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Acquisition of rules and communication

2003

Abstract

本論文では、言語習得・使用に関する規則の種類を整理し、Chomskyの言語哲学とも、私たちの日常的体験とも整合する規則論を提示し、第二言語習得におけるコミュニケーション経験の必然性について論考する。1ではKrashen以降の規則論を検討し、(1)「コミュニケーションの学びは、基本的にはコミュニケーションを重ねることではないのか」、(2)「形と意味を結びつける規則には意識的なものもあるのではないのか」という問題点を提示する。2では(2)の問題点を解決する新しい規則論を展開する。3では「発話規則」の実践上の問題を考える中で、(1)の主張が、単なるトートロジーを超えて、正しく妥当なものであることを論証する