日本生命出向者の情報持ち出し、生保協会長「適切な対応検討」

18日付で就任した生命保険協会の高田幸徳会長(住友生命保険社長)は同日の記者会見で、日本生命保険からの出向者が三菱UFJ銀行の内部情報を無断で持ち出していた問題について「協会として必要があれば適切な対応を検討する」と述べた。他社で同様の事例がなかったか調査する可能性を示唆した。
日本生命からの出向者は、銀行窓口での保険販売の業績評価基準や他社の商品改定に関する情報が記載された内部資料を持ち出していた。日本生命は金融法人部門内で情報を共有し、営業目的で流用していた。高田会長は「個別の事案についてコメントは差し控える」とした。
代理店出向者による個人情報の漏洩が相次いだことを受け、協会は2024年に生保各社に実態調査を求めていた。日本生命も調査を実施したものの、今回の事案を把握できていなかった。高田会長は「前回調査は今回のような事例を想定していなかった」と指摘したうえで「協会として状況をみて必要があれば調査する」と述べた。
生保業界では販売員による金銭詐取事案なども発覚している。協会は営業員のコンプライアンスやリスク管理高度化に向けた「着眼点(指針)」を示している。高田会長は日本経済新聞の取材で「更なるレベル感で業界として取り組む必要がある」と指摘した。各社へのアンケート項目を増やすなどして、再発防止に努める姿勢を示した。
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