TOI-904とは? わかりやすく解説

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TOI-904

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/16 00:03 UTC 版)

TOI-904
仮符号・別名 TOI 904
星座 テーブルさん座[注 1]
見かけの等級 (mv) 12.588±0.069[2]
分類 早期M型矮星[2]
位置
元期:J2000[1]
赤経 (RA, α)  05h 57m 29.3542399200s[1]
赤緯 (Dec, δ) −83° 07′ 48.734384700″[1]
視線速度 (Rv) 1.94±0.25 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: -28.774 ミリ秒/[1]
赤緯: 110.928 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 21.7092 ± 0.0099ミリ秒[1]
(誤差0%)
距離 150.24 ± 0.07 光年[注 2]
(46.06 ± 0.02 パーセク[注 2]
軌道要素と性質
惑星の数 2
物理的性質
半径 0.527±0.021 R[2]
質量 0.557±0.028 M[2]
平均密度 5.360±0.296 g/cm3[2]
自転速度 <2 km/s[2]
スペクトル分類 M[2]
光度 0.051±0.012 L[2]
表面温度 3770.2±70.0 K[2]
金属量[Fe/H] 0.022±0.090[2]
年齢 15±2 億年[2]
(または8±1 億年[2]
他のカタログでの名称
TIC 2612576842MASS J05572938-8307486[1]
Template (ノート 解説) ■Project

TOI-904とは、地球からテーブルさん座[注 1]の方向に46.089パーセク (150.32 ly) 離れた位置にある恒星である。2つの太陽系外惑星が周囲を公転していることが知られている[2]

概要

大きさの比較
太陽 TOI-904

TOI-904は質量太陽の約56倍、半径が太陽の53倍で、スペクトル分類がM型の赤色矮星である[2]。TOI-904の「TOI」はTESS object of interestを表しており、TESSによる観測で周囲に惑星候補が検出された恒星に与えられる[3]TIC 261257684という別名も持っている[2]

惑星系

TOI-904の惑星[2]
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率 軌道傾斜角 半径
b 0.056+0.019
−0.012
10.8772±0.0003 88.19+1.26
−0.876
°
2.426+0.163
−0.152
 R
c 0.312+0.023
−0.058
83.9997+0.0006
−0.0007
89.83+0.13
−0.20
°
2.167+0.130
−0.118
 R

TOI-904はTESSによる観測が行われ、惑星候補がTOI-904の前を横切ったことが原因で発生している可能性があるトランジットが観測された。最初の観測では後にTOI-904 bとなる天体によるトランジット・TOI-904 cとなる天体によるトランジットが両方検出されたが、当初は18.35日の公転周期を持つ1つの惑星候補によるものであると誤認されていた。その後、まず10.877日の公転周期を持つ惑星候補が識別され、2019年7月15日にTOI-904.01として正式にTESS object of interest(TOI)に指定された。2022年4月20日にはもう1つの83.999日の公転周期を持つ惑星候補が識別され、TOI-904.02と指定された。これらの惑星候補はフォローアップ観測によって誤検出である可能性が排除され、惑星として存在が確認された。それによってTOI-904.01はTOI-904 b、TOI-904.02はTOI-904 cと命名され、これらの惑星の発見及び確認を公表する論文はarXivにて2023年10月23日に公開された[2][4]

TOI-904 bとTOI-904 cはどちらもミニ・ネプチューンであるとされている。TOI-904 cはHabitable Worlds Catalogにおいて楽観的に居住可能な惑星としてリストされており、地球類似性指標(ESI)は0.66である[5]。TOI-904 cの推定表面温度は217 Kである[2]。Habitable Worlds CatalogにおけるTOI-904 cの表面温度は244 K以下とされている[2][5]

トランジット法による観測ではTOI-904 bとTOI-904 c以外の未知の惑星が存在する証拠は得られなかった。また、トランジットタイミング変化(TTV)法を用いた観測も行われたが、トランジットを起こさない未知の惑星が存在する証拠も現時点では得られていない[2]

脚注

注釈

  1. ^ a b このウェブサイト赤経赤緯[1]から導出
  2. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算

出典

  1. ^ a b c d e f g h i “TOI-904”, SIMBAD, Centre de données astronomiques de Strasbourg, 2025年9月15日閲覧
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t Harris, Mallory; Dragomir, Diana; Mireles, Ismael et al. (2023). “Separated Twins or Just Siblings? A Multiplanet System around an M Dwarf Including a Cool Sub-Neptune”. The Astrophysical Journal Letters 959 (1): 14. arXiv:2310.15118. Bibcode2023ApJ...959L...1H. doi:10.3847/2041-8213/ad037d. L1. 
  3. ^ TESS Objects of Interest Table Data Columns”. NASA Exoplanet Archive. 2025年9月15日閲覧。
  4. ^ TESS Project Candidates”. NASA Exoplanet Archive. 2025年9月15日閲覧。
  5. ^ a b HABITABLE WORLDS CATALOG”. Planetary Habitability Laboratory (2024年3月21日). 2025年9月15日閲覧。

関連項目




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