① ストレスは「出来事」ではなく「反応」 心理学では、ストレスは「つらい出来事そのもの」ではなく、それにどう反応するかとして理解されます。 ハンス・セリエは、ストレスを引き起こす要因を**ストレッサー(Stressor)**と呼びました。 ただし、 同じ出…
私たちは毎日の生活の中で、家族・友人・職場・学校など、さまざまな人と関わりながら生きています。心理学では、人と人が関わるときに 心の中でどんな働きが起きているのか を体系的に説明する理論がいくつもあります。 ここでは、初学者にもわかりやすいよ…
家族は「当たり前にあるもの」のように感じますが、心理学では**家族をひとつの「システム(しくみ)」**として捉えます。そこには役割があり、支え合いがあり、ときには葛藤もあります。ここでは、初心者向けに 家族の心理学をやさしく整理していきます。 ①…
私はこの25年以上、コンビニエンスストア業界という現場の最前線で、多くの若者や仲間たちを見てきました。今回は、その中でも特に 20代後半〜30代前半の“フリーター世代” について、少しだけ本音で語ってみたいと思います。 ■ かつて「世の中を舐めていた」…
① 自己には2つの側面がある(ジェームズ) 私たちは普段、「自分」を一つの存在として感じています。しかしウィリアム・ジェームズは、自己には 考える私 と 見られる私 の二つの側面があると考えました。 内側から世界を見ている主観的な自己と、社会や他者…
① 性格とは何か?心理学の基本的な考え方 心理学では、性格を一つの視点だけで説明しません。人の性格は、「どんなタイプか」「どんな傾向をもつか」、そして「どんな人生を生きてきたか」という複数のレベルから理解されてきました。 ここでは、性格を型・…
最近、都内のコンビニで “勘違いおじさん店員” を見かける機会が増えている。現場に立つ者として、これは無視できない問題だ。 今回は、実際に私が見てきた「常識では考えられない言動」と、その裏にある“中年期特有のこじらせ心理”について論じたい。 ◆実際…
最近、店頭でも中国のお客様は明らかに減っています。 この層に支えられていた客商売は、正直相当厳しい。 私は、また以前のように戻ることを本気で願っています。 さて今日はそこから少し視点を広げて、 「謝れない大人」「謝れない国家」「無責任な世論」…
① 成人期の課題:自立と責任の受容 成人期(若い大人) 保護される立場 → 自立した大人へ 仕事・納税・結婚・家庭形成など、社会的責任を受け持つ時期 この時期の主なテーマ 職業選択 家庭形成 親・会社・地域社会との関わり 子どもがいれば「扶養責任」も…
1. フリーター心理の2つの特徴 モラトリアム的心理 決断を保留して「とりあえず」続けてしまう 背景には「アイデンティティ確立」の課題 やりたいこと思考 興味や関心を優先して仕事を選ぶ 自由度は高いが、軸がぶれやすい 2. キャリア観の2つの視点 静的…
私が勤務しているお店には、世界中からお客様が来店します。 外国人比率8割という、少し特殊なコンビニです。その中でも一番多いのは中国のお客様です。 皆さんは中国人にどんなイメージを持っていますか? 「騒がしい」「協調性がない」――こうしたマイナス…
私が足かけ30年近く過ごしてきたコンビニエンスストア業界(現在も学生をしながら働いています)。 この30年で「現場の質」は大きく変わりました。 私が見てきた変化は、大きく以下の4点です。 --- ① 昔は“外国人店員”という存在がほぼいなかった 私もアルバ…
これまで平均・ばらつき・相関といったテーマを通して、 「データをどう要約するか」を見てきました。 でも、ここからはもう一歩踏み込みます。 「あることが起こったとき、別のことがどのくらい起こりやすくなるのか」―― この“関係の深さ”を確率で読むのが…
ここまでの話では、 データの大体(代表値)、ばらつき(散布度)、**かかわり(相関)**に注目して、 「データをどのように要約できるか」を見てきました。 --- 例:男女で購入額に差があるように見える? たとえば、ある店舗での平均購入額を調べたとしま…
質的データにおける相関 質的データ(数値ではなく、順位やカテゴリーなどで表されるデータ)にも、 「どの程度関係があるのか」を調べる方法があります。 代表的なのが 順序相関 と 名義相関(=連関係数) の2つです。 --- ① 順序相関(スピアマンの順位…
はじめに 「相関がある=因果がある」と思い込んでいませんか? 統計学ではこの2つをきちんと分けて考えます。 今回は、心理統計でとても大切な「相関」の基本をやさしく整理します。 --- 1.相関とは 相関とは、二つのデータの間にどのくらい関係があるか…
4.実存療法(Existential Therapy) 実存アプローチは、1940〜50年代のヨーロッパで、精神分析に限界を感じた臨床家たちによって生み出された。 彼らは人間の存在そのものを中心に据えた心理療法を目指した。 ●発展の軌跡 メダルト・ボス:機械的な人間観に…
1.発展の軌跡 ゲシュタルト療法は フリッツ・パールズ(Fritz Perls) によって創始されました。 パールズはベルリンで生まれ、医学を学んだのち、戦後アメリカに移住。ニューヨークやカリフォルニアで研究所を設立し、晩年はカナダでコミュニティ作りに取…
1.クライエント中心療法の発展 カール・ロジャースは、ニューヨーク州ローチェスター児童相談所で12年間勤務する中で、従来の「診断と指導」を中心とした介入に疑問を抱くようになりました。 その背景には、**「クライエントの自発性や健康に向かう力をどう…
※この記事は【心理学で学ぶ青年期】アイデンティティの確立・孤独感・モラトリアムをめぐる成長の心理を、さらに一般向けにやさしくまとめ直したものです。 導入 青年期は、子どもから大人へと移行する重要な時期です。本記事では、青年期における心理的特徴…
※この記事は【心理学で学ぶ発達の基礎】エリクソン・レビンソン・キャッテルの理論をやさしく整理を、さらに一般向けにやさしくまとめ直したものです。 導入 人間は年齢とともに変化しますが、心理学でいう「発達」は単なる加齢ではありません。成熟(からだ…
1.人間への注目① ●心理学と社会に対する疑問 20世紀前半、アメリカ心理学の主流は行動主義でした。そこでは「心の中を内省で観察する」ことは否定され、人間の行動は遺伝と環境によって決定されると考えられました。 一方、精神分析は「人は性や攻撃の衝動…
精神力動アプローチの現在と新たな展開 ●短期力動的心理療法 近年では、レスター・ルボルスキーやジョージ・シルバーシャッツ、さらにダオアナ・フォーシャらによって展開された短期精神力動的心理療法が注目されています。 従来の数年単位の長期療法と比べ…
●修正感情体験 修正感情体験とは、フランツ・アレキサンダーとトーマス・フレンチによる古典的精神分析からの修正の1つです。クライエントがこれまで積み重ねてきたトラウマ的な対人関係を、セラピストとの間でより健康的な関係へと置き換えることを目的とし…
※この記事は【心理学で学ぶ記憶の仕組み】を、さらに一般向けにやさしくまとめ直したものです。 記憶の3つのプロセス 記銘:覚える 保持:覚えたまま残す 再生:思い出す 長期記憶の種類 陳述記憶(言葉で説明できる) エピソード記憶:体験の記憶(旅行など…
※この記事は、【心理学で学ぶ「学習」の基本】(古典的条件づけから観察学習まで)の内容を、さらに一般向けにやさしく図解でまとめ直したものです。詳しい解説は元記事をご覧ください。 1. 古典的条件づけ(レスポンデント条件づけ) 定義:ある刺激と別の…
1.アセスメント面接 精神分析ではまず「分析可能性」を吟味します。フロイト以来、分析可能性についてはさまざまな議論があり、以下のような要素が重要とされています。 精神病でないこと 不安神経症(現在の不安障害)ではないこと 自分をある程度客観的に…
1.はじめに 古典的精神分析は、個人内の欲動やファンタジーに焦点を当て、それら無意識過程を意識化することを中心に据えてきました。これに対して、北米で発展した現代の精神分析は、より社会的・関係論的な文脈を重視します。 たとえば対象関係論では、「…
フロイトの理論は、その後の心理学者たちによって多様に発展していきました。大きく分けると、社会的文脈や対人関係を重視する方向と、より幼児期の早い段階に原因を探る方向です。ここでは、代表的な流れを整理してみます。 --- ネオフロイディアンと自我心…
●男根期(3歳〜6歳) この時期、男児も女児も性的願望は生殖器に焦点化され、異性への関心が高まります。とくに異性の親に対する性的好奇心が強まります。 男の子は母親を独占しようとしますが、同時に父親の存在に気づきます。母親をめぐる競争相手として父…