ラベル コラム の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル コラム の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

【保存版】高級レストランでナメられないためのマナー集

高級レストランには一種独特の雰囲気があります。「なんだか店に値踏みされているようで居心地が悪い」と感じる方が多いかもしれませんが、その通り、店は客のことを値踏みしています。

「お客様は平等に扱う」なんてのは大ウソです。レストラン業界には『ソワニエ(大切におもてなしするべき客)』という言葉があるくらいであり、一流の客や金払いの良い常連・重い客に対しては恭しく接し、どう見ても場慣れしていない一見客に対しては、人間だもの、おざなりな対応になるものです。

そこで、「高級レストランにあまり行ったことは無いが、ナメられたくはない」と考えるワガママな貴方のために、高級レストランにおけるマナーを整理しました。結構な長文となってしまったので是非ブックマークして頂き、必要に応じて読み返して頂けると幸いです。

間悪のいことにバンコクにいます。

間の悪いことにバンコクに居ます。その時わたしは「ハイアット プレイス バンコク スクンビット1(Hyatt Place Bangkok Sukhumvit 1)」の7階で仕事をしており、かなり長い揺れではあるものの震度は3から4といったところかな、と甘く見ていたのですが、スタッフからジャンジャン電話かかってくるわ非常ベルまで鳴るわで、いったん建物の外に追い出される運びとなりました。
外に出ると避難民は軽い躁状態で、パニックでぶっ倒れて介抱されているオバチャンまでいました。もちろん耐震基準が日本とタイでは大きく異なるので、良くも悪くも地震慣れしている日本人は逆にどうリアクションすれば良いのか困るところです。私はバンコクで救急車で運ばれ入院したこともあり、タイではトラブル続きである。
しかし数十分もすると「そろそろ大丈夫じゃね?マイペンライじゃね?」という雰囲気になり、三々五々に解散。なんせ屋外は37℃の酷暑だ。階段で7階の部屋までに戻り人心地つくと、なるほど壁にしっかりと壁に亀裂が入っていました。ちーん。当館はまだ開業したばかりだというのに。
日も傾きかけたので、今夜の飲みに行く予定の友人に連絡を取ると、何とも余裕のある回答。阪神・淡路大震災も東日本大震災も生き抜いてきた我々は覚悟が違うのだ。人はそれを生存者バイアスと呼ぶ。
再び外に出ると、屋外に避難していた人々の代わりにとんでもない渋滞が生じていました。グレーター・バンコクは1,300万人の人口を誇るというのに都市計画が全くお粗末で(魚の骨のように大通りから支流が伸びており、その支流は全て行き止まりというクソ設計)、道路は完全に動脈硬化の様相を呈しています。
BTS(高架鉄道)も早々に店じまいし、為す術なく座り込む者が後を絶ちません。
示し合わせたようにMRT(地下鉄)も運航を停止しており、帰宅困難者が続出。ただし東日本大震災の時と違って夜になっても25℃超えは当たり前、野宿上等な気候なので、どこかのんびりとした雰囲気も漂います。
覚悟を決めて徒歩で移動する者も多く、車やバイクはもちろんのこと、歩行者ですら渋滞が生じています。帰宅を諦めた勢は明るいうちから飲み始め、そこらじゅうの飲食店が謎に大繁盛していました。
我々がお邪魔したレストランも何事もなかったかのように営業しており、20時を過ぎるともう満員。連れは明日に日本に向かうとのことで、私も社会活動が麻痺したバンコクを諦め別天地へ発つことを決意しました。
翌朝はGrabでスワンナプーム空港へ向かうのですが、呼んでから7-8分でホテルまで車が来、空港までは高速道路を使って42分で到着しました。何ならいつもよりもスムーズなぐらいである。
空港に着いても混乱は見られず、派手な遅延や欠航は見当たりません。「昨日の地震すごかったねー!」的なテンションの人も居なかったような気がします。
試しに空港から市内へ向かうタクシー乗り場を覗いてみると、ごくごく普通の光景、というか割にヒマそうでした。昨夜は陸軍が動き出し、空港から市内への臨時バスを出していたとは思えないほどの静けさです。
空港から市内へ向かう高速鉄道である「エアポート・レール・リンク(Airport Rail Link, ARL)」も普通に稼働していました。なお、この投稿が公開されている頃にはバンコクに居ないため、続く情報を得ることはできないのであしからず。

食べログ グルメブログランキング
人気の記事
「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

America Fest(アメリカフェスト)/嘉手納空軍基地

沖縄県の嘉手納空軍基地(Kadena Air Base)で開催される米軍主催のイベント「America Fest(アメリカフェスト)」。地元住民と米軍関係者との友好を深めることを目的とした基地の一般開放行事であり、かつては「嘉手納カーニバル(Kadena Carnival)」として知られていましたが、2001年に現在のイベント名に変更されました。2014年以降は中断していましたが2023年に復活し、その際は7万人ものゲストが来場したそうです。
嘉手納基地とは沖縄県中頭郡嘉手納町、沖縄市、北谷町にまたがる在日米軍の空軍基地のこと。正式名称は「嘉手納空軍基地 (Kadena Air Base)」で、太平洋地域におけるアメリカ空軍の主要拠点のひとつとされています。羽田空港よりも広く、約2万人の軍人や家族が暮らしており、近くの「道の駅かでな」の展望台から基地を一望することができます。
イベント入口は自家用車向けと歩行者向けの2か所あるのですが、前者は入場・駐車するための渋滞が酷く1時間待ちはザラ。退場にも時間を要します(画像はイベント公式ウェブサイトより)。
他方、歩行者向けのゲートはスイスイです。コザや北谷の街からタクシーで2千円程度なので、待ち時間を考えればコチラのほうが断然オススメです。なお、入場時には身分証明書などの提示や持ち物検査を求められ、そのルールも毎年変更される恐れがあるので、事前に公式ウェブサイトを確認してから訪れましょう。
イベントは嘉手納基地内のフライトライン(滑走路エリア)で開催されます。目玉は航空機の地上展示であり、第18航空団をはじめとする様々な部隊の航空機がこの日のために集結していました。
米軍だけでなく航空自衛隊の航空機も飛来しています。ただ、やはりこの日の主役は米軍機なので、空自の集客はイマイチ。那覇県警はどさくさに紛れてパトカーのデモンストレーションを行いながら警察官を募集していました。
悪名高いオスプレイ。開発段階から墜落事故が多発し、「未亡人製造機(Widow Maker)」という異名を取るようになりました。これ1機だけで約200億円近くするそうです(諸経費込み)。
気前よく機内にも案内してくれます。内部は8畳間ほどの広さであり、折り畳み式のキャンバス製座席が両側に並び、中央に荷物を固定するフックやネットなどが備わっています。色んな計器や配線が並び、ひとつひとつにきちんと意味があるのが驚きです。素人ではとても把握し切れない。
こちらは地対空ミサイル的な何かでしょうか(私はこのあたりの知識が全く乏しい)。このように、航空機だけでなく地上で活躍するブツや軍人が身に着ける装備品の試着、救命救急のワークショップなども開催されます。
目の前でヘリからの降下訓練をやってのけるなど、ファンサが充実しています。戦闘機(?)が爆音で飛び回るタイミングもあり、耳栓の持参が推奨されていたりもします。
ファンサと言えば、米軍のみんなたちもアバクロ顔負けのポーズを取ってくれます。記念撮影やサインに応じる者も多く、米軍の誰もがミッキーマウスになり得るイベントです。ちなみに写真はアメリカで開発された「M777 155mm榴弾砲(Howitzer)」で、最近ではウクライナにアメリカから供与され、重要な火力支援兵器として活躍しているそうです。
フードの販売も活発で、アメリカにおける一般的なお祭りに比肩する品揃えです。各ブースでは、現金(米ドルまたは日本円)と主要なクレジットカードが利用可能で、1ドル150円換算のお店が多い。また、アルコール購入時に身分証明書の提示を求められるのは流石アメリカといったところです。
試しにいくつか購入しました。航空機の翼の日陰で飲み食いするのが定番です。ただ、肝心の味ですが、ピザ(ピッツァではなくピザ)は冷凍モノをオーブンで焼いただけのものでパっとしません。ビールもサーバーのメンテナンスが悪いのか酸味と雑味が強く不味かった。飲食物についてはお店のラインナップを含め、横須賀の「ネイビーフレンドシップデー」のほうが気合が入っているように感じました。
来場者のために仮設のトイレと手洗い場も用意されており、このあたりのロジに抜かりはありません。その他、野外ライブステージやスポーツゾーン、プロレスリング、ゴーカート、移動式遊園地なども設営されており、たった2日間のイベントのために途方もない労力を割く米軍のスケールの大きさに圧倒されました。
私は取り立てて航空機や軍事に詳しいわけではないのですが、純粋なイベントとして素直に楽しむことができました。横須賀の「ネイビーフレンドシップデー」とは雰囲気が全く異なるのも興味深い。それが空軍と海軍の違いなのか、沖縄と神奈川の違いに因るのかは知らない。

いずれにせよ、沖縄旅行のタイミングさえ合えば是非とも訪れたいイベントです。沖縄における春の大型イベントとして記憶に留めておきましょう。

食べログ グルメブログランキング

関連記事
寒い季節は沖縄で暮らしているので、旅行やゴルフだけで沖縄に来る人よりかは一歩踏み込んでいるつもりです。沖縄の人ってネットに書き込みしないから、内地の人が知らない名店が結構多いです。
沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。

【2025年版】わたしのライフスタイルを変えた品々

年イチ企画のお買い物特集。昨年に引き続き、買い物を通じて私の日常生活に変化が生じたアイテムをご紹介。いずれも自腹を切って私自身が利用しており、親族や友人にもオススメしているものばかりです。


■超音波洗浄機
メガネ屋さんの軒先におかれているアレ。眼鏡類はもちろんアクセサリーやメイク道具、就寝時のマウスピースなど用途は無限大で、使用後は明らかにピッカピカなるのが気持ちよい。何ならコレでお風呂を作りたいくらいです。
色んなメーカーから販売されていますが、私は無難にシチズン製が好みです。

■ヘルシオ ホットクック

これは世紀の大発明ですねえ。冷蔵庫の残り物を全部ぶち込んでスイッチを押せば、20分後には具沢山のスープが完成します。トマト缶やカット野菜・ミンチ肉でも何でもOK。まな板と包丁を使わなくていいのが超ラクチン。味付けは固形のスープの素を用いれば洋風に、出汁の素なら和風になります。めんつゆなら煮込みっぽくなる。
もちろん長時間火を通す系の凝った料理もお手の物で、実質的に火元がもうひとつ増えるのでホームパーティーにも大活躍。
なぜか大阪府八尾市のふるさと納税の対象になっているので、上手く活用しましょう。

■カレーパウダー

神戸の「アールティー」というインド料理屋が楽天で販売しているカレーパウダーなのですが、先のホットクックで作ったスープにぶち込めばあっという間にスープカレーに。
我が家では最大サイズのホットクックで最大量を生産しその日食べきれない分は冷凍するのですが、そろそろこのスープにも飽きてきたな、という頃に、この魔法の粉で味変しています。大容量で千円かそこらで大変お値打ち。

■リアファイバー

プロテイン屋の商品で「腸内環境を改善して、たんぱく質の消化・吸収効率をアップする」ことを目的としたもの。食物繊維や乳酸菌・ビフィズス菌などが配合されているようですが、私は二日酔い防止のために活用しています。どのようなメカニズムかはよくわかりませんが、二日酔いになりにくい、または軽度で済む実感があり、お通じの状態も良くなります。
ピーチ味とグレープフルーツ味があり、私はピーチ派。フルーチェみたいで普通に美味しい。
袋がデカくシェーカーも必要なので旅先に持っていき辛いのが難点。


昨年版はコチラ→ https://www.takemachelin.com/2024/01/2024life.html

食べログ グルメブログランキング
人気の記事
「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

「ハワイの物価は高すぎる!」のように嘆いている出羽守は、単に買い物が下手なだけだと思う。

シドニーに関する記事で、「日本は物価安すぎ!買い叩かれて日本は終わり!」と主張する出羽守や尾張守は、極端な例を切り取って面白おかしく喧伝しているだけであることを明らかにしました。今回は物価高の代名詞とも言えるハワイについてフィールドワークに臨みたいと思います。


<A380ファーストクラス>
私は2019年から2024年3月までJALのダイヤモンド会員だったのですが、コロナ後のサービスの劣化が甚だしく、何度か真剣に苦情を申し立てたにも関わらず改善の兆しは見られなかったのでサヨウナラ。2024年からはANAに鞍替えし、そのデビュー戦としてホノルル行きのファーストクラスを予約しました。
しかしながら成田のANAのファーストクラスラウンジは全く残念で、有償のファーストクラス客が利用するラウンジとしては世界最低レベルと言って良いかもしれません。これからの旅路を暗示しているかのようです。詳細は別記事にて
機内につき、初めてフライングホヌのファーストクラスに乗った感想は「何だか忙しかったなあ」ですね。そりゃあ僅か7-8時間の航路でフルコースの食事を楽しみ、睡眠を取った上で朝食まで食べるのだから、当たり前と言えば当たり前です。詳細は別記事にて
こういった中距離のレッドアイフライトにファーストクラスの設備やサービスは過剰であり、LCCのフルフラットシートでひたすら寝続けるのが一番賢いような気がしました。やはりファーストクラスは十数時間にも及ぶ超ロングフライトでこそ、その真価を発揮できるように思います。いずれにせよ時差の前には無力ではあるのですが。


<日本のタクシー界隈はゴミだ>
空港からはUBERでホテルへと向かいます。到着したフロアから1階上に上がり、Lobby 5と6の間に専用の乗り場が用意されています。空港周辺には客待ちのドライバーが沢山居るので、アプリで呼べば数分でやって来てくれます。
空港からワイキキへは20分ほどのドライブで料金は20ドル強。日本円に換算しても3千円でお釣りが来ます。誰だよハワイは物価高くてタヒぬとか言ったやつ。日本のどの空港のタクシーよりも安い上に便利じゃないか。

また、滞在中は十数回はUBERを利用したのですが、どの乗車も日本のタクシーよりも安く、安全で、道順も完璧でした。それに比べると、日本のタクシーの品質は世界的に見ても最低レベルに属するように感じます。タクシー代が物価に比して異常に高く、台数が少なく、道は知らず、ITに疎く、運転は下手で、職業意識も低い。日本のタクシー界隈はゴミだ。


<ハワイのホテル界隈はゴミだ>
とりわけ前者は史上最低のクソホテルであり、これで1泊6-7万円とは信じがたい屈辱です。各種のレビューサイトを確認すると、世界中のゲストからも酷評されており、人種や文化の垣根を超えたグローバルな質の悪さがここにあります。
というのも、ハワイのホテル界隈はレイバーデイから断続的にストライキを実施しており、今やハワイ全体のホテル業界がこんな感じと聞いています。労働者側は要求事項のひとつとして「コロナ禍での宿泊客向けサービスやアメニティの削減の撤回」を挙げており、ホテルの従業員たちもサービスレベルの低下に心を痛めているのでしょう。
ただ、事情はどうあれ支払金額にクオリティは全く見合っていないので、旅慣れた富裕層たちは「もうコンドを買ってしまおう」という流れになりそう、というか既になっています。ハワイの高価ホテル(高級ではない)に泊まるのは、アメリカ本土とアジアの旅慣れていない中産階級だけ、という日も近い。


<2019年からの変化点>
2019年ぶりのハワイの海は相変わらず美しく、不謹慎なほどに青々としています。ここからはハワイにおけるここ5年での変化点を旅行者目線で記したいと思います。
まず、物凄くハトが増えました。テラス席で食事を摂っていると、ハトたちから鋭い視線が料理へと向けられ、少しでも席を離れればピラニアの如く食物に飛び掛かってきます。ビュッフェなどで料理の皿をテラスのテーブルに置いたまま少しでも席を離れるとアウトとお考え下さい。街中もハトのフンだらけです。
ダイヤモンドヘッドやハナウマ湾への入場が、有料の予約制となりました。こういうオーバーツーリズム対策をササっとやれてしまうのがアメリカという国の強みですね。完璧ではないが、とりあえず実行してみる。石橋を叩いて渡る日本人とはマインドセットが根本的に異なるように思います。
アメリカ本土で市民権を得つつある「スマッシュバーガー」の波がハワイにも到達し、大流行しています。「スマッシュバーガー」とは、成形されたパティではなく、粗挽きの牛肉を鉄板に押し付けて焼き上げるスタイルのハンバーガーのこと。スマッシュ(smash)とは英語で「押し付ける」や「平手打ち」という意味です。肉が鉄板にギューっと押し付けられ、音と香りが食欲を刺激します。有名どころでは「The Daley(ザ・デイリー)」「Carl Og3 Burger Shop(カールおじさんバーガーショップ)」「Chubbies Burgers(チャビーズ)」などがあります。
ハッピーアワーを導入する店が増えました。どの店も14-16時を中心としたアイドルタイムに開催しており、ビールやツマミが数ドル割引になることが多い。アラモアナセンターの「Mai Tai Bar Honolulu (マイタイ・バー)」はボインな店員がガールズバー状態で接客してくれるので、後期高齢者たちが皆、ビール1杯ですげえ粘っています。
ハワイに限ったことではなく世界的な傾向かもしれませんが、高級ブランド店が減りました。象徴的なのはDFSで、現在は地上階しか営業しておらず、コスメや地元の食品がチョロチョロと売られている程度です。

話は逸れますが、DFSの奥の奥にカイムキの名店「Bean About Town(ビーン アバウト タウン)」が入居しており、不思議といつも空いているので、ひと休みするに最適の穴場です。
日本人観光客は物凄く減りました。居るとしてもパワーカップルやじいちゃんばあちゃんが全額出すぜ的な御一行ばかりであり、中間層がゴッソリと抜けた印象です。若い女の子グループなどは一度も見かけませんでした。代わり(?)にアメリカ本土からのバカンス客が支配的になったように思えます。
ワイキキからはホームレスが減りました。しかしながらモイリイリなどに根城を移しただけであり、ハワイ全体における総量は変わっていないようです。

ハワイのホームレスたちは相変わらず元気いっぱいで、誰かれ構わずめっちゃ絡んでくるのは困ったものです。先日はホームレスからの無差別アシッドアタックもあったようで、治安は悪くなる一方。世界一豊かな国であるはずのアメリカが、どんどんおかしくなっていく。


<気になる物価>
結論から述べると、「モノによる」ですね。ホテルやレストランなどのサービス色の強い商売についてはコロナ前よりも2-3割は値上がっていますが、ウォルマートで売られているような生活必需品についてはそれほど変化は無く、東京都心とそう変わらない印象を受けました。
アルコールについても、アメリカのビールやワインについては日本と大差ない価格設定であり、モノによっては日本よりも安いぐらいです。例えばナパのインシグニアなど、どのヴィンテージであっても日本では5万円は下りませんが、ハワイであれば220ドル~という値付けでした。
スーパーにおけるお惣菜、例えばポケなどは日本の海鮮丼よりもちょっと高いかな、程度です。もちろん絶対額としては全然高いのですが、そのぶん量もたっぷりなので、セブンイレブンに象徴されるシュリンクフレーションの進む日本市場とは単純に比較することが難しいのかもしれません。
エビなんてこんなに入って10ドルチョイですからね。ネット上の「ハワイではラーメンが1杯3千円もする!」「おにぎりが500円もする!」みたいな物価高自慢は、極端な例を切り取って面白おかしく喧伝しているだけで、そりゃあ(ハワイからすれば)外国の料理を食べたら割高になるのは当たり前でしょう。日本でパッタイを食べたら千円するのと同じ理論です。アメリカに来たのであれば、牛肉などのようにアメリカの得意な食材を楽しむのが買い物上手というものです。


<レストラン>

細かな観光地の紹介は地球の歩き方に譲るとして、ここからは私がお邪魔した飲食店をご紹介。私の妻はハワイ出身であり、その人脈と語学力を駆使して調べあげてくれました。

また、気になるチップ事情ですが、彼女のローカルの友人によると「普通のサービスなら18%、イマイチだと15%、テイクアウトでは払わない」とのことです。加えて「そもそもハワイの地元の人はあまり外食しない」と発言していたことを付け加えておく。

■ Hy’s Steak House(ハイズ ステーキ ハウス)
ハワイ好きなら誰もが知るステーキハウス「 Hy’s Steak House(ハイズ ステーキ ハウス)」。1976年創業とハワイで最も歴史のあるステーキハウスです。

しっかり食べて軽く飲んで、お会計はひとりあたり3万円前後といったところ。アメリカは物価高・ドル高と言われ続けていますが、ことステーキハウスに限っては東京の同格の店に行くよりも安くつきます。やはりその土地は何が得意かという観点は重要なのだ。


■The Daley(ザ・デイリー)
ダウンタウンの「The Daley(ザ・デイリー)」は、最も人気のあるスマッシュバーガー屋のひとつであり、ランチタイムには待ち行列が生じることもしばしば。待つのが苦手な方は開店と同時に訪れるとスムーズです。

なるほど連日行列するだけあって美味しかったです。ただ、単品のバーガーが10ドルというのは為替の影響関係なしにちょっと割高に感じました。つい先日ニュージーランドの「Fergburger(ファーグバーガー)」にお邪魔した際は全く高いとは感じなかったので、これは円安というよりもドル高なだけで、加えてアメリカのインフレが進み過ぎているだけのような気がしました。経済って難しいなあ。


■Carl Og3 Burger Shop(カールおじさんバーガーショップ)
https://www.takemachelin.com/2024/09/carl.html
2024年9月に移転したばかりの「Carl Og3 Burger Shop(カールおじさんバーガーショップ)」。アラモアナショッピングセンターから北へ歩いて15分ほどに位置し、「Japanese B.B.Q. Yoshi」という日式焼肉店の昼の部に営業しています。

美味しかった。「The Daley(ザ・デイリー)」のスマッシュバーガーも良かったですが、肉の味の強さとバンズの味わいとのバランスを考えると、当店のほうが私は好き。アラモアナセンターからも歩いて行けないことも無いので、日本人観光客にとってもアクセスは良好。オススメです。


■Chubbies Burgers(チャビーズ)
ワードエリアで大人気だったフードトラック「Chubbies Burgers(チャビーズ バーガーズ)」が、カイムキに移転し、実店舗をオープン。場所は12th Aveで、以前は「ココヘッド・カフェ(KOKO HEAD Cafe)」があったところです。

美味しかった。スマッシュバーガーと言えば「The Daley(ザ・デイリー)」や「Carl Og3 Burger Shop(カールおじさんバーガーショップ)」の評判が良いですが、それらとはまた違った方向性で、全体的な調和・安定感を感じさせるハンバーガーでした。

やっぱアメリカはすげえな。東京だとトップクラスのハンバーガー屋がゴロゴロある。アメリカ人からすると日本におけるラーメン屋がそんな感じなのかな。


■The Counter Kahala(ザ・カウンター)
カハラモールのホールフーズ隣にある「The Counter Kahala(ザ・カウンター)」。2003年にサンタモニカで生まれたハンバーガーショップであり、カスタムバーガーで一世を風靡しました。全米はもちろん世界中にも支店を展開し、日本では六本木にも店舗があります。


■Fook Yuen Seafood Restaurant (馥苑、フックユエン)
フライト中にCAから教えてもらったオススメの中華「Fook Yuen Seafood Restaurant (馥苑、フックユエン)」。アラモアナとワイキキの間にある「McCully Shopping Center(マッカリー ショッピングセンター)」の2階に入居します。

17:30にお邪魔したのですが、既に満席近く、退店時(といっても19:00前だ)には軒先の待ち合いスペースが埋まっているほどの人気っぷりです。大人数の場合は予約しておいたほうが無難かもしれません。

7-8人で訪れてワイワイ楽しんでいるグループ客が殆どだったので、日本からの3世代旅行の夕食にピッタリ。アメリカ流のどぎつい味付けではなく塩味主体の薄味なので、年配の日本人でも楽しむことができるはずです。


■Pho K&A Local Vietnamese Cuisine
ワイキキのすぐ近くのグルメストリート、カパフル通りに位置する「Pho K&A Local Vietnamese Cuisine」。コロナ後に爆誕した新しいお店ですが、あっという間に地元のフーディーたちのハートを射止めた大人気店です。

美味しかったし、若干アメリカ流に魔改造されているのか、とんでもないボリュームで喰わせるという試みも良いですね。山盛りの野菜類が付随するのが嬉しい本場ベトナムの有名店よりも、こっちのほうが私はすちかもしれない。スタッフの愛想も良く店内は清潔。大満足のディナーでした。


■Asahi Grill(朝日グリル)
美味しいお店が集まるカイムキ地区にあるオックステールスープの名店「Asahi Grill(朝日グリル)」。妻曰く、「昔はボーリング場の売店として営業していたけど、そのあと移転したりのれん分けしたりとややこしい」とのこと。

おお!これは旨い!長時間煮込まれた牛テールから旨みが溶け出し、あっさりしながらもコクのあるスープに仕上がっています。ホロホロと崩れるほど柔らかく煮込まれた牛肉も、滋味深い味わいです。

フライドライスは日本における町中華のそれに似た外観。至って普通の味わいなのですが、どこか懐かしい感じがする、究極の普通とも言うべき味わいです。先の牛テールの肉を合わせると、食べる手が止まりません。


■Deck(デック)
ワイキキの東端、クイーン・カピオラニ・ホテル3階にある「Deck(デック)」。こちらも機内のCAから教えてもらったお店です。「あたしたちはハッピーアワーしか行かないんで!」と、彼女たちはハワイにおけるひとかどのハッピーアワー専門家なのですが、彼女たちが太鼓判を押すだけあって、なるほどその時間帯は魅力的な価格設定です。


■ANA SUITE LOUNGE
https://www.takemachelin.com/2024/10/loungek.html
成田→ホノルルのフライトに引き続き、ホノルル→成田もA380のファーストクラスを利用しました。ダニエル・K・イノウエ国際空港のファーストクラス向けラウンジ「ANA SUITE LOUNGE」はA380型機FLYING HONUの就航に合わせて開業したラウンジであり、ANAが海外空港に自社ラウンジを持つのはこれが初めてです。

当ラウンジの特長は、ラウンジから直接搭乗することができる点でしょう。A380の2階のファーストクラス席に直結。この機体専用に誂えられた搭乗口であり、ホヌに懸けるANAの気合が感じられる瞬間です。
機内でランチが出るタイミングのフライトなので、食事のラインナップは限定的。それでもポキやガーリックシュリンプなどの地元の名物料理のほか、なかなかに手の込んだものが並びます。成田の「ANA SUITE LOUNGE」よりも余程レベルが高く、全日空のハワイに寄せる愛情が垣間見えました。

食べログ グルメブログランキング
人気の記事
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

東京最高のレストラン2024
価格:2,420円(税込、送料無料) (2024/1/6時点)

「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。