
『相棒23』第3話「楽園」の感想です。
今回はすごく昔の相棒というテイストがあって良かったと思います。
監督は橋本一さん、脚本は光益義幸さんでした。
光益さんは『相棒21』から書かれてますけど、相棒への愛があるのが嬉しいです。
▽目次です▽
- スマホの電波が届かないという閉ざされた場所「ペンションらくえん」
- 怪しい人物はなんとなく目星は付くのだが…
- 犯人はサイコパスで後味スッキリ
- 最後に希望があったのもよかった
- 今回の相棒 さすが亀山さん!
スマホの電波が届かないという閉ざされた場所「ペンションらくえん」
最初に事件が起こるのは古瀬という男性の転落死でした。
その第一発見者が右京さん。
それがわかるのが亀山・美和子夫妻の温泉休暇中で、美和子さんがSNSの動画視聴で発覚。
そこから右京さんと亀山さんのすれ違いが生じ、スマホの電波の届かないところに向かった右京さんの後を追いかけるのが亀山さんでした。
今回の事件は大きく3つの事柄が重なっていました。
- 古瀬という男性のマンションの転落死
- バジリスクという謎のハッカーが半グレの鮫島から50億の仮想通過を奪う
- 鮫島は誰か
この3つを集めた場所が「ペンションらくえん」だったわけです。
右京さんは推理でもってここにたどり着いたところから始まります。
ペンションらくえんでも小さな事件が次々と起きていきます。
この閉鎖的な場所での起こることがすべて繋がっていくというのがワクワクしました。
1時間で納めるのは大変だったでしょうけど、大きな矛盾は無理やり感もなかったです。
怪しい人物はなんとなく目星は付くのだが…
ペンションらくえん側に犯人が潜んでいるのはわかりました。
それがバジリスクでしょう。
鮫島については半グレとのことだったので、後半で捜一トリオと暇課長らへんで逮捕するのかなくらいに思ってました。
ところが事件はすべてペンションで解決!
右京さんが見事に解決します。
ラストはペンションで人が集め、右京さんが謎解きをしているところはまるで推理小説のようでした。
そのあたりの演出もミステリー作家の岸みどりに対抗させたのではないでしょうか。
本物の名探偵・杉下右京の名推理です。
すごくよかったですし、このあたりが昔の相棒っぽくて楽しめました。
まず一番重要なバジリスクは樫村でした。
怪しさ満点ではあるので犯人候補の筆頭ではありましたが、古瀬がバジリスクではなく樫村がバジリスクだったとわかったのは少し驚きました。
少しで済んだのは元々怪しいと思っていただけですが。
何よりも六本木署から刑事さんが来ていたこと、鮫島の子分が潜り込んでいたことも怪しいと感じる伏線回収としてはよく出来ていたと思います。
気持ちよく点が線で結ばれていきます。
犯人はサイコパスで後味スッキリ
古瀬の転落死は気のいい陽気なおばちゃん風なミステリー作家の岸みどりが殺意を持って切り掛かり、転落死へと繋がりました。
わがままなところがありつつも面白いオバハン風でしたので、犯人がみどりとわかるとちょっと残念と思った途端、みどりのサイコパスぶりが表面に現れます。
まさに本性現るです。
クズでゲスとはこのこと。
編集者も自分に服従させるために恩を売り、自分のことしか考えていないというどうしようもない人物でした。
しかも息子である鮫島を一度捨てた過去があるという。
自分勝手な血は鮫島にも流れていたようですから、まさに親子という感じを彷彿させました。
綾乃さんに付きまとっていた鮫島は富士の樹海で遺体となって発見。
資産をバジリスクに奪われて絶望して死んだという右京さんの推理でした。
変に暴れるのではなく死を選んでいたというのはあっけなかったですが、悪党の最後なので別にいいでしょう。
半グレなんてヤクザ同様なお金の稼ぎ方でしょうし、実際鮫島もそうやって50億の資産を蓄えたわけです。
自分が犯人と見破られたみどりはクッキーを一つ食べますが、その姿がモンスターそのものでした。
咀嚼の効果音のいやらしいこと!
おそろしや…。
ふせえりさんの演技が素晴らしかったです!
最後に希望があったのもよかった
今回の事件で胸にぐっときたのが、古瀬が頑なに自分がバジリスクと言い張っていた場面です。
殺されることも覚悟したでしょうけど、親友の樫村の名前は死ぬまで出しませんでした。
樫村を守ったのです。
樫村も綾乃さんを守っていました。
これは右京さんも指摘してましたね。
3人の絆が1つ欠けてしまいましたが、樫村が罪を償うのを待っているという綾乃さん。
きっと未来では2人でペンションらくえんを経営していくのでしょう。
そういう希望があったよかったです。
今回の相棒 さすが亀山さん!
右京さんの推理がメインとはなりますけど、事件の足跡を追うのが亀山さんでした。
我々視聴者は右京さんの謎の動きを亀山さんが自力でたどり着い行くというのも相棒感が強くてとてもよかったです。
ラストで加藤が斧を振り回した際に、右京さんが「熊ではなく亀が来ますよ」にはニンマリ。
そしてそのとおりに亀山さんの登場!
見事に加藤を捕まえてくれます。
こてまりでの会話で「離れてみればありがたみがわかるもの」と右京さんが言うと、それを自分のことだと言う亀山さん。
このやり取りがほっこりしました。
最後まで2人が相棒であることの大事さを感じ取らせてくれる回だったと思います。
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