「こんぴらさん」の愛称で知られる香川県琴平町の金刀比羅宮 は17日、神社本庁(東京都渋谷区)から離脱したと発表した。離脱の理由は、昨年11月の天皇陛下の即位関連儀式「大嘗祭 」を地元で祝う「大嘗祭当日祭」を巡り、本庁が約束していた供え物「弊帛料 」(5000円)が届かなかったためという。
同宮は大正天皇の大嘗祭で創作された歌舞 を宮内省の楽師から指導してもらい、約100年前から「讃岐風俗舞 」として継承し、当日祭でも披露した。皇室との特別な縁を誇りとするだけに、本庁の対応を「天皇陛下に対しても不敬極まりない行為」と批判していた。
同宮は2月に離脱方針を決めて法的手続きに入り、10月20日に文部科学相から離脱が認証されていた。今後は単一の宗教法人として宮司交代などを判断できる。幣帛料は今年1月末、本庁の地方機関の香川県神社庁から現金書留で送られてきたという。
神社本庁の広報担当は、同宮の離脱について「コメントすることはない」とした。
◆有力神社が相次ぐ離脱…混乱続く神社本庁
神社本庁を巡っては近年、有力な神社の離脱が相次ぐほか、保有財産を巡る不透明な売却や訴訟などもあり、混乱が続いている。
金刀比羅宮の離脱は、本庁の「別表 神社」と呼ばれる有力神社では、昨年の建勲 神社(京都府)以来となる。本庁は別表神社の宮司の任命権などを握っており、日光東照宮(栃木県)や富岡八幡宮(東京都)の離脱は、本庁による人事や運営への介入に神社側が反発したことが契機だった。
全国に2万5000社あるとされる八幡神社の総本宮・宇佐神宮(大分県)でも、宮司職を世襲する到津 家と...
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