心理学勉強記録

このブログは、心理学を学んでいる私が、日々のテキストを自分なりに解釈しながらアウトプットしていく記録です。 主に自分自身の復習用として作成していますが、心理学に興味のある方、これから学び始める方にとっても、何かしら参考になる部分があれば幸いです。

2025-08-01から1ヶ月間の記事一覧

【臨床心理学入⑮】精神力動アプローチ①──フロイトの性発達段階

●男根期(3歳〜6歳) この時期、男児も女児も性的願望は生殖器に焦点化され、異性への関心が高まります。とくに異性の親に対する性的好奇心が強まります。 男の子は母親を独占しようとしますが、同時に父親の存在に気づきます。母親をめぐる競争相手として父…

【臨床心理学入門⑭】精神力動アプローチ①──心の構造と発達論的パーソナリティ理論

1.心の構造論 フロイトは1923年に『自我とエス』を発表し、心を「エス」「自我」「超自我」の3つの領域からなる構造として捉えました。 エス(Es):無意識の領域にあり、本能的で欲求充足的な「したい」という衝動の主体。 超自我(Über-Ich):両親や社会…

心理統計入門⑤ ― 平均とSDの活用例

※本記事は、心理学を学ぶ上で欠かせない「統計学」の基礎として、平均と標準偏差(SD)の応用的な使い方を整理した学習記録です。専門用語をなるべく噛み砕き、初学者にも伝わるようにまとめています。 --- ① 変動係数(CV):単位の違いを越えて比べる 変動…

【臨床心理学入門⑬】精神力動アプローチ①──催眠から精神分析へ

1.精神力動アプローチの前史 精神力動アプローチの源流は、18世紀末のヨーロッパにさかのぼります。 1775年、悪魔祓い師ガスナーと医師メスメルが対立し、メスメルが「動物磁気」と呼ばれる神秘的エネルギーによる治療を公開したことが、力動精神医学の始ま…

【臨床心理学入門⑫】精神力動アプローチ①──フロイトと無意識の力学

1.はじめに 精神力動アプローチとは、ジークムント・フロイトによって19世紀末に確立された精神分析と、その後の後継者たちによる修正・発展を含む理論と方法の総称です。 「力動」という言葉は、心の中で相反する気持ちが葛藤したり、それを抑え込む働きや…

心理統計入門④ ― 散布度を深掘りする:「標準偏差」と「四分位範囲」

※本記事は、心理学を学ぶ上で欠かせない「統計学」の基礎として、記述統計の中核である「ばらつき(散布度)」について整理した学習記録です。専門用語をなるべく噛み砕き、初学者にも伝わるようにまとめています。 --- 散布度は「データの安定感」を測るも…

【臨床心理学入門⑪】不安障害・パーソナリティ障害・発達障害──心理的問題の主要カテゴリーを知る

1.不安障害(Anxiety Disorders) 成人の約9%が経験するといわれています。不安の対象によって性質や不適応行動の程度が異なるため、いくつかの診断分類があります。 社会恐怖(社交不安障害) 対人場面で強い恐怖を感じるために著しい苦痛が生じ、社会生…

【臨床心理学入門⑩】異常と正常の境界──統合失調症・気分障害を理解する

1.何が異常で、何が正常か? 心理的問題を理解するうえで、「正常」と「異常」の線引きは簡単ではありません。 主な基準としては、以下の視点があります。 統計的基準:発生頻度が極めてまれかどうか 心理的苦痛:不安やうつなどの主観的な苦痛があるか 社…

臨床心理学入門⑨】パーソナリティ検査とは何か?──質問紙と投影法の活用を学ぶ

1.パーソナリティを測る方法とは? 心理アセスメントにおいて、パーソナリティ(人格)の理解は極めて重要です。 クライエントの行動や思考のパターン、対人傾向、心のクセなどを把握することで、 より的確な支援や介入の方針を立てることができます。 パー…

【臨床心理学入門⑧】面接と知能検査の基礎──アセスメントをどう進めるか?

1.心理アセスメントの最前線 心理アセスメントの最初のステップは、クライエントとの面接です。 この面接において最も重要なのは、以下の2つの姿勢です: ラポール(信頼関係)を築くこと 傾聴的な態度を保ち続けること 心理アセスメント面接では、次のよう…