春秋

今年の干支（えと）だったへびを説明して、フランスの作家ルナールの「博物誌」はただ一言「ながすぎる」（岸田国士訳）。当方巳年（みどし）ながら年の瀬にそんなことを思えば、なかなか和平の光が見えないウクライナ戦争はじめ、長すぎることが多かった1年のように感じられる。 ▼きょうは小晦日（こつごもり）。大掃除など済ませ、大みそかを前に、昔も今も、しばし人の気持ちがゆっくりとするいっときだ。歳時記をめくって…