
グリューワイン

グリューワインは、赤ワインをベースに、砂糖、シナモン、クローブ、ナツメグ、オレンジ、レモンなどのスパイスやハーブを加えて温めた飲み物です。
最近では、白ワインをベースにしたグリューワインも増えています。
ドイツやオーストリアなどのヨーロッパ諸国で冬の風物詩として親しまれており、クリスマスマーケットやクリスマスパーティーなどでよく飲まれます。
グリューワインの文化

グリューワインの歴史は古く、紀元前2世紀のローマ時代にまで遡ります。当時は「Conditum Paradoxum」と呼ばれ、ワインに蜂蜜やスパイスを加えて温めて飲んでいました。ローマ軍のヨーロッパ遠征とともにこの文化が広まり、ドイツでは最古の記録として1420年頃のグリューワイン用タンカードが残っています。
中世ヨーロッパではスパイス入りのワインに薬効があると信じられ、広く親しまれるようになりました。
グリューワインは、寒い冬の夜に体を温めてくれるだけでなく、スパイスやハーブの香りが食欲をそそり、食事の前に飲むと食が進むことから、ヨーロッパでは食前酒としてもよく飲まれています。
また、クリスマスの時期には、クリスマスツリーやキャンドルの温かい光とともに、グリューワインを飲みながら、家族や友人と会話を楽しみ、クリスマスを祝うという文化もあります。
グリューワインの特徴

グリューワインの特徴は、甘く、スパイシーな味わいです。赤ワインの酸味と甘味、スパイスの香りが絶妙に調和し、寒い冬にぴったりの飲み物です。
グリューワインのアルコール度数は、赤ワインをベースにしているため、一般的には10%程度です。しかし、市販のグリューワインには、アルコール度数が低いものや、ノンアルコールのものもあります。
グリューワインの種類

グリューワインにはさまざまなバリエーションがあります。ドイツのクリスマスマーケットでは、赤ワインベースの定番以外にも多くの種類を楽しめます。
- 白グリューワイン(Weißer Glühwein) - 白ワインをベースにした爽やかな味わい
- ブルーベリーグリューワイン(Heidelbeerglühwein) - ブルーベリーの風味を加えたフルーティーな一杯
- ラム酒入りグリューワイン(Glühwein mit Schuss) - ラム酒をショットで加えてアルコール度数をアップ
- フォイヤーツァンゲンボウレ(Feuerzangenbowle) - ラム酒に浸した角砂糖に火をつけ、ワインに滴らせる特別な一杯
- キンダープンシュ(Kinderpunsch) - スパイスシロップとぶどうジュースで作る子供向けのノンアルコール版
グリューワインの成分
グリューワインの基本的な成分は、以下のとおりです。
- 赤ワイン
- 砂糖
- シナモン
- クローブ
- ナツメグ
- オレンジ
- レモン
このほかにも、生姜、アニス、バニラ、カルダモン、スターアニス、ココアなど、さまざまなスパイスやハーブを加えて、オリジナルのグリューワインをつくることができます。
グリューワインの作り方
グリューワインは、家庭でも簡単につくることができます。
材料(2人分)

- 赤ワイン 500ml
- 砂糖 大さじ2
- シナモンスティック 1本
- クローブ 5粒
- ナツメグ 1/2かけら
- オレンジスライス 1枚
- レモンスライス 1枚
作り方

- 鍋に赤ワイン、砂糖、シナモンスティック、クローブ、ナツメグを加えて、弱火で温める。
- 沸騰させないように注意しながら、5分ほど煮込む。
- オレンジスライス、レモンスライスを加えて、さらに5分ほど煮込む。
- カップに注いで完成。
作る際のコツ
- ワインは沸騰させないこと。沸騰するとアルコールが飛び、味が煮詰まってしまいます。
- スパイスは粉末より原形のものを使うと、香りと口当たりが良くなります。
- 渋みが少なく甘口の赤ワインを使うと、よりおいしく仕上がります。
アレンジ
グリューワインをもっとおいしく楽しむために、以下のアレンジを試してみてください。
- 生姜やアニスなどのスパイスを加えて、風味をプラスする。
- チョコレートやココアを加えて、甘さとコクをアップさせる。
- ブランデーやラム酒を加えて、アルコール度数をアップさせる。
- ホイップクリームや生クリームを加えて、デザート感覚で楽しむ。
グリューワインは、寒い冬を温かく過ごすための、おすすめの飲み物です。ぜひ、いろいろなアレンジを試して、自分好みのグリューワインを見つけてみてください。
