るい‐しょう〔‐セウ〕【類焼】
延焼
(類焼 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/18 04:39 UTC 版)
延焼(えんしょう)とは、火災で火が別の建物や地域に燃え広がること[1][2][3]。なお、他から出火した火災のもらい火で特定の建造物などが焼けることを類焼といい区別する[1][4][5]。
建物火災
建物火災では「1棟の建物の火災が、他の棟の建物に及ぶこと」を延焼という[6]。
都市計画レベルでは、緑地帯、広場、線路、河川等の都市防火施設を設け、その沿線に耐火建築物を配置して延焼遮断帯とすることがある[7][8][9]。
耐火建築物には延焼を防ぐために外壁の開口部に防火戸などが設置される[7]。
林野火災
林野火災に関しては延焼阻止や監視のための研究が行われている[10][11]。林野火災の延焼域は尾根や河谷などの大地形の影響を受ける[10][12][13]。
延焼罪
|
この節は特に記述がない限り、日本国内の法令について解説しています。また最新の法令改正を反映していない場合があります。
|
日本の刑法では、自己の所有する物に放火する行為(刑法第109条2項、第110条2項)は、通常の放火罪とは異なる構成要件が用意され法定刑が減じられるが、他人所有の現住建造物や非現住建造物などに延焼させた場合には法定刑が加重される(刑法第111条)[14]。これを特に延焼罪と呼称する[14][15][16][17][18]。
刑法上の「延焼」とは「行為者が予期しなかった物に燃え移って、これを焼損すること」をいう[19]。
ネット用語
ネットで使われるスラングである「炎上」に対応して「延焼」という用語が用いられることがある。
脚注
- ^ a b 「延焼」と「類焼」の使い分けは? NHK放送文化研究所、2002年6月1日。
- ^ 『朝日新聞』2026年1月16日 朝刊 山梨全県・1地方19頁「1週間過ぎ、なお延焼 「大月市駅伝」中止へ 扇山火災 /山梨県」(朝日新聞東京本社)
- ^ 『読売新聞』2026年1月17日 京都 大阪朝刊 セ京都27頁「ごみ施設火災 鎮火=京都」(読売新聞大阪本社)
- ^ 『読売新聞』1993年7月26日 全国版 中部朝刊 社会27頁「愛知・豊橋で工場全焼 類焼のホテル客避難」(読売新聞中部支社)
- ^ 『読売新聞』2025年7月13日 高知 大阪朝刊 高知32頁「木造住宅全焼 近隣5軒も被害 香南=高知」(読売新聞大阪本社)
- ^ “自主防災活動のためのQ&A” (PDF). 長野県危機管理局危機管理防災課. 2026年1月18日閲覧。
- ^ a b “用語集” (PDF). 大阪府. 2026年1月18日閲覧。
- ^ 『朝日新聞』2012年1月21日 朝刊 東京都心・1地方29頁「防災・エネルギー手厚く 都新年度予算案、一般会計6兆1490億円 /東京都」(朝日新聞東京本社)
- ^ 『朝日新聞』2018年1月26日 朝刊 新潟全県・1地方21頁「復興住宅の概要など、糸魚川市が議会提示 大火被災、市道工事今春ほぼ完了 /新潟県」(朝日新聞東京本社)
- ^ a b 深川・室・中尾「延焼シミュレーションによる新居浜市近郊林野の防災道計画」 土木学会論文集419号
- ^ 『朝日新聞』2015年11月14日 朝刊 栃木全県・2地方26頁「山火事、緑どう再生 昨年の足利・桐生契機に17日シンポ /栃木県」(朝日新聞東京本社)
- ^ 『毎日新聞』2009年5月25日 地方版/岡山 21頁「林野火災:瀬戸内で3件連続 /岡山」(毎日新聞大阪本社)
- ^ 『毎日新聞』2025年3月2日 東京朝刊 社会面20頁「岩手・大船渡山林火災:岩手・大船渡山林火災 きつい勾配 葉まで燃える樹冠火 17年釜石火災と類似 専門家」(毎日新聞東京本社)
- ^ a b “刑法”. e-Gov法令検索. 2026年1月17日閲覧。
- ^ 『読売新聞』2010年2月9日 大分 西部朝刊 大分35頁「自室に火付けた女を地検が起訴 建造物等延焼罪=大分」(読売新聞西部本社)
- ^ 『朝日新聞』2012年6月15日 朝刊 北海道総合30頁「適用罪名変え判決 放火罪問われた被告、延焼罪に 札幌地裁裁判員裁判 /北海道」(朝日新聞北海道支社)
- ^ 『読売新聞』2012年10月17日 島根 大阪朝刊 島根33頁「母屋全焼 延焼罪で起訴=島根」(読売新聞大阪本社)
- ^ 『読売新聞』2023年9月8日 和歌山 大阪朝刊 総和歌23頁「息子焼死 懲役3年判決 地裁 夫と口論、自宅に火=和歌山」(読売新聞大阪本社)
- ^ “札幌市火災予防条例(第2条の2)” (PDF). 札幌市. 2026年1月18日閲覧。
関連項目
類焼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 00:15 UTC 版)
「炎上 (ネット用語)」の記事における「類焼」の解説
なんらかの対象への批判が継続している最中に、全くの別の対象までもが誤認をされて批判の対象となり、炎上状態に陥ってしまう状態。
※この「類焼」の解説は、「炎上 (ネット用語)」の解説の一部です。
「類焼」を含む「炎上 (ネット用語)」の記事については、「炎上 (ネット用語)」の概要を参照ください。
類焼
「類焼」の例文・使い方・用例・文例
品詞の分類
| 名詞およびサ変動詞(燃焼) | 放火 延焼 類焼 鎮火 防火 |
| 名詞およびサ変動詞(火) | スパーク 採火 類焼 延焼 点火 |
- >> 「類焼」を含む用語の索引
- 類焼のページへのリンク
