SonicStage 3.x
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「SonicStage」の記事における「SonicStage 3.x」の解説
SonicStage 3.xは2005年から2006年にかけてリリースされたバージョン群である。これらでは2004年のポータブルオーディオにおける失敗(ウォークマン#DAP型ウォークマンの対応フォーマットを参照)から決定された方針変更をもとに数多くの改良が行われた。このうち主要なポイントとしては「対応コーデックの追加」、「コピープロテクションの緩和」、「動作速度の向上」があげられ、これらはいずれも大幅な改善が行われている。これらの改善と下記のCONNECT Playerの不評から特にバージョン3.2以降は評価が高まった。 なお、バージョン3.3と同時期にはウォークマン新機種向けに新ソフト「CONNECT Player」が日欧でリリースされた。今後は徐々にSonicStageから比重を移していくとされていたが、CONNECT Playerの完成度が非常に低く各国のユーザーから苦情が多発したため、ソニーはSonicStageの開発続行を発表した。 バージョン3.0 2005年3月2日にリリース。PC上のMP3コーデックの楽曲を対応デバイスに無変換で転送できるようになったほか、UIが刷新。これにあわせて「マイセレクトアルバム」を「プレイリスト」に変更するなどより一般的な機能名への収斂が図られた。ネットワークウォークマン「NW-E100/E400/E500」シリーズに同梱されている。 バージョン3.1 2005年4月21日に発売されたHDD型ウォークマン「NW-HD5」等に付属していたもので、従来は再生・転送のみの対応だったMP3について自前でリッピングする機能などが新たに追加された。 バージョン3.2 2005年7月27日にリリース。このバージョンではATRAC3/ATRAC3plusエンコードにおいて従来強制的にかかっていたOpenMGによる暗号化が任意となり、既存ファイルも音楽配信経由のものを除き暗号化を解除できるようになり、またメモリースティック PRO/PRO Duoへの暗号化ファイルの転送にも対応。後者はMS-PRO/PRO Duo登場から2年以上放置されていた課題であり、ようやくの解決となった。ATRAC3エンコードが132kbpsのみとなり、ATRAC3plusエンコードでは320/192/160/128/96kbpsが新たに追加された。ネットワークウォークマン「NW-E300」シリーズに同梱。 バージョン3.3 2005年11月1日にリリース。マイクロソフトのWindows Media Audio(WMA)形式やユニークな新ロスレスフォーマットであるATRAC Advanced Lossless(AAL)でのリッピングに対応するとともに、動的にプレイリストを作成する「ダイナミックプレイリスト」機能の追加、動作速度の改善などが行われた。2006年にはこのバージョンに同梱されていたCDDBのActiveXコントロールにバッファオーバーランの脆弱性が存在することが発覚、コントロール開発元のGracenoteがアップデートプログラムを提供している。 バージョン3.4 2006年2月1日にリリース。動作をさらに高速化し、CONNECT Playerの機能を一部取り込んだもので、Hi-MDから吸い出した楽曲のWAV変換機能や「ミュージックコミュニティ」(PLAYLOG)対応等、新機能の追加も行われた。さらに同年4月に発売された新型Hi-MDウォークマン「MZ-RH1」と組み合わせると、Hi-MDフォーマットではない従来のMDからも楽曲の吸出し・WAV変換が行えるようになり、これによってかつてミニディスク機器を縛っていた雁字搦めのコピープロテクションはほぼ瓦解した。前バージョンと同じく、Gracenote CDDBに関連する脆弱性を含むとしてアップデートプログラムが公開されている。 なお、2005年12月22日には米アップルコンピュータのインタラクティブメディア担当副社長であったティム・シャーフを米ソニーが引き抜き、同社のソフトウェア開発担当上級副社長に据えたと発表された。この人事が今後のSonicStage開発に及ぼす影響が注目された。
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