つくし‐さんち【筑紫山地】
筑紫山地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/20 16:32 UTC 版)
| 筑紫山地 | |
|---|---|
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脊振山地
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| 所在地 | 福岡県・佐賀県・長崎県 |
| 位置 | |
| 最高峰 | 脊振山(1,055 m) |
筑紫山地(つくしさんち[1][2]、ちくしさんち[1])は、九州北部の福岡県、佐賀県および長崎県の一部にまたがる山地[1]。大分県、熊本県の一部を含む場合もある。
地形的には準平原化が進んだ後に隆起浸食を受けており、高くても1,000m前後のなだらかな地形である[3]。
筑紫野市に始まり、伊万里市・佐世保市に至る西側で複数山列に分かれる背振・天山の山系は「西海(東シナ海)に『尽きる』」という意味から、佐賀県域では「つくし」山地と呼ばれる。なお、佐賀県東部から中部はそれらをエリアで分けた「脊振山地・脊振山系」「天山山系」という呼び名で通っており、海に至る西部(伊万里市・佐世保市)の方は「筑紫山地」という呼び方をよく好まれる。[要出典]
範囲
北東から順に以下の山地を含む。
以下も含む場合がある。
地質
紫川流域(貫山地と福智山地の間)、筑豊盆地、福岡平野、筑紫平野などが各山塊を区切っている。本州の中国山地を南西に延長した位置にあるが、中国山地は山地が連続するのに対し、筑紫山地は山塊に細かく分断されている特徴をもつ[1][4]。
平均標高は900メートルから400メートル程度で、いわゆる低山が多い。1055メートルの脊振山から東へ西へそれぞれ高度が低くなる傾向があり、東端の企救山地最高峰の足立山は598メートル、西端の肥前山地最高峰の国見山は777メートルとなっている[1][5][4]。
紫川付近を境に、東側では北東、西側では北西に走向をもつ断層や地溝が分布する[4]。
古第三紀の石炭を含む層(夾炭層)が山塊の周辺部に分布しているのが特徴的。これらの分布地は、筑豊炭田、糟屋炭田、唐津炭田、北松炭田と呼ばれ、旧産炭地である[1][5]。
肥前山地(北松浦半島)には新第三紀の玄武岩台地がある[1][6][7]。貫山地にはカルスト台地の平尾台があり、その近くで石灰岩を産する香春岳周辺にはセメント工場が多い[1][4]。
自然
北九州国定公園のほか、筑豊県立自然公園(wikidata)、太宰府県立自然公園(wikidata)、脊振雷山県立自然公園(福岡県)(wikidata)[4]、脊振・北山県立自然公園(佐賀県)(wikidata)などの県立自然公園の指定地が分布している。
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 赤木祥彦「筑紫山地」、『改訂新版 世界大百科事典』(2007)
- ^ “地名集日本(GAZETTEER OF JAPAN)”. 国土交通省国土地理院. 2022年5月15日閲覧。
- ^ 環境庁. “第3回自然環境保全基礎調査 植生調査報告書”. 環境省自然環境局生物多様性センター. 2024年9月2日閲覧。
- ^ a b c d e 石黒正紀「筑紫山地」『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館。コトバンクより2025年9月23日閲覧。
- ^ a b 「筑紫山地」『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』ブリタニカ・ジャパン。コトバンクより2025年9月23日閲覧。
- ^ 佐賀県教育委員会 編「佐賀県の地質・地形」『佐賀を「知る」、「発見する」、「好きになる」 佐賀巡り』(5版)〈佐賀県中学生郷土学習資料〉、2023年3月15日、6-7頁。
- ^ 九州電力 (2020年9月2日). “資料1(資料番号:TS-008改2) 玄海原子力発電所 地盤(敷地の地質・地質構造)について” (pdf). 玄海原子力発電所3,4号機の地震等に係る新基準適合性審査に関する事業者ヒアリング(57). 原子力規制委員会. pp. 5,9,11. 2025年11月20日閲覧。
関連項目
参考文献
- 赤木祥彦「筑紫山地」『改訂新版 世界大百科事典 18(チキン-ツン)』平凡社、2007年9月。ISBN 978-4-582-03400-4。 NCID BA83204930。
固有名詞の分類
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