貸出・借入(Loans)
貸出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/18 02:57 UTC 版)
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貸出(かしだし)は、特定の場所にあるものを有料または無料で一定期間持ち出すことを許可すること。比較的短期の貸出をレンタル、長期の貸出をリースと呼ぶことがある。CD・ビデオソフトや本、工具、行楽地におけるスキー道具などの貸出が一般的であるが、家電製品、アパレル、玩具などのサービスも増加している。一般的には「Category:貸与」を参照。 ただし銀行の貸し出しは信用創造によるものなので意味が変わってくる。
図書館における貸出
貸出(かしだし)は図書館用語で、所蔵の図書、資料などを利用者が一定期間外に持ち出すことを許可するもの。
開架式図書館においては、「貸出」は、通常、図書館外へ持ち出すことを意味し、館内の閲覧は意味しない。ただし、パソコンなどの機器類については館内への貸し出しもある。閉架式図書館においては、書庫から取り出して閲覧室に図書などをもっていく場合を「館内貸出」、図書館外へ持ち出すことを「館外貸出」として区別することがある。
貸し出しの手続きは通常、図書館内の一定の場所(貸し出し窓口、デスク)で行われるが、自動貸出機(後述)も次第に普及している。
手続きは、図書館側が貸し出す資料と貸し出す相手である利用者の名前、貸し出し日などを控え、利用者に返却日時などを伝える、という形をとることが多い。この際、利用者は、図書館の利用カードなどを提示する。処理が済むと、貸し出した資料および既に貸出中の資料のタイトルと返却日が掲載されたレシートを発行することが多い。また、希望者に読書通帳を発行し、利用者が読書実績を記録していくことができる館もある。読書通帳は手書きのものが殆どであるが、預金通帳と同様のフォーマットの冊子を用い、機械で印字できるタイプも存在する。
貸出冊数と期間には制限があることがほとんどで、たいていの図書館では一人2、3週間で8冊から10冊程度で定められている一方、期間内であれば貸出冊数は無制限という図書館もある。障害者手帳を保有する利用者の場合は、貸出点数の増加や、返却期限の延長を行っていることもある。ただし、近接自治体間相互利用サービス対象者や、大学図書館において学外者が利用する場合は、貸出できる資料の種類や点数が通常より限定されていることがある。
利用者が他の図書館の本を借りるための「図書館間貸し出し」(図書館間相互貸借)という制度もある。
貸し出しの対象外の図書には禁帯出のラベルを貼って区別することがよく行われる。
なお、貸出方式にはニューアーク式、ブラウン式、逆ブラウン式、回数券式、一括ブラウン式、フォトチャージング式、リーダーズ・トークン式、ライブラリー・トークン式、コンピューター方式などがある。
延滞の事例
2024年、フィンランドの首都ヘルシンキの図書館で、約84年前に貸し出されていた本が返却された。返却された本は、1939年に貸し出されたアーサー・コナン・ドイルの小説で、貸出期間中に冬戦争が始まり返却できなかったものと推測された。
歴史
古代から近代にかけて書物は貴重であったため鎖付図書(チェインドブックス)によって、閲覧のみに制限していた[1]。
英語で貸し出し図書館を意味するLending libraryという語が初めて登場したのは、1586年頃の事である。
1698年にアメリカ植民地初の公共貸出図書館であるサウスカロライナ州の公共図書館が設立されたが、罰金が科されるなどの厳しいルール下で運用されていた[1][2]。
現代のアメリカでの公立図書館のほとんどは延滞料を科しているが、延滞料の仕組みが本当に図書館を必要とする人から図書館を遠ざけているという事態を打開するため、貧しい地域があるシカゴ公立図書館では2019年9月30日に延滞料を撤廃し、紛失した場合には買い替えの料金を請求するが返却すれば帳消しにする制度とし、同じような制度を取り入れる図書館も出てきている[3]。
またイギリスのコーンウォールでも2025年11月以降、延滞料を恩赦するようにした[4]。
自動貸出機
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図書館では蔵書の管理にRFIDが使われるようになったことで、RFIDを用いた自動貸出機の導入が広がっている。初期投資は必要であるものの、カウンターの混雑抑制や、プライバシー確保といったメリットがあるため利用者にもおおむね好評となっている。
出典
- ^ a b 川崎良孝『貸出図書館の思想的起源』。doi:10.20651/ajsls.23.2_49。2025年11月4日閲覧。
- ^ “South Carolina’s First Public Lending Library in 1698 | Charleston County Public Library”. www.ccpl.org. 2025年11月4日閲覧。
- ^ “図書館が延滞料のシステムを廃止し債務も全て帳消しにする取り組みをスタート - GIGAZINE”. gigazine.net (2019年10月4日). 2025年11月4日閲覧。
- ^ “Amnesty bid to retrieve Cornwall's overdue library books” (英語). www.bbc.com (2025年11月1日). 2025年11月4日閲覧。
関連項目
「貸出」の例文・使い方・用例・文例
- これは無料貸出しです
- 市が市立図書館の団体貸出制度の導入を検討します
- 短期のインターバンク貸出し金利
- 日本銀行は毎月全国銀行貸出約定平均金利を発表する。
- その貸出金を米国債により部分ヘッジした。
- 貸出金ポートフォリオは金利スワップでマクロヘッジされている。
- 傘の無料貸出
- あなたが借りたい本は今、貸出中です。
- シューズの貸出はない
- 本の貸出しは1度に5冊までですよ。
- 銀行は産業向け貸出を減らしている。
- 貸出に使える
- 貸出期間を延長する
- 彼らの利益を保護するためにいくつかの銀行の貸出シンジケートによって任命された銀行
- 自動車を使って移動する,本の貸出し施設
- 銀行の預金残高に対する貸出金残高の比率
- 翌日物という,貸出日の翌日に決済される短期融資
- クレジットトランシュという,IMFからの資金貸出しの額
- 特別融資制度という,IMFによる貸出し制度
- トランシュポリシーという,IMFによる貸出し制度
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