悪神とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 宗教 > 信仰 > > 悪神の意味・解説 

あく‐じん【悪神】

読み方:あくじん

人に災いや害を与える神。


悪神

読み方:アラブルカミ(araburukami)

高天原神々従わず、また高天原帰属しない神々

別名 荒振神邪神暴神


邪神

(悪神 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/28 15:56 UTC 版)

邪神(じゃしん)とは人間にとって災いをなすである。類義語に魔神悪神などがある。

概要

人々に対し天災や疫病あるいは戦乱などのわざわいをもたらす神や精霊悪霊)をさす。儀式や祭礼などで、これらの存在を駆逐あるいは抑制することによって、わざわいを祓うことを目的とした習俗が世界各地に見られる。

大規模な宗教をもつ社会、とりわけ一神教の世界観をもつ地域では、信仰や神話の上で信仰されている神々に敵対をしている神、もしくは異教(邪教)で祀られる神をさして、このような表現がとられることも多い。このような状況でつくりあげられた邪神たちは、古い習俗や信仰に見られた神たちの「転倒」であるといえる[1]

日本

日本では、神道や仏教および道教陰陽道などに見られる悪鬼あるいは魔王悪魔などが歴史的には邪神と目されて来た。鬼神なども、邪神・悪神と類似した文脈で用いられる場合もある。民間信仰では、疱瘡神疫病神のように疫病を畏怖の対象としてそのまま悪神としてかたちづけられているものも多い。しかし、そのような神も荒ぶる神としてまつる事で、人間側の守護神として信仰される場合もある。

日本神話

古事記』や『日本書紀』などに拠る日本神話においては善悪二元論のような「絶対悪」という役割をもった神は登場しておらず、またそのような概念も存在してこなかった。アマテラス天岩戸に隠れた際の描写などに「彼の地に螢火の光(かかや)く神、及び蠅聲(さばえな)す邪神多(さわ)に有り」(『日本書紀』)などと邪神ということばが見られたりもするが、これは服従をしないまつろわぬ神々などをおもに指しており、それを専門としている悪魔の様な存在をさしたものではない。「天に悪しき神あり」と書かれる天津甕星や、災いの神の禍津日神も同様であり、これらの神も「絶対悪」の存在であるとは考えられていない。

世界

悪魔堕天使との厳密な線引きは難しく、ウガリット神話における神バアルが前身の異教の神ベルゼブブが悪魔・邪神として教会などからあつかわれた例など、その由来の面は多岐にわたっている。アッカドに伝わる「風の魔王」とされているパズズ等も邪神としてあつかわれることがあるが、パズズも悪霊の首魁という事で、逆に格下の悪霊から身を守る守護神とするケースもある。

中国などでは、日本と同様に「絶対悪」の存在が形成されて語られることは特に見られない。北欧神話ロキなども神話のなかでの挙動から悪神と称されるが、これは東洋でいうところの鬼神・荒ぶる神などに近い。

善悪二元論

善悪二元論の代表的な例としては、ゾロアスター教における考え方が挙げられる。最高の善である神アフラ・マズダーに対する絶対悪の悪神アンラ・マンユ(アーリマン)が存在しているというのが、その大枠である。アンラ・マンユの配下であるとされるダエーワも邪神であるとされる。ここで語られるような存在たちが、邪神という概念を語る上ではもっともわかりやすい存在である。

バビロニア神話のティアマトなども邪神としての立ち位置は上記のものに近い。またエジプト神話太陽神ラーに敵対する悪の蛇アポフィスの存在なども、善と悪との対極を明示した考え方に基づいたものに近いが、「絶対悪」としての対立性が深く語られるかという点でみればアポフィスは弱い面がある[2]

一神教

ユダヤ教とそれを母体に成立したキリスト教、ユダヤ教とキリスト教を母体として成立したイスラム教はいずれも神をひとつだけの存在であるとする一神教であり、相手方を神であるとは設定することは決してないため、厳密な意味においての崇拝対象たる神に対を成す邪「神」・悪「神」は存在しない。ただし、サタン(イスラムではシャイターンイブリース)といった神に敵対する者は存在する。邪神との大きな違いは、善神と対を成すほどの存在ではなく、元々は神によって創造された配下の天使が反旗を翻した(堕天使)という点にある。唯一絶対的存在である神に敵うことはなく、いずれは反逆の罪で罰せられ滅ぼされる宿命にある。ただし、キリスト教やイスラム教において神はサタンを天から追放したものの、滅びを与えるまでの猶予期間を与えており、その間は地上において人々を惑わし支配するなど自由に活動させている。特にキリスト教では地上を支配している彼をそのような限定的な意味で「この世の神」と邪神的存在のように表現することがある。

創作における邪神

ラヴクラフトらによって書かれた小説世界に展開されているクトゥルフ神話の神は、大半が邪神のような存在であり、ナイアーラトテップなどがあげられる。カテゴリはもっと細かいうえ、厳密に定義もされていない。

脚注

  1. ^ フレッド・ゲティングス 大瀧啓裕 訳 『悪魔の事典』 青土社 1992年 244-246、268頁
  2. ^ アーサー・コッテル 『世界神話事典』 柏書房 1993年 74-77頁

関連項目


悪神

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/07 00:32 UTC 版)

アムシャ・スプンタ」の記事における「悪神」の解説

アンラ・マンユ (Angra Mainyu) - 善神スプンタ・マンユ対抗する魔王であり、別の解釈では最高神アフラ・マズダー対抗する魔王の中の魔王 アカ・マナフ (Aka Manah) - アムシャ・スプンタウォフ・マナフ対抗する魔王 ドゥルジ (Druj) - 善神アシャ・ワヒシュタ敵対者 タローマティ (Tarōmaiti) - スプンター・アールマティ対抗する魔王 サルワ(サウルウァ) (Saurva) - フシャスラ・ワルヤ対抗する魔王インド神話暴風ルドラ(別名サルワ、後の破壊神シヴァ)のゾロアスター教での姿 タルウィ (Taurvi) - ハルワタート対抗する魔王 ザリチュ (Zairic) - アムルタート対抗する魔王 この項目は、神話関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者求めています(PJ:神話/P:神話伝承)。 典拠管理 BNF: cb14450272v (データ) LCCN: sh2010010915 SUDOC: 077215265 VIAF: 316656351 WorldCat Identities(VIAF経由): 316656351

※この「悪神」の解説は、「アムシャ・スプンタ」の解説の一部です。
「悪神」を含む「アムシャ・スプンタ」の記事については、「アムシャ・スプンタ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「悪神」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

悪神

出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 07:05 UTC 版)

名詞

 あくじん

  1. 悪い神。人に災禍をなす神[1]

発音(?)

東京アクセント
あ↗くじん
京阪アクセント
あ↗くじん

関連語

翻訳


「悪神」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



悪神と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「悪神」の関連用語

1
厄神 デジタル大辞泉
100% |||||

2
疫鬼 デジタル大辞泉
100% |||||

3
禍神 デジタル大辞泉
100% |||||

4
アングラ‐マイニュ デジタル大辞泉
76% |||||

5
癘鬼 デジタル大辞泉
76% |||||




9
70% |||||


悪神のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



悪神のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの邪神 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのアムシャ・スプンタ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの悪神 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2026 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2026 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2026 GRAS Group, Inc.RSS