イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

前週トップ10初登場曲の最新動向、および当週初めてトップ10入りした曲のCHART insightを読む

昨年夏以降再開したこのエントリーですが、タイトルを”前週トップ10初登場曲の最新動向”とした上で、副題を新たに設けています。前週の内容はこちら。

 

ビルボードジャパンソングチャートの動向を分析する者として、真の社会的ヒット曲とはロングヒットする、年間チャートで上位に進出する作品と考えます。週間単位で上位に入るのは好いことですが、他方で所有指標が極度に強い曲は加算2週目に、また接触指標が所有指標的な動きをなぞる曲(主にLINE MUSIC再生キャンペーン採用曲)はキャンペーン終了後に指標が大きく後退し、総合でも急落することが少なくありません。

この急落は毎週のようにみられます。ソングチャートのトップ10は多いときで5曲程度が毎週入れ替わり、ロングヒットするか否かが極端に分かれます。主にライト層の支持が反映されるストリーミングがロングヒット曲では強い一方、急落する曲はコアファンとライト層との乖離が大きいのですが、これらを1週分のチャートの順位およびポイントのみで判断することは、現状では難しい状況です。

そのため、このブログエントリーではビルボードジャパンに対しチャートポリシー(集計方法)の改善も提案していますが、あくまで自分なりのと前置きしつつもチャートの見方を提示したいと考えたのが、エントリー掲載の理由です。

 

<2025年12月17日公開分 ビルボードジャパンソングチャート

 前週初めてトップ10入りした作品の、前週および当週におけるCHART insight>

 

※CHART insightの説明

 

[色について]

黄:フィジカルセールス

紫:ダウンロード

青:ストリーミング

黄緑:ラジオ

赤:動画再生

緑:カラオケ

濃いオレンジ:UGC (ユーザー生成コンテンツ)

 (Top User Generated Songsチャートにおける獲得ポイントであり、ソングチャートには含まれません。)

ピンク:ハイブリッド指標

 (BUZZ、CONTACTおよびSALESから選択可能です。)

 

[表示範囲について]

総合順位、および構成指標等において20位まで表示

 

[チャート構成比について]

累計における指標毎のポイント構成

 

・Number_i「LAVALAVA」

 12月10日公開分 2位→12月17日公開分 33位

・DOMOTO「愛のかたまり」

 12月10日公開分 3位→12月17日公開分 38位

 

モーニング娘。'25「てか HAPPYのHAPPY!」

 12月10日公開分 4位→12月17日公開分 100位未満

 

SUPER★DRAGON「Concealer」

 12月10日公開分 5位→12月17日公開分 100位未満

 

Official髭男dism「Sanitizer」

 12月10日公開分 6位→12月17日公開分 18位

 

・HANA「NON STOP」

 12月10日公開分 7位→12月17日公開分 4位

 

・KID PHENOMENON from EXILE TRIBE「Black Flame」

 12月10日公開分 9位→12月17日公開分 100位未満

 

 

当週のストリーミング表はこちら。

 

前週トップ10入りした曲の当週予想については、前週トップ10初登場曲の最新動向、および当週初めてトップ10入りした曲の次週動向を読む(12月13日付)にて記しています。HANA「NON STOP」が(7曲の中で)最も高い位置に残るものと予想しましたが、その予想は当たっていたのみならずさらに上位に到達した形です。

なおDOMOTO版「愛のかたまり」は当週ストリーミング指標が100位未満ながら300位以内に入り初加算となった一方でKinKi Kids版は同指標が75→45位に上昇、総合でも56→41位に浮上しています。

 

 

さて、当週もトップ10内は7曲が入れ替わっています(うち総合8~10位はトップ10内に再浮上)。というわけで今回も、当週トップ10内に初登場もしくは再上昇を果たした7曲のCHART insightをチェックします。

<2025年12月17日公開分 ビルボードジャパンソングチャート

 当週初めてトップ10入りした作品のCHART insight>

 

・BE:FIRST「街灯」

 12月17日公開分 1位

・≠ME「排他的ファイター」

 12月17日公開分 3位

・なにわ男子「Never Romantic」

 12月17日公開分 5位

・ICEx「Da-Da-Da」

 12月17日公開分 6位

Snow Man「カリスマックス」

 12月17日公開分 8位

・HANA「Blue Jeans」

 12月17日公開分 9位

BUMP OF CHICKEN「I」

 12月17日公開分 10位

 

トップ10内に初進出した4曲の内訳は、デジタルリリースが2曲(ダウンロード指標1位および2位)、フィジカルセールス指標初加算が2曲(同指標1位および2位)。そのうち後者は共にデジタル先行解禁ながら前週の時点でデジタル指標群が未加点であり、フィジカルセールスが急落すると思しき次週はデジタルが強くならない限り総合でも大きく後退するでしょう。

デジタルリリースの2曲のうちダウンロードはなにわ男子「Never Romantic」が勝った一方、ストリーミングや動画再生といった接触指標群はBE:FIRST「街灯」が大きく上回っています。共に集計期間初日のリリースですが、「Never Romantic」についてはSTARTO ENTERTAINMENT所属歌手歌手作品として珍しいといえる、月曜リリース/月曜ミュージックビデオ公開となります。

音楽チャートではデジタル、特に接触指標群の好調が瞬発力、そしてロングヒットの要となります。なにわ男子「Never Romantic」は次週後退幅が小さくないかもしれませんが、月曜リリース/月曜ミュージックビデオ公開という経験、そして今回の結果を今後に活かせるならば、この先のデジタルリリース作品が少なくとも初登場時において好い結果を残せるようになるのではないでしょうか。

 

トップ10内再浮上の3曲のうちBUMP OF CHICKEN「I」はフィジカルセールス指標初加算に伴う上昇ですが、ストリーミング指標は53位と比較的好調に推移。アニメ関連曲ゆえの強さともいえますが、テレビパフォーマンス等何かしらのきっかけに伴いフィジカルセールス指標加算2週目以降も上位に進出できる可能性はあると捉えています。

HANA「Blue Jeans」は2週ぶり、そしてSnow Man「カリスマックス」は登場3週目となる9月17日公開分(7位)以来のトップ10返り咲き。年末の地上波長時間音楽特番によるパフォーマンスや年間チャートでの好結果、また「Blue Jeans」においては「NON STOP」のリリースも影響したといえます。

Snow Man「カリスマックス」はトップ10内返り咲きが3ヶ月ぶりとなっていますが、一方でアルバム『音故知新』がフィジカルリリース時までにデジタル解禁されていたならば、アルバムチャート初登場のタイミングでトップ10内に返り咲いた可能性は十分考えられます。なお『音故知新』はアルバムチャートにおいてフィジカルセールス指標が6週連続でトップ10入りした一方、総合では3週続けて100位未満となっています。