SoftBank World
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/08 16:21 UTC 版)
SoftBank Worldは、日本で定期的に行われているイベント。
概要
ソフトバンクによって開催されている、法人向けの最大規模のテクノロジーのイベントである。孫正義をはじめとした著名人による講演や、最新技術の展示が行われている[1]。
第1回のSoftBank Worldは2012年に開催され、それからの2014年には約2万人が参加して、それ以降も開催され年々参加者が増加していた。2020年から2022年はコロナ禍であったことからオンラインで開催され、多い年は4万4000人が参加していた。当初は開催期間は2日間であったのが、3日間に増加される。2023年より会場での開催とオンラインでの開催のハイブリッドとなり、開催期間は4日間に拡大された[2]。
2022年
2022年7月28日から3日間にわたって「SoftBank World 2022」が開催された。これで11回目の開催であり、この回は日本と日本のビジネスをテクノロジーで変えていくというのがテーマであった。孫正義の講演が行われ、自らの幼少期は蝶が好きであったということを騙り、たまたま幼虫を見つけて大事に育てていたら、それが最初の姿とはまったく別の美しいものに変身したことに感動したという思い出を語った。そしてメールが用いられる程度では幼虫がさなぎに変わった程度のため、単にデジタル化するのみでなくAI化によってデータをフル活用して未来を予測したり変革をもたらしたりすることが大切とした[3]。
2023年
2023年10月3日から4日間にわたり「SoftBank World 2023」が開催され、この回のテーマはテクノロジーの新潮流で世界が動き出すであった。孫正義の講演が行われ、そこで最初に金魚のページが表示され、金魚に言語を教えることができるでしょうかと会場に問いかけられた。今後10年以内にAGIの世界が訪れるとして、更にその10年後にはASIの世界になるとして、このASIというのは人類の叡智の総和の1万倍になるとした。この1万倍というのは金魚対人間ほどの差で、今後20年間で人間とAIの知能の差はこれほど大きな差ができるとのことであった。このため我々は小さな議論をしている場合ではなく、もっと大きく全体を見るべきで、今すぐ行動するべきとした。人間の進化の源泉というのは願望からであり、強い願望が人類の未来をAGIと共に作り、敵ではなく味方としてあらゆる進化を遂げるとした。そして活用するのか取り残されて金魚になるのかと語った[4]。
2024年
2024年10月3日から「SoftBank World 2024」が開催され、これで13回目となる。この回は加速するAI革命がテーマとなっていた。孫正義、宮川潤一の講演をはじめとして、各分野の専門家や著名人によるセッションが行われた。ここでは孫正義は、人間の知能を1万倍も超えたレベルのAI や超知能は10年以内に実現し、AGIは2年か3年で実現するとした。AGIは5つの進化レベルに分類できるとしていた[5]。2024年9月にOpenAIが発表した「o1」により、AIの進化は思考の段階に入っているとした。これまでのGPTは知識を軸としており、理解はしていたが考えてはいなかったとする。だがこれからのメインテーマは考えるということで、ここに圧倒的な進化が起きているとした。既に難解な問題の正解率やプログラミングでは人間を超える大きな性能を持っているとした[6]。
2025年
2025年7月16日から「SoftBank World 2025」が開催される。これで14回目で、この回のテーマはAXが到来して、テクノロジーの結集でビジネスが加速するであった。この回も孫正義が登壇していた。この回の孫正義の公演は音楽の演奏から始まっていたのであるが、この音楽はAIによって作曲されていたものとのこと。この講演で孫正義は、これまでは人間の最後の優位性は創作であったとされていたが、この分野にまでもAIが挑み、創造を更に広げる存在になろうとしていると語られた。そしてAIエージェントとは単なるツールではなく、寝ている間にもエージェント同士はやり取りをして、自ら学び続ける労働力であるとした。そしてAIが人間の知的労働を代替や拡張をする時代が到来するということを示唆した[7]。宮川潤一も登壇して、AIエージェントにより第四次産業革命が動き出したとされた。AIエージェントとは知能の原動力として登場して、自ら考え行動するAiにより今までの産業革命とは比較にならないほど大きな変革がもたらされるのが第四字産業革命であるとされた。AIの成長速度は更に増してきているとのことで、2025年7月に発表された「Grok 4」の学習に要した計算量を示す「FLOPs」は640ヨタFLOPsほどとのことで、対して人間の脳は10ヨタFLOPs程度のため既に人間を越えていることとなるとされた[8]。
脚注
- ^ SB_mai_kitada (2025年7月23日). “「AX、到来。ーテクノロジーの結集で、ビジネスが加速するー」 ーSoftBank World 2025 開催レポート”. ITをもっと身近に。ソフトバンクニュース. 2025年11月8日閲覧。
- ^ sbn_tc_04 (2023年9月28日). “4年ぶりの会場開催で参加者へ最高の体験を! ソフトバンク最大規模の法人向けイベント「SoftBank World 2023」の注目ポイント”. ITをもっと身近に。ソフトバンクニュース. 2025年11月8日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2022年7月28日). “ソフトバンク孫会長は何を語った? 法人向け「SoftBank World 2022」開幕”. ケータイ Watch. 2025年11月8日閲覧。
- ^ “AIは「AGI」へと進化し、今後10年で全人類の叡智の10倍を超える。孫正義 特別講演レポート|ビジネスブログ|ソフトバンク”. www.softbank.jp. 2025年11月8日閲覧。
- ^ “孫正義氏、超知性AIにより「知のゴールドラッシュ」の到来を予想。SoftBank World 2024レポート”. AIsmiley (2024年10月7日). 2025年11月8日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2024年10月3日). “「超知性は10年以内」 孫正義「AIの王道」を語る SoftBank World 2024”. Impress Watch. 2025年11月8日閲覧。
- ^ “【SoftBank World 2025】10億のAIエージェントで未来を拓く―孫正義氏が示す「超知性」のビジョン”. AIsmiley (2025年7月17日). 2025年11月8日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2025年7月17日). “AIが「第四次産業革命」のカギ、ソフトバンク宮川社長が「SoftBank World」で語る”. ケータイ Watch. 2025年11月8日閲覧。
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