2026年最初の温泉は、石川県山代温泉を選びました。全体としては2泊3日で、1日目は金沢に泊まり、2泊目に山代温泉を選びました。2026年の初温泉なのと、のんびり雪見温泉を楽しみたいと思い、ちょっと奮発して温泉付きのお部屋に泊まろうと探してこちらの宿に宿泊しました。
なぜこの宿を選んだかは、本文の最後の方に記載しました。
雪見温泉を楽しみたかったのですが、私達が泊まった時は時季外れの暖かさで、雪は全くない温泉旅で雪見温泉はできませんでした。それでもお部屋に温泉があると好きな時に好きなだけ湯あみを楽しめ、今年の初温泉としては良い旅となりました。
この記事では、たちばな四季亭の露天風呂付き客室や食事の様子、宿の周辺情報をレポートします。さらに、山代温泉の宿を選ぶ際に作った、客室数や温泉付きかどうか、料金を一覧にまとめた比較表も掲載しています。これから山代温泉で宿を探している方の参考になれば嬉しいです。

たちばな四季亭の概要
- 部屋数20室 温泉の露天風呂付のお部屋もある
- チェックインは15時。チェックアウトが12時
- 新幹線が停車する加賀温泉駅から無料送迎あり
- 古総湯のすぐ近く。宿泊客は古総湯無料
- 平日に2人で露天風呂付のお部屋に泊まり、2食付きで1人約49,000円
公式サイト
チェックイン
公共交通機関で向かう場合、最寄り駅の加賀温泉駅から無料送迎があります。この送迎を利用しました。送迎車が宿のエントランスに到着すると、係の皆さんがお出迎え。玄関の中にいらっしゃるスタッフは正座して出迎えて下さる方もいて、ちょっと恐縮してしまいます。

フロントで名前を言うと、部屋の鍵を渡してくれ、係の方が大浴場の場所などを案内しながら、部屋まで連れて行ってくれます。宿帳の記入はお部屋で行います。
女性には色浴衣のサービスがあり、売店横で好きな柄の浴衣と帯を持ってお部屋に向かいました。

ただ昔ながらの浴衣で、おはしょりで丈を調整しながら着る浴衣で、普段着慣れていない私にはくつろげず、せっかくかわいい柄だったのに残念。

露天風呂付のお部屋
山代温泉をお部屋の露天風呂で楽しめるということで、露天風呂付のお部屋を選択しました。
2間続きのお部屋でこちらは寝室。奥の襖の向こうがお部屋の入り口です。畳部分に座椅子もなくて、どこに座るの?と思うかもしれませんが・・・

広い寝室とは別に、リビングスペースが別にあります。宿帳の記載はお部屋でしました。お部屋の大きな窓からの緑に癒されます。

リビングと言うよりはダイニングと呼ぶ方が良さそうな広いテーブルと椅子のセットです。Wifiも快適に使えたので、PC持ち込んでお仕事もできそうな高さのテーブルでした。テレビは寝室にもリビングスペースにも設置されているので、2人で別々の番組を見ることもできます。とはいえ、リビングと寝室の仕切りは障子なので音はもれます。

宿帳の記入をしていると、お抹茶とお菓子を係の方が運んで来てくれました。この時に夕食の時間と、なんとなんと、夕食のメイン料理を選びます。

お部屋にはコーヒーマシンや電気ケトル、氷水の用意がありました。


日本茶の用意は緑茶のみなのが少々残念。チェックアウトが12時と滞在時間が長いので、ほうじ茶とかハーブティーの用意もあると嬉しいです。というか、ティーバッグを持参すれば良かったと思いました。夕食前に使用した急須は、夕食中に新しいものに交換してくれてありました。

冷蔵庫もあり庫内にはいろいろなドリンクが冷えていましたが、有料と言うことで冷蔵庫の利用はしませんでした。写真を撮り忘れました。
洗面台は2ボウル式。広々していて使いやすかったです。洗面台の奥には洗い場付きのユニットバスがありますが、こちらは使用しませんでした。

女性用、男性用ともに基礎化粧品の用意もあります。


お部屋の露天風呂
お部屋の露天風呂はベランダのような場所にあります。脱衣所は暖房が効いて暖かく、立派なマッサージ機も設置されていました。マッサージ機がここにあるのがベストなのかな。

マッサージ機に座って見える景色はこんな感じで、温泉が注がれる湯船が見えます。なんとなく居室が広いので、テレビが見える所に設置されていても良いような感じはしますが、そういう雑音から切り離されたこちらにあえて設置したのかもしれません。

こちらにもシャワーとカランがありますが、冬は寒くてここで体を洗うのは無理。シャンプーと体を洗うのは大浴場を利用しました。もちろん洗面所の奥にあったバスルームでシャンプーしても良いと思います。
湯船は2人で入れるくらいの大きさでした。湯口からは勢いよく温泉が注がれていますが、宿のよくある質問の中に、お部屋の露天風呂は加水・循環ろ過と明記されていました。

加水・循環ろ過とは言え、山代温泉をお部屋で好きな時に楽しめるのは、温泉好きにはたまらない贅沢です。あー、気持ちいい。

大浴場
大浴場は1階にあるのですが、エレベータ下りてから3段ほど階段を下りた先にあります。足が悪くなってくると、こんなちょっとした階段が気になるかもしれません。
チェックインしてすぐに、シャンプーしに行った時に入っただけでした。夜中でも入れ、チェックアウトする日も11時まで使用できます。男女の暖簾の入れ替えはありません。
女湯のパウダーコーナーは、隣とは仕切りがありました。なかなかよく考えられています。

脱衣籠はロッカー形式で、鍵がかかります。バスタオルは脱衣所に用意がありました。体を洗うタオルの用意もあるのですが、係の方の説明では、体を洗う用のタオルは時々切れてしまうことがあるので、お部屋のタオルをお持ちください、とのことでした。

浴室内はこんな感じで、洗い場も隣と仕切りがありました。

内湯からそのまま出られる露天風呂があり、浴槽は2つありました。宿の案内によると、露天風呂は源泉かけ流しとのこと。ただ女湯の露天風呂の1つはものすごくぬるくて、体温くらいの温度で、冬の時期にはちょっと入る気になりませんでした。あれが本当に狙った温度だったのかは確認しなかったのでわかりません。

女湯の洗い場には、シャンプー、コンディショナー、ボディソープに加えて、クレンジングが2種類とフェイス用のソープも用意があり、大変ありがたかったです。脱衣所の洗面台でクレンジング・洗顔するより、お湯がじゃぶじゃぶ使える浴室の洗い場で私は顔を洗いたいのです。
泉質
脱衣所の掲示によると、山代温泉新1号泉を使用していて、泉質はナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)とのこと。湯上りはお肌がいつまでもスベスベした感じがしました。

温泉の使用状況は、公式サイトのよくある質問にありましたが、消毒の有無まではわかりませんでした。
湯上りにシャーベット
チェックインした日の18時までは、ラウンジでシャーベットのサービスがあります。柚子味でさっぱりしたシャーベットで、美味しくいただきました。

お食事
夕食・朝食ともに食事処でいただきました。プランによっては部屋食のプランもあります。私は部屋に食事のにおいが残らないよう、食事処での食事の方が好きです。
食事処はお部屋ごとの個室で、他のお客様の視線は全く気になりません。床暖房が入っているので、足元も寒くなく快適でした。ただ天井近くに開口部があり、他のお部屋で大きな声で話しているのは聞こえてきます。
夕食
テーブルには前菜や固形燃料を使った鍋などがあらかじめ用意されています。

おしぼりの隣にある巻物はお品書きです。

こちらが夕食の献立です。下段の一番右の「正陽」のところが、チェックインの時に選んだお料理です。

まずは食前酒で乾杯して、前菜からいただきます。

食事の時の飲み物は、お部屋でチェックイン手続きしている時に注文しますが、ノンアルコールドリンクが、ウーロン茶、コーラ、サイダー、オレンジジュース、トマトジュースというメチャ寂しいラインナップ。普段ならそれでもサイダーを・・・と頼むようにしていますが、今回は注文せず、お茶で過ごしました。

一人用の鍋の中には鮟鱇の切り身が味噌仕立てになっていて、体が温まります。出汁も良く出ていました。

お造りは2人前が一皿に盛られてきたのでかなり豪華。こういう見せ方は良いですね。

蒸し物はすっぽん。茶碗蒸しの中にすっぽんの身が入っていました。

続いてチェックインの時に選んだお料理です。2人で異なるお料理を選択しました。
こちらはウニを乗せた鰆のみそ焼き。ウニがかなり濃厚でした。

もう一方は甘鯛を蒸し焼きにした一皿です。

続いてお鍋です。こちらは牛肉。氷の粒がまぶしてあり、みぞれ鍋のような感じ。

締めは釜炊きのご飯とみそ汁にお漬物。


最後にデザートが出て夕食はおしまいです。おなかいっぱいになりました。

朝食
朝食の時間は夕食時に決めます。食事の時間に合わせてご飯を炊くそうです。こちらの宿のチェックアウトは12時とゆっくりなので、朝9時からの朝食にしました。
テーブルセッティングはこんな感じで、下に敷いてあるランチョンマットに朝食のお品書きがイラストで表示されているのがすごく良かったです。右手前は朝の目覚めのオレンジジュース。

釜炊きご飯が美味しくいただける飯の友がたくさん。サラダやお刺身もあります。

みそ汁以外に、1人ずつの小鍋で提供される生姜とネギのつみれ汁もあり、体が温まります。

干物は、この辺りでは温泉鰈と呼ばれる魚の一夜干しを本当の炭火で焼いていただきました。

宿の周辺
こちらの宿は山代温泉のシンボルでもある古総湯のすぐ近くにあります。共同浴場である総湯を中心に温泉街が栄えていたので、主な観光スポットも宿の近くにあります。ちょっと散策するのも楽しいし、古総湯は浴室の雰囲気も良いので、湯に浸かってみるのも良いですよ。
古総湯
今の建物は、明治時代には総湯と呼ばれていた共同浴場を再建したものです。

男女別に分かれていて、浴室内に脱衣所もある昔ながらのスタイルです。カランもシャワーもなく、シャンプーや石鹸の使用は禁止されているので、かけ湯を十分して、ゆっくりと湯船につかるだけですが、ステンドグラスの窓や壁のタイルの感じがレトロで雰囲気があります。浴室内の撮影は不可なので、こちらの情報をご覧ください。
たちばな四季亭に宿泊している場合は、フロントで湯籠を借りると、籠に湯札がついていて、この札を見せれば、古総湯は無料で利用できます。


足湯
古総湯とは道路を挟んで反対側には足湯もあります。温度はややぬるめ。

湯口の上にはヤタガラス。山代温泉は一羽の鳥が水たまりで羽のキズを癒しているところから発見されたのだとか。

薬王院温泉寺
温泉街の定番と言えば温泉寺とか温泉神社。山代温泉にも温泉寺があります。

服部神社
温泉寺の隣にある神社です。

べんがら格子の町並み
昔の温泉街にあったような街並みがちょこっと再現されています。こちらにある「はづちを楽堂」では加賀パフェが名物のようでしたが、夕飯の時間が気になって今回はいただきませんでした。

アクセス
最寄り駅は加賀温泉駅です。北陸新幹線が敦賀まで延伸したので、東京からのアクセスが良くなりました。


加賀温泉駅からは宿の送迎バスがあります。事前予約が必要です。当日の予約でも大丈夫でした。駅からは送迎バスで20分くらいでした。
加賀温泉郷には今回訪問した山代温泉以外に、山中温泉、片山津温泉があり、各旅館が加賀温泉駅まで送迎バスを出しているので、バスのロータリーにはたくさんの宿のバスが待機していました。

私がこの宿を選んだ理由
今回は雪の金沢を楽しもうと2泊3日で計画し、2泊目の宿を山代温泉に泊まりました。今回は温泉三昧したかったので、以下の視点で探してたちばな四季亭を選びました。
- 部屋数の少ない宿で
- お部屋に温泉がついている宿(露天風呂はMUST条件ではない)
- 初めての山代温泉なので、古総湯の近く
- 食事がビュッフェではない
山代温泉の宿をわかる範囲で調べたのがこちらです(2026年1月時点)。楽天トラベルの施設情報から拾っているものが多いです。総湯の近くで部屋数が少ないとなると、かなり限られます。「あらや滔々庵」とか「べにや無何有」は条件に合いますが、予算が合いませんでした。ということで、たちばな四季亭を選んだわけです。
以下の表は露天風呂付のお部屋のお値段で、×はお部屋の露天風呂は温泉ではないという表示がHPで確認できた宿です。
| 宿名 | 部屋数 | 総湯までの距離感 | 料金 |
|---|---|---|---|
| あらや滔々庵 | 17 | 総湯目の前 | 67,100 |
| 富士屋旅館 | 18 | 総湯から遠い | 25,000 |
| 宝生亭 | 23 | 総湯から遠い | 46,150 |
| 多々見 | 15 | 総湯から遠い | 23,000 |
| たちばな四季亭 | 20 | 総湯近く | 49,000 |
| 葉渡莉 | 67 | 総湯まで300mくらい | × |
| 界 加賀 | 48 | 総湯目の前 | 43,000 |
| ききょう | 19 | 総湯から遠い | 44,000 |
| べにや無何有 | 16 | 総湯近く | 65,000 |
| 萬松閣 | 49 | 総湯まで300mくらい | 34,000 |
| 加賀百万石 | 224 | 総湯から遠い | × |
| 森の栖リゾート&スパ | 57 | 総湯まで300mくらい | × |
| 雄山閣 | 120 | 総湯まで300mくらい | 調査せず |
| ゆのくに天祥 | 146 | 総湯から遠い | |
| 白山菖蒲亭 | 49 | 総湯から遠い | |
| 山王閣 | 46 | 総湯まで300mくらい | 24,000 |
| 瑠璃光 | 116 | 総湯から遠い | 32,000 |
| 大江戸温泉物語 Premium 山下家 | 108 | 総湯目の前 | 調査せず |
| 大江戸温泉物語 山代彩朝楽 | 69 | 総湯から遠い | 調査せず |
まとめ
たちばな四季亭に宿泊してみて感じた魅力は、まず何と言ってもお部屋で何度でも好きな時に温泉を楽しめる贅沢さです。しかもチェックアウトが12時なので、チェックアウトする日も朝食前、朝食の後も山代温泉の名湯を独占できるのは、温泉好きにはたまらないポイントです。この宿に泊まるのなら、チェックアウトを12時でも大丈夫な行程にすると良いと思います。
また、宿は古総湯のすぐ近くにあるため、温泉街の散策にも便利でした。温泉街は思っていたほど発達はしていなかったですが、レトロな古総湯で湯あみをしたり、温泉寺を歩いてリフレッシュするには良い立地です。
一方で残念に感じたのは、ノンアルコールドリンクのメニューが少なかったことです。加賀サイダーとか能登サイダーというご当地サイダーっぽいものとか、ノンアルコールのスパークリングワインみたいなものがあると、アルコールを飲まない人も、乾杯だけでも頼もうかとなると思います。