PETNとは? わかりやすく解説

ピー‐イー‐ティー‐エヌ【PETN】

読み方:ぴーいーてぃーえぬ

penthrite》⇒ペントリット


PETN

分子式C5H8N4O12
その他の名称バシトール、ペンタフィン、バソジアトール、ペントリトール、ペントリアート80ペンタエリトリトール硝酸SDM 23SDM 35EL Petn、Vasitol、Pentafin、Pentritol、Vasodiatol、Pentryate 80、Pentaerythritol tetranitrate、2,2-Bis[(nitroxy)methyl]-1,3-propanediol dinitrate、PETN、Penthriteペントリット四硝酸ペンタエリトリトール、Pentanitrol、Peritrate、Nitropenta、ペンタニトロール、ペリトラート、Nitropenton、ニトロペンタ、Penthrit、ニトロペントン、2,2-Bis(nitrooxymethyl)-1,3-propanediol dinitrate、2,2-Bis[(nitrooxy)methyl]-1,3-propanediol dinitrate、Pentaerithrityl tetranitrate、四硝酸ペンタエリトリチル、Methanetetrayltetramethanol tetranitrate、ペンタエリトリトールテトラニトラミン、Pentaerythritol tetranitramine、Methanetetrayltetrakis(methanol nitrate)
体系名:2,2-ビス(ヒドロキシメチル)-1,3-プロパンジオールテトラニトラート、ペンタエリスリトールテトラニトラート、2,2-ビス(ニトロオキシメチル)-1,3-プロパンジオールジニトラート、ペンタエリトリトールテトラニトラート、2,2-ビス[(ニトロオキシ)メチル]-1,3-プロパンジオールジニトラート、メタンテトライルテトラメタノールテトラニトラート、メタンテトライルテトラキス(メタノールニトラート)


ペンスリット

(PETN から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/06 06:38 UTC 版)

ペンスリット
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChEMBL
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.000.987
PubChem CID
UNII
CompTox Dashboard (EPA)
性質
C5H8N4O12
モル質量 316.137 g/mol
外観 白色の結晶性固体[1]
密度 1.77 g/cm3 at 20 °C
融点 141.3 °C (286.3 °F; 414.4 K)
沸点 180 °C (356 °F; 453 K) (150 °C (302 °F)以上で分解)
爆発性データ
衝撃感度 中程度
摩擦感度 中程度
爆速 8400 m/s (密度 1.7 g/cm3)
RE係数 1.66
危険性
GHS表示:
Danger
H201, H241, H302, H316, H370, H373
P210, P250, P261, P264, P301+P312, P370+P380, P372, P401, P501
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
Health 2: Intense or continued but not chronic exposure could cause temporary incapacitation or possible residual injury. E.g. chloroformFlammability 1: Must be pre-heated before ignition can occur. Flash point over 93 °C (200 °F). E.g. canola oilInstability 3: Capable of detonation or explosive decomposition but requires a strong initiating source, must be heated under confinement before initiation, reacts explosively with water, or will detonate if severely shocked. E.g. hydrogen peroxideSpecial hazards (white): no code
2
1
3
190 °C (374 °F; 463 K)
薬理学
C01DA05 (WHO)
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
 verify (what is  N ?)

ペンスリット (penthrite, pentaerythritol tetranitrate、略称:PETN、PENTA、TEN、corpent、nitropenta[2]) は高性能爆薬

呼び名は四硝酸ペンタエリスリトールのほか、ニペリットとも呼ばれる。白色の結晶性粉末で化学式は C(CH2ONO2)4 である。爆発威力が大きい、熱に対して鈍感、自然分解を起こしにくい、など優れた特徴を持つ爆薬である。

トリニトロトルエン(TNT)との混合物はペントライトなどと呼ばれ成型炸薬などに使われるが、単独で用いられることは導爆線などを除いてほとんど無い。可塑剤と混ぜて、軍やテロで使用されるセムテックスなどのプラスチック爆弾として利用される[3]

多くの硝酸エステルと同様に血管拡張薬として作用し、狭心症等の循環器疾患を和らげる目的で処方される[4][5]

性質

無色斜方晶系の非吸湿性結晶。

爆発力
TNTの爆発力を1として比較するRE係数では1.66でありTNTより高い爆発力を持つ[6]

歴史

1894年、ドイツケルンにある爆発物製造業者 Rheinisch-Westfälische Sprengstoff A.G. によって最初に製造され特許を取得された[7][8][9][10]。1912年、ドイツ政府によって特許取得された改善された方法で生産された。

第一次世界大戦でドイツ軍によって使用された[11][12]第二次世界大戦ドイツ空軍でも使用された[要出典]

テロでの使用

  • 1980年パリのシナゴーグ爆破英語版
  • 1983年 ドイツ人左翼テロリスト Johannes Weinrich によってベルリンにあったフランス文化センターメゾン・ド・フランスドイツ語版に使用され、24人の死傷者と建物に損害が出た[13]
  • 1999年 トランス・アラスカ・パイプラインを狙ったテロ計画で使用するため即席爆弾が製造されていた。犯人は王立カナダ騎馬警察によって逮捕された。
  • 2001年 アルカイーダのメンバーが靴に忍び込ませて American Airlines Flight 63 の爆破を試みたが失敗した。
  • 2009年 - 現在 デルタ航空機爆破テロ未遂事件や、下着等に忍ばせていたテロ犯達が幾度も摘発されている。

X線や赤外線など多くの方法で検知する方法が開発され、テロ犯の摘発に役立っている。

製法

原料のペンタエリトリトールは融点245 ℃以上で純度99.5 %以上のものを使用する。ペンタエリスリットを硝化してPETNを合成するには次のような方法がある。

  1. 硝酸のみを使用する
  2. 硝酸で硝化して、硫酸を加えて反応を完結させる
  3. 硫酸で溶解したのちに硝酸を加える
  4. 硫酸で溶解したのちに硝酸と硫酸の混酸を加える
  5. 硝酸と硫酸の混酸を使用する

工業的には1の方法でペンタエリトリトールを硝酸だけで硝酸エステル化して製造している。この方法は硫酸を使わないので操作が簡単で低コストであり、 廃酸を希硝酸として回収できる。反応式は次の通り。

国立図書館 その他


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「PETN」の関連用語

PETNのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



PETNのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのペンスリット (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2026 GRAS Group, Inc.RSS