晶文社とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 晶文社の意味・解説 

晶文社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/28 13:22 UTC 版)

株式会社晶文社
晶文社旧社屋(東京都千代田区外神田
種類 株式会社
本社所在地 日本
101-0051
東京都千代田区神田神保町一丁目11番地
設立 1960年(昭和35年)2月
業種 情報・通信業
法人番号 5010001019001
事業内容 書籍出版
代表者 太田泰弘
資本金 1,000万円
外部リンク www.shobunsha.co.jp
テンプレートを表示

株式会社晶文社(しょうぶんしゃ)は、東京の神保町にある文学・藝術・人文科学を中心とした書籍出版社[1]

1990年一般社団法人出版梓会の第6回出版文化賞を受賞。2020年一般社団法人出版梓会の第17回新聞社学芸文化賞を受賞している[2]

1960年、中村勝哉[3]小野二郎が、文芸書と学習参考書を刊行する出版社として創業[4]。トレードマークは動物のサイであり[5]平野甲賀のデザインによる[6]

概要

人文社会科学書・実用書・ルポルタージュ・文芸・サブカルチャーなど、多彩なジャンルの書籍を出版する。装幀家平野甲賀が一時期在籍した[7]

また、『ワンダー植草・甚一ランド』、『東京のロビンソン・クルーソー』などで、「バラエティブック」というスタイルの書籍を確立。その影響をうけた著者により、別出版社でリスペクト本が刊行された(小西康陽『これは恋ではない: 小西康陽のコラム1984-1996』幻冬舎、1996年、安田謙一『ピントがボケる音』国書刊行会、2003年など)。

1973年植草甚一らの手によって『ワンダーランド』が刊行され、のちに株式会社ジェー・アイ・シー・シー(JICC出版局、現宝島社)に譲渡され1974年6月『宝島』になった[8]

2009年8月26日、晶文社の経営危機についての情報が、岡崎武志のブログに掲載された[9]。その直後の2009年8月31日、社長(当時)の中村哲司への朝日新聞の取材により、「文芸一般書の新刊については、今までの半分以下の点数にまで減らすことにした」と公表された[10]

2010年2月には、同人誌sumusが、『sumus13 まるごと一冊晶文社特集』を刊行した[11]

2010年4月、千代田区外神田から神田神保町へ社屋を移転した。2014年3月、吉本隆明全集全38巻・別巻1の刊行開始。

著名な刊行物

その他シリーズ・著作集

  • 島尾敏雄作品集 全4巻 1961-1962
  • 長谷川四郎作品集 全5巻 1966-1967
  • ポール・ニザン著作集 全9巻 別巻2 1966-1975
  • ウェスカー全作品 全3巻 1967-1968
  • 晶文選書
  • 今日の文学 全14巻
  • チェーザレ・パヴェーゼ全集 全7巻 1969-1975
  • ヴァルター・ベンヤミン著作集 全14巻 1969-1994
  • 女のロマネスク 全7巻 1973-1975
  • 文学のおくりもの 全28巻 1975-1980 「ベスト版 文学のおくりもの」全8巻、新装版が1997
  • 長谷川四郎全集 全16巻 1976-1978
  • ものがたり図書館 全3巻 1977
  • 島尾敏雄全集 全17巻 1980-1983
  • ダウンタウン・ブックス 1980-1981
  • ディネーセン・コレクション 全4冊 1981-1982
  • ベルトルト・ブレヒト・コレクション 全4冊 1981
  • 就職しないで生きるにはシリーズ 1982-1985
    • ぼくは本屋のおやじさん 早川義夫 1982
    • 包丁一本がんばったンねん 橋本憲一 1982/5/1
    • みんな八百屋になーれ 長本光男 1982/7/1
    • 輸入レコード商売往来 岩永正敏 1982/10/1
    • ふだん着のブティックができた 津野いづみ 1982/9/1
    • ぼくのペンションは森のなか 加藤則芳 1983/7/1
    • 花屋になりたくない花屋です 河田はな絵 1983/1/1
    • がらくた雑貨店は夢宇宙 長谷川義太郎 1983/9/1
    • 子どもの本屋、全力投球 増田喜昭 1983/11/25
    • アウトドアショップ風まかせ 油井昌由樹 1985/11/1
  • シリーズ「犀の本」1983-
  • シリーズ「晶文社セレクション」 1983-
  • オーウェル・小説コレクション 全5巻 1984
  • 日常術シリーズ
    • 群ようこ編物術・毛糸に恋した (シリーズ日常術 1) 群ようこ 1986/7/1
    • 平野甲賀 装丁術―好きな本のかたち (シリーズ日常術) 平野 甲賀 1986/7/20
    • 吉本由美一人暮し術・ネコはいいなア (シリーズ日常術 3) 吉本由美 1986/10/1
    • 室謙二ワープロ術・キーボード文章読本 (シリーズ日常術 4) 室謙二 1986/10/1
    • 三好礼子バイク術・走れ、いい女 (シリーズ日常術 5) 三好礼子 1986/11/1
    • 斎藤晴彦音楽術・モーツァルトの冗談 (シリーズ日常術 6) 斎藤晴彦 1986/11/1
    • 宮谷史子子供服術・こんなもの着たいナ (シリーズ日常術 7) 宮谷史子 1987/2/1
    • 田川律台所術・なにが男の料理だ (シリーズ日常術 8) 田川律 1987/2/1
    • 赤木かん子BOOK術・子供の本がいちばん (シリーズ日常術 9) 赤木かん子 1987/6/1
    • 戸井十月健康術・気持ちいい体がほしい (シリーズ日常術 10) 戸井十月 1987/6/1
    • 今江祥智童話術・物語ができるまで (シリーズ日常術 別冊) 今江祥智 | 1987/8/1
    • 楠かつのりビデオ術・遊んで見よう (シリーズ日常術 11) 楠かつのり 1987/12/1
    • 片岡義男本読み術・私生活の充実 (シリーズ日常術 12) 片岡義男 1987/12/1
    • 野中モモの「ZINE」 小さなわたしのメディアを作る (シリーズ日常術) 野中モモ– 2020/3/26
  • 韓国文学のオクリモノ
  • 就職しないで生きるには21シリーズ 2014 -
    • 偶然の装丁家 矢萩多聞 2014/5/2
    • 小さくて強い農業をつくる 久松達央 2014/11/25
    • プログラミングバカ一代 清水亮, 後藤大喜 2015/7/25
    • 不器用なカレー食堂 鈴木克明,鈴木有紀 2015/8/4

主な編集者(元・故人を含む)

脚注

  1. ^ 『朝日新聞デジタル』「好書好日」 2022年9月18日閲覧。
  2. ^ 『J-cast Bookウォッチ』「知らなかった良書に出会う! 出版社が選んだ中小4社の作品はこれ!」 2022年9月18日閲覧。
  3. ^ 出版クラブにおけるお別れの会 『文化通信』2005年12月29日 2022年9月15日閲覧。
  4. ^ 中村は小野と東大駒場の同期である[要出典]
  5. ^ 「社長の姿がサイに似ていたから」などの由来が語られているが、本当のところを知る人は社内にもいない。[要出典]
  6. ^ 平野甲賀の仕事 1964−2013 展 | 美術館”. 武蔵野美術大学 美術館 (2018年8月25日). 2021年7月15日閲覧。
  7. ^ 「平賀甲賀の仕事1964-2013展」武蔵野美術大学美術部図書館 2022年9月14日閲覧。
  8. ^ 宝島社 沿革 2022年9月14日閲覧。
  9. ^ https://okatake.hatenadiary.org/entry/20090826
  10. ^ 〈本の舞台裏〉晶文社が展示・フェア
  11. ^ みずのわ出版・sumus13まるごと一冊晶文社特集
  12. ^ 津野海太郎『おかしな時代『ワンダーランド』と黒テントへの日々』(本の雑誌社)
  13. ^ 植草甚一コラ-ジュ日記 (1)
  14. ^ 津野海太郎『読書欲 編集欲』(晶文社、2001)あとがき
  15. ^ 【会場+オンライン】担当編集者に聞く、なぜ今「非婚」をテーマにした作品が翻訳出版されるのか⁉
  16. ^ 出版不況の逆風でも「世界文学全集」40万部売り上げの驚異-「より深く考えるコンテンツを」編集と読者が一致、「全集」活況の興味深い背景
  17. ^ 中村勝哉さん「お別れの会」(1)
  18. ^ これさえあれば数学を楽しく学べる・20の娯楽作品
  19. ^ 【終了しました】連続トークイベント「いつもより具体的な本づくりの話を。」第7回ゲスト:篠田里香さん(生きのびるブックス)
  20. ^ 大谷能生×宮里潤(1)僕にとって90年代はまるまるモラトリアムというか…

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「晶文社」の関連用語

晶文社のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



晶文社のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの晶文社 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2026 GRAS Group, Inc.RSS