脱ブラック霞が関・日本核保有論・チーム高市、読まれた政治解説は
普段のニュース記事だけではわからない政治の話題を深掘りする「政界Zoom」。日本で初めての女性首相の誕生や自公連立政権の崩壊など政治が目まぐるしく動いた2025年、日経電子版で読まれた5本をご紹介します。 （1）私たちは明るく官僚を辞めた 脱ブラック霞が関へ、OB・OG座談会中央省庁からの人材流出が止まらない。官僚を多く輩出してきた東京大学の学生が志望しなくなり、早期の退職者も増加傾向にある。国の…
毎週土曜に電子版で掲載している政治コラム「風見鶏」。2025年は参院選での自民党大敗や公明党の連立離脱など政治構造に大きな変化がありました。1年間のコラムのうち、読者の皆さんから特に好評だった上位10本を振り返ります。 （1）年金改革、就職氷河期世代に届くか 民主主義の試練自民党本部7階の会議室に怒気含みの声が響いた。「この改革をやらないと基礎年金だけ下がっちゃうんだよ」「こんな案は国民に説明でき…
高市早苗首相は29日、東京・赤坂の衆院議員宿舎から首相公邸へ引っ越した。夫の山本拓元衆院議員と暮らすためのバリアフリー改修などが完了した。公務で引っ越し時間が取れなかったため、休みを使って移動した。年末年始は公邸で過ごす。 宿舎から公邸に公用車で移動した。トレーナーにズボンという普段着姿だった。 公邸は官邸と同じ敷地内にある。首相はかねて危機管理対応のために公邸に居を移すと話してきた。8日に起き…
政府が2024年12月に表明した中国人向けのビザ（査証）発給の緩和が進んでいない。25年春ごろの開始をめざすとしていたが自民党内で異論が出て手続きが停滞した。11月以降の日中関係の悪化に伴って早期の実施は難しくなった。 緩和措置は当時の岩屋毅外相が24年12月、訪問先の北京で発表した。王毅（ワン・イー）共産党政治局員兼外相らが参加したハイレベル対話の場で、ビザの緩和を申し出ていた。 個人旅行で有…
【北京=田島如生】中国人民解放軍は29日、台湾を取り囲んで実弾を使った大規模な演習を始めた。複数方向から艦艇や航空機が本島へ近づいて攻撃するほか、台湾周辺を海上封鎖する想定だ。対立する台湾の頼清徳（ライ・チンドォー）政権を威圧する狙いがある。 中国軍で台湾方面を管轄する東部戦区の施毅報道官は「台湾の独立分裂勢力と外部干渉勢力への重大な警告だ」との声明を出した。「国家主権を守り、国家統一を維持する…
10月21日、自民党の高市早苗総裁が第104代首相に選出された。総裁就任からほどなく、26年間の協力関係を保った公明党が連立政権から離脱を表明した。日本維新の会と急転直下の連立合意を果たし、少数与党下で首相指名選挙を勝ち抜いた。 「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」。高市首相は総裁に就任した同月4日、党両院議員総会で宣言した。 賛否両論を呼んだ発言は「現代用語の基礎知識選 202…
政府は2026年夏までに新たな国家安全保障戦略など「安保関連3文書」の骨格を固める方針だ。日本の成長戦略の柱に防衛を位置づけ、防衛装備品の輸出に関する規制を緩和して生産増を促す。同時期にまとめる経済財政運営と改革の基本方針（骨太の方針）と一体で議論を進める。 新たな3文書は26年末に策定する。現代戦に対応するためドローン（無人機）や人工知能（AI）の活用を強化するといった27年度以降の防衛政策の…
