奈良予選会
- 和歌山予選会
- 兵庫予選会
- 中国・四国地区予選会
- 中四国予選会
- 中国予選会
- ロボットプログラミング体験会 in 鳥取(鳥取予選会)
- 九州地区
- 福岡予選会
- 熊本予選会
- 南九州予選会
- 沖縄地区
- 沖縄予選会
RoboSports
- 東京予選会(RoboMisson東京小中予選会)
- 兵庫予選会(RoboMisson兵庫予選会)
- 奈良予選会(RoboMisson奈良予選会)
- 三重予選会(RoboMisson三重予選会)
参加国
| 国名 | 全国主催者 | 国際決勝大会初参加年 | 備考 |
|---|---|---|---|
| アルゼンチン | Fundación Innovar / Fundesteam | 2023 | |
| アルメニア | Ayb Educational Foundation | 2014 | |
| オーストラリア | RoboCup Junior Australia | 2011 | |
| バングラデシュ | Bangladesh Open Source Network | 2020 | |
| バーレーン | https://www.amais.edu.bh/ | 2011 | |
| ベラルーシ | School of Robotics | 2014 | |
| ボリビア | Centro de Tecnologia Aplicada | 2009 | |
| ボスニア・ヘルツェゴヴィナ | Univerzitet u Zenici | 2020 | |
| ブラジル | AMEducação | 2014 | |
| ブルネイ | STEP Centre, Ministry of Education | 2012 | |
| カナダ | Robotique Zone 01 Robotics | 2014 | |
| チリ | Fundacion Redes Creativas | 2019 | |
| 中国 | Semia | 2004 | |
| 台湾 | ESUN Robot Association in Taiwan | 2004 | |
| コスタリカ | Aprender Haciendo Costa Rica S.A. | 2009 | |
| クロアチア | HROBOS | 2019 | |
| デンマーク | Dept. of Computer Science at Aarhus University/DITEK | 2006 | |
| エジプト | Searag | 2007 | |
| ドイツ | Technik Begeistert e.V. | 2009 | |
| ガーナ | Ghana Robotics Academy Foundation | 2012 | |
| ギリシャ | Knowledge Research SA | 2009 | |
| ハンガリー | Edutus College | 2015 | |
| ホンジュラス | Honduras STEM Foundation | 2017 | |
| 香港 | Semia | 2004 | |
| インド | India STEM Foundation (ISF) | 2004 | |
| インドネシア | Mikroskil/Mikrobot | 2004 | |
| イラン | Global Brand Toys | 2006 | |
| 日本 | NPO法人WRO Japan | 2004 | |
| カザフスタン | AEO "Nazarbayev Intellectual Schools" in partnership with Ministry of Education and Science | 2014 | |
| クウェート | MILSET Regional office for Asia | 2011 | |
| レバノン | MindPower STEM consultancy | 2009 | |
| マレーシア | Sasbadi | 2004 | |
| メキシコ | Fundación Care and Share for Education, A.C./Edacom | 2012 | |
| モンゴル | MIND STORM | 2011 | |
| ネパール | STEM Foundation Nepal | 2018 | |
| オランダ | オランダWRO協会 | 2018 | |
| ニュージーランド | NZCILAB | 2022 | |
| ニカラグア | COMTECH | 2017 | |
| ナイジェリア | ARC Lights Limited | 2011 | |
| ノルウェー | FIRST Scandinavia | 2006 | |
| オマーン | Edutech Middle East | 2010 | |
| パレスチナ | 2015 | ||
| パナマ | Fundesteam | 2015 | |
| ペルー | IEP W. von Braun SRL | 2009 | |
| フィリピン | Felta Multimedia | 2004 | |
| カタール | College of the North Atlantic | 2007 | |
| ルーマニア | Knowledge Research | 2013 | |
| ロシア | Innopolis University | 2004 | ウクライナ侵攻を受けて2022年度から国際大会への出場を禁止された |
| サウジアラビア | Royal Commission Robot Club | 2008 | |
| 南アフリカ | Hands on Technologies | 2009 | |
| 韓国 | アドバンスラーニング株式会社 | 2004 | |
| シンガポール | Space Faculty | 2004 | |
| スペイン | Fundació educaBOT | 2013 | |
| スリランカ | 2004 | ||
| スウェーデン | FIRST Scandinavia | 2007 | |
| スイス | IngCH – Engineers Shape Our Future | 2013 | |
| シリア | Syrian Computer Society SCS | 2011 | |
| タイ | Gammaco | 2004 | |
| チュニジア | IEEE Tunisia section | 2014 | |
| トルコ | Bilim Kahramanları Derneği | 2015 | |
| ウクライナ | Prolego | 2009 | |
| アラブ首長国連邦 | Abu Dhabi Education Council | 2006 | |
| アメリカ | US Engineering League | 2014 | |
| ベトナム | 2013 |
部門と競技の年齢
ROBOMISSON・FUTEREINNOVETERS
| 8~12歳 | 11~15歳 | 14~19歳 |
|---|---|---|
| エレメンタリー | ジュニア | シニア |
ROBOSPORTS
11歳~19歳
FUTER ENGINERS
16歳~22歳
競技
ROBOMISSON
テーマに基づいた特定のミッションを完了できるロボットを作成しミッションを遂行する。
- ロボットのサイズ:25 × 25 × 25 cm (9.8 × 9.8 × 9.8 インチ)
- 制限時間:2分以内に自律的にミッションを完了する必要がある。
- 審査方法:チームはスコアで審査される。2 チームのスコアが同じ場合は、最も近いミリ秒までの時間で審査される。
- 部門:エレメンタリー(8 ~ 12 歳)、ジュニア (11 ~ 15 歳)、シニア (14 ~ 19 歳)。
- 競技:エキスパート競技、ミドル競技(日本限定)
FUTER INNOVETERS
プロジェクトベースのコンテスト。
- 参加者は、シーズンの現在のテーマに関連した独自のインテリジェントロボットソリューションを作成する。
- チームは、コンテスト当日に審査員団にプロジェクトとロボットモデルを発表する。
- ブースサイズ:チームは競技当日に 2 m x 2 m x 2 m のブースでアイデアを発表します。
- 部門:エレメンタリー(8 ~ 12 歳)、ジュニア (11 ~ 15 歳)、シニア (14 ~ 19 歳)。
RoboSports
2つのチームがそれぞれ2台の自律型ロボットをフィールド上に配置してスポーツ ゲームを行う
- 年齢: 11〜19
- チーム規模:コーチの指導を受ける 2〜3 人
- ロボットのサイズ: 最大 20 x 20 x 20 cm
FUTER Engineers
AIと自動運転
- 年齢: 14〜22歳
- ロボットのサイズ:最大30 x 20 x 30cm
昔の競技
Foot Ball
ハードウェア: WRO フットボールに参加するには、チームは 2 台のロボットが必要。ロボットの組み立てに使用するコントローラー、モーター、センサーは、LEGO MINDSTORMS セット (NXT または EV3) のものである必要がある。ロボットの残りの部分の構築には、LEGO ブランドの要素のみを使用できる。さらに、チームは HiTechnic 赤外線ボールを必要とし、HiTechnic 赤外線センサーとコンパス センサーを使用できる。
ソフトウェア: LEGO RoboLab、NXT、EV3 ソフトウェアのみが許可される。
ロボットの最大サイズ:各ロボットは、直径 22 cm、高さ 22 cm、重量が 1 kg を超えてはならない。
チーム:チームはコーチ 1 名とチーム メンバー 2 名または 3 名で構成される。
アドバンス・ロボティクス・チャレンジ
年齢層は1つ: 17~25歳。
ハードウェア:ロボットは、MATRIX および TETRIX 構築システムのみを使用して構築する必要がある。センサー、バッテリー、電気モーター、サーボの使用やブランドに関する制限はない。
ロボットの最大サイズ: 45 cm x 45 cm x 45 cm。
チーム:チームはコーチ 1 名とチーム メンバー 2 名または 3 名で構成される。
レギュラーカテゴリ
現在のRoboMisson
オープンカテゴリ
現在のFUTER INNOVETERS
脚注
- ^ “WROとは”. WRO. 2023年7月31日閲覧。
- ^ “北海道ロボット教育推進会 | WROJapan公認札幌予選会、マイコンレーサー北海道大会の開催を通して、北海道におけるロボットづくりを通じた青少年の健全育成を推進します。”. 2025年12月11日閲覧。
- ^ “WRO秋田県中央地区大会 - フェライト子ども科学館”. www.ferrite.jp. 2025年12月11日閲覧。
- ^ “ものづくり教育活動 – NPO法人ソーシャレック”. 2025年12月11日閲覧。
- ^ “WRO Japan 宮城地区予選会”. www.tohoku-gakuin.ac.jp. 2025年12月11日閲覧。
- ^ “ホーム”. sites.google.com. 2025年12月11日閲覧。
- ^ “群馬ロボットプログラミング推進委員会(GRPC)”. 群馬ロボットプログラミング推進委員会(GRPC). 2025年12月11日閲覧。
- ^ “WRO Japan2025 公認 栃木予選会 – Robot-programming contest in Tochigi”. 2025年12月11日閲覧。
- ^ “東京予選会”. WRO 東京予選会. 2025年12月11日閲覧。
- ^ “第27回 電子ロボと遊ぶアイデアコンテスト”. 27回電子ロボと遊ぶアイデアコンテスト. 2025年12月11日閲覧。
- ^ “新潟ロボットチャレンジ実行委員会”. www.wro-niigata.jp. 2025年12月11日閲覧。
- ^ “WRO Japan 長野地区予選会|小中高校生のロボットコンテスト(ロボコン)WRO公認予選会”. WRO Japan 長野大会. 2025年12月11日閲覧。
- ^ “WRO | ロボット事業 - 社会活動”. 福井工業大学. 2025年12月11日閲覧。
外部リンク
- WRO Japan WRO Japan公式サイト
- WRO ASSOCITION WROの公式サイト
- World Robot Olympiadのページへのリンク