LOLITAとは? わかりやすく解説

ロリータ【Lolita】

読み方:ろりーた

ナボコフ長編小説1955年刊。中年大学教授ハンバートが12歳の少女ドロレス愛称ロリータ)に理想の女性像を見いだし、倒錯的な愛を注ぐ。「ロリータコンプレックス」などの語を生んだ


セーヴェルー:ロリータ(アパッシオナート・モルト)

英語表記/番号出版情報
セーヴェルーロリータ(アパッシオナート・モルト)Lolita (Appassionato molto)

Lolita

名前 ロリータ

ロリヰタ。

(LOLITA から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 14:29 UTC 版)

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ロリヰタ。』(Lolita.) は、嶽本野ばらが『新潮2003年10月号で発表した小説である。

あらすじ

ロリータのカリスマと呼ばれる作家の「僕」は、たまたま手伝った撮影現場でモデルの「君」と出会った。メールアドレスを交換した「僕」と「君」は頻繁にメールをしあい、やがてホテルで会うようになったが、あくまで友達という関係であった。しかし、写真週刊誌に「君」とホテルから出てくる様子がスクープされた時、「僕」は20歳くらいだろうと思っていた「君」が実際には9歳の小学4年生であることを知った。また、それと同時に「君」を好きになっていたことにも気がついた。しかしそれは社会的に許されるはずのない恋だった。

登場人物

ロリータカリスマと呼ばれる作家。「君」からは「王子たま」と呼ばれる。「君」の言動に違和感を持ちながらも、写真週刊誌の報道があるまで「君」が9歳であることに気がつかなかった。
モデル。カナダ人のクオーターで手足が長く、外見も20歳ほどに見えるが、実際には9歳の小学4年生である。「僕」とは撮影現場で出会った。

概要

「僕」と「君」の間で行き来するメールを文中に携帯電話の画面を挿絵として挿入する形で表現するという前衛的な手法を用いたこの作品は、2004年三島由紀夫賞候補となった。嶽本の作品が三島由紀夫賞候補となるのは2003年の『エミリー』に続いて2年連続、2度目であったが、どちらも受賞にはいたっていない。

作品における謎

この作品には謎がある。それは主人公でロリータのカリスマと呼ばれる作家の「僕」とは、乙女のカリスマ嶽本野ばら自身のことではないかというもので、実際に作中で「僕」の処女小説集として挙げられる『ミシン』と、嶽本のデビュー作『ミシン』(ISBN 4093860629) にタイトルの一致がみられたこともあり、「フィクションノンフィクションか」という論争を呼んだ[1]。また、中には、『ロリヰタ。』の「ヰタ」は、森鷗外が自身の性的経験を書いた作品『ヰタ・セクスアリス』の「ヰタ」と重ねたものではないかという者も現れた[2]。しかし、性的な意味と区別するために「ロリータ」を「ロリヰタ」と書くことは、嶽本のようなロリータ・ファッションの愛好者の中では珍しいことではないため真相は不明である。

収録作品

  • ハネ

ISBN

注釈

  1. ^ 『ロリヰタ』文庫版裏表紙解説
  2. ^ 『Fetish』pp. 138 f.

参考文献

関連項目


ロリータ

(LOLITA から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/13 04:45 UTC 版)

ロリータ
Lolita
初版のカバー(1955年
作者 ウラジーミル・ナボコフ
フランス
言語 英語
ジャンル 長編小説
発表形態 書き下ろし
刊本情報
出版元 オリンピア・プレス(パリ)
出版年月日 1955年
日本語訳
訳者 大久保康雄1959年
若島正2005年
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
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ロリータ』(Lolita) は、ロシア生まれのアメリカ合衆国作家ウラジーミル・ナボコフ小説1955年刊。少女性愛者ハンバート・ハンバート(1910年生まれ)と、彼が心惹かれた少女ドロレス・ヘイズ(1935年1月1日生まれ)との関係を描いた長編で、全体はハンバートの手記の形を取っている。

初版はフランスパリで出版され、内容をめぐって論争を引き起こしたのち、1958年にアメリカ合衆国で出版され、ベストセラーとなった。出版当時はポルノ文学との評価も受け、5ヵ国で発売禁止処分を受けたが、現在ではアメリカ文学の古典として認知されている。

この作品は、タイム誌が選んだ小説100選ル・モンド20世紀の100冊ブックルベン・ワールド・ライブラリーモダン・ライブラリーが選ぶ最高の小説100ザ・ビッグ・リードなど、いくつかの最高の文学作品のリストに挙げられている。

ヒロインの愛称である「ロリータ」は、今日でも『魅惑的な少女』の代名詞として使われており、ロリータ・コンプレックスロリータ・ファッションなど、多くの派生語を生んでいる。

出版の経緯

1940年に渡米したナボコフは教職のかたわら、この作品を1948年から書き始め、1953年には完成させた。しかし、性的に倒錯した主題を扱っているため、アメリカでは5つの出版社から刊行を断られた。ナボコフの代理人はさまざまな出版社に足を運び本を読んでもらい、各出版社の編集者は作品のテーマを見抜いてはいたようだが、そのあまりに難解な内容から、これは読者には「ポルノ」にしかみえないという理由で出版を拒んだ。結果、初版はポルノグラフィの出版社として有名なパリのオリンピア・プレスから1955年に出版されたが、グレアム・グリーンらの紹介により読書界の注目の的となった。アメリカでは1958年に出版されベストセラーになった。イギリスでは、作家らが刊行を促す署名運動を起こし[1]1959年に出版された。

ソ連では長らく発行できなかったが、1989年になってようやく単行本として刊行された[2]。序文はこの作品の芸術としての正当性を主張する作家のヴィクトル・エロフェーエフが書いた[3]

『ロリータ』はこれまでにフランスやイギリスなどで発禁処分を受けており[4]、ニコラス・キャロライズなどが編集した「百禁書―聖書からロリータ、ライ麦畑でつかまえてまで」ではロリータに対する批判や発禁処分になった経緯などが書かれている。また、ナボコフ自身による評論「『ロリータ』 について」があり、この作品の本質を見てもらいたいというナボコフの考えや、作品の性的な部分についての自身の考えが書かれている。

日本語版は、1959年大久保康雄(の名義を借りた高橋豊)訳[5]河出書房新社新潮文庫)が、2005年若島正による新訳(新潮社→新潮文庫)が出された。

あらすじ

作品はハンバートが獄中書き残した「手記」という形式をとっている。ヨーロッパからアメリカに亡命した中年の大学教授である文学者ハンバート・ハンバートは、少年時代の1924年夏にアナベル・リー(1910年生まれのハンバートより数か月年下の13歳 - 14歳)と出会い、恋人同士になるが、アナベルは出会いから4か月後に発疹チフスにより死別してしまい、いつまでも忘れられずにいる。一度はヴァレリアという少なくとも20代後半(パスポートすら偽装しており正確な年齢は分からずじまい)の女性と結婚もしたがうまくいかなかった。

1947年、ハンバート(36歳 - 37歳)はアナベルの面影を、あどけない12歳の少女のドローレス・ヘイズ(Dolores; 愛称ロリータ Lolita)に見出して一目惚れをし、彼女に近づく下心を持ってその母親である30代半ばの未亡人シャーロット・ヘイズと結婚する。母親が不慮の事故で死ぬと、ハンバートはロリータを騙し、アメリカ中を自動車で逃亡する。しかしロリータはハンバートの理想の恋人となることを断固拒否した。そして時間と共に成長するロリータに比して、ハンバートは衰えて魅力を失いつつあった。

1949年7月4日、ロリータ(14歳)は突然ハンバート(38歳 - 39歳)の目の前から姿を消す。その消息を追ってハンバートは再び国中を探しまわる。3年後、ロリータからの手紙(1952年9月18日発送、9月22日着)からついに居所を見つけ出すが、17歳になった彼女は若い男と結婚、彼の子供を身ごもっていた。哀しみにくれるハンバート(41歳 - 42歳)は、かつて彼女の失踪を手伝って自分の許から連れ出したのは男性の劇作家クレア・クィルティ(愛称キュー)であったことを知り、遂には彼を殺害する。ハンバートは、しばらく後に逮捕されて獄中で病死し、ロリータも出産時に命を落とす。

解説

前思春期の少女にあらわれる性的な魅力を「ニンフェット」の倒錯した魅力を巧みに規定して、社会に衝撃と影響を残したこの作品は、全体の構成より細部(文体)へと関心が傾けられ、さまざまな引用や巧妙な言葉遊びに満ちている。冒頭は「Lolita, light of my life, fire of my loins.」というLとFの音を重ねた文章となっている。作者の分身ともいえるハンバートによるメタファーを多用した独白調の文章は、晦渋なことでも知られる。

ナボコフは、12歳から14歳まで、及び19歳の女子の身長と体重の統計を創作カードに残している。12歳(147cm、39kg)、13歳(152cm、44kg)、14歳(157cm、49kg)で、ドローレス・ヘイズは12歳(144cm、35kg)、13歳(150cm、39kg)、14歳(152cm、41kg)と、身長は平均よりやや低く、体重はかなり軽くやせ気味という設定である。また、古今東西の法律や文化を調査して、文中で列挙するなど科学的なアプローチを取っている。

知的ではあるが、屈折・鬱屈した自意識に満ちたハンバートに、ヨーロッパ旧世界の象徴を、成熟しつつも素朴な性質のロリータに、アメリカの象徴を読み取ることもできる。

翻案

映画
オペラ

類作の存在

『ロリータ』には原作があると言われ、ドイツの作家で後にナチスジャーナリストに転じたハインツ・フォン・リヒベルク1891年 - 1951年)の1916年の作品『Die verfluchte Gioconda』の中に、Lolitaという少女の出てくる類似のテーマの作品がある。このことはドイツの文芸批評家が発見し、2004年3月に各新聞や文芸誌で報じられた(FAZ.27.03.2004参照)。ナボコフとリヒベルクは15年間を同じベルリンで過ごした同時代人である。文学的本質から言えば、両者は別の文学であるとされる。

日本語訳

  • ウラジーミル・ナボコフ 著、大久保康雄 訳『ロリータ』新潮文庫ISBN 978-4-10-210501-6 旧訳版
  • ウラジーミル・ナボコフ 著、若島正 訳『ロリータ』新潮文庫。 ISBN 978-4-10-210502-3 初刊は新潮社・単行判
  • ウラジーミル・ナボコフ『ロリータ 魅惑者』若島正・後藤篤訳、新潮社〈ナボコフ・コレクション5〉、2019年。後者は原型となった中篇

関連文献

  • ウラジミール・ナボコフ 『魅惑者』 出淵博訳、河出書房新社、1991年ISBN 978-4-309-20158-0 - 本作と同じモチーフを扱った作品で『ロリータ』の原型と言われている。亡命前の作品でロシア語で書かれた。原書は1939年にパリで出版。
  • 若島正 『ロリータ、ロリータ、ロリータ』 作品社、2007年ISBN 978-4-86182-157-8 - 日本語訳者による『ロリータ』論集。
  • Vladimir Nabokov. Lolita A Screenplay. Vintage : 1st Vintage International. 1997. ISBN 978-0-67977255-2 - キューブリック監督の映画化時に、作者が書き起こした脚本。脚本としてナボコフの名がクレジットされているものの、実際の映画には用いられなかった。初版は1974年
  • Appel, Alfred, Jr. The Annotated Lolita (revised ed.). New York: Vintage Books. 1991. ISBN 978-0-67972729-3. - 研究者によるメジャーな注釈書。初版は1970年
  • 見えないユダヤ人―半世紀後に読む『ロリータ』―中田晶子、南山大学紀要第37号、2009年
  • 映画 Lolita とアメリカ南山短期大学紀要 27 号

脚注

関連項目

外部リンク


Lolita

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/22 10:32 UTC 版)

サムライソルジャー」の記事における「Lolita」の解説

構成人数不明拠点池袋黒澤傘下で、椿瑛太を頭とした高校生年代中心らしき池袋のチーム。頭の椿以外は豹柄ツナギ着ている。

※この「Lolita」の解説は、「サムライソルジャー」の解説の一部です。
「Lolita」を含む「サムライソルジャー」の記事については、「サムライソルジャー」の概要を参照ください。

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