リン30
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/05/16 15:15 UTC 版)
| リン30 | |
|---|---|
| 概要 | |
| 名称、記号 | リン30,30P |
| 中性子 | 15 |
| 陽子 | 15 |
| 核種情報 | |
| 天然存在比 | 0 |
| 半減期 | 2.498 ± 0.004 分 |
| 親核種 | 30S (β+) 31Cl (β+,p) |
| 崩壊生成物 | 30Si |
| 同位体質量 | 29.9783138(3) u |
| スピン角運動量 | 1+ |
| 余剰エネルギー | −20200.6± 0.3 keV |
| 結合エネルギー | 8353.496 keV |
| β+ | 3.210152 MeV |
リン30 (Phosphorus-30・30P) とは、リンの同位体の1つ。
目次 |
歴史 [編集]
30Pは、世界で初めて人工的に得られた放射性同位体である。1934年にフレデリック・ジョリオ=キュリーとイレーヌ・ジョリオ=キュリー夫妻が、天然に存在するアルミニウムの同位体である27Alにアルファ線を照射することで合成した。アルファ粒子が衝突した27Alは、余計となる中性子1個を放出して30Pとなる。ジョリオ=キュリー夫妻はこの30P合成の成果から、翌年のノーベル化学賞(受賞理由:人工放射性元素の発見)を受賞した[1]。

崩壊 [編集]
30Pは約2分30秒の半減期を持ち、リンの放射性同位体としては3番目に長い半減期を持つ。30Pはその100%が陽電子放出によって安定同位体である30Siに崩壊する[2]。

30Pの親核種には30Sと31Clが知られているが、両者自身および親核種ともに30Pよりもさらに半減期が短く、天然には存在しない人工放射性同位体である。30Sは半減期1.178秒を持って100%が陽電子放出によって、31Clは半減期0.15秒を持ってその0.7%が陽電子放出と陽子放出が同時に発生して30Pとなる。なお、31Clの残り99.3%は単なる陽電子放出によってリンの安定同位体である31Pになる[2][3]。
出典 [編集]
関連項目 [編集]
| 軽量: 29P |
リン30は リンの同位体である |
重量: 31P |
| 30S (β+) 31Cl (β+,p) の崩壊生成物 |
リン30 の崩壊系列 |
30Si (β+) へ崩壊 |
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