akのもろもろの話

大人の漫画読み

映画「ブルーボーイ事件」

ブルーボーイ事件2025年/飯塚花笑監督/106分 夜のネオンと派手に着飾った女たちが路上にひしめく通りでは、東京オリンピックを機に都市の衛生と美化を徹底し日本のイメージアップを図るため、春をひさぐ女たちの一斉摘発です。 高度経済成長に沸きあがる19…

木枯し紋次郎 中山道を往く(二) 白刃(しらは)を縛る五日の掟 笹沢佐保

木枯し紋次郎中山道を往く(二)著者:笹沢佐保中央文庫 外見は、百姓家です。 かなり大きな百姓家の内部は、多い時には3日に1度、少なければ7日に1度の割合で賭場に早変わりするわけです。 賭場を仕切る板場の与衛門は、信州は千曲川の篠ノ井追分の渡しから…

「ここは今から倫理です。10巻」 「竜馬がゆく 14巻」 今月のおすすめ新刊

ここは今から倫理です。10巻著者:天瀬シオリ集英社ヤングジャンプコミックス発売日:2025/11/19 高校で倫理を教える高柳を主人公にした教師もので、天瀬シオリ氏の代表作もついに完結かあ。 生徒たちが抱える様々な問題に、高柳が倫理の教師という独自の…

介護未満の父に起きたこと ジェーン・スー

介護未満の父に起きたこと著者:ジェーン・スー新潮社 新潮新書 ほとんどの人間はある日急に要介護状態になるわけじゃない。 その前段階、衰え始めて今までできた事が段々出来なくなる時期が来て(それが介護未満)これが結構長く困難で、やがて要介護者にな…

MUJIN 無尽 岡田屋鉄蔵  読めるところまで

「MUJIN無尽」既刊13巻著者:岡田屋鉄蔵少年画報社ヤングキングコミックス 「MUJIN 無尽」という漫画があるんですけど。 ヤングキングアワーズで連載中の岡田屋鉄蔵氏の作品でして、主人公は幕末の剣客で幕臣の伊庭八郎です。 幕府遊撃隊の箱根の戦闘で負傷…

爆弾 第1巻 呉勝浩/さの隆

爆弾呉勝浩/さの隆講談社ヤンマガKC発売日:2025/10/20 呉勝浩のベストセラー小説「爆弾」が映画化されまして、そのタイミングでコミカライズ化。 爆弾魔と警察の攻防を描いたミステリーなんですが、取調室で繰り広げられる心理戦がドキドキハラハラです。…

百日紅 杉浦日向子

百日紅(上下巻)著者:杉浦日向子筑摩書房ちくま文庫1996/12/1 葛飾北斎。 変人エピソードが多い北斎ですが、天才なのは間違いなし。 国内だけでなく世界中で高く評価されています。 まあ天才ってゆうのは変人なんですよ。(キッパリ!) 絵に人生の全てを…

「アンダーニンジャ16巻」「みっしょん!!5巻」おすすめ新刊

アンダーニンジャ16巻著者:花沢健吾2025/10/6講談社ヤンマガKC 実は忍者は今でも存在していて秘密裡に暗躍しているっていうね。 現代に生きる忍者奇譚「アンダーニンジャ」ですが、8巻で主人公があっけなく死んでしまったのにはたまげましたよね。 九郎だ…

映画「宝島」

(「宝島」大友啓史監督 2025/9/19 191分) 製作費25億だっけ? かなり話題になってたから、「映画を観る前に原作を読んでおこう!」と思ったらこれがまた大作でしてね。 沖縄の方言に苦戦してなかなか進まなくて(つд⊂)エーン ・・・読み終わるまでに時間がか…

木枯し紋次郎(六) 上州新田郡三日月村 笹沢左保

木枯し紋次郎(六)上州新田郡三日月村著者:笹沢左保 江戸時代の戸籍である「人別帳」から除外されると「無宿」になりました。 罪を犯したり、親に勘当されたり、「オラこんな村いやだ」と故郷を飛び出したりと様々ですが、無宿人となった者は定住が許され…

「一九三四年 冬-乱歩」「遠い山なみの光」最近読んだ本

最近読んで興味深かった本の感想を書いときます。 久世光彦著「一九三四年 冬-乱歩」は児島青による漫画「本なら売るほど」2巻で取り上げられ面白そうだったのでkindleにて購入しました。 「本なら売るほど」は古本屋さんが舞台の作品ですが、他にも森茉莉…

絵師ムネチカ 3巻 さそうあきら 感想

絵師ムネチカ著者:さそうあきら双葉社アクションコミックス2025/8/7 例えばゴッホやユトリロやモディリアーニの絵には魂に訴えてくる何かがあり見る人を魅了するのですが、絵は単なる芸術表現にとどまらず、心理的にも生理的にも見る人に深い影響を与えるも…

もうひとつのピアノの森 整う音 1巻 一色まこと 感想

整う音 もうひとつのピアノの森著者:一色まこと講談社モーニングKC発売日:2025/6/23 森に捨てられたピアノを弾いて育った天才少年・一ノ瀬海がショパンコンクールで世界に挑戦する名作漫画。 言わずと知れた「ピアノの森」ですが、「ピアノの森」がピア…

総員玉砕せよ!新装完全版 水木しげる 感想

総員玉砕せよ!新装完全版著者:水木しげる講談社文庫/電子書籍版2022年7月 連日暑うございますなあ。 1973年に発売された水木しげるの戦争漫画「総員玉砕せよ!」を、kindle unlimitedの読み放題で読みましたので、そこはかとなく感想をしたためておきます…

「木の上の軍隊」と「雪風YUKIKAZE」 戦争映画をハシゴした

8月某日。 映画「木の上の軍隊」と「雪風YUKIKAZE」をハシゴして鑑賞したナリ。 外は猛暑だけど中に入れば涼しいなー 「木の上の軍隊」は太平洋戦争末期の沖縄戦を舞台に、終戦を知らずにガジュマルの木の上で2年間も生きはった日本兵2人の実話を基にした物…

寺島町奇譚 滝田ゆう 感想

寺島町奇譚著者:滝田ゆう電子書籍版2015/2 同じ昭和の時代でも、戦前と戦後ではまったく違うといいます。 そういえば俺たちが知ってるのは戦後の昭和であって、戦前の昭和がどんな時代だったのかはよく知らないんですよね。 戦争について考えるきっかけとし…

カンツォニエーレ チェーザレ番外編 惣領冬美 感想

カンツォニエーレ チェーザレ番外編著者:惣領冬美講談社モーニングKC発売日:2025/7/23 うう、なんと美しい表紙・・・ウットリ ってなわけで、惣領冬美先生の「チェーザレ 破壊の創造者」(2022年に13巻で完結)の番外編がコミックス発売されましたんで、…

ぼくらのフンカ祭 真造圭伍 感想

ぼくらのフンカ祭著者:真造圭伍小学館コミック発売日:2012/7/30 いよいよ夏本番ですね。 挨拶の度に「暑いですねー」と付け加えてしまう毎日です。 実はあたしは真造圭伍さんが連載中の「ひらやすみ」という作品が好きな漫画のひとつなのですが、実はって…

夕凪の街 桜の国 こうの史代 感想

夕凪の街桜の国著者:こうの史代ゼノンコミックス発売日:2004/10/12 毎日お暑うございますなあ。 あたくし先月、土日を利用して広島へ行きました。 広島へ行ったのは初めてですよって、東京駅から新幹線に乗って広島駅まで4時間もかかりましたわ。遠かった…

最近読んだ漫画 感想まとめ

早いもので2025年も半分過ぎてしまったわけで。 年齢を重ねるとなぜこうも時間の経過が早く感じるのでしょう。 とりあえず、最近読んだ漫画の感想をまとめておこう。自分用のメモとして。 ダーウィン事変 9巻著者:うめざわしゅん講談社アフタヌーンKC発…

司書正 丸山薫 感想

司書正 3巻 著者:丸山薫KADOKAWAハルタコミックス発売日:2025/3/14既刊3巻 ハルタで連載中の「司書正」は現在3巻まで刊行されてるんですが、これがなかなか面白いんで感想をまとめておくこととします。 舞台は古代中国でして、国のすべての書物を収めた王…

高丘親王航海記 原作 澁澤龍彦 漫画 近藤ようこ 感想

高丘親王航海記原作:澁澤龍彦 漫画:近藤ようこKADOKAWAビームコミックス発売日:2020/9/12全4巻 貞観7年(865年)。 平安時代ですな。 高丘親王は広州から船で天竺へ向かいました。 澁澤龍彦が1985年から雑誌「文学界」で連載した幻想小説を、近藤ようこが…

天幕のジャードゥーガル 5巻 感想

天幕のジャードゥーガル5巻著者:トマトスープ秋田書店ボニータコミックス発売日:2025/4/16 舞台は13世紀のモンゴルでして、故国イランのテュースにモンゴルが襲来し捕虜となった少女が、知恵と知識を武器に第2代モンゴル皇帝オゴタイの第6夫人(何人いるん…

本なら売るほど 児島青 感想

「ハルタ」で連載されている「本なら売るほど」のコミックス②巻が刊行されたので、そこはかとなく感想をしたためておきます。 「本なら売るほど」は脱サラして古書店「十月堂」を営むちょっと風変わりな青年が主人公でして、本をめぐる様々な人間模様が一話…

空色心経 こうの史代 感想

前に「あんのこと」という邦画を観たのですが、その時は「アカン!こんな悲しい話があるかっ!」とやり切れない気持ちになってしまったものです。 主人公のあんは周りの人たちに助けられ自立できそうだったのにコロナ禍で孤立を余儀なくされまして、話はなん…

メッシュ プレミアムエディション 萩尾望都

世はまさに満開の桜です。 ブログを続けるのに最も難しい事はモチベーションの維持だと思う。 だからコンスタントにブログを更新出来てる人ってすごい。 俺なんか、仕事で疲れてるとか時間がないとかネタがないとかアドセンスのポリシー違反またきたよとか、…

インハンド第6巻 朱戸アオ 感想 4年振りのシリーズ最新作

3月は体調不良でちっともブログが更新できず、なんかもういいかと投げやりになってたらあっという間に4月ですよ。 ところで朱戸アオ先生の「インハンド」完結したと思ってたら4年振りに最新作が出てて驚きましたわ。 まあ大喜びで購入し即読んだのですが、非…

ひらやすみ 第8巻 真造圭伍 (ネタバレ)感想 ひらやすみが描く飾らない日々の美しさ

「ひらやすみ」は続きが気になる漫画のひとつです。 阿佐ヶ谷の古い一軒家でのスローライフを描いた日常系の漫画ですが、「ひらやすみ」とは平屋で暮らすのんびりとした毎日みたいな意味の作者の造語でしょうか。 8巻が出てたのにまだ読んでなかった~ ひん…

アポロの歌 手塚治虫 感想 さまざまな愛の形

「アポロの歌」は手塚治虫が1970年に発表した漫画作品です。 主人公の近石昭吾は小動物を虐殺しては警察沙汰になりこのままでは殺人もしかねないと精神科に連れてこられた少年です。 暗いクソガキですが、まあ子どもが問題行動をする背景には理由があるもん…

映画アイヌプリ 今を生きるアイヌのドキュメンタリー

春はもうすぐですね。 映画「アイヌプリ」を観ました。 福永壮志監督の2020年の「アイヌモシㇼ」が面白かったのが記憶にあります。 「アイヌモシㇼ」は北海道阿寒湖のアイヌコタンで暮らす少年が主人公でしてね、自然に育まれたアイヌの精神や文化を教えよう…