米津玄師「IRIS OUT」の勢いが止まりません。主題歌に起用された映画「劇場版『チェンソーマン レゼ篇』」が公開された9月19日付の日本におけるSpotifyデイリーチャートでは、同曲が自ら樹立したばかりの歴代最高記録を更新しています。
日本の9月19日付Spotifyデイリーチャートにおける #米津玄師「IRIS OUT」の再生回数(846,734回)は、前日付における758,291回再生を超え、日本史上最高を自ら更新。
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2025年9月20日
同日付グローバルデイリーチャートでは1,373,780回再生、189→149位を記録。再生回数および順位の双方で同曲最高を更新しています。 https://t.co/srvyk8fTKd
日本の9月19日付Spotifyデイリーチャートでは #米津玄師「IRIS OUT」が日本歴代最高のデイリー再生回数を更新し、史上初めて80万回再生を突破。
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2025年9月20日
それを踏まえ、ビルボードジャパンにおける2022年度以降を集計期間とする日本のSpotifyデイリー1位、50位および200位の再生回数推移グラフを掲載します。 pic.twitter.com/YLAVfR57zG
「IRIS OUT」についてはグローバルの動向にも注目すべきと考え、下記エントリーを昨日公開しています。
さて、米津玄師「IRIS OUT」は9月18日木曜までを集計期間とする日本のSpotify週間チャートにて2位初登場を果たしています。
日本のSpotifyによる9月12~18日の週間チャートで、#米津玄師「IRIS OUT」は2位に初登場。1週間フル加算ではないとはいえ、それでもこの位置での登場は凄いことです。
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2025年9月20日
他方、首位をキープした #JIN「Don't Say You Love Me」は、再生回数前週比114.1%と大きく上昇。この動きは注目すべきと考えます。
米津玄師「IRIS OUT」は1週間フル加算ではなかったことが週間チャート制覇に至らなかった要因といえますが、一方で首位をキープするJIN「Don't Say You Love Me」の好調は特筆すべきでしょう。なお、日本のSpotifyは平日よりも土日祝日の再生回数が伸びる傾向にあり、集計期間中の9月15日月曜が祝日だったことも「Don't Say You Love Me」をはじめとする全体の再生回数上昇につながっています。
5月16日にリリースされたEP『Echo』のリード曲であるJIN「Don't Say You Love Me」は同日付の日本のSpotifyデイリーチャートにて初登場すると200位以内キープを続け、そして今月には同曲最高再生記録を更新しています。
日本における9月13日土曜付Spotifyデイリーチャート。
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2025年9月14日
50位以内の合計再生回数は前日比109.3%を記録。
首位は31日連続で #JIN「Don't Say You Love Me」。再生回数前日比110.6%、484,500回再生を記録しています。
「Don't Say You Love Me」は2日連続で、同曲最高再生回数を更新しています。
日本のSpotifyでは平日よりも土日祝日の再生回数が伸びる傾向にあることについて先程お伝えしましたが、それに加えて平日の中では金曜の再生回数が最も少なくなる傾向にあります。その環境下でJIN「Don't Say You Love Me」は、9月12日金曜から2日連続で日本における同曲最高記録を更新した形です。
冒頭でお伝えした米津玄師「IRIS OUT」の日本でのSpotifyデイリー最高記録もまた金曜に樹立されていますが、映画の公開日を踏まえれば納得できる方は多いでしょう。しかしながらJIN「Don't Say You Love Me」においてはその背景がみえてきにくいというのが私見です。いや、コアファンの方々では動機がみえているかもしれませんが、それが広く音楽ファンに行き届いているとは言い難いと捉えています。
Stationheadや最近ではSpotify自身でのリスニングパーティー開催、また他のサブスクサービスよりも広く順位が可視化されるのみならず他サービスにはみられない再生回数の公開も相まって、Spotifyは音楽チャートで上位進出を目指すファンダムの熱量が大きく反映される傾向です。その熱量自体は素晴らしいながら、弊ブログではライト層等にも広く波及する”真の社会的ヒット曲”を見極めるべく、以下の内容を発信しています。
<日本のSpotify動向から真の社会的ヒット曲を見極める方法>
① ビルボードジャパンでのストリーミング1億回再生突破時、Spotifyの割合は著しく高くないか
② Spotifyと他のサブスクサービスとで週間チャートの順位は大きく乖離していないか
③ Spotifyデイリーチャートにおいて他の曲よりも再生回数の増減が大きくないか
・日本のSpotify動向から真の社会的ヒット曲を見極める方法、そしてSpotifyの今後について考える(5月4日付)より
実際、②においては土曜のエントリーで貼付しているストリーミング表が参考になるものと考えます(下記表は最新週分)。JIN「Don't Say You Love Me」のみならず上記エントリーにて例示したJIMIN「Who」においては、Spotifyのみでの上位進出が長期間続いています。

ひとつのサブスクサービスばかりにヒットが集中している現象は再生キャンペーンを採用するLINE MUSICでもみられることですが、Spotifyではファンダムの頑張りに伴いキャンペーンに関係なく聴かれ続ける傾向にあります。そしてその聴かれ続ける曲は限られるということが、JIN「Don't Say You Love Me」がランクインしたタイミングにて急落した「Running Wild」の動向からもみえてきます。
#JIN「#RunningWild」は他のサブスクサービスより極端に順位が高い状態がSpotifyで続いていましたが、ニューアルバムリリース日に8→51位に急落すると、翌日には64位となり、5月18日付で200位未満に。最新5月19日付でも200位以内には入っていません。
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2025年5月20日
#JIN「#RunningWild」の動向からはファンダムによる以下の心理が想起可能です。
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2025年5月20日
・次のアルバムが出るまで推す
・再生回数が可視化されるゆえSpotifyで頑張れる
・その可視化ゆえ順位が下がればより頑張らなければと思う
・1億以上の再生回数を目指したい
・しかしアルバムが出たら再生先を移行する
上記は日本のSpotifyにおけるデイリー200位再生回数の記録更新と、一方で注視すべきことについて(5月21日付)でも紹介していますが、一方で米津玄師さんは「IRIS OUT」の好調に伴い他の曲もフックアップされています(下記ポスト参照)。”日本のSpotify動向から真の社会的ヒット曲を見極める方法”エントリーにて未記載でしたが、同じ歌手の過去曲にも勢いが波及する作品が真の社会的ヒット曲と呼べるかもしれません。
日本における9月19日付Spotifyデイリーチャート、51~100位で再生回数前日比1割以上上昇曲。#マカロニえんぴつ「恋人ごっこ」 再生回数前日比114.7% 59→51位#米津玄師「KICK BACK」 同119.6% 104→79位
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2025年9月20日
米津玄師「Lemon」 同115.8% 114→83位
米津玄師「感電」 同113.2% 105→86位
(なお上記はこちらを起点とするポスト(スレッド)のひとつとして掲載。自分はXにて日々のSpotify動向を紹介しており、先述した”日本のSpotify動向から真の社会的ヒット曲を見極める方法”の③についてはこのような日々の発信から見極めが可能と捉えています。)
米津玄師「IRIS OUT」においては勢いが持続しない可能性がゼロではなく、その動向を注視する必要があります。それでも他のサブスクサービスで首位に立っていること、また過去曲がフックアップされていることから、この曲の社会的ヒット化は実感可能といえるでしょう。次週はビルボードジャパンソングチャートでの首位発進が予想されますが、その結果に多くの方が納得するのではないでしょうか。
他方、今回のようなエントリーを踏まえ、例示された方のファンダムから批判されるかもしれません。しかし複合指標から成る音楽チャートにデータを提供する、その一要素だけで人気だと断言することは難しいというのが私見です(米津玄師「IRIS OUT」については今週木曜に再度分析します)。ならばSpotifyでの好調を他のサブスクサービス等にどう波及させ、ライト層を取り込むかを考えることが重要でしょう。