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Fook Yuen Seafood Restaurant (馥苑、フックユエン)/モイリイリ(ホノルル)

フライト中にCAから教えてもらったオススメの中華「Fook Yuen Seafood Restaurant (馥苑、フックユエン)」。アラモアナとワイキキの間にある「McCully Shopping Center(マッカリー ショッピングセンター)」の2階に入居します。

ちなみに私がキモくてCAに一生懸命話しかけたというわけでなく、向こうから色々と話を振ってくれたので、そのついでに聞いただけであり、私がキモいというわけではありません。ちなみにANAのCAはアラモアナホテルに泊まっているので、彼(女)らからの飲食店情報はアラモアナのものが殆どです。もっというと、ANAに限らずエアラインの関係者はアラモアナホテルを常宿にしていることが多く、成田で言うところのヒルトンみたいな位置付けなのでしょう。
閑話休題。予約をしていないから早めに向かおうと、17:30にお邪魔したのですが、既にこの客の入り。退店時(といっても19:00前だ)には軒先の待ち合いスペースが埋まっているほどの人気っぷりです。大人数の場合は予約しておいたほうが無難かもしれません。
席に着いた瞬間にドンとお茶のポットを置いてくれます。周りを見渡すと飲み物を注文していないグループも多く、酒の値付けも高くないので、飲み物で儲けるスタイルではないのでしょう。
コース料理は食べ切れない自信があったので、アラカルトで気になった料理をいくつか注文。ものの5分で海鮮チャーハンからやってきました。このスピード感は嫌いじゃありませんが、順序性が皆無なのは中華あるあるです。
チキンサラダはチキンだけでなくクラゲもたっぷりと含まれており、レタスのシャキシャキ感とクラゲのコリコリ感の対比が心地よい。全体として塩気も強く、チャーハンの進むサラダです。
大正エビのエビマヨ的な何か。ピンポン玉大のエビがゴロゴロと盛り付けられており、エビに対する気前の良さはアメリカの美点と言って良いでしょう。
カラマリは沖縄の天ぷらのように衣が厚く、じっくりとディープフライされており胃袋に溜まります。味付けは控えめなので、他の味濃い系の料理と共に楽しむと良いかもしれません。
以上の4皿の食事が税サ込で90ドルほど。なるほどワイキキのレストランと比べると大そうお値打ちであり、常に満席である理由もよく分かりました。7-8人で訪れてワイワイ楽しんでいるグループ客が殆どだったので、日本からの3世代旅行の夕食にピッタリでしょう。アメリカ流のどぎつい味付けではなく塩味主体の薄味なので、年配の日本人でも楽しむことができるはずです。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

「ハワイの物価は高すぎる!」のように嘆いている出羽守は、単に買い物が下手なだけだと思う。

シドニーに関する記事で、「日本は物価安すぎ!買い叩かれて日本は終わり!」と主張する出羽守や尾張守は、極端な例を切り取って面白おかしく喧伝しているだけであることを明らかにしました。今回は物価高の代名詞とも言えるハワイについてフィールドワークに臨みたいと思います。


<A380ファーストクラス>
私は2019年から2024年3月までJALのダイヤモンド会員だったのですが、コロナ後のサービスの劣化が甚だしく、何度か真剣に苦情を申し立てたにも関わらず改善の兆しは見られなかったのでサヨウナラ。2024年からはANAに鞍替えし、そのデビュー戦としてホノルル行きのファーストクラスを予約しました。
しかしながら成田のANAのファーストクラスラウンジは全く残念で、有償のファーストクラス客が利用するラウンジとしては世界最低レベルと言って良いかもしれません。これからの旅路を暗示しているかのようです。詳細は別記事にて
機内につき、初めてフライングホヌのファーストクラスに乗った感想は「何だか忙しかったなあ」ですね。そりゃあ僅か7-8時間の航路でフルコースの食事を楽しみ、睡眠を取った上で朝食まで食べるのだから、当たり前と言えば当たり前です。詳細は別記事にて
こういった中距離のレッドアイフライトにファーストクラスの設備やサービスは過剰であり、LCCのフルフラットシートでひたすら寝続けるのが一番賢いような気がしました。やはりファーストクラスは十数時間にも及ぶ超ロングフライトでこそ、その真価を発揮できるように思います。いずれにせよ時差の前には無力ではあるのですが。


<日本のタクシー界隈はゴミだ>
空港からはUBERでホテルへと向かいます。到着したフロアから1階上に上がり、Lobby 5と6の間に専用の乗り場が用意されています。空港周辺には客待ちのドライバーが沢山居るので、アプリで呼べば数分でやって来てくれます。
空港からワイキキへは20分ほどのドライブで料金は20ドル強。日本円に換算しても3千円でお釣りが来ます。誰だよハワイは物価高くてタヒぬとか言ったやつ。日本のどの空港のタクシーよりも安い上に便利じゃないか。

また、滞在中は十数回はUBERを利用したのですが、どの乗車も日本のタクシーよりも安く、安全で、道順も完璧でした。それに比べると、日本のタクシーの品質は世界的に見ても最低レベルに属するように感じます。タクシー代が物価に比して異常に高く、台数が少なく、道は知らず、ITに疎く、運転は下手で、職業意識も低い。日本のタクシー界隈はゴミだ。


<ハワイのホテル界隈はゴミだ>
とりわけ前者は史上最低のクソホテルであり、これで1泊6-7万円とは信じがたい屈辱です。各種のレビューサイトを確認すると、世界中のゲストからも酷評されており、人種や文化の垣根を超えたグローバルな質の悪さがここにあります。
というのも、ハワイのホテル界隈はレイバーデイから断続的にストライキを実施しており、今やハワイ全体のホテル業界がこんな感じと聞いています。労働者側は要求事項のひとつとして「コロナ禍での宿泊客向けサービスやアメニティの削減の撤回」を挙げており、ホテルの従業員たちもサービスレベルの低下に心を痛めているのでしょう。
ただ、事情はどうあれ支払金額にクオリティは全く見合っていないので、旅慣れた富裕層たちは「もうコンドを買ってしまおう」という流れになりそう、というか既になっています。ハワイの高価ホテル(高級ではない)に泊まるのは、アメリカ本土とアジアの旅慣れていない中産階級だけ、という日も近い。


<2019年からの変化点>
2019年ぶりのハワイの海は相変わらず美しく、不謹慎なほどに青々としています。ここからはハワイにおけるここ5年での変化点を旅行者目線で記したいと思います。
まず、物凄くハトが増えました。テラス席で食事を摂っていると、ハトたちから鋭い視線が料理へと向けられ、少しでも席を離れればピラニアの如く食物に飛び掛かってきます。ビュッフェなどで料理の皿をテラスのテーブルに置いたまま少しでも席を離れるとアウトとお考え下さい。街中もハトのフンだらけです。
ダイヤモンドヘッドやハナウマ湾への入場が、有料の予約制となりました。こういうオーバーツーリズム対策をササっとやれてしまうのがアメリカという国の強みですね。完璧ではないが、とりあえず実行してみる。石橋を叩いて渡る日本人とはマインドセットが根本的に異なるように思います。
アメリカ本土で市民権を得つつある「スマッシュバーガー」の波がハワイにも到達し、大流行しています。「スマッシュバーガー」とは、成形されたパティではなく、粗挽きの牛肉を鉄板に押し付けて焼き上げるスタイルのハンバーガーのこと。スマッシュ(smash)とは英語で「押し付ける」や「平手打ち」という意味です。肉が鉄板にギューっと押し付けられ、音と香りが食欲を刺激します。有名どころでは「The Daley(ザ・デイリー)」「Carl Og3 Burger Shop(カールおじさんバーガーショップ)」「Chubbies Burgers(チャビーズ)」などがあります。
ハッピーアワーを導入する店が増えました。どの店も14-16時を中心としたアイドルタイムに開催しており、ビールやツマミが数ドル割引になることが多い。アラモアナセンターの「Mai Tai Bar Honolulu (マイタイ・バー)」はボインな店員がガールズバー状態で接客してくれるので、後期高齢者たちが皆、ビール1杯ですげえ粘っています。
ハワイに限ったことではなく世界的な傾向かもしれませんが、高級ブランド店が減りました。象徴的なのはDFSで、現在は地上階しか営業しておらず、コスメや地元の食品がチョロチョロと売られている程度です。

話は逸れますが、DFSの奥の奥にカイムキの名店「Bean About Town(ビーン アバウト タウン)」が入居しており、不思議といつも空いているので、ひと休みするに最適の穴場です。
日本人観光客は物凄く減りました。居るとしてもパワーカップルやじいちゃんばあちゃんが全額出すぜ的な御一行ばかりであり、中間層がゴッソリと抜けた印象です。若い女の子グループなどは一度も見かけませんでした。代わり(?)にアメリカ本土からのバカンス客が支配的になったように思えます。
ワイキキからはホームレスが減りました。しかしながらモイリイリなどに根城を移しただけであり、ハワイ全体における総量は変わっていないようです。

ハワイのホームレスたちは相変わらず元気いっぱいで、誰かれ構わずめっちゃ絡んでくるのは困ったものです。先日はホームレスからの無差別アシッドアタックもあったようで、治安は悪くなる一方。世界一豊かな国であるはずのアメリカが、どんどんおかしくなっていく。


<気になる物価>
結論から述べると、「モノによる」ですね。ホテルやレストランなどのサービス色の強い商売についてはコロナ前よりも2-3割は値上がっていますが、ウォルマートで売られているような生活必需品についてはそれほど変化は無く、東京都心とそう変わらない印象を受けました。
アルコールについても、アメリカのビールやワインについては日本と大差ない価格設定であり、モノによっては日本よりも安いぐらいです。例えばナパのインシグニアなど、どのヴィンテージであっても日本では5万円は下りませんが、ハワイであれば220ドル~という値付けでした。
スーパーにおけるお惣菜、例えばポケなどは日本の海鮮丼よりもちょっと高いかな、程度です。もちろん絶対額としては全然高いのですが、そのぶん量もたっぷりなので、セブンイレブンに象徴されるシュリンクフレーションの進む日本市場とは単純に比較することが難しいのかもしれません。
エビなんてこんなに入って10ドルチョイですからね。ネット上の「ハワイではラーメンが1杯3千円もする!」「おにぎりが500円もする!」みたいな物価高自慢は、極端な例を切り取って面白おかしく喧伝しているだけで、そりゃあ(ハワイからすれば)外国の料理を食べたら割高になるのは当たり前でしょう。日本でパッタイを食べたら千円するのと同じ理論です。アメリカに来たのであれば、牛肉などのようにアメリカの得意な食材を楽しむのが買い物上手というものです。


<レストラン>

細かな観光地の紹介は地球の歩き方に譲るとして、ここからは私がお邪魔した飲食店をご紹介。私の妻はハワイ出身であり、その人脈と語学力を駆使して調べあげてくれました。

また、気になるチップ事情ですが、彼女のローカルの友人によると「普通のサービスなら18%、イマイチだと15%、テイクアウトでは払わない」とのことです。加えて「そもそもハワイの地元の人はあまり外食しない」と発言していたことを付け加えておく。

■ Hy’s Steak House(ハイズ ステーキ ハウス)
ハワイ好きなら誰もが知るステーキハウス「 Hy’s Steak House(ハイズ ステーキ ハウス)」。1976年創業とハワイで最も歴史のあるステーキハウスです。

しっかり食べて軽く飲んで、お会計はひとりあたり3万円前後といったところ。アメリカは物価高・ドル高と言われ続けていますが、ことステーキハウスに限っては東京の同格の店に行くよりも安くつきます。やはりその土地は何が得意かという観点は重要なのだ。


■The Daley(ザ・デイリー)
ダウンタウンの「The Daley(ザ・デイリー)」は、最も人気のあるスマッシュバーガー屋のひとつであり、ランチタイムには待ち行列が生じることもしばしば。待つのが苦手な方は開店と同時に訪れるとスムーズです。

なるほど連日行列するだけあって美味しかったです。ただ、単品のバーガーが10ドルというのは為替の影響関係なしにちょっと割高に感じました。つい先日ニュージーランドの「Fergburger(ファーグバーガー)」にお邪魔した際は全く高いとは感じなかったので、これは円安というよりもドル高なだけで、加えてアメリカのインフレが進み過ぎているだけのような気がしました。経済って難しいなあ。


■Carl Og3 Burger Shop(カールおじさんバーガーショップ)
https://www.takemachelin.com/2024/09/carl.html
2024年9月に移転したばかりの「Carl Og3 Burger Shop(カールおじさんバーガーショップ)」。アラモアナショッピングセンターから北へ歩いて15分ほどに位置し、「Japanese B.B.Q. Yoshi」という日式焼肉店の昼の部に営業しています。

美味しかった。「The Daley(ザ・デイリー)」のスマッシュバーガーも良かったですが、肉の味の強さとバンズの味わいとのバランスを考えると、当店のほうが私は好き。アラモアナセンターからも歩いて行けないことも無いので、日本人観光客にとってもアクセスは良好。オススメです。


■Chubbies Burgers(チャビーズ)
ワードエリアで大人気だったフードトラック「Chubbies Burgers(チャビーズ バーガーズ)」が、カイムキに移転し、実店舗をオープン。場所は12th Aveで、以前は「ココヘッド・カフェ(KOKO HEAD Cafe)」があったところです。

美味しかった。スマッシュバーガーと言えば「The Daley(ザ・デイリー)」や「Carl Og3 Burger Shop(カールおじさんバーガーショップ)」の評判が良いですが、それらとはまた違った方向性で、全体的な調和・安定感を感じさせるハンバーガーでした。

やっぱアメリカはすげえな。東京だとトップクラスのハンバーガー屋がゴロゴロある。アメリカ人からすると日本におけるラーメン屋がそんな感じなのかな。


■The Counter Kahala(ザ・カウンター)
カハラモールのホールフーズ隣にある「The Counter Kahala(ザ・カウンター)」。2003年にサンタモニカで生まれたハンバーガーショップであり、カスタムバーガーで一世を風靡しました。全米はもちろん世界中にも支店を展開し、日本では六本木にも店舗があります。


■Fook Yuen Seafood Restaurant (馥苑、フックユエン)
フライト中にCAから教えてもらったオススメの中華「Fook Yuen Seafood Restaurant (馥苑、フックユエン)」。アラモアナとワイキキの間にある「McCully Shopping Center(マッカリー ショッピングセンター)」の2階に入居します。

17:30にお邪魔したのですが、既に満席近く、退店時(といっても19:00前だ)には軒先の待ち合いスペースが埋まっているほどの人気っぷりです。大人数の場合は予約しておいたほうが無難かもしれません。

7-8人で訪れてワイワイ楽しんでいるグループ客が殆どだったので、日本からの3世代旅行の夕食にピッタリ。アメリカ流のどぎつい味付けではなく塩味主体の薄味なので、年配の日本人でも楽しむことができるはずです。


■Pho K&A Local Vietnamese Cuisine
ワイキキのすぐ近くのグルメストリート、カパフル通りに位置する「Pho K&A Local Vietnamese Cuisine」。コロナ後に爆誕した新しいお店ですが、あっという間に地元のフーディーたちのハートを射止めた大人気店です。

美味しかったし、若干アメリカ流に魔改造されているのか、とんでもないボリュームで喰わせるという試みも良いですね。山盛りの野菜類が付随するのが嬉しい本場ベトナムの有名店よりも、こっちのほうが私はすちかもしれない。スタッフの愛想も良く店内は清潔。大満足のディナーでした。


■Asahi Grill(朝日グリル)
美味しいお店が集まるカイムキ地区にあるオックステールスープの名店「Asahi Grill(朝日グリル)」。妻曰く、「昔はボーリング場の売店として営業していたけど、そのあと移転したりのれん分けしたりとややこしい」とのこと。

おお!これは旨い!長時間煮込まれた牛テールから旨みが溶け出し、あっさりしながらもコクのあるスープに仕上がっています。ホロホロと崩れるほど柔らかく煮込まれた牛肉も、滋味深い味わいです。

フライドライスは日本における町中華のそれに似た外観。至って普通の味わいなのですが、どこか懐かしい感じがする、究極の普通とも言うべき味わいです。先の牛テールの肉を合わせると、食べる手が止まりません。


■Deck(デック)
ワイキキの東端、クイーン・カピオラニ・ホテル3階にある「Deck(デック)」。こちらも機内のCAから教えてもらったお店です。「あたしたちはハッピーアワーしか行かないんで!」と、彼女たちはハワイにおけるひとかどのハッピーアワー専門家なのですが、彼女たちが太鼓判を押すだけあって、なるほどその時間帯は魅力的な価格設定です。


■ANA SUITE LOUNGE
https://www.takemachelin.com/2024/10/loungek.html
成田→ホノルルのフライトに引き続き、ホノルル→成田もA380のファーストクラスを利用しました。ダニエル・K・イノウエ国際空港のファーストクラス向けラウンジ「ANA SUITE LOUNGE」はA380型機FLYING HONUの就航に合わせて開業したラウンジであり、ANAが海外空港に自社ラウンジを持つのはこれが初めてです。

当ラウンジの特長は、ラウンジから直接搭乗することができる点でしょう。A380の2階のファーストクラス席に直結。この機体専用に誂えられた搭乗口であり、ホヌに懸けるANAの気合が感じられる瞬間です。
機内でランチが出るタイミングのフライトなので、食事のラインナップは限定的。それでもポキやガーリックシュリンプなどの地元の名物料理のほか、なかなかに手の込んだものが並びます。成田の「ANA SUITE LOUNGE」よりも余程レベルが高く、全日空のハワイに寄せる愛情が垣間見えました。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

ANAファーストクラス/ホノルル→成田

成田→ホノルルのフライトに引き続き、ホノルル→成田もA380のファーストクラスを利用しました。

まずはホノルルはダニエル・K・イノウエ国際空港のファーストクラス向けラウンジ「ANA SUITE LOUNGE」へ。A380型機FLYING HONUの就航に合わせて開業したラウンジであり、ANAが海外空港に自社ラウンジを持つのはこれが初めてです。
巨体のA380と言えどファーストクラスは8席のみであり、多少の便の重複はあれど、どう考えたって満席になることは無いであろう余裕のある空間です。豊かさとは、畢竟、広さなのかもしれません。
一方で、内装はごくごく普通のANAラウンジであり、ファーストクラスラウンジにありがちなクラシックで重厚な雰囲気はありません。もちろんハワイという土地柄を考えれば、これぐらいカジュアルでヘルシーな空気感でちょうど良いのでしょう。

ところで当ラウンジにはシャワールームが設置されていませんが、ホテルから直行して搭乗する時間帯なので、特に問題は無いという判断でしょう。
飲み物はカウンターのスタッフに注文。シャンパーニュはプレーンなテタンジェ。ハワイのラムを用いたカクテルなども用意してくれます。うどんやアサイーボウルなどややこしい料理もここで注文し、ブルブル震える番号札を手渡されるという運用です。
当ラウンジの特長は、ラウンジから直接搭乗することができる点でしょう。A380の2階のファーストクラス席に直結。この機体専用に誂えられた搭乗口であり、ホヌに懸けるANAの気合が感じられる瞬間です。
機内でランチが出るタイミングのフライトなので、食事のラインナップは限定的。それでもポキやガーリックシュリンプなどの地元の名物料理のほか、なかなかに手の込んだものが並びます。成田の「ANA SUITE LOUNGE」よりも余程レベルが高く、全日空のハワイに寄せる愛情が垣間見えました。
私はシャンパーニュのつまみとして、ポキを2種にサラダ、そしてガーリックシュリンプ。これが中々旨くって、「オノ・シーフード(Ono Seafood)」などの専門店を凌駕する味覚です。今後ハワイに来た際、ポキを食べるのはここだけでいいかなと思わせてくれるほどです。
アサイーボウルはちょこっとつまむ感じのサイズで、気分を味わうに最適。ブルーベリーを中心にフルーツがたっぷり用いられており、街中のアサイーボウルよりも贅沢な仕様です。
時間になると、ラウンジ直結の搭乗ゲートが開きます。

たまにSNSで「上級会員様の優先搭乗か知らんけど、けっきょく行列してるのウケるwww」「座席なんて決まってるのに乗る前に並んでるのマジで草」などと嘲笑する投稿を見かけますが、あれはスマホに「そろそろ搭乗口に向かってくださいね」という案内が来るからそれに従っているだけで、そういう案内を送りつけているくせにゲートの準備が整えていないエアライン側に責任があります。そのタイミングではゲート近くの椅子に座ろうにも全て埋まっており、立っているしか選択肢は無く、どうせ立っているならとゲートに並んでいるだけです。

まとめると、「ファーストクラス客が立って並んでてマジで草」という状況は、その空港の設備とエアラインのオペレーションレベルの低さを象徴しているだけであり、当ラウンジでは当たり前ですが搭乗前に行列が生じることはありません。
成田からホノルルへは1列目を予約しましたが、帰りは2列目にしてみました。1列目に比べると視界が開けており、より広く感じます。

ところで直前で搭乗を取りやめたゲストがいたようで、その荷物の取り降ろし作業に20分ほど時間を要しました。座席数が多いと誰かしらにトラブルは生じるものなので、定時性においては小型機に分があるかもしれません。
アメニティにつき、行きと同じくレザーボックスが「エッティンガー(Ettinger)」のもので、コスメ類は「SENSAI」。レザーボックスは行きとは色違いのものを貰えたので私嬉しい。
安定飛行に入り、アペリティフとしてクリュッグを楽しみます。ワイン界隈において、クリュッグの素晴らしさを表現するために「クリュッグとはクリュッグである」という名台詞がありますが、よくよく考えると進次郎構文だなと感心しながら、その厚みのあるボディを愉しみました。酒は人が働いているときに飲むのがいちばん旨いのだ。
せっかくなので、ランチは妻と向い合わせで楽しむことにしました。機内でありながら、下手なレストランよりも広々とした食卓。豊かさとは、畢竟、広さなのかもしれません。
前菜はキャビアにマウイオニオンのムースを選択。キャビアにつき、JALのファーストクラスのほうが個瓶に入って高級感がありますが、量では当機に分があります。豊かさとは、畢竟、量なのかもしれません。
サラダは別に普通ですね。コンビニのそれと大差ないクオリティです。
スープも変に甘ったるく、全く美味しくありません。
パン類も見た目こそインパクトがありますが、味わいは中くらいです。サラダ・スープ・パン。この3つはフライングホヌ・ファーストクラスの逆三種の神器と言えるでしょう。
メインはUSプライム牛フィレ肉のステーキを。これが結構、いや、かなり旨い。火が使えないためガリっと焦げたニュアンスなどは表現できないものの、機内食としては最高位に属する味覚ではなかろうか。ポルチーニの風味の効いたソースも堂に入った美味しさです。
私が恵比須顔でステーキを堪能していると、妻は「あたし眠くなったから寝るね」と、CAに寝床を整えてもらい、さっさと寝てしまいました。これはどういった種類のフリーダムなんでしょうか、この女さんは。
私の食事は続く。ステーキに合わせてワインは紫鈴に替えてみました。ケンゾーエステイトのワインにつき、その消費地の殆どが日本であると茶化される場面が多いですが、なんだかんだ言って私はとっても美味しいワインだと思います。
デザートは温かいシナモンクランブルケーキのバニラアイスクリームを添えて。機上で楽しむには明らかに糖質過多ですが、浅田次郎が「旅行中の食事制限ほど馬鹿げたことは無い」と仰っていたので、その言に従うこととします。
食後は窓が閉まり照明が落とされ就寝モードに。どのエアラインもそうですが、この、昼間移動のフライトなのに敢えて暗くする運用はどういった理由があるのでしょうか。真っ暗闇の中で黙々と酒を飲み続けている私がバカみたいなので、もう少し明るくして欲しいところです。
ゴソゴソと起き出し、おもむろにカレーを注文する妻。真っ暗闇の中で黙々とカレーを食べ続けている彼女がバカみたいなので、もう少し明るくして欲しいところです。
8時間のフライトで成田に到着。私の旅もここで終わり。お土産にファーストクラス限定機内販売の「響 サントリーウイスキー100年記念-Anniversary Blend-」を2本購入。1本5万円と高価ですが、市場では30万円以上で取引される場合もある希少品なので、精神的には無料に等しい。1,000本買えば2.5億円儲かる計算です。やったね。

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