こんにちは、現役美容師のまるです☺️
あなたのお風呂場には、ヘアマスクって置いてますか?

トリートメントだけの方もいるでしょうし、並行して、集中ケア用のヘアマスクを常備しているかもしれませんね。
「トリートメントとマスクって、結局何が違うの?」
「マスクの方が値段が高いけど、その分、毎日使った方が効果的なんじゃないの?」
実はこのシンプルな疑問の裏には、髪を美しく保つための大切なプロの原則が隠されています。
もしあなたが、今使っているケア製品の効果に少しでも疑問を感じているなら、この記事を最後まで読んでみてください☺️
トリートメントとヘアマスクの違いを知ることで、あなたのヘアケアルーティンは劇的に変わるはずです。
1. 目的が違う!トリートメントは「食事」、ヘアマスクは「ごちそう」
この二つの製品の役割を最も分かりやすく理解するために、髪の「栄養摂取」に例えてみました☺️
✨ トリートメント(デイリーケア):日々のバランスの良い食事
トリートメントやコンディショナーは、例えるなら「毎日のバランスの良い食事」です。
シャンプーで髪の汚れを落とした後、失われた水分や脂質といった日々の栄養を補給し、髪の表面を優しくコーティングして、日常の摩擦や乾燥から守るのが主な目的です。
毎日使うことを前提としているため、成分の濃度は適度で、髪に過剰に蓄積しないように栄養バランスが計算されています☺️これは、健康な髪の土台を作るために欠かせない、基本的なルーティンです。
✨ ヘアマスク(集中ケア):心が満たされる豪華なごちそう
一方で、ヘアマスクやヘアパックと呼ばれるものは、心のダメージホールを埋めてくれる、「豪華なステーキや豚カツ、すき焼き」等のような、見るからに豊かなごちそうだと思ってください☺️
成分の濃度が格段に高く、特に髪の主成分であるケラチンや、濃厚な油分がリッチに配合されています。
この強力な栄養を、短時間で集中的に髪のダメージホールに押し込み、深く疲れた髪を根本から満たすのが狙いです。
しかし、毎日ステーキや揚げ物を食べ続けたら、どうなるでしょうか?
胸焼けを起こしたり、体重が増えて身体が重くなりますよね🥲
これと同じ現象が髪で起こるのが、前回解説したビルドアップです。
濃すぎる成分が毎日蓄積し、髪が硬く、重くなる「栄養過多の胸焼け状態」になってしまうんです。
だからこそ、ヘアマスクは必要なタイミングでの使用が推奨されます☺️
2. 決定的な違い!放置しても「濃度」の差は埋まらない
以前は、通常のトリートメントでも「5分置いてください」と言われていましたよね☺️
しかし、この常識は変わり、現代のトリートメントは放置時間が持つ意味が違ってきています。
✨トリートメントを長時間放置してもマスクにならない理由
トリートメントを「しっかり目に付けて、揉み込んで、乳化させて、10分放置する」というように、量を増やし、時間をかけて、手間をかけても、残念ながらヘアマスクと同じ効果は出ません🥲
これは、製品の「成分濃度」と「成分の質」が、設計段階で全く違うからです。
例えるなら、「日々のバランスご飯を量を増やし、時間をかけて食べたからといって、特上のステーキを食べたことにはならない」のと同じです。
🌟マスク
髪の主成分を補うための高分子ケラチンや高濃度のセラミドなど、非常に高価で強力な補修成分を大量に配合しています☺️
🌟トリートメント
日々の手触りや水分バランスを整えるための、中濃度の補修成分と保護成分をバランス良く配合しています☺️
トリートメントを長時間放置しても、カチオンなどのコーティング成分が過剰に吸着し、かえってビルドアップのリスクを高めてしまいます🥲
これが、私が普段ヘアマスクをあまり使わず、日常のトリートメントとリセットシャンプーのバランスを重視している一番の理由です。
✨ヘアマスクの浸透スピードは?
通常のトリートメント同様、ヘアマスクの成分も技術の進化で浸透スピード自体は上がっています。
しかし、マスクの場合は「スピード」よりも、「成分を深く押し込む時間」が重要です。
濃厚な高分子成分が髪のダメージホールに深く結合するには、やはり5~10分程度の適度な時間が必要だと考えてください☺️
3. マスクの効果を最大化する「プロの準備工程」
ヘアマスクを使うからには、その効果を最大限に引き出したいですよね。ここでは、プロが実践する「乳化」と「二度洗い」のテクニックを紹介します。
✨浸透力を上げる「乳化」のひと手間
ヘアマスクのような濃厚な製品は、そのまま髪に塗っても、乾いた部分に弾かれたり、ムラになったりしがちです。
🌟乳化のテクニック
マスクを手のひらに取ったら、少量のぬるま湯を加えて混ぜます。濃厚なクリームが、少し緩い、滑らかなテクスチャーに変わったら成功です。
🌟乳化の効果
これでマスクの成分が水と均一に馴染み、髪に塗布した時にムラなく、深く浸透するようになります。このひと手間を加えるだけで、高価なマスクの効果は格段に上がります☺️
乳化についてはこちらの記事もどうぞ☺️
🌟毎日でも使いたいなら「ツーシャン」で道を作る
「ヘアマスクの強力な効果を毎日でも取り入れたい!」という思いがあるなら、前回もお話した「ツーシャン(二度洗い)の技術」が突破口になります。
髪の表面にビルドアップの鎧を剥がし、クリーンな状態にしてからマスクを塗ることで、濃厚な成分も効率よく浸透します。
ただし、毎日ツーシャンをするなら、シャンプーは脱脂力の弱いアミノ酸系メインのものを選び、髪に必要な油分まで奪いすぎないように細心の注意を払ってくださいね☺️
🌟ビルドアップ関連リンク🌟
4. マスクを使うべき「タイミング」と「頻度」のプロ原則
「マスクは週に1回」という言葉が独り歩きしていますが、それはあくまで目安です。
本当は、「髪が SOS を発しているか」が重要です☺️
✨マスクを使うべきサイン
🌟トリートメントを一時的にマスクに切り替えるべきタイミングは、以下の通りです。
🌟カラーやパーマの直後: 薬剤で失われた栄養を一気に補う必要がある時。
🌟強い乾燥を感じた時。
🌟髪がパサパサで、いつものトリートメントでは太刀打ちできない時。
🌟手触りが急に硬くなった時: ビルドアップではなく、髪内部の栄養不足でゴワつきを感じる時。
✨頻度は「傷みに応じて」柔軟に
頻度は、髪の状態に合わせて柔軟にコントロールしてください。
🌟ハイダメージ毛
最初の2〜3週間は、集中的に週に2〜3回使用し、髪がしっとりしてきたら頻度を落とす。
🌟普通のダメージ毛: 週に1回で十分です。
健康毛: 月1回のリフレッシュ程度で十分です。
大切なのは、「週末だから」と決めつけるのではなく、ご自分の髪の声を聞き、ごちそうが必要な時にだけ出すというスタンスです☺️
5. まとめ:必要なのは「食事」と「ごちそう」の使い分け
トリートメントとヘアマスクの違いは、単なる名前や価格の違いではありません。
それは、髪へのアプローチの「強さ」と「頻度」の違いなんです☺️
トリートメント(食事): 毎日欠かさず使う日常の予防薬。
ヘアマスク(ごちそう): ダメージを逆転させるためのスペシャルな栄養剤。
「ごちそう」であるマスクを、日常の食事と同じように使うのは、髪にとってビルドアップという胸焼けを引き起こしやすくなってしまいます。
ご自分の髪の「腹八分目」を知り、今回紹介したプロのテクニックも取り入れて、最適なバランスでケアしてくださいね。
ではまた!☺️