「ピンポーン!」
あっ、宅配便だ!でも今、料理の途中で手が油まみれ…。洗って拭いて玄関に向かったら、もうトラックは走り去った後。ポストには不在票がひらり。
こんな経験、誰もが一度はありますよね?😫💦
そんな私たちの悩みを解決してくれるかもしれないのが、今話題の「置き配」です。でも実は、この「置き配」をめぐって、日本の宅配サービスが大きく変わろうとしているんです。
「便利になるのはいいけど、本当に大丈夫?」「盗難とか心配…」「そもそも置き配って何?」
そんな疑問を、Webライターの大吾とアシスタントの優香が、最新の情報とネットの声を交えながら徹底解説します!
なぜ今、「置き配」が標準化されるの?
優香「大吾さん、最近ニュースで『置き配が標準に』ってよく聞くんですけど、そもそも置き配って何ですか?私、実はよくわかってなくて…」
大吾「置き配っていうのは、配達員さんが荷物を直接手渡しせずに、玄関前や宅配ボックスなど、指定した場所に置いて配達を完了するサービスのことだよ。英語では"Drop-off delivery"とか"Contactless delivery"って呼ばれているんだ。」
優香「へー!でも、なんで今さら話題になってるんですか?」
大吾「実は2025年6月26日に、国土交通省が『ラストマイル配送の効率化等に向けた検討会』っていう会議を開いたんだ。そこで宅配便の『置き配』を標準サービスにする検討が始まったんだよ。」
優香「標準サービスにするって、どういうことですか?今までとどう違うの?」
大吾「今までは『対面での手渡し』が基本で、置き配は『オプション』だったんだ。でも、これからは『置き配』も標準的な配達方法として位置づけようっていう話なんだよ。背景には大きく2つの問題があってね。」
優香「2つの問題?」
大吾「一つは『再配達の多さ』。国交省のデータによると、2025年4月時点で再配達率は8.4%なんだ。これって年間で約5億個が再配達になっているってことなんだよ。」
優香「5億個!?そんなに多いんですか!」
大吾「そう。しかも国は再配達率を6%以下に下げたいって目標を掲げているけど、なかなか達成できていないんだ。もう一つの問題は『物流業界の人手不足』。2024年問題って聞いたことある?」
優香「あ、トラックドライバーさんの労働時間が制限されるっていうやつですよね?」
大吾「その通り!2024年4月から、トラックドライバーの時間外労働が年間960時間に制限されたんだ。これによって、ただでさえ人手不足なのに、さらに配送能力が落ちる可能性があるんだよ。実際、配送会社の代表によると、置き配ができるだけで業務効率は3〜4割もアップするらしいんだ。」
優香「3〜4割も!それはすごい効果ですね。1件あたりでいうとどれくらい時間が短縮されるんですか?」
大吾「1件あたり1〜2分の短縮なんだけど、1日に100件以上配達することを考えると、トータルで2〜3時間も短縮できる計算になるんだ。」
海外では置き配が当たり前?日本との違いは
優香「でも大吾さん、海外ではどうなってるんですか?」
大吾「いい質問だね!実は、アメリカでは置き配(doorstep delivery:玄関先配達)が標準なんだ。物流専門家の角井亮一さんによると、アメリカで対面受け取り(サイン引き渡し)を希望すると、10ドル以上、日本円で1,500円以上の追加料金がかかるんだって。」
優香「えええ!1,500円も!?それは高いですね…」
大吾「そうなんだ。日本でも将来的には、対面受け取りに100円程度の追加料金がかかる可能性があるって専門家は予測しているよ。でも、日本とアメリカでは住環境が全然違うから、単純に比較はできないんだけどね。」
優香「住環境の違いって、例えばどんなことですか?」
大吾「アメリカは一軒家が多くて、玄関前のポーチも広い。でも日本は集合住宅が多いし、オートロックマンションだと玄関前まで入れないこともある。それに、日本は治安がいいって言われているけど、実は置き配への不安は結構強いんだ。」
置き配賛成派の声:利便性と効率化への期待
大吾「じゃあ、まずは置き配に賛成している人たちの意見から見ていこうか。株式会社ナスタの調査によると、置き配の利用率は2019年の26.8%から、2023年11月には約2.5倍の67.3%まで拡大しているんだ。」
優香「わあ、7割近い人が使ってるんですね!どんなメリットを感じているんでしょう?」
大吾「一番大きいのは、やっぱり『時間に縛られない』ってことだね。60代の人からは『再配達が減れば宅配業者も助かる、大賛成』っていう声があったよ。あと、子育て世代からの支持が特に強いんだ。」
優香「子育て世代?どういうことですか?」
大吾「『配達のチャイムで乳幼児が目を覚ましてしまうのを防げる』『やっと寝かしつけたのに、ピンポンで起きちゃった…』っていう悩みを持つママさんパパさんが多いんだよ。他にも『オンライン会議中でも受け取れるのがありがたい』という在宅ワーカーの声も多いね。」
優香「確かに!私も在宅で仕事してるとき、会議中にピンポン鳴ると焦りますもん。『すみません、ちょっと宅配便が…』って言うの、なんか申し訳ないし。」
大吾「そうそう。あと面白いのが、『対面で受け取るのが恥ずかしい』っていう意見もあるんだ。『すっぴんで出たくない』『パジャマ姿を見られたくない』『お風呂上がりで髪がぐちゃぐちゃ』とかね。」
優香「あー、それすごくわかります!私も休日はずっとパジャマでいたいタイプなので(笑)」
置き配反対派の声:盗難への不安と実際のトラブル
大吾「でも、もちろん反対意見や不安の声も多いんだ。Yper株式会社のアンケート調査によると、置き配を希望しない理由の56.7%が『盗難が心配』だったんだよ。」
優香「半分以上の人が盗難を心配してるんですね…実際に被害はあるんですか?」
大吾「残念ながらあるんだ。40代の人からは『息子が盗難にあった。警察に届けたが出てこなかった』という声があったし、防犯アドバイザーの京師美佳さんによると、『不景気の影響もあり、高額な商品だけでなく、水や食料品といった生活必需品まで盗まれている』のが実情らしい。」
優香「えー!水や食料品まで!?それは困りますね…」
大吾「他にも『田舎では食品を外に置くのは動物被害が心配』(30代)とか、『オートロックなので留守だと玄関前まで来てもらうことができない』という声もあるね。『雨風に当たるため数日間不在のときがあるので、中身にダメージがありそうで不安』という意見もあった。」
優香「確かに、住んでる環境によって全然違いますもんね。都会のマンションと田舎の一軒家じゃ、条件が違いすぎる…」
衝撃!「投げ配」事件が明らかにした問題
大吾「そして2025年8月に、置き配の問題点を浮き彫りにする衝撃的な事件が起きたんだ。」
優香「事件!?何があったんですか?」
大吾「埼玉県川口市のマンションで、配達員が荷物を放り投げて、さらに蹴り飛ばす様子が防犯カメラに記録されていたんだ。『置き配』ならぬ『投げ配』って呼ばれて話題になったよ。」
優香「ええっ!?お客さんの荷物を投げて蹴るなんて、ありえない!」
大吾「7月24日には、別の配達員が重そうな荷物を地面に乱暴に投げ置いて、『ちくしょうお前!』って罵声を浴びせながら足蹴りする様子も記録されていたんだ。被害者は『お金をもらって仕事しているわけですから、人としてやって良いこと悪いことの判断はしてほしい』って憤っていたよ。」
優香「それは酷い…でも、対面だったら防げたかもしれないですよね?」
大吾「そうなんだ。この事件は、置き配における品質管理の難しさを示しているよね。対面なら配達員も緊張感を持つけど、誰も見ていないとなると…」
現役ドライバーが明かす「隠れ再配達」の実態
優香「でも、置き配で業務効率が上がるなら、ドライバーさんは賛成なんじゃないですか?」
大吾「ところが、現場のドライバーからは違う声も上がっているんだ。個人事業主として働く宅配ドライバーの南さん(仮名)が、『隠れ再配達』の存在を明かしたんだよ。」
優香「隠れ再配達?何それ?」
大吾「朝7時の住宅街で、前日の置き配指定の荷物を再び届けに来ているドライバーがいるんだ。雨が降りそうだったけど防水対応のビニールが不足していて、クレームを恐れて持ち戻ったんだって。」
優香「えっ、それって再配達依頼じゃないんですか?」
大吾「違うんだ。ドライバー自身が在宅時間を狙って届けに来たもので、不在票も書かず、記録にも残らない。成果報酬型のドライバーにとって、『今日は不在だったからまた明日』は命取りになるから、自主的に再配達してるんだよ。」
優香「それじゃあ、統計上は再配達率が下がってても、実際はドライバーさんの負担は減ってないってこと!?」
大吾「その通り。国土交通省の調査では再配達率は8.4%に減少したとされているけど、これはあくまで表層の数値。実際には、置き配の矛盾の穴埋めを現場のドライバーが背負っているという厳しい現実があるんだ。」
宅配3社の現在のスタンスは?
優香「じゃあ、実際に配送している大手の会社はどう考えてるんですか?」
大吾「日本郵便、佐川急便、ヤマト運輸の大手3社に聞いたところ、日本郵便と佐川急便は『現時点では標準化について検討していない』って答えたんだ。」
優香「あれ?国が進めようとしてるのに、現場は乗り気じゃないんですか?」
大吾「ヤマト運輸は少し違っていて、すでに『置き配』に対応したEC事業者向け配送商品『EAZY(イージー)』を2020年から導入してるんだ。2024年6月からは個人向けサービスにも置き配を正式に追加していて、全国5万カ所以上の自宅外受け取り拠点も展開しているよ。」
優香「へー、ヤマトさんは積極的なんですね。」
大吾「ただし、現在のヤマト運輸や佐川急便では、出荷人からの了承がない限り置き配は認めていないんだ。対面配達が原則になっているのは、置き配だと誤配しても気づかない、荷物が盗難されるなどのリスクが高くなるからなんだよ。」
今後の展望:置き配標準化で何が変わる?
優香「結局、置き配が標準化されたら、私たちの生活はどう変わるんでしょう?」
大吾「流通経済大学の矢野裕児教授によると、将来的にはこんな感じになる可能性があるよ。まず、置き配が一般的になって、特に指定しなければ置き配で届く。対面での受け取りを希望する場合は、100円程度の追加料金を払う。」
優香「うーん、お金を払うのはちょっと抵抗があるなぁ…」
大吾「でも、物流専門家の角井亮一さんは『今回の検討会で、いきなり標準約款で置き配が標準になることはない』って分析してるんだ。この検討会の主旨は『多種多様な受取方法の普及・浸透』であって、置き配もその選択肢の一つとして位置づけられるだろうって。」
優香「つまり、強制じゃなくて選択肢が増えるってことですね!」
大吾「その通り!置き配に不安があるなら、宅配ボックスや置き配バッグを活用したり、コンビニや営業所で受け取るという選択肢もある。大切なのは、自分のライフスタイルに合った受け取り方を選べるようになることなんだ。」
宅配ボックスの種類と選び方
優香「宅配ボックスって、どんな種類があるんですか?」
大吾「大きく分けて3つのタイプがあるよ。まず『据え置き型』。これは工事不要で、玄関前に置くだけ。価格も1万円前後からあって手軽なんだ。」
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優香「それなら賃貸でも使えそう!」
大吾「次に『工事設置型』。これはアンカーボルトで固定するタイプで、盗難防止効果が高い。価格は3万円〜10万円くらい。
最後に『簡易型』で、これは置き配バッグとも呼ばれる折りたたみ式のもの。okippa(オキッパ)なんかが有名で、3,000円〜5,000円で買えるよ。」
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優香「置き配バッグって、ドアノブにかけておくやつですよね?」
大吾「そう!配達員が荷物を入れると、鍵がついた状態で置き配完了。使わない時は折りたたんでおけるから、狭い玄関でも邪魔にならないんだ。」
まとめ
「置き配」の標準化は、物流業界の課題解決と私たちの生活の利便性向上を両立させる、大きな一歩となりそうです。しかし、その実現には解決すべき課題も多くあります。
期待される効果
- 再配達率の削減(現在8.4%→目標6%)とCO2排出量の削減
- ドライバーの負担軽減と業務効率化(3〜4割の効率アップ)
- 受け取り側の利便性向上(時間に縛られない、非対面での受け取り)
- 配送コストの削減による送料の安定化
解決すべき課題
- 盗難・破損リスクへの対策と補償制度の整備
- 配送品質の管理と「投げ配」などの悪質な配達への対策強化
- 住環境による格差(オートロックマンション、田舎の動物被害など)の解消
- 高齢者や障害者への配慮
- 責任の所在の明確化(盗難時の補償など)
- 「隠れ再配達」問題の解決とドライバーの労働環境改善
- 防水対応など置き配に必要な資材の確保
国土交通省は「置き配に係る盗難リスクなどに対する国民の皆様の様々な声がございますので、これを当然踏まえながら施策の深度化に向けた検討を進めてまいりたい」と述べ、2025年秋頃をめどに対策をとりまとめる方針です。
置き配が「標準」となる時代は、確実に近づいています。ただし、それは画一的な押し付けではなく、多様な受け取り方法の選択肢の一つとして位置づけられることが重要です。
私たち一人ひとりが、自分のライフスタイルに合った受け取り方法を選べる環境づくりと、配送に携わる人々の労働環境改善の両立が、これからの宅配サービスには求められています。
💡 今がチャンス!宅配ボックスの補助金を活用しよう
重要なお知らせです!
現在、多くの自治体で宅配ボックス設置に対する補助金制度が実施されています。
【補助金の例】
- 愛知県みよし市:補助率1/2、上限15,000円
- 鳥取県智頭町:補助率1/2、上限10,000円
- 熊本県熊本市:1世帯あたり5,000円
- 東京都:置き配バッグ配布事業者への補助(1個あたり上限2,650円)
しかし、ここで重要なのは「補助金は永遠に続くわけではない」ということです。
【自転車ヘルメットの例を思い出してください】
2023年4月から自転車ヘルメットの着用が努力義務化されました。当初は多くの自治体が購入補助金を出していましたが、現在では補助金制度を終了した自治体が増えています。最初は2,000円〜3,000円の補助があったのに、今では自腹で購入しなければならない地域がほとんどです。
【置き配標準化で予想される3つのリスク】
- 価格上昇リスク:需要急増により、宅配ボックスの価格が20〜30%上昇する可能性
- 補助金終了リスク:予算消化により、補助金制度が突然終了または減額される可能性
- 品薄リスク:人気商品から売り切れ、選択肢が限られる可能性
実際、2020年のコロナ禍では、置き配需要の急増により、一時的に宅配ボックスが品薄となり、価格も上昇しました。
だからこそ、補助金が出ている今のうちに宅配ボックスを設置することを強くおすすめします。
置き配が標準化されてから慌てて購入するより、今から準備しておけば、安心して新しい宅配サービスを利用できます。お住まいの自治体の補助金制度を、ぜひ今すぐチェックしてみてください!
「後悔先に立たず」です。行動は今!