
仙丈ヶ岳(せんじょうがたけ)
・標高:3,033m
・所在地:長野県伊那市、山梨県南アルプス市
・標高2,000m超の「北沢峠」から登り出すコースが最も人気
・そのたおやかな山容から「南アルプスの女王」と呼ばれている
・戸台パークから北沢峠まではマイカー規制のためバスを利用
”南アルプスの女王”と呼ばれる「仙丈ヶ岳」に登ってきました。南アルプスは新潟から遠いのでなかなか行く機会がありませんが、今回は長野在住の友人からのお誘いで重い腰を上げて行ってきました(笑)
駐車場情報

駐車場は「仙流荘」横にあるリニューアルされた「戸台パーク」を利用しました。有料駐車場です(2025年時点で1,000円/台)。ちょっと料金が高い印象もありますが、5日間有効なので何日も泊りがけで登る人にはよいですね。
なお、リニューアルされて駐車可能台数も400台から700台に増えたそうです。

朝5時半ごろに着いた時点で、駐車場は8割ほど埋まっていました。

準備を終えて仙流荘に向かった時点で、第一陣のバスは既に発車した後。それでも長い行列が。
ちなみに混雑日の第一陣バスに乗るには、前日からバス乗り場とチケット売り場の両方に場所取りの列ができるのだそう。

宿泊もできる「仙流荘」。この中にバスチケット売り場も移設されました。

往復のバスチケット(2,740円/2025年時点)を新しい券売機で購入。券売機は、現金専用1台、キャッシュレス専用1台、現金・キャッシュレス2台の計4台ありました。

チケットを購入し、バス乗り場のレーンに並びます。この時点で6時ちょっと前。第一陣が出た後なので、レーンに並んでいたのは50人程と、かなり空いていました。ピーク時期はこのレーンが人で埋め尽くされると考えると恐ろしい...

時刻表によると次の便は2時間以上待つことになります。でも混雑日は増便されるので、それほど待たずにバスに乗ることができました。ここから北沢峠までは片道約50分。

バスに乗って片道約50分。景色を眺めながら写真も撮りたいところでしたが、1週間の仕事疲れと寝不足のためか、この写真を撮った時以外は完全に爆睡(笑)
この日のコース

北沢峠 ⇒ 大滝頭 ⇒ 小仙丈ヶ岳 ⇒ 仙丈ヶ岳山頂 ⇒ 仙丈小屋 ⇒ 馬の背ヒュッテ ⇒ 藪沢小屋 ⇒ 大滝頭 ⇒ 北沢峠
往復距離:10.2km 累積標高差:(上り、下り)1,150m
標準コースタイムは、往路4時間00分、復路2時間30分です。
※往復距離と累積標高差は概測
※休憩時間は含まれていません
北沢峠 ⇒ 大滝頭 ⇒ 小仙丈ヶ岳

という訳で、実際は50分かかっていますが、寝ていたのであっという間に「北沢峠」に到着。
そして、標高2,000mを超えているので涼しい!ちょっと肌寒く感じたのでアウターを着直しました。

泊まってみたい山小屋の一つ「こもれび山荘」。ここに宿泊して、「甲斐駒ヶ岳」にも登ってみたい。

トイレがあります。チップ制です。登山届ポストもここにあります。自分は電子決済で支払いましたが、『南アルプス登山者協力金』を入れる箱もありました。
下山してから知ったのですが、指定の山小屋で支払うと「登山者協力証」をもらうことができるみたいです。

北沢峠を起点にして、仙丈ヶ岳や甲斐駒ヶ岳(東駒ヶ岳)、鋸岳などに登れます。バスの行列はここで分散されます。

標識を確認し、仙丈ヶ岳へスタート。

初っ端からまぁまぁ急な登りです。

スタート時点では涼しかったのですが、暑くなって早々にアウターを脱ぎました。

でも気温は高くないので、なだらかな道になると気持ちがよい。

二合目の分岐。帰りはここから別ルートで下山しました。

歩幅の短い階段。

四合目を過ぎたあたりから岩が増え、傾斜も再び急になってきました。

急坂を登って行くと五合目の「大滝頭」に到着。ここは分岐になっていて、「小仙丈ヶ岳」方面と「馬の背」方面に分かれます。

小休止した後、「小仙丈ヶ岳」方面へ。また急坂だ~。この山、緩急の差が激しい(笑)

樹林帯を抜けて「六合目」に到着。ここから森林限界を超えて眺望がどんどん良くなります。

振り返ると「甲斐駒ヶ岳」。さすが”南アルプスの貴公子”。かっちょいい。

「小仙丈ケ岳」までの登り。アルプスの稜線歩き。

ふと横を見ると「鳳凰三山(地蔵ヶ岳・観音ヶ岳・薬師ヶ岳)」。オベリスクの形が特徴的。

ついつい何度も振り返ってしまう。

「小仙丈ケ岳」に到着。標高2,864m。この時点で眺望が素晴らしく、沢山の人が景色を眺めながら休憩していました。
小仙丈ヶ岳 ⇒ 仙丈ヶ岳山頂

「小仙丈ヶ岳」から眺める「仙丈ヶ岳」。大仙丈沢カールを囲むように伸びた稜線が素晴らしい。

混んできたので、休憩もそこそこに先へ進みます。左奥から富士山(標高3,776m)、北岳(同3,193m)、間ノ岳(同3,190m)の国内BIG3が並んでいました。

「小仙丈ヶ岳」~「仙丈ヶ岳」間は、もっとなだらかな稜線かと思っていましたが、意外とアップダウンがありました。


一回鞍部まで下るのですね。そうですかそうですか。正直めんどい...

うーん。下りたくない。と言っても仕方ないので下ります。

鞍部へ下ったらまた登って行きます。

のんびりだらだら登っていたらガスが湧いてきました。予想していた時間より早いな。

ガスが上がってくる前に山頂に着きたいのですが...

バテてきているのもあって、なかなか進まない。

「仙丈ヶ岳」方面と「仙丈小屋」方面へ分かれる分岐。小屋で休みたい気分を押し殺し、山頂方面へ(笑)

山頂がガスに巻かれ始めました。

下方に「仙丈小屋」が見えましたが、今にもガスに包まれそう。

「藪沢カール」。仙丈ヶ岳にはこの「藪沢カール」と「大仙丈沢カール」、「小仙丈沢カール」の3つのカールがあります。この景色を眺めるだけでも楽しめます。

あともうちょっと。果たしてガスより先に山頂へたどり着けるか。ガスとの勝負です。

あっけなく負けました。チーン。驚きの白さ(笑)

とりあえず山頂に到着できてよかったよかったということで。標高3,033mです。

「大仙丈ヶ岳」方面もガッツリ真っ白。

登ってきた道はまだかろうじて見えました。素敵な稜線。青空だったらもっと良い景色だったでしょう。
仙丈ヶ岳山頂 ⇒ 仙丈小屋 ⇒ 馬の背ヒュッテ ⇒ 北沢峠

ガスで景色も楽しめないので、栄養補給した後に「仙丈小屋」方面へ下山開始。ガスが出てきたので、雷鳥に出逢わないか期待していましたが全然見かけませんでした。残念。


山頂から小屋までは標準コースタイムで20分程。藪沢カールを眺めながら下ります。

「仙丈小屋」に到着。小屋で仙丈ヶ岳のバッジを購入し、トイレ(チップ制)をお借りしました。小屋前にはテーブルやベンチがあり、タイミングよく一つ空いたのでまた少し休憩。

「馬の背ヒュッテ」方面へ下山。

小屋から少し下った先に水場有り。友人は「南アルプスの天然水だ」と言ってペットボトルに入れて持って帰っていました。帰宅後に水割りを作るのだとか。

登山道の両端にシカ柵が設置されている箇所が増えてきました。鹿が増えすぎて、高山植物の食害が深刻化しているそうです。

ナナカマドの実がもう赤くなっていました。

開けた所で振り返ると、仙丈ヶ岳と藪沢カール、仙丈小屋。

「仙丈小屋」から標準コースタイムで30分ちょいで「馬の背ヒュッテ」に到着。雰囲気の良さそうな小屋でした。宿泊してジビエカレー食べてみたい。

「馬の背ヒュッテ」から下方は渡渉箇所がいくつかあります。

流れている水は冷たく、その都度タオルを冷やしながら歩きました。

「藪沢小屋」。7月中旬~8月下旬は管理人がいるそうですが、それ以外は無人の避難小屋となるようです。ちなみに素泊まりのみ。

携帯トイレブースがあります。携帯トイレは小屋で300円で買えるようです。

藪沢コースは水が豊富。

途中、ちょっとした鎖場あり。

「鋸岳」がちらっと見えるポイント。分厚い雲がかかってますねぇ。

五合目の「大滝頭」に戻ってきました。ここで往路の道と合流。

色々すっ飛ばして、二合目の分岐。ここで往路とは別のルートで下山。


北沢峠に戻ってきました。ちょうどバスが行ってしまうタイミングでした。

次のバスまで待機。「こもれび山荘」で冷たいコーラを買ってリフレッシュ。その後、割と早く次のバスが来てくれて、「戸台パーク」に戻りました。

麓に戻ってからお腹が空いていたので、汗を流す前に伊那市名物の「ローメン」を食べに行きました。これも美味しかったです。
仙丈ヶ岳の感想
南アルプスはどこも楽な山はありませんが、「北沢峠」からの「仙丈ヶ岳」はその中でも登りやすく、アクセスも分かりやすく、要所に山小屋もあるのでお勧めです。
天気の良い日の稜線歩きと眺望の良さは特筆すべきものがあります。今回は最後にガスに巻かれてしまったのが残念でした。次回は山小屋宿泊でゆったりと景色を堪能するのも良いなぁと思いました。
下山後に立ち寄った温泉
伊那市街でローメンを食べてその後に「みはらしの湯」で汗を流しました。戸台パークから近くないのですが、流れ的にここになりました。でも、駐車場も浴場も休憩所も広いし、露天風呂から南アや伊那市を眺められるので結構お勧めです。
この日持って行った主な道具
TRAILBUM STEADY
重量485gと超軽量のバックパックです。基本容量40Lですが、吹き流しが長いので最大50Lまで入るそうです。フロントの大きなメッシュポケットで上着や登山用クッションなど簡単に出し入れできるのが便利です。
La Sportiva スポルティバ ウルトララプター2ミッドGTX
片足470gと軽量のミッドカットトレッキングシューズです。フィット感が良く、フットワークも軽いのでスピードハイクにも良いです。
東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付
簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。
ハッカ油スプレー
虫よけに使用します。自分は露出している肌だけでなく、ウェアや帽子などにもスプレーします。帽子のツバにスプレーしておくと、顔の周りにあまり寄ってこないです。なお、顔へ直接スプレーすると目に入って痛い思いをするので、手にとってから塗ると良いでしょう。