ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

バキボキ系カンフー映画「おじいちゃんはデブゴン」

初めて見るサモ・ハン・キンポー作品。なんと、大好きな歌手、刘德华(Andy Lau)も特別出演する。退役軍人が老いていく話なんだが、孫をかつて見失って行方不明にしてしまい、家族と絶縁している。近所のギャンブル漬けの親父の娘と仲が良く、行動をともにしている。

おじいちゃんはデブゴン(字幕版)

【主要人物】
・おじいちゃん(サモ・ハン・キンポー)
・近所の娘
・近所のギャンブル漬けの親父(Andy Lau)

2人で釣りに出かけたりのんびり過ごしているシーンは全体的にとにかくノスタルジック。ところが、親父が危険な商売に手を出した影響で娘の身にも危険が及ぶ。ここではじめておじいちゃんが覚醒するんだが、この覚醒シーンに華がなく残念。もっと目を見張るような格闘やカメラワーク、心理描写を期待したわ。

悪に手を染めた父は死に際にようやくまともになったのだが、せっかくの場面が引き立たない。というのもダメージ描写がワンパターンで「うっ」って言ってちょっとスローで残響があるのよ。そればっかり。強いて言うなら良かった点は、Andyの出番がそれなりに多かったところね。

とうとう娘までさらわれてしまう。取り返しに単身乗り込む前におじいちゃんは決意し、息子夫婦に孫の件を電話で謝るシーンがある。が、カメラワークがイマイチすぎて決意の心情が見えない。そのあと大家に自身の過去を打ち明けるセリフも渋かっただけにとても残念。

あとはもうロシアと中華のマフィアの真っ只中に行って格闘するだけなんだけど、わりとバキボキ系で骨折ったりするのがメイン。この格闘が映画の最終盤なので、おじいちゃんの本格活躍までが遅すぎた感が否めない。ただ、巨体を活かしたアクションなどは面白い。

最後に普通のカーチェイスがあった後、登場意義のわからなかったボイスレコーダーの話をちょっとする。ただし存在意義はマジでわからんかった。なんなんだあれは。誘拐された娘の居所がわからなかったのだが、実は友達の家に行っていたということで夢オチよりもひどい。そうしておじいちゃんと娘は残りの余生を幸せに過ごして終了よ。

この映画のポイントは老いることからの「無」であり、これはノスタルジーや日常生活からよく現れていたと思う。ただ、それと対応するアクションシーンが地味過ぎたり少なすぎたりするのが致命的。終わり方も上記の通りなもんで、かろうじて映画の体をなしているのでこれはまあ普通の映画だわね。ごきげんよう~