あなたへ
昨夜、眠る前に、私の中へとふと蘇ったのは、
いつかのあなたのお母さんの姿でした。
そう。あれは、あの子が1歳を過ぎた頃のことだったでしょうか。
あなたのお父さんとお母さん、それから、私たち3人。
こんな5人で、あの日、出掛けたのは、遊園地でした。
今日は、晴れて良かったねって、
あなたのお母さんは、とても嬉しそうで。
あの子の歩幅に合わせてゆっくりと歩きながら、
やがて、入場券の券売機の前に到着すると、
あなたのお母さんは、とても嬉しそうに券売機へと駆け寄って、
券売機の下側にある券取出口を覗き込みながら、
すみませーん!大人4人です!って、とても大きな声で、声を掛けたのでした。
違うよ
お母さん
これは自動券売機だからって、こんなあなたの声に、
お母さんは、なんだか恥ずかしそうにしていましたっけ。
あの時の私は、あなたと一緒に笑いながらも、
なんて可愛いお母さんなのだろうって、思っていました。
昨夜の私の中へと突然に、あの日の記憶が蘇ったのは、
昨日の私が、笑ってしまう失敗をしてしまったからだったのでしょうか。
ちょっとだけ恥ずかしい失敗って、
こうして何年が経っても、
誰かを笑わせることが出来るものなのかも知れませんね。
昨夜の私は、蘇った記憶を辿りながら、思わず笑いながらも、
私も、あなたのお母さんみたいに、可愛い失敗が出来れば良いかな
なんて、思ってしまいました。
ねぇ、あなたは、あの日、
私たちと一緒に笑ったことを覚えているでしょうか。
あなたの笑い声は、もう、此処には聞こえないけれど、
時々してしまう私の失敗エピソードを手紙に綴った日は、
あなたも何処かで笑ってくれていたら良いな。
1ページ目はこちらより↓↓