レオポンとは? わかりやすく解説

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レオポン【leopon】

読み方:れおぽん

ヒョウの雄とライオンの雌との交配による雑種で、斑紋(はんもん)がある。繁殖能力はない。


レオポン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/11 07:45 UTC 版)

レオポン
レオポンの剥製
(阪神パーク 2003年3月29日)
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ネコ目 Carnivora
亜目 : ネコ亜目 Feliformia
: ネコ科 Felidae
亜科 : ヒョウ亜科 Pantherinae
: ヒョウ属 Panthera

レオポン (leopon) とはヒョウの父親とライオンの母親から生まれた雑種である。頭はライオンに、体はヒョウに似る。レオポンは、ヒョウの英語名「leopard」と「lion」の混成語 (英語における発音は「レポン」に近い)。一般にこのような場合、父親の英名の前半部分と母親の英名の後半部分をつないで名前をつけることが慣例となっている。

誕生の経緯

最初のレオポンは1910年インドマハラシュトラ州のコラプールで誕生した。2匹が生まれ、うち1匹は2か月半で死亡した。その後、1959年兵庫県西宮市甲子園阪神パークで出産に成功[1]ドイツハンブルクハーゲンベック動物園、またイタリアでも誕生した。

これらの例はヒョウとライオンを幼い時からいっしょに育て、交尾に際しては精神安定剤を与えるなどして辛うじて成功したものである。自然界においては、ヒョウとライオンは生息地域こそ重なっているものの少なくとも頻繁に交尾することはない。

基本的に「種」の分類は生理的分離、繁殖隔離や生態隔離などを根拠として定義づけられている。レオポンが誕生したことは、両種の間に生理的に交配が成立しないような仕組みがないことを意味しているが、他の異種間交配の動物(ラバなど)と同様にレオポンも生殖能力が低い一代雑種とされている[1]。よって(仮に自然界での交雑が一般的なものであっても)生殖的隔離は成立している。

こういった交雑は自然の摂理に反するとの批判もあり、レオポンを誕生させる試みは行われなくなった[1]。ただ、交雑の現象やその結果については生物学的に重要な事項という見方もある。

日本のレオポン

阪神パークでのレオポン計画は日本で最も成功した例である[2]

ヒョウの「甲子雄」(かねお)を父親、ライオンの「園子」(そのこ)を母親として1959年11月3日に最初の2頭が誕生した。兄は「レオ吉」、妹は「ポン子」と名づけられた。

1961年6月29日に3頭の兄弟が誕生し「ジョニー」「チェリー」「ディジー」と名づけられた。

1967年頃、トラの父親とレオポンの「ディジー」から「タイポン」をつくる計画があったが、レオポンの生殖能力の低さなどから実現しなかった。

1970年に「ディジー」が婦人病1974年に「ポン子」が肝硬変1977年に「レオ吉」が老衰、「チェリー」が腸のでそれぞれ死亡。 最後に残った雄の「ジョニー」が1985年7月19日に老衰で死亡後、5頭すべてが剥製となって阪神パーク閉園まで展示された[3]

阪神パーク閉園後、「レオ吉」と「ポン子」は天王寺動物園、「チェリー」と「ディジー」は国立科学博物館にそれぞれ引き取られた。「ジョニー」だけは西宮市の管理となり、市営リゾート施設のリゾ鳴尾浜に引き取られた[1][4]

リゾ鳴尾浜では2004年春から「ジョニー」の剥製を施設入口付近で展示していた[1]。しかし、2020年、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による臨時休業や利用者減少によりリゾ鳴尾浜は廃業となり、「ジョニー」の剥製について西宮市では保存展示場所を検討している[1]

雄のレオポンの剥製(レオ吉)
雌のレオポンの剥製(ポン子)

脚注

  1. ^ a b c d e f 懐かしのレオポン…安住の地はどこに 地元施設がコロナで廃業 神戸新聞、2021年3月13日閲覧。
  2. ^ 赤木一成 著、『レオポン誕生 猛獣の種間雑種をつくる』、講談社「ブルーバックス」、1974年
  3. ^ http://tekdiver2.sitemix.jp/html2/arakawas/backn007/hansinpa/hansinp5.html
  4. ^ リゾ鳴尾浜 施設紹介”. 株式会社鳴尾ウォーターワールド. 2017年3月9日閲覧。

関連項目


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