黒田剛とは? わかりやすく解説

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黒田剛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/07 13:37 UTC 版)

黒田 剛
名前
本名 黒田 剛
カタカナ クロダ ゴウ
ラテン文字 KURODA Go
基本情報
国籍 日本
生年月日 (1970-05-26) 1970年5月26日(55歳)
出身地 北海道札幌市[1]
選手情報
ポジション DF(SB)
MF
ユース
チーム
1986-1988 登別大谷高等学校
1989-1992 大阪体育大学
監督歴
チーム
1994-2022 青森山田高等学校
2023- FC町田ゼルビア
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

黒田 剛(くろだ ごう、1970年5月26日 - )は、北海道札幌市出身の元アマチュアサッカー選手、サッカー指導者。現FC町田ゼルビア監督[1]

1994年から2022年までの28年間、青森山田高校を指揮した。

2023年にFC町田ゼルビアの監督に就任。高校サッカーの実績を評価されてプロチームの指揮を執るケースとしては布啓一郎に続く存在[要検証]

来歴 ~サッカー選手として~

1970年5月、北海道札幌市生まれ。[2]父から教わった野球に夢中になっていたが、小学2年時に隣の石狩町に転校。小学校には剣道と出来たてのサッカーチームしか無く、しばらく剣道を習っていた[2]が、友人に誘われ地元のサッカー少年団の練習を覗いたことをきっかけに入団。小学4年の春に6年生チームに入るほど上達し、その後、北海道大会で3位入賞、フォワードとして優秀選手賞や得点王になった。[3]

1986年、サッカーを強化し始めたばかりの登別大谷高等学校(2013年閉校、北海道大谷室蘭高等学校に統合)から声がかかり入学。本当はサッカーの名門、室蘭大谷高等学校(現:北海道大谷室蘭高等学校)を希望していた。[3]高校からはポジションを後ろに下げ、ボランチやサイドバックを担当した。[3]

高校サッカー部員時代には、理不尽な練習や、監督や先輩からひたすら殴られ蹴られる暴力的指導の被害を経験しており、何度も逃げ出したいと思ったが「なにくそ!」と反骨精神に火がつき、「辛い経験こそが今の私のベース」と述べるほど、後に恩師に対して感謝している。[4]

1988年、兵庫県で開催された全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会(インターハイ)に出場。この時、大学生との練習試合をきっかけに大阪体育大学から声がかかり、進学内定。[5]

1989年、大阪体育大学では1年時からレギュラー選手としてプレーした[5]が、サイドバックとしての限界を感じ、「(大学卒業後もサッカーを)2~3年やってもしょうがないな」[6]と思うようになり、ファミレスのアルバイトに没頭[5]。この経験をきっかけに「将来はサービス業に就きたい」と考え、大学卒業後は北海道に戻り星野リゾートに就職。[5]また在学中に保健体育の教員免許を所得したが「とりあえずとっておくか」という気持ちだったという。[6]

1993年、北海道勇払郡占冠村アルファリゾート・トマムにてホテルマンとして勤務した[7]が、「高卒で先に働いている年下の人間に顎で使われるのが、自分の中では許せなかったし、理解できなかった[8]」「(年齢で三つ下の高卒2年目の同僚に呼び捨てにされ)鼻で使われるのが、もう腹が立ってしまった[6]」ため、わずか3ヶ月で退職。[8]

日に日にサッカーへの想いが強まり、教員になりたいと考え、北海道恵庭北高等学校の非常勤講師[6] と並行して、母校の登別大谷高等学校サッカー部臨時コーチを務めた。(教員採用されるまではガソリンスタンドのアルバイトも経験)[8]

来歴 ~サッカー指導者として~

1994年、青森山田高等学校サッカー部のコーチに就任。(教師の面接試験は2度不採用。最初は青森大学事務職員としての採用。[9]

1995年、同校サッカー部の監督に就任。たばこどころか「時効でも言えない」ほど素行が悪かった時代に、いびつな台形の練習場で18人の部員と豪雪地帯の無名のサッカー部からスタート[10]し、約20年かけて独力で全国を駆け回り、中高270名の大所帯(高校生4チーム体制、中学校3チーム体制、コーチ17名[11])にまで成長させる。[12]

2005年、第40回高校総体で優勝。

2007年、JFA公認S級コーチライセンスを取得。[13]

2016年春より青森山田中学校の所属(教頭→副校長)となる。[12]

2016年12月17日、鳴海彰人、高橋壱晟郷家友太らを擁し、高円宮杯U-18サッカーリーグ2016 プレミアリーグに優勝。[14]

2017年1月9日、第95回全国高等学校サッカー選手権大会に優勝。[15]

2019年1月14日、檀崎竜孔藤原優大三國ケネディエブスらを擁し、第97回全国高等学校サッカー選手権大会に優勝。[16]

2021年2月、芸能事務所吉本興業への所属を発表。[17]

2021年8月22日、松木玖生、名須川真光、宇野禅斗らを擁し、インターハイに優勝[18]

2021年12月5日、高円宮杯U-18プレミアリーグEASTに優勝。[19]

2022年1月10日、第100回全国高等学校サッカー選手権大会に優勝。高校三冠達成。[20]

2022年3月3日、寮内でビールや焼酎の空き缶が見つかり、部員約10名が無期停学処分。その後、約3週間で処分が解除された、と報道される。[21][22][23][24]

2022年10月24日、J2にて15位に終わったFC町田ゼルビアの来季の新監督に就任すると発表。[25]町田ゼルビアのオーナー、藤田晋による「他のクラブと同じことをやっていたら意味がない」「他と違う差別化戦略」という構想に合致して選出された。[26]

『プロでは無理』という批判を受けたが、「そう思っている方がいるのは理解しています。プロで長く監督をやられてきた方にしたらプライドもあるでしょうし、プロ1年目の私に負けられないという思いもあるでしょう。ただ、町田も覚悟を持ってオファーをしてくれたわけで、やるからには絶対的な爪痕を残したい」「高校サッカー界にも将来プロの指導者を目指している人がいるなか、私が成功例となることで後輩への道を作ることができるかもしれません」と話した。[27]

なお同サッカー部は黒田氏の退任3年を経過する2025年に至るまで青森県内で24年間無敗を誇り、県内418連勝を記録した。[28]

2023年シーズン

真っ先に旧知の仲であり、「西日本のアンダー世代のトップ指導者」と認める金明輝をヘッドコーチとして指名。[29]

開幕前に「J2優勝」の目標を掲げ[30]、J1優勝経験のあるエリキミッチェル・デュークら総勢19人に、五輪世代代表藤尾翔太を加える大型補強を受けた。 [31]

5月度、J2の月間優秀監督賞を受賞[32]

開幕後もさらにアデミウソンら5人の新加入選手の補強を受けた。[33]

10月22日 J2リーグ2位以内を確定させ、初年度でJ1昇格に導いた[34]

10月28日 J2初優勝。[35]第10節以降首位を一度も譲らず、連敗は1度も無かった[36]

2024年シーズン

代表キャップを持つ昌子源ナ・サンホドレシェヴィッチ谷晃生ら総勢18人におよぶ大型補強を受けた。[37]

2月・3月のJ1優秀監督賞を受賞[38]

前半戦を単独首位で折り返し、夏の中断期間中に日本代表経験者相馬勇紀中山雄太杉岡大暉に加え、白崎凌兵を加える万全の補強を受けた[39]ものの、失速し最終順位は3位。無失点試合17試合はJ1最多、年間失点数34はJ1最小と堅守のチームを作り上げた。[40]

藤田晋CEOは「早く日本代表監督候補に黒田監督の名前が挙がる日を待ち望んでいます(笑)」[41]と述べ、黒田の手腕を評価した。

2025年シーズン

日本代表経験者西村拓真、J1実績豊富な前寛之菊池流帆岡村大八中村帆高ら14人が加わる補強を受けた。[42]

3月14日 パワハラ疑惑が報道される。(後述)

夏の移籍期間中に、J1ガンバ大阪の中心選手ネタ・ラヴィ(イスラエル代表)、J2長崎より増山朝陽、豪州より今井智基の3人の補強を受けた。[43]

11月22日 第105回天皇杯(JFA 全日本サッカー選手権大会)に優勝。[44]

11月27日 町田ゼルビアと契約を更新し、明治安田J1百年構想リーグ及び2026/2027シーズンも引き続きトップチーム監督として指揮を執ることに合意。[45]

12月6日 明治安田J1リーグを6位で終えた。[46]

優勝した鹿島アントラーズから勝ち点16及ばず。
・シーズンにおけるホームゲーム入場者数は、2024年17,610人⇒2025年14,018人(▲3592人)であり、前年比79.6%の実績[47]。
・シーズンにおけるファウル総数は、2024年542回(2位)[48]⇒2025年473回(4位)[49]と、69回削減させた。

12月9日 J1リーグ「最優秀監督賞」部門で12位(選手、監督による投票による)となった。[50]

12月23日 公益社団法人日本プロサッカーリーグより、けん責処分が下る。[51]

12月24日 朝日新聞報道により、町田ゼルビア代表取締役COO上田武蔵が「パワハラについては認定されておりませんので、続投予定」と回答。[52]

Jリーグによる懲罰、けん責処分(2025年)

パワハラ疑惑の報道とクラブの対応

2025年3月14日 黒田による選手・スタッフへのパワーハラスメント疑惑が一部メディアで報じられた。[53]

2025年3月21日 町田ゼルビアは、真相究明を目的として、弁護士3名(山岡通浩、鈴木優吾、沖田洋文)による「特別調査委員会」(クラブが任意に人選・設置したもの。日弁連が策定した第三者委員会ガイドラインに準拠した厳密な第三者委員会ではない)を設置。

なお、当該特別調査委員会の委員長を務めた山岡通浩は、2020年に株式会社Casaが実施した、宮地正剛社長の言動に関するハラスメント等の疑惑を調査する特別調査委員会においても委員長を務めており、パワーハラスメントに該当する事実は認められないと結論した最終報告書を提出している。

2025年4月6日 町田ゼルビアは、黒田監督およびスタッフら17名へのヒアリングに基づき、「一部に不適切な発言はあったものの、業務指導の範囲内でありパワハラには該当しない」と結論づけた調査報告書を公表した[54]

合わせて同日午前11:30、町田ゼルビア公式Xアカウントが以下のメッセージを投稿した。

【一部の報道について】
一部のメディアにおいて、黒田監督に関した報道がされておりますが、極めて悪質な記事であり、大変遺憾です。パワハラは事実無根であることをクラブ内で第三者委員会でも確認が済んでおります。本件については、Jリーグとも協議したうえで、対応してまいります。

ファン・サポーターの皆様始めとするクラブ関係者の皆様は、くれぐれもご心配なきよう、よろしくお願いいたします。

(*2025年12月24日をもって、本内容は削除された)

また藤田晋CEOは「事実無根」として報道内容を強く否定する声明を出し、「訴訟も行います」と意向を表明した。[55][56]

2025年4月30日 Jリーグ広報担当者は、本報告書を受理したことを明かし、「内容を精査してから対応する」と説明[57]。メディアに対しては「(現時点で)パワハラと認定されたものはない」「再調査はしていない」[58]との見解を示していた。

Jリーグによる裁定と処分

2025年12月23日 Jリーグ裁定委員会による調査の結果、黒田および町田ゼルビアに対し、けん責(始末書を取り、将来を戒める)の懲罰を科すことを発表した[59][60][61][62]。黒田が所属選手を「造反者」と呼称するなどの不適切な言動を繰り返し、他者の尊厳を侵害し、口封じを行っており、一連の行為に反省の態度が見られない事実が認定された。これらの言動に対しJリーグは「選手やスタッフの心理的安全性を著しく阻害し、Jリーグの信用を失墜させた」と指摘している。

時事通信の報道によると「パワハラ認定されなかったにも関わらず懲罰が科されたのはJリーグ史上初のケース」となる。[59]

黒田剛監督による規定違反(Jリーグ認定事実)
認定された事実 違反した規定
1. 暴言の行使
2023年頃から、所属選手やスタッフに対し、自らの意向に沿わない者を「造反者」と呼ぶなどの不適切な発言を繰り返した。
JFA指導者に関する規則 第20条第7号(指導者の暴力・暴言の禁止)
JFA懲罰規程 第34条第2項(不適切な指導の禁止)
2. 人権と尊厳の侵害
他者(選手・関係者)の人権や個人の尊厳を尊重せず、心理的安全性を著しく阻害する言動があった。
JFA指導者に関する規則 第20条第2号(選手その他チーム関係者の尊厳及び価値の尊重義務)
3. 調査への干渉(口封じ)
調査プロセスにおいて、多くのチーム関係者が真実を語ることを躊躇させるような発言(威圧的言動)を行った。
Jリーグ規約 第3条第1項(JFA定款および諸規程の遵守義務・信義則違反)
4. 反省の欠如
一連の違反行為の存在を基本的に認めず、指導者として真摯に反省しているとは言い難い態度を示した。
JFA指導者に関する規則 第20条(指導者としての資質および品位保持義務の欠如)

各報道機関による本裁定の詳細は以下の通りである。

  • Jリーグは「暴言である」「許されない」と判断: 時事通信、朝日新聞の報道によると、Jリーグの青影宜典執行役員は記者会見において、法的観点からのパワーハラスメント認定には至らなかったとしつつも、(黒田監督の行為は)他者への人権や尊厳の観点から、不適切で決して許されるものではない」「暴言であると認識している」、(黒田監督が)「反省しているとは言いがたい」と断定している。[59][61]
  • Jリーグによる、町田ゼルビアの調査体制への批判: 時事通信、NHK、朝日新聞の報道によれば、Jリーグは「(町田ゼルビア側の調査は)ヒアリング対象が限定的であるなど、真相解明を困難にする不備があった」「黒田監督を守ろうとしているとの印象」と断定。町田ゼルビア側が「パワハラなし」と結論付けたプロセスそのものが、客観性を欠くものであったと厳しく批判された。[59][60][61]
  • 特定スタッフへの高圧的言動の存在: スポニチの報道によれば、懇親会の場などにおいても特定のスタッフに対する高圧的な言動が確認されており、組織内でのハラスメント的環境が常態化していた可能性が指摘された。[62]
  • 「町田にはがっかり」の評価: 日経新聞編集委員の武智幸徳は、(黒田と町田ゼルビアへの譴責処分に対して)「処分の対象となった中身の低さにがっかりした」「スポーツの現場で暴言やハラスメントの類いがなくならないのは、加害の当事者たちがそれらの行為を必要悪、なんなら必要だと思っているせい」と論評した。[63]

「事実無根」声明との齟齬

4月当初、町田ゼルビア側は内部調査(クラブが任意に人選・設置したもの)による結果[54]を根拠として、代表取締役CEOの藤田晋「事実無根」「法的措置を講じる」[55]等の強い姿勢を示していたが、Jリーグによる不適切発言の認定および調査不備の指摘を受け、従前からのクラブ側の説明と、Jリーグ認定内容との間に齟齬が生じている。

当時の所属選手による証言

黒田の懲罰事案について、町田ゼルビア側は問題を事前に把握し、対処できたはずとの指摘がある。2022年から2024年1月まで町田ゼルビアに在籍し、町田でJ2リーグ戦48試合に出場したポープ・ウィリアムは、自身の体験として、黒田のコミュニケーション法や指導法に強い違和感を覚えると、当時の強化担当者やクラブ社長に伝えたと証言している。その上でチームと方向性を共有できないとの認識を示し退団[64]した(『僕が移籍したのはこんな人と一緒に仕事なんてできるか。という理由でしたから』)としている。[65]

より重要なのは、『その時に伝えたのは遅かれ早かれ監督はこういう問題が起きるということは僕からチームを去る時に伝えてました。それを聞いてなかったとはさすがに言わせません。』という証言である。一部の中心選手からの訴えは、遅くとも2023年の段階でクラブ側に共有されていた可能性がある[65]

クラブの声明と本人の対応

2025年12月23日 Jリーグの処分決定を受け、町田ゼルビアは同日、「クラブとして適切な管理・監督体制を構築できていなかった」として謝罪文を掲載し、ガバナンス体制の刷新を表明した。[51]

2025年12月24日 午後4:05、町田ゼルビア公式Xアカウントを通じて、裁定に対し、以下の見解を公表した。

  1. パワハラの否定:Jリーグからの懲罰において「パワーハラスメント」の事実は認定されていないことを強調し、報道を否定。
  2. 法的措置の方針:黒田やクラブに対する度を超えた誹謗中傷については、開示請求および法的措置を講じる方針を発表。[66]

https://x.com/FcMachidaZelvia/status/2003723730682531950

2026年1月7日 今年初練習において自らファンやサポーターに向けて挨拶したが、騒動について明確な言及はなかった[67]。報道陣から騒動について質問が飛んだが、「ノーコメント」「クラブとしての判断。私はクラブの指示に従う」と言及を避け、さらに質問が続くと、「(始動日は)過去を振り返ることなく、気持ち新たに頑張ろうという日。我々にとっては意味のないことなので、終わったこととしてノーコメント」[68]終わったということで線引きして今年に入っている。選手たちにも迷惑がかかってしまう」[69]と話した。

同日のキックオフミーティングにて、原靖フットボールダイレクターは「(契約更新の経緯の中で処分が出されたが、黒田の続投に関して)それ(処分)によって変化はあまりなかった」「(クラブ独自の処分は?の質問に)それはないです」と回答した。しかし取材マスコミ側からは「本当に誠意を持って対応するならばJリーグから処分が発表された時点で然るべき人間が速やかに対応すべき」[70]、「(黒田監督は)問題を蒸し返されたと感じたのか、質問を受けたこと自体に不満を示した」[71]と疑問・批判の声が相次いだ。

2026年2月5日 日本サッカー協会の木村康彦指導者養成ダイレクターが会見し、「本日の技術委員会で指導者ライセンスの適格性を再審査いたしました。技術委員会としましては、指導内容としては厳重注意と研修の受講ということにいたしました」「懲罰を科すという機関ではなくて、あくまでもライセンスを付与した機関として、適性を審査するということと、今後の問題がある場合には研修を受けていただくプログラムを考えるとか、もう一度適切な指導を行っていただくためのサポートをするということが目的で今回の結論になりました」と報告した[72]。既に1月にJFA担当者が黒田に対しヒアリングを実施済みであり、「(黒田自身)正すべきところは正していきたいという反省を示し、改善に向けて取り組む姿勢」を示しており、「不適切な発言と捉えられても仕方ないという認識」を持っており「気をつけていきたい、正していきたい」という様子があったことが明かされた[73]。またJFAの立場は「暴力暴言は根絶(ゼロ・トレランス)が一貫した考え」であると明言された[74]

2026年2月6日 試合後の会見において、黒田は自身の言動について「ネット記事はほとんど見てないのであまり分からない部分もある。これまで(町田の監督を)3年間やってきた中で圧力とか不快なところを感じさせたのであれば、しっかり反省しないといけないところはある。今まで30何年やってきた監督生活に誇りや自信もあるので、そこはきちんとブレることなくやっていきたい。JFAの方からはこれから寄り添ってコミュニケーションを取れる場を提供していただけるということなので、本当にありがたい。こういう仕事は孤独もあり、辛い仕事でもあるので、コミュニケーションの場を設定してもらえることにむしろ感謝したい[75]と述べたが、一般に向けて明確な謝罪の言葉は述べなかった。

マネジメント(戦術・チーム運営)

黒田のマネジメントは、理想論を排して勝率を最大化させる徹底的なリアリズム(現実主義)を根幹としている。

目標管理と準備

勝ち点や失点数の数値目標を明確にし、短期・中期・長期のターゲットを具体的に提示する手法[27]をとる。試合前の準備も徹底しており、自ら1週間をかけて2枚のパワーポイント資料を作成し、戦略を共有する。[27][76]

改善ミーティング(反省ビデオの活用)

試合後、直近の試合映像から改善すべき7〜8シーンを厳選し、担当スタッフ2名とともに約1.5日を費やして「反省ビデオ」を自ら作成する。

このビデオは、次戦に向けたトレーニングの始動日(通常は水曜日)の朝に実施される約20分間のミーティングで使用される。黒田は「週最初のミーティングでは映像を見せながら反省をとことんやり、レクチャーする」[27]と述べており、前戦の課題を明確に提示することが次戦へのスタート地点であると定義している。

基本戦術

青森山田時代から一貫して「サッカー3原則」を徹底させ、「1ヶ月でチームを変える」がモットー。[77]

  1. 球際の強さ:ボールの奪い合いや捕球など、ボールとの接触や反応が必要な場面で競り合う事を徹底的に求める[36]
    • 「シュートブロックを怖がって身体を張れず逃げてしまうプレーと、心から絶対に止めたいと正対して一歩前に出て身体にボールを当てに行く勇気あるプレーではシュートを防げる率が全く変わってきます。」[78]
  2. 切り替えの速さ:攻撃はロングボールとショートカウンターで縦に速く、守備はボールを奪われたら即プレッシャーをかけるシンプルな戦術が特徴。[79]
  3. ハードワーク:選手には運動量の多さを要求する。

徹底した意思統一[80]のもとでリスクを最小限に抑えつつ、中盤での奪取から迅速な攻撃へ転じるカウンター志向の現実的なサッカーを展開する[81]。守備においては、相手よりも早く修正し数的優位をつくっていくことや、スピード勝負(かけっこ)になる事態を避けるために後方でしっかりとプラスワンを作って掃除していくこと[81]を徹底している。J1初挑戦に際して、「バルセロナやアーセナルを引き合いに出すのではなく、現実を見る勇気や覚悟を持って、細部にわたり精査していくことが重要だ」[82]と、勝利から逆算したゲームプランの重要性を強調している。

オプション戦術

セットプレー
攻略の糸口として重視。町田時代はセットプレー練習に他チームの2倍のスケジュール(試合前日と前々日)を割く。[83]
ロングスロー
敵陣深い位置でのスローインにおいて、助走で勢いをつけて相手ゴール前の密集を目がけて放り込む[84]戦術を多用する。[85][86]2024年シーズンにおいて、町田のロングスロー戦術は効果を発揮した[87]内田篤人「落下地点を読むのが難しく、真似しようとしてもできない技術」と評し、中村憲剛「セカンドボールの回収まで意図的に設計されている」と合理性を評価した。[88] その一方で、ピッチ付近に大量のタオルを配置しボールを拭く作業に多大な時間を費やし、「プレーが頻繁に止まり、試合のリズムが損なわれる」「アクチュアルプレーイングタイム(実際に動いている時間)を削っている」と否定的な評価も見られた。[89] (競技規則上の明確な禁止規定がないものの、レフェリー裁量の問題として扱われている[90]

評価

  • 2024年に町田と初対戦した浦和レッズのマリウス・ホイブラーテンは、「町田の選手は全員がチームのために最後まで走り抜き、戦い抜く。それは実に見事だった」と徹底した遂行能力を評した。[91]
  • 一方、「チャレンジとギャンブルは違う」といった具体的な基準を欠いた曖昧な指示により、「不用意な縦パスを入れてカウンターを食らうのは避けようと監督もずっと言っていたので、みんなすごく慎重になっていた」(仙頭啓矢)、「臆病になっていた。僕、個人的にもかなり慎重になっていた」(下田北斗)と迷いが生じ、チームの踏ん張りどころで選手達の強気なプレーが影を潜めるとの批判も報じられている。[92]

選手起用・人事

1.組織規律の徹底

「人の話を聞く態度」を重視し、プロ選手に対しても「食堂でのサンダル禁止」「ミーティング中のガム禁止」など、些細な生活習慣の乱れ、「だらしない態度」を強く指摘する。[93]

青森山田高校のサッカー部寮の規則:

寮生活での厳しい規則や連帯責任を通じて「勝負強さ」や「忍耐力」を養う事ができると考えていた。

  • 基本的に8人の相部屋。常に寝食を共にする環境で、プライベートはほとんど無い。*
  • 点呼、外出制限:朝は校舎のホールに6時40分から7時5分に集合して点呼。少しでも遅刻すると連帯責任で同学年全員で雪かきの罰則。外出は週に2回、それぞれ1時間のみに制限[94]
  • 消灯時間: 夜10時30分には完全消灯。スマートフォンでこっそりゲームをしているのが見回りに来たコーチ(寮監)に見つかると、連帯責任で坊主になる(監督コーチは直接「坊主にしろ」とは言わない。上級生から「お前ら何すべきか分かってるよね?」と無言の圧力があり、自主的に坊主にする暗黙の了解がある)*
  • 些細なルール違反による退部処分も辞さなかった[94]
  • 一方で恋愛、遊び、オシャレなどは健全なこととして特に禁止しなかった。[95]
  • 早朝1500m走:入部初日から早朝1500m走を全員に課す。4分30秒以内のハードルがクリアできない場合、合格するまで毎朝走らせる。*
  • 帰省は高校3年間で2回しか与えない*

(なお*の箇所は、元選手による証言。https://www.youtube.com/watch?v=zMX_8wxGHhk

青森山田高校のサッカー部の自主退部者に対して:

  • 「自分一人の努力で積み上げたピラミッドではないのに、勝手にブロックを引き抜き、完成間近のチームを不安定にさせるのはいかがなものか」
  • 「そういう人間は苦労を共にした仲間の気持ちなど深く考えていない
  • 「肝心な時に突然辞めてしまう。誰から見ても無責任な思考や行動
  • 「チームスポーツをやることの本当の喜びと責任を理解しなければ、自分の人生に咲く花などはない
  • 仲間を蔑ろにする者の中に、優れた選手は過去にも現在にも存在しない

など、教員免許を持つ身でありながら、およそ現代の教育界では見られない、事情を顧みない激しい批判を展開した上で、「指導者は選手が辞める前にあらかじめこの価値観を教えておくべきだ」と説いている。[96]

このように「個人の意向」よりも「集団への責任」を遵守することが、「本気でサッカーをやる」態度だという強い信念が自著に展開されており、黒田の組織論の根幹であるが、組織の規律はチームが不振に陥った際に顕著に現れる。

得点力不足などの技術的課題に直面した際、黒田は「日常における全てにおいての緩みや甘さ」が原因だと選手の精神性に求め、「原因は自分の心にある」と断じる。トレーニングから「一本にこだわる危機感」を徹底させ、自律的に奮起することをプロの条件として提示するなど、結果が出ない局面ほど日常の習慣改善心の持ちようといった精神論的な規律を強調することで、組織の引き締めを図る傾向がある。[97]

2. ミーティングにおける心理的手法「悲劇的感情」

黒田は『「怒るときは個別に、褒めるときはみんなの前で」は違う』[98]という考えの持ち主で、著書の中で、選手の行動変容を促し、組織の完成度を高めるテクニック[99]として「悲劇的感情」と定義する独自の心理的手法を紹介している。[100]

これは行動経済学のプロスペクト理論に近く、失敗による損失や、仲間からの信頼喪失といった感情を強調することで、当事者意識と責任感を高めるアプローチである。

具体的には、「優勝しないと100万円もらえない」と伝えても人は動かないが、「優勝しないと100万円払わなければならない」となれば途端に人間は必死になる[101]、という心理テクニックである。

黒田はこの仕組みを利用して、ミーティングにおいて、

失点の原因となった選手に対して、監督が「お前、何やってんだ!」と叱っても若者には伝わらないが、いつも自分を救ってくれると甘く考えているチームメイトから「あのサボりは許せない」「みんなの頑張りがムダになった」「お前は試合に出る資格など無い」と叱責されるよう誘導し、「皆さん本当にすみませんでした」「みんなを裏切ってしまいました」「とんでもないミスをしてしまいました」と反省させるのだ、と具体的に著書で解説している。[100][101]

監督自身が叱責するのではなく、チーム内の評価や空気によって選手が自ら反省を表明する状況を作り出す[9]と説明している。

  • 監督から言われるよりも、チームメイトから言われる方が堪える
  • 発言する側の選手にも「今度は自分が同じように指摘されないよう、自分も責任をもって最後までプレーしないといけない」という危機的意識が生まれる

といった効果を狙う[98]と説明している。

この「悲劇的感情」を用いれば、

  • パワハラとされるコミュニケーションではない
  • 『仲間に信頼されない』という状況が悲劇感をくすぐり(中略)今まで以上に頑張ろうとします
  • Z世代でも簡単に彼らの思考をコントロールでき(中略)適切な指導に繋がります(原文ママ)

とその有効性について自著やメディアを通じて、繰り返し言及している。[100][102]

黒田は「選手を育てるためには教育的な要素が特に大切」[103]と公言し、マナー違反やアンフェア行為の批判報道に対して「教育者としてそのような行為は絶対にしていない」[104]と強く否定するなど、教育関係者であるとのキャリア自認が強い。
一方で、上記の「悲劇的感情をくすぐる」という独自メソッドは、ミスに対して罪悪感や恐怖心を抱かせる「精神的な追い込み」が存在するマネジメントである。恐怖による統治はマルトリートメント脳の萎縮を及ぼす)として、日本国内では2010年代以降問題とされる教育法である。本人が掲げる「教育者」のビジョンと「指導実践」の間には齟齬が生じている。

3. 外部評価と課題

町田ゼルビアGMの原靖は「風通しが良くてオープンマインド。黒田監督やコーチ陣が雰囲気作りをしてくれているため、新加入選手も馴染みやすい」と評価する一方で、こうした「同一の判断基準(同じ感覚になること)」を求めるマネジメントは、個人の感情よりも集団規範を優先させる構造を持つ。これが短期間での組織強化に寄与する反面、2025年のJリーグ裁定において「他者の尊厳を侵害する不適切な言動」と認定された事象の背景にあるとの議論を呼んでいる。

思想・信条

1. 勝利を至上とする価値体系

黒田は「理想を追求せず、まずは目の前の試合で1勝。形から入るのではなく勝利という結果を積み上げていくことで自信を深め、それによって築かれるベースこそ頑丈でぶれないもの[105]」と、勝利を最上位に置く価値体系を明示している。『選手たちに失点を拒絶するメンタリティーを植えつけ、黒星を喫した試合後には「連敗だけは絶対に許されない」という不文律[106]』が組織の生命線であり、『高校は教育。プロは人生。(中略)タイトルを獲ることで将来が好転していく[107]』と明言している。時おり本人は否定するような言い回しをする[105]が、このようにまず「勝利」があり、そこに付随して教育・人間形成が成されるという思想は、日本のスポーツ庁が「悪しき旧弊」と指摘する『勝利至上主義』である。

勝利に対する執着は極めて強く、じゃんけんで「後出しをしてでも勝ちたい」と漏らすほど負けず嫌いを自負[108]しており、『勝っていれば残り時間を上手く進めていくのは当然の行動です。それがサッカー[109]』とルールに抵触しない遅延行為も勝利のための正当な戦術としている。昌子源「負けることへのアレルギーが強烈」と評した。[110]

2. 教育観・社会観 ― 闘争本能の追求 ―

何よりもまず勝利が必要であるため、試合における選手の「実行能力」「即応性」を重視する。中でも、黒田はサッカーにおける究極のスキルは「性格」であるとしており、中でも「嫌なこと」でも「やれる」性格の選手の有無により、勝負の明暗が分かれる[111]と定義している。

黒田は2017年の著書において、育成年代の選手や保護者に端を発し、「日本社会」や「教育」のあり方に対し相当量のページを割いて強い不満が書き記されている。近年の教育現場で広まった「褒めて伸ばす」指導方針は、子供たちの闘争心を弱めていると指摘し、十分な努力や全力を尽くさなくても評価される環境では、褒められることの価値や達成感を学ぶ機会が失われ、結果として成長が阻害されると考えている。また、1度や2度良いプレーができたからといって、それをいちいち褒めるべきでない[112]選手を安易に褒めると勘違いを誘発させ、成長を妨げる、それは無責任な指導だ[112]と主張している。

さらに黒田は、日本社会における平和主義的な価値観についても言及し、「危機感のない平和」が日常化していることで、生きるための力や判断力を養う機会が減っていると論じている。社会のルールや常識を重視するあまり、本来必要とされる意思や欲求、判断が抑制されており、その結果として、感情表現が乏しく、自らの意見を積極的に示さない子供が増えていると指摘した。

黒田は、こうした傾向が日本代表が国際大会の重要な局面で勝ち切れない要因の一つであるとも述べており、日本人は日常生活を通じて培われる「生きる能力」が低いと問題提起している。

このような理屈から、勝利を積み上げるために効率を下げる要素は排除される。

*リスクマネジメントという独自の価値概念

黒田が自著にてリスクマネジメントという造語に近いワードを多用して独自理論を説明している。

これは「勝負による多くの失敗や挫折を経験した者のみが体得できる危機管理能力であり、あらゆる本質を見抜く力」[113]とする特殊な概念であり、

  • 「夢や目標に向かって死に物狂いで頑張ってきた者だけが『価値ある挫折』や『意義のある敗北』を経験できる
  • 「挫折や敗北によって得た悔しさや屈辱が、(中略)大きな心や(中略)清らかな眼差しにつながる
  • 「(水分補給が許されないのだとしたら)限界まで自分を追い込み、そして知恵を働かせて、水を飲む術さえも作り出せ(中略)ルールで水を飲ませていたらどこが限界かも分からない」[114]
  • 勝利や成功体験の余韻から抜けきれない者や、ちやほやされた甘い経験を繰り返してきた者には備わらない」[113]
  • ビジネススクールや様々な講習会、勉強会で簡単に得られない[113]

能力だとしている。

指導哲学と現実の矛盾

こうした「あらゆる本質を見抜く力」を指導の柱とする一方で、門下生の檀崎竜孔が2025年にサッカー賭博の八百長に関与し、有罪判決を受けた事実は、黒田が提唱する精神教育の実効性について議論を呼ぶこととなった。
黒田の説く「リスク回避能力」や「清らかな眼差し」をもってしても、プロスポーツ選手としての倫理的・法的リスクへの甘い判断を防げなかった点や、2025年12月に黒田自身がJリーグから不適切言動や調査への不誠実な対応を認定された事実からも、標榜する「あらゆる本質を見抜く力」の限定性を指摘される要因となっている。

3. 組織論・リーダー像 ― 改革者としての強い自負 ―

黒田は組織に明確な上下関係を要求し(自身がホテルマンを新卒3ヶ月で辞めた理由でもある程に強固な信念である)、リーダーは調整者ではなく改革者であると位置づけている。

組織改革を進めるにあたって、

  • 発展性のない保守的な組織にはメスを入れ、嫌われることを厭うてはならない。[115]
  • 改革を推進するにあたり、誰にも恨まれることなく、多くの人に好まれる行動を取り、誰もが望む居心地の良い組織を推奨するのは改革ではなく「仲良しピクニック」の班長レベル[115]

との見解を示している。

また組織運営において異論を述べるベテランや、影響力を持つ選手を改革の阻害要因だとして、自著にて批判を展開している。

  • 悪いベテランはチームにとってマイナスにしかならない(中略)40代や50代で役職にもつけず、ただ自分たちが長く居続けている事に根拠のないプライドを持ち(中略)会社の発展の妨げになるいわゆる「給料泥棒」(中略)このようなベテランは会社に必要ありません[116]
  • バブル最盛期を経験するなど、一度安泰を味わった者や、何かの圧力により発展思考を閉ざされた者、また組織の流れに身を任せ馬齢だけを重ねてきた者は、その場に留まるしかできないことが多い。[115]

実際、前年まで主力として起用されていた複数の中心選手が、黒田の監督就任初年度に、シーズン途中で完全移籍によりチームを去った[117][118]。これはJリーグの一般的なクラブ運用からは異例だが、黒田が著書で述べている組織改革観やベテラン観において、矛盾のない動きである。

4. 思想とマネジメントの一致 ― 高い実行力の源泉 ―

権威主義的な構造は、

  • 「言わなければいけないことは我慢せず言う」姿勢を貫く

姿勢によって正当化されている。太田宏介によれば、昇格争いの最中に敢えて強い「ネガティブワード」を投げかけて危機感を煽り、選手を奮い立たせる手法をとる。太田はこれについて「みんな自信を失くしてしまわないか心配したが、結局勝って結果を出すことで信頼を勝ち得ている」と振り返った。[36]

このように、個人の感情よりも集団規範を優先させるマネジメント手法は、精神的負荷や外部からの批判を伴いつつも、自己の信念と実行力を一致させ、早期に結果へ結びつける源泉となっている。

マスコミに取り上げられた発言

足元チャカチャカ(2024年1月14日)

2024年1月14日、キャンプ初日。報道取材にて。[119][120]

  • 足元でチャカチャカやって、何本パスをつないで点を取るというサッカーが果たしてサッカーなのか。日本の甘さはそこにある」

指導教育ができていない(2024年6月12日)

2024年6月12日、天皇杯2回戦において、筑波大学蹴球部に敗れた[121][122]試合後のコメント[123][124]

  • 「批判覚悟で言わせてもらうと、勝った負けた以前に、怪我人を出すことがサッカーにおいて選手生命に影響を与えるかをきちっと指導してほしい」
  • 非常にマナーが悪い一面が見られた
  • 「言葉1つ1つがもうタメ口であったり、乱暴な言葉であったり、大人に向かってもやはり配慮が欠けるような言葉もあっただろうし、それに対してやっぱり指導、教育もできてないような場面も見られた」
これを受けて筑波大学の小井土正亮監督は「黒田監督がおっしゃったラフプレーで3人も4人もということはないと私は判断します」「我々としては正々堂々と戦ったし、決してダーティーなプレーを容認したり勧めたものではない」と反論したが、黒田の言葉に影響された不特定ファンが、筑波大の選手にSNSで誹謗中傷する事態に発展。前代未聞の形で後味の悪い波紋が広がった。[125][126]

われわれが正義(2024年6月15日)

2024年6月15日J1リーグ・横浜Fマリノスに勝利後のコメント[127][128](筑波大へのコメント内容に関してバッシングを受けた直後)

  • 「FC町田ゼルビアは決して悪ではないですし、われわれが正義であり、言いたいことは言う、良くないことは良くないと訴えることで自分たちのやるべきことを貫いていくこと。そういったことが日本サッカーに必要なパワーだと思います。」

反スポーツ的行為に値する(2024年9月28日)

J1リーグ首位攻防戦となった・サンフレッチェ広島戦(0-2で敗戦)後のコメント[129][130](ロングスローを投じる前にボールの表面を拭くため、あらかじめ置いていたタオルを広島側が撤去。さらに別のタオルに水をかけられたとして激怒)

  • 反スポーツ的行為に値すると思っています。対戦相手が用意したものを隠すとか、または袋のチャックを開けてなかに水をぶち込むのは、ちょっとやってはいけない行為だと思いましたし、周囲もそれを黙認していたので。ロングスローに対してであればロングスローへの守備で阻止するとか、正々堂々とやってほしいと思う」
  • 「この試合だけでなく、いままで(ロングスローを)嫌だと思ったチーム、ストレスに感じていたチームはみんなやってくるので、ルールにないとはいえ、やはりJFAの方で対処してほしい。相手チームが用意したものに害を加える行為を許してしまえば、たとえば水のなかに何を入れてもいいとか、相手のボトルを蹴飛ばしてもいいとか、そういったものまですべてOKになる。相手のリザーブのキーパーだったと思いますけど、止める人がいなかった点を含めて、そのへんはしっかりと管理してほしい」
これを受けて審判団を統括する、佐藤隆治(日本サッカー協会審判委員会Jリーグ担当統括マネジャー)のコメント。

「リーグとしてタオルを置くことは禁止していない。間隔や枚数に何かを言うわけではないが、そのあたりは基本的にすべてでレフェリーが間に入って何かをするという形にはならない。」「対戦チームがあってこそのサッカーなので、そこは両チームに配慮してほしいし、ゲームをよりスムーズに進めていくという意味ではJリーグ側と詰めていく話なのかなと。」「置く場所などを含めてリーグと話をしながら、みんながそうだよねと言える着地点を見つけながらやっていければと思っています。」[129]

試合翌日から始まった、町田ゼルビア側の矢継ぎ早な対応

この事象に関して、町田ゼルビアは「弊クラブ及び所属選手・スタッフに対して、SNSなどにて悪意ある誹謗中傷が多発している」として立て続けに対応を発表した。

年月日 ニュースリリースのタイトル 発表内容
2024.09.29 弊クラブ及び所属選手・スタッフに対する誹謗中傷について 町田ゼルビアは、『風評被害による「経済的損失」と、選手・家族への「甚大な精神的被害」が発生』と深刻な被害を訴え、
  • 『SNSへの書き込み等について、一切の証拠を保全し、発信者情報の開示請求と然るべき法的対応を順次進める』
  • 『被害を看過せず、クラブとして一切妥協しない』

法的措置の断行および厳正な処置を表明。

2024.10.06 弁護士 加藤博太郎 氏の顧問就任及び誹謗中傷に関する情報提供窓口設置のお知らせ 誹謗中傷対策の専門弁護士を顧問に迎え、証拠保全の強化とファンからの情報提供窓口を設置
  • ネットの誹謗中傷に精通した加藤博太郎弁護士が顧問に就任
  • クラブ独自に誹謗中傷の監視を強化し、悪質な投稿の証拠保全を徹底
  • ファン・サポーターからの情報提供を受け付ける「専用窓口」を新設
2024.10.15 誹謗中傷に対する対応について 代表取締役社長の藤田晋名義で(相次ぐ誹謗中傷に対し)『もう限界』として、刑事告訴を含む断固たる法的措置を継続的に講じる声明を発表。
  • 『もう限界です。既に多大な実害、実損が出ており、これ以上はもう看過しないことを決意しました』
  • 『「FC町田ゼルビアなら叩いてもいい」、あるいは「FC町田ゼルビア側に叩かれる問題がある」と思い込んでいる人たちの行動は、完全に度が過ぎており、これはイジメの構図と同じです』
以降、関連したニュースリリースなし

これらメディアで注目される強気な言動の背景には、元来の心配性や気の小ささから生じる不安を打ち消そうとする意図があると吐露している。結果への懸念から入眠剤を服用する夜が続いたことや、負けが込む中で「恐怖すら覚えた」ほどの精神的重圧により、敗戦後には気落ちして自ら運転ができなくなる日もあったと明かしている。[131]

過去を振り返ることなく(2026年1月7日)

選手への不適切言動(「造反者」呼称等)に対し「反省の態度が見られない」として2025年12月にJリーグからけん責処分を受けた[59][60][61][62]が、この日の会見では、信頼回復に向けた具体的な行動や説明は示さず、「過去を振り返ることなく、気持ち新たに頑張ろうという、今日はそういう日なので。何か逆にそういうような効果を生むことは我々にとってはあまり意味のないことなので、それはそれで終わったこととしてノーコメントで」と述べ、マスコミ側から(リーグ側から黒田監督が反省していると聞いているが)との質問に対して「それを言うともうキリがなくなるから。特に来年(今季)に向けてのことのほうが、我々にとっては必要なことだと思っているので。それで終わった、ということで線引きをして今年に入っているわけだから、そこにまたもう一回戻って何かをするのはクラブとしてもいいことではないと思うし、選手たちにも迷惑がかかることなので。あえてやる必要はないとクラブが判断したので、私はクラブの指示に従います」と反省の態度を示すことを改めて拒み、制裁処分に対する自身の受け止めを公に示した[68][69][132]

所属クラブ

指導歴

監督成績

年度 所属 クラブ リーグ戦 カップ戦
順位 勝点 試合 ルヴァンカップ 天皇杯
2023 J2 町田 優勝 87 42 26 9 7 - ラウンド16敗退
2024 J1 3位 66 38 19 9 10 ベスト8 2回戦敗退
2025 6位 60 38 17 9 12 3回戦敗退 優勝

タイトル

選手時代

大阪体育大学

監督時代

青森山田高等学校
FC町田ゼルビア

個人

  • J1リーグ月間優秀監督賞:1回(2024年2・3月)
  • J2リーグ月間優秀監督賞:2回(2023年2・3月, 2023年5月)
  • J2リーグ優勝監督賞 : 1回(2023年)

その他表彰

  • 2010年 青森県特別優秀指導者賞
  • 2014年 文部科学大臣優秀教職員表彰
  • 2016年 青森県スポーツ指導者特別栄誉賞
  • 2017年 青森市スポーツ指導者賞

出典

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