旧統一教会、衆院選で「自民290人応援」 元会長報告、韓国報道

貝瀬秋彦=ソウル 高島曜介
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 韓国メディアの聯合ニュースとハンギョレは30日までに、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の内部文書だとする「TM(トゥルーマザー)特別報告」の内容を報じた。それによると、この文書には旧統一教会の徳野英治元会長からの報告があり、徳野氏ら教団関係者が2019年の参院選を控えた時期に安倍晋三首相(当時)と会ったとするなど、日本での政治的な活動に関する内容を伝えている。

 聯合によると、徳野氏は18~22年、教団トップの韓鶴子(ハンハクチャ)総裁らに222回にわたり報告。21年の衆院選後に「我々が応援した国会議員の総数が自民党だけで290人に達する」と伝えた。ハンギョレによると、18年5月の報告では「『選挙応援』を通じて議員や自民党のトップクラスの大物幹部らとより深い信頼関係を築いていくことが、最も現実的で効果的なアプローチ」だとした。

 また、ハンギョレによると、徳野氏の報告では19年7月に安倍氏と会ったとして、面談が「今回で6回目」だと伝えた。面談の目的は選挙応援だったとし、「非常に喜んで安心しているようだった」と報告したという。

 聯合によると、3千ページ余りの内部文書は警察が確保したものだという。

 ハンギョレの報道に関し、日本の教団本部は30日、取材に「報告書の有無や内容の真偽については確認できていません」と答えた。また、ハンギョレの報道では、文書には「日本政界と旧統一教会が緊密に癒着した状況が露骨に表れている」などとしているが、こうした主張について教団本部は「事実に反しています」と答えた。

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この記事を書いた人
貝瀬秋彦
ソウル支局長
専門・関心分野
朝鮮半島、東南アジア、核問題、人権問題
高島曜介
東京社会部|調査報道担当
専門・関心分野
事件、外交、安全保障
  • commentatorHeader
    塚田穂高
    (文教大学国際学部教授・宗教社会学者)
    2025年12月31日1時29分 投稿
    【解説】

    年末も韓国での旧統一教会問題は大きく動いています。そしてその中で、日本の政治界隈を直撃する情報も出てきたかたちです。 応援国会議員は自民党だけで290人、安倍元首相には6回も面談し、選挙応援を「非常に喜んで安心しているようだった」…と。もち

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  • commentatorHeader
    三浦麻子
    (大阪大学大学院教授=社会心理学)
    2025年12月31日6時40分 投稿
    【解説】

    2022年参院選比例区の自民党・井上義行氏の得票状況を題材にして,国政選挙における旧統一教会の影響を推定した研究論文を,朝日新聞社の小宮山亮磨記者との共著で刊行しています.井上氏は,教団施設のある自治体で得票を伸ばしていました. 論文本体

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