MUSHRA
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/10 02:28 UTC 版)
中品質のオーディオ圧縮システムの品質の主観評価法として ITU-R BS.1534 が定義されている。BS.1534 で定義されている評価方法は MUSHRA法(MUltiple Stimuli with Hidden Reference and Anchor)と呼ばれており、AAC、HE-AAC など様々なオーディオ用コーデックの評価・比較に使われている。 MUSHRA法では、一度にリファレンス音(原音)と複数の評価対象音、隠れ基準(リファレンス音)、隠れアンカー(最も劣化の大きな音)を提示でき、評価者が自由に切り替えて聞くことができる。リファレンス音以外の提示の順番はランダムに変わり、どれが隠れ基準/隠れアンカーかも分からない。評価は5段階の連続品質尺度を用い、平均オピニオン評点の「非常に良い(Excellent)」~「非常に悪い(Bad)」までの段階を 100 から 0 までの連続値で表す。 中品質から低品質の音を評価する場合、評価対象音とリファレンス音との差が大きくなるのに対し、異なった評価対象音の差は相対的に小さくなる。異なったコーデックの音を比較する場合など、BS.1116 のようリファレンス音との差のみで評価すると誤差が大きくなる可能性がある。MUSHRA法ではリファレンス音との比較だけでなく異なったコーデック音の間の比較も評価者が自由に行えるため、正しい評価が容易になる。また、隠れアンカーにより劣化した音の聞こえ方が具体的に分かり、劣化を区別をしやすくなる。隠れ基準(リファレンス音)が評価対象音に含まれるため、必ず1つの評価対象音は 100 の評点になる。 隠れアンカー(最も劣化の大きな音)として、原音(リファレンス音)に 3.5kHz のローパスフィルターを通し高音をカットした音を用いる。隠れアンカーは複数含まれてもよく、7kHz のローパスフィルターを通した音、雑音を加えた音、ステレオ感を無くした音などが使われる。
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