趙延俊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/28 22:18 UTC 版)
| 趙 延俊 | |
|---|---|
| 各種表記 | |
| チョソングル: | 조연준 |
| 漢字: | 趙延俊 |
| 発音: | チョ・ヨンジュン |
| 英語表記: | Jo Yon-jun |
趙延俊(もしくは趙然俊、チョ・ヨンジュン、1937年9月 - )は、朝鮮民主主義人民共和国の政治家。朝鮮労働党中央委員会政治局員候補、党中央委員会検閲委員会委員長であり、党中央委員会組織指導部第一副部長であったことが確認されている。
略歴
金日成総合大学を卒業し政治経済学の学位を取得し、同大学上級教員、党中央委員会指導員、咸鏡南道書記、党中央委員会副部長を歴任し、2012年1月に党中央委員会組織指導部第一副部長に就任、同年4月11日の第4回党代表者会で党中央委員会政治局員候補に選出された[1]。
趙延俊は崔竜海と共に、張成沢の力添えで地位を上げてきたが、2013年12月12日に張成沢が処刑された際には、趙延俊が崔竜海と共に張の不正に関する資料を集めて、追い落とした可能性が報じられている[2]。また、韓国政府当局者の話として、趙延俊が張成沢を失脚させるための建議を、金正恩、金正哲、金与正にし、金正恩の「核心策士」として張成沢排除に暗躍した可能性が報じられた[3][注釈 1]。
2013年12月17日の金正日追悼大会には、ひな壇に金永南最高常任委員会委員長、金基南書記、崔泰福最高人民会議議長ら長老が並び、趙延俊は前列左側に座っていたが、2年前の金正日国葬名簿(226人)には名前さえ載っていなかった[5]。こののち、彼は異例の出世をたどる。
2014年3月に行われた第13期最高人民会議代議員選挙で代議員に選出された[6]。
2015年10月に行われた朝鮮労働党創建70周年慶祝中央報告大会で確認された北朝鮮の人物序列によると、趙延俊は党組織指導部の人物としては最高位の党内序列第18位となっている[7]。 2016年、北朝鮮の人権侵害にともなう一連の制裁において[8]、彼は脱北者を処刑した責任者としてアメリカ合衆国の制裁対象となった[9]。
2017年10月7日に行われた朝鮮労働党中央委員会第7期第2回総会で党中央委員会検閲委員会委員長に就任した[10]。
脚注
注釈
- ^ 金正日時代にも処刑は絶えなかったが、その多くは、失敗の責任を取らせる形となっており、指導者の逆鱗に触れ、それが発端で査問を受けて処刑されるような事例はほとんどみられなかった[4]。これに対し、金正恩政権下では演説中に居眠りをしたり、眼鏡を外して拭くなどの所作により、集中して聞いていなかったことまで問題視され、粛清されている[4]。名目は「反党」、「反革命」、「宗派行為」から「命令に対する不服従」、「横領」など不正や「職務怠慢」など多岐にわたるが、張成沢にしても「傲慢な態度」「政治的野心を抱いている」ことなどを理由に粛清されており、父親に忠実に仕えていた功臣を「俺の言うことを聞かない」と次々と処刑してしまうやり方が目立っている [4]。
出典
- ^ “北朝鮮権力中枢の知られざる人物が表舞台に チョ・ヨンジュン組織指導部第1副部長”. 東亜日報. (2012年4月13日)
- ^ “張成沢氏の失脚・処刑 軍実力者の崔竜海氏らが主導か”. 聨合ニュース. (2013年12月13日)
- ^ “金正恩側近「内部標的作って統治を」…張成沢粛清の建議説”. 中央日報. (2013年12月12日). p. 1
- ^ a b c 辺真一 (2016年9月2日). “相次ぐ処刑の実態は金正恩委員長の「なめたらあかんぜよ!」- Yahoo!ニュース”. Yahoo!ニュース 個人. 2025年9月26日閲覧。
- ^ 辺真一 (2013年12月20日). “張成沢はいつ、誰に、なぜ粛清、処刑されたのか- Yahoo!ニュース”. Yahoo!ニュース 個人. 2025年9月26日閲覧。
- ^ “投票率99.97%、当選議員の55%が新顔”. 朝鮮日報. (2014年3月12日)
- ^ “北朝鮮「党創建70周年」(下)「粛清疲れ」?人事は「安定性」を志向か”. Foresight. (2015年10月23日)
- ^ “US sanctions North Korea's Kim Jong-un for the first time”. BBC News (2015年6月8日). 2016年7月7日閲覧。
- Solomon, Jay (2016年7月6日). “U.S. Puts First Sanctions on North Korean Leader Kim Jong Un”. WSJ.com. 2016年7月7日閲覧。 - ^ Winsor, Morgan (2016年5月9日). “US Sanctions North Korea Leader Kim Jong Un for Human Rights Abuses”. ABC News. 2016年7月7日閲覧。
- ^ “北朝鮮「新人事」を読む(2)「実質ナンバー2」誕生か!? - 平井久志”. BLOGOS. (2017年10月24日)
関連項目
- 李済剛 - 元組織指導部第一副部長。張成沢に謀殺された疑いがある。
- 金慶玉 - 組織指導部第一副部長。
- 黄炳瑞 - 元組織指導部第一副部長。朝鮮人民軍総政治局長。
外部リンク
- 辺真一 (2013年12月20日). “張成沢はいつ、誰に、なぜ粛清、処刑されたのか- Yahoo!ニュース”. Yahoo!ニュース 個人. 2025年9月26日閲覧。
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