あなたへ
さっ!寒い!寒過ぎる!
ここ数日の間で、私は何度、こんな小さな声を漏らしたでしょうか。
外から帰れば、ただいまと共に、今日も寒かったよって、
あなたへこんな報告をするのもまた、ここ最近の定番の挨拶となりました。
もしも冬眠することが出来るとしたのなら、
春まで随分と眠ることが出来るだろうな、などと、相変わらずに私は、
こんなことばかりを考えてもしまいますが、
もしも冬眠などしてしまえば、人生の中での数ヶ月を、
何もせずに過ごすことになるではないかと、
自分に喝を入れたのは、昨日のことでした。
人間とは、日々、成長出来る生き物です。
数ヶ月間という時間は、とても貴重な時間なのです。
とは言え、相変わらずに、寒さが苦手な私には、
何か新たな対策が必要なのではないかと、こんなことを本気で考えてしまったのは、
この人生が続く限り、何度でもやって来る冬の季節を、
毎年、こんな気持ちで向き合うことに、
ほんの少しだけ、嫌気が差してもいたからでした。
いつの頃からか、冬の季節になれば、その時々で、
私なりの楽しみ方を見つけて来ましたが、それらは、どれも、
冬の訪れを喜べるものとは呼べなくて。
そうして私は、ふと思いついたのです。
それなら、冬の季節を好きな季節にすれば良いのではないかと。
よく考えてみれば、この国にある四季を全部、
好きな季節として楽しんだ方が、お得ではありませんか。
今日のこちらでは、天気も悪く、冷たい風が吹きました。
一歩、外へと出てみれば、思わず身を竦めてしまいましたが、
冷たい風に吹かれながらも、私は、小さく呟いてみたのです。
嗚呼、良いですね
最高です
冬って良いよね、と。
言葉とは、本当に不思議なものです。
こんなふうに、冬の季節の訪れを歓迎してみれば、
いつの間にか、背筋が伸びていて、
頬に当たる冷たい風さえもが、なんだか、心地の良いものにも感じてしまったのです。
これが、言葉が持つ力なのだと、今日の私は改めて、
その力の大きさを実感したと共に、ふと、思いました。
大好きな夏を迎えると、いつの頃からか、暑くて良いね!最高だね!と、
小さく呟きながら、夏の季節を満喫するようになった私ですが、
無意識に呟いていたその言葉にもまた、力があって、
更に夏が大好きになる魔法が掛かっていたのかも知れないなって。
今日の私は、更なる大発見をしたのかも知れません。
この冬の私は、夏を愛するように、冬の季節を愛しながら歩んで行こうと、
今日の私は、こんな新たな目標を立てることが出来ました。
この国にある四季を全部、大好きになれたのなら、
私はきっと、これまでの私が知らなかった素敵なものたちを、
更に集め行くことが出来るのでしょう。
此処からの私は、どんな視点から、
冬という季節を見つめることが出来るのでしょうか。
なんだかとても楽しみです。
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